洗濯機の排水ホースをお掃除しよう。スッキリきれいな洗濯機を使うために
洗濯機の下から悪臭がしたり、洗濯槽を掃除しても生臭かったりした経験はありませんか。もしかしてそれ、排水ホースの汚れが原因かも。といっても、排水ホースって、どうやったらお掃除できるのかわからない方も多いのではないでしょうか。今回も、お掃除ブロガーのよしママさんに、洗濯機の排水ホースのお掃除方法を教えていただきました！
洗濯ホースは、洗濯機の下に設置されていることが多く、目に留まりにくいパーツです。そのため、お手入れを忘れがちな場所。洗濯ホース内は、洗濯で汚れた水や洗濯槽の汚れが通るので、実はとても汚れています。洗濯機を長持ちさせるためにも、排水ホースの定期的なお手入れをするのがおすすめです。排水ホースのお手入れは難しいと思われがちですが、一度コツをつかめば簡単にできるようになりますよ。洗濯機をきれいに使用するためにも、挑戦してみてはいかがでしょうか。
洗濯機の排水ホースにつきやすい汚れ
目の届きにくい場所にホースが設置してある場合、汚れに気がつかず、お掃除する機会も少ないのではないでしょうか。
室内に設置した洗濯機は、洗濯の際に使用した水気が残っていたり、近くにある浴室から湿気が着いたりしやすいため、カビが発生しやすい環境にあります。また、蛇腹状のホースに洗濯物から落ちた衣類などの繊維や埃などの汚れがたまりやすくなっており、見た目も悪くなりがちです。そのまま放置しているとカビが発生したり、虫の住処になったりすることもあるため、定期的なお掃除をするのがおすすめです。
さらに、ホース内部には、洗濯後の汚れた水に混ざって、繊維、洗剤の溶け残り、洗濯カス、洗濯槽についたカビ、水アカ、皮脂汚れなどが流れており、ヌメリや悪臭の原因になることも。こうしたホース内部の汚れを放置しておくと、たまった汚れが詰まったり、水漏れしたりする原因になることがあります。
洗濯機の排水ホースのお掃除方法
排水ホースのお掃除は、外側と内側、両方行います。ただし、洗濯機の機種によって設置されている場所や種類が異なり、排水ホースが排水口から取り外せものと、取り外せないものもあります。必ず取扱説明書を確認したうえで、お掃除するようにしましょう。
我が家の洗濯機は、排水ホースが排水口から取り外せるタイプで、お掃除しやすくなっています。実際のお掃除手順を見ながら、説明します。
今回、排水ホースのお掃除に使用した洗剤と道具
お掃除のために用意したのは、掃除機、洗面器、古タオル、洗剤（中性洗剤）、ビニール手袋、急須ブラシです。急須ブラシは、100円均一ショップで販売されているもので、本来は急須を洗うために使用するブラシですが、お掃除でも大活躍する優れものです。太さが異なるブラシが3本セットになっています。
今回のお掃除の洗剤として、ウッディラボ「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用」を使用しました。バイオ菌の働きが期待できる洗剤で、泡タイプと液体タイプがあります。
「泡タイプ」は、弾力のある濃密な泡で、排水口やパイプ内のお掃除に使えます。パックするように泡が汚れに密着し、手を汚さず、しっかり奥までお掃除したい方むけ。臭いも分解されるうえ、防汚の働きにより、お掃除後の汚れの付着を予防してくれます。ただし、塩素系の洗剤との併用は避けてください。
「液体タイプ」は、通常の洗剤と同様に使えますが、液体なのでパイプ内部のお掃除に便利。初めて使うときは約60ｍｌを流し込むだけ。2回目からは30ｍｌを流し込みます。ふだんのお掃除にも使え、長持ちするのでコスパが良いです。消臭効果もあり、パイプ内の汚れの付着を予防します。こちらも塩素系の洗剤との併用は避けてください。
洗濯機の排水ホース、外側のお掃除手順
まずは、排水ホースの外側からお掃除していきましょう。
ホースの蛇腹の溝は、汚れがたまりやすいうえ、湿気で埃がかたまってしまうこともあり、なかなか簡単に落とせません。そのため、大きなホコリを取り除いた後、洗剤を使って汚れを拭き取る必要があります。ホースが完全にとり外せる場合は、丸洗いするのが簡単です。
手順①：掃除機で軽く埃をとりのぞく
表面についた埃や汚れなどを掃除機で吸い取ります。
手順②ホースの外側に洗剤をつけて、ブラシでこする
