便器にこびりつく便……原因は何?汚れの落とし方ときれいなトイレを保つための対策

「最近、便器に便がこびりつく……。」こんな悩みを抱えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。トイレ掃除の手間も増えますし、汚してしまわないか心配で、公共のトイレを使うのもためらってしまいますよね。今回は、便器にこびりつく便の原因と、今日から実践できる対策、こびりついた汚れを落とすお掃除方法と、きれいなトイレを保つための予防法をご紹介いたします。

便がこびりつく原因は「粘液便」だから

粘液便とは、文字どおり粘りのある柔らかい便のことをいいます。このような便は、「健康状態が万全ではない」という体からのサインのようです。

まずは「健康な便」を知ろう

粘液便が出る原因をご説明する前に、まずは「健康な便」とはどのような便なのか確認してみましょう。便は、健康のバロメーターです。ご自身の健康状態を知るために、便を観察する習慣をつけてみませんか? 健康な便の特徴をまとめると、このようになります。

【健康な便の特徴】

  • 黄色または黄褐色
  • バナナのような形
  • 量は200~300g程度(バナナ2~3本分)
  • 臭いが強すぎない
  • 水に浮く
  • お尻をふいたときにトイレットペーパーに便がつきすぎない
  • 強く力まなくてもスルっと出る

健康な便は、約80%は水分、残りの20%は食べかす(主に消化・吸収されなかった食物繊維)や、腸内細菌、剥がれ落ちた腸粘膜などでできています。しかし、水分や腸粘膜の量が多くなると、便が柔らかくなり、便器にこびりつきやすくなるのです。逆に水分量が少ないと、コロコロとした硬い便になったり、便秘になったりします。

排便の頻度については、毎日出るのが理想ですが、体質によっても異なりますので、排便後に「お腹がスッキリした」と感じられるなら、2日に1回のペースでも大きな心配をする必要はないとされています。とはいえ、誰もが同じ条件とは限りません。便通に関して不安を感じる場合には、医療機関に相談するか、診察を受けましょう。

粘液便が出るのはどうして?

粘液便が出る原因の1つとして、腸内環境の乱れが考えられます。たとえば、

  • お肉中心の食生活
  • 食物繊維が不足している(好き嫌いが多く野菜やきのこをあまり食べない)
  • 食べ過ぎ・飲み過ぎ
  • 不規則な生活を送っている
  • 睡眠時間が少ない
  • 過剰なストレス

こうした状況に心当たりはありませんか?

原因が明確で、粘液便が一時的に出ている場合は、そこまで心配する必要はないようですが、健康な便の状態とは違うことには変わりありません。規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がけ、お腹の調子を整えましょう。

また、便が柔らかいだけでなく、血が混じっていたり、色がついていたりする場合は、病気が隠れている可能性もありますので、早めに医療機関を受診してください。

便器のコーティングが剝がれている可能性も

粘液便ではないのに、便器に便がこびりつくという場合は、便器のコーティングがはがれている可能性が考えられます。

新品の便器の表面には、汚れや変色、傷を防ぐためのコーティング加工が施されています。しかし、その効果は永久に続くものではなく、使うほどに劣化し、はがれてしまいます。さらに、掃除ブラシで便器をこすることで、小さな傷がついて表面がざらざらになると、汚れが付着しやすい状況に。こうなると、便だけでなく尿石もこびりつきやすく、落ちにくくなるのです。

便器の劣化が気になる場合には、市販のコーティング剤や、防汚効果がプラスされた洗剤を使用してみましょう。

それでも、あまり効果がない場合は、専門の業者にお願いして、コーティングをやり直すのも一つの方法です。

便器にこびりついた便対策~便によるトイレ汚れを軽減する方法~

ここからは、きれいなトイレをキープするためにできることを、いくつかご紹介いたします。

腸内環境を整える

便器に便がこびりつく原因が、便の状態が影響しているのであれば、腸内環境の乱れがある可能性を考えて、自身の生活習慣を見直してみましょう。規則正しい生活を送ることで、腸内環境の改善につながります。健康な便になれば、便器にこびりつきにくくなりますよ。

