エアコンの寿命ってどのくらい?故障のサインや長く使う方法をご紹介

エアコンの調子が悪いとき、修理を依頼するべきなのか、それとも買い替えるべきなのか、判断が難しいですよね。そもそもエアコンの寿命ってどれくらいなのでしょうか。今回はエアコンの寿命が近づいているサインや、修理と買い替えの