「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用」の泡タイプを使用しました。表面に泡スプレーを吹きかけた後、急須ブラシを使って溝に入った汚れをこすって落とします。
手順③水で濡らした古タオルで拭きあげ
洗剤を残さないようにしっかりふき取ります。溝の部分までできるだけ丁寧に拭きとりましょう。
ホースの周りや防水パンなどについた汚れも一緒に拭き取って、ホース外側のお掃除は終了です。
洗濯機の排水ホース、内部のお掃除手順（片側を外せる場合）
片側だけでもホースが外せるタイプであれば、内部のお掃除にもチャレンジしてみましょう。
本体側から外せるタイプと、排水口から外せるタイプ、両方が外せるタイプの3種類があります。
今回、ご紹介すお掃除方法は、床直結型の排水ホースで、排水口側のホースが外せるタイプの場合です。
先にご紹介した用意するものに加えて、水受けとなるバケツや洗面器などを用意しておきましょう。
手順①掃除スペースを確保する
洗濯機のコンセントとアース線を外し、水栓をしっかり閉めておきます。また、ホースの先を受けるためのバケツか洗面器を準備し、排水口周りに古タオルを敷いておきましょう。もし、洗濯機を動かせるのであれば、お掃除するスペースを少し広めにとっておくと良いでしょう。
手順②ホースの外し方を確認する
排水口付近のホースクリップを緩めます。我が家のホースは、排水口とつながっている部分を回すと外せました。使用している洗濯機のメーカーや機種などによって、外し方が異なります。必ず取扱説明書を確認したうえで、正しい方法でホースを外してください。外す際に、ネジなどの小さな部品が出る場合には、紛失しないように注意しましょう。
手順③ホースを外す
排水口内には、水の逆流を防ぐための防水ワンが設置されています。この防水ワンには汚れや汚水が詰まっているので、ゆっくり上に持ち上げて外しましょう。
手順④防水ワンの汚れを落とす
防水ワンを取り出し、洗剤をつけてブラシでこすり、汚れを落とします。洗面台や浴室など、水を使える環境に移動してお掃除してください。こちらも、「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用」の泡タイプをスプレーして、ブラシで汚れを落としました。
手順⑤ホース内部に洗剤を入れて、軽く振り洗いする
内部に液体タイプの洗剤を流し込み、内部にいきわたるようにホースを上下にやさしく動かします。その後、5分程度放置します。ホースを破損しないよう、丁寧にやさしく取り扱いましょう。強く振り回したりしないでください。また、洗濯機内部に流れてしまわないように注意してください。
手順⑥ホースの洗剤液をバケツ等に流す
ホースに残った洗剤液を、バケツか洗面器に流します。流した洗剤液の汚れがひどい場合には、手順⑤⑤（新しく洗剤を入れて振り洗いして捨てる）を何度か繰り返します。ある程度、キレイな洗剤液が出るようになるのが理想です。最後に、すすぐ必要はありません。ホースの口を古タオルで拭いたあと、一旦、バケツ等に置いておきます。
手順⑦排水口をお掃除する
泡タイプの洗剤を使い、排水口に向けて少しずつスプレーし、泡でパックをします。「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用」の泡タイプを使用する場合、少量でももこもこ膨らんでくるので、あふれてこないように少なめにスプレーしてください。そのまましばらく放置します。
汚れが気になる場合は、泡が減った後にブラシで軽くこすります。すすぎはせずに、排水口をもとに戻します。
手順⑧防水ワン、ホースをもとに戻す
ホースに防水ワンを取り付け、排水口に取り付けた後、コンセントやアース線、水栓をもとの状態に戻します。お掃除の際についた周囲の汚れを古タオルで拭きとったら終了です。洗濯機を移動させた場合には、元の位置に戻してください。
排水ホースが外せない、外したくない場合のお掃除方法
排水ホースが洗濯機の真下にあって外せない場合や、機種の仕様により外せない場合、あるいは外さずお掃除したい場合もあるでしょう。そんなときは、ホース内部のお掃除として、塩素系漂白剤でお手入れできます。
使用する塩素系漂白剤は洗濯槽クリーナーか、衣類用の液体のものを用意してください。あくまで簡易なお掃除方法ですが、ホース内部の汚れ軽減に役立ちます。