特に大切なのが、食生活です。腸内環境が整いやすくなる食べ物としては、たとえば、

  • キャベツ
  • バナナ
  • ゴボウ
  • オクラ
  • 豆腐
  • 海藻
  • 納豆
  • 味噌
  • きのこ
  • ヨーグルト

などがあります。食物繊維や、乳酸菌、ビフィズス菌を含む食べ物を積極的に摂ることを心がけてみてください。このほか、適度に運動をすること、十分睡眠をとることも意識しましょう。

トイレットペーパーを便器の中に敷く

こちらは、すぐに使えるテクニックです。排便する前に、便器の中にトイレットペーパーを広げて敷いておきます。そうすると、水を流したときに、便がトイレットペーパーと一緒にスルッと流れやすくなり、便のこびりつきを軽減できます。また、洋式のトイレには、下水からの臭いを防ぐための水たまりがあります。トイレットペーパーを敷くことで、排便時の水の跳ね返りも防げるため、衛生面を考えて、この方法を日常的に実施している人もいるようです。

便器にこびりついた汚れの落とし方

体外に排出された尿や便はアルカリ性になります。そのため、便器にこびりついた汚れを落とすなら、酸性洗剤が効果的です。

ジェルタイプのようなとろみのある洗剤をつけてしばらく置いておくと、汚れが浮いてきます。それでも落ちない頑固な汚れには、洗剤で濡らしたトイレットペーパーを貼り付け、一晩放置してみてください。こびりついた便も、尿石による黄ばみも、きれいに落とすことができますよ。

ただし、酸性洗剤は汚れに対する効果が高い分、便器へのダメージも高いのが難点です。頻繁に使うと、かえって便器のコーティングがはがれてしまうことも。普段のお掃除には、中性洗剤を使用し、できるだけ便器にキズをつけにくいブラシを選ぶようにしましょう。

きれいなトイレを保つために、防汚効果のある洗剤を活用してみよう

先ほどお伝えしたように、便器のコーティングが剥がれていると、便の状態にかかわらず、汚れがこびりつきやすくなります。お掃除のあとは、きれいなトイレを保つために、市販のコーティング剤を活用しましょう。便器に直接スタンプするタイプ、スプレータイプ、置き型タイプなど、さまざまなタイプがあります。もしくは、防汚効果がプラスされた洗剤を選ぶと、きれいなトイレが長持ちしますよ。

お掃除から予防までこれ1本!ウッディラボの「バイオサイクルトイレ用」

トイレの日々のお掃除におすすめしたいのが、ウッディラボの自然派クリーナー「バイオサイクルトイレ用」です。スプレータイプの洗剤で、便器だけでなく、壁や床、パイプにまで使える優れもの。

酸性洗剤は、汚れに対する効果は高いものの、「ツンとした臭いが苦手」という人もいらっしゃるのではないでしょうか。バイオサイクルトイレ用は、天然のバクテリアを主成分とした洗剤で、強い薬剤を使用していないため臭いがほとんどなく、便器やパイプを傷める心配もありません。さらに、柿渋エキスを配合しており、バクテリアとの相乗効果で、トイレの嫌な臭いもスッキリ消臭してくれます。

使い方はとっても簡単です。汚れが気になる箇所にスプレーし、トイレットペーパーや布でさっとふき取るだけ。消臭・防汚が目的の場合は、便器や壁、床に5~10回スプレーし、そのまま置いておくだけでOK。1週間に2~3回のペースでご使用いただくと、きれいなトイレをキープできますよ。

便器にこびりついた便対策で、お腹もトイレもスッキリきれいに!

こびりつく便の原因が、腸内環境の乱れによる粘液便なら、生活習慣を見直すことが大切です。規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を意識して、「健康な便を出す」ことを目指しましょう。

また、便器のコーティングが剝がれていると、便の状態にかかわらず、汚れがこびりつきやすくなります。市販のコーティング剤や、防汚効果がプラスされた洗剤など、汚れや傷を防ぐ便利アイテムもたくさん販売されています。上手に活用して、きれいなトイレを保ちたいですね。

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