※塩素系漂白剤を使用する際には、必ず換気をしながらお掃除してください。
＜やり方＞
①低水位にして30～40度のぬるま湯を入れます。（我が家は水位22リットルの設定で行いました）
②塩素系漂白剤（洗濯槽クリーナー）を200ml程度入れます。
③通常の洗濯コースを選んでスタート。排水されるときに塩素系漂白剤がパイプの内部に届き、排水時にホースを洗い流してくれます。
④洗濯終了後は、洗濯槽に塩素の臭いが残るため、蓋を開けて乾燥と換気します。
洗濯機の排水ホースをきれいに保つには？
洗濯機の排水ホースは、意外と汚れがたまってしまう場所にもかかわらず、お掃除をする機会が少ないのではないでしょうか。排水ホースに汚れが付着していると、イヤな臭いやホースの破損につながることがあります。きれいな状態を保つためにも、以下の点を意識してみましょう。
排水口と排水ホース周りを定期的にお掃除する
排水口と排水ホース周辺を定期的にお掃除すると、洗濯機周りの悪臭予防になります。汚れが再び付着するのを防ぐためにも、バイオ系洗剤はオススメ。バイオの力で汚れを予防してくれるだけでなく、防臭効果も期待できます。
残り湯を使った洗濯はほどほどに
洗濯時にお風呂の残り湯を使えば、風呂の水を無駄することがありません。最近では、残り湯洗濯のためにホースがついている洗濯機をよく見かけます。しかし、残り湯をくみ上げる際、給水フィルターで取り切れなかった汚れが、排水ホースに流れこむ可能性があります。残り湯洗濯を行う場合は、給水フィルターを小まめに換えることが大切です。
糸くずフィルターは小まめに掃除する
洗濯の際に出る汚れや糸くずなどを取り除いてくれる「糸くずフィルター」。そのなかに汚れがたまっていると、追加で発生した汚れがキャッチされずに排水ホースに流されてしまう可能性があります。糸くずフィルターは洗濯ごとにお手入れするのがポイント。大きな埃を取り除いたら、柔らかいブラシなどで優しくお手入れすると良いでしょう。その際、フィルターを傷つけないようにやさしく行ってください。
定期的に洗濯槽をお掃除して、カビ予防を
洗濯槽内には洗剤の残りかすや、水垢、湯垢などが残りやすく、カビが発生しやすくなっています。それらの汚れは洗濯中や、洗濯槽のつけ置き掃除中にはがれて、排水ホースに付着します。定期的な洗濯槽のお掃除も、排水ホースをきれいに保つのに役立ちます。
酸素系漂白剤を利用して、洗濯槽のつけ置き掃除をされている方も多いのではないでしょうか。ですが、たまには、塩素系漂白剤を使用することをおすすめします。
酸素系漂白剤でお掃除する場合、黒いワカメ状の汚れが浮かびあがるため、ネットですくったあとに、洗濯・すすぎで洗い流す方法が一般的です。しかし、ワカメ状の汚れが大量に出る場合、すべてを取り除くことができません。結果、糸くずフィルターにつまったり、排水ホースにそのまま流れてしまったりすることもあります。洗濯槽のお掃除をしたことで、排水ホースがつまってしまう原因にもなりかねないのです。汚れやカビを溶かす塩素系タイプの漂白剤を定期的に利用することをおすすめします。
また、洗濯槽にカビを発生させないためにも、洗濯後はフタをあけ、内部を乾燥させるようにしましょう。カビ予防アイテムがあれば、さらに簡単にカビ予防できます。
ウッディラボの「洗濯槽の防カビアロマ」は、香りの力でカビ予防をしてくれる優れもの。さわやかなフレッシュシトラスの香りが洗濯槽から広がり、こもった臭いを解消してくれます。洗濯後や、洗濯槽のお掃除後に、アロマミストを１～３回程度プッシュして、一晩フタをしておきます。翌朝は、フタを開けて内部を乾燥させてください。排水口や洗面台、トイレのカビ予防にも使えるので、便利です。
洗濯機の排水ホースをお掃除して、清潔な洗濯空間に
洗濯ホースの内側の汚れは放っておくと、悪臭や水漏れの原因になります。またホースの外側の蛇腹部分も汚れがたまりやすい場所です。小まめにお掃除しにくい場所なので予防アイテムを上手に取り入れるのがおすすめです。浴室近くに洗濯機が設置されていることが多いため、洗濯周りは湿気が多くカビが発生しやすいのが困ったところ。洗濯機のホース周辺は重点的にお掃除をして、清潔で気持ちのよい空間にしておきたいですね。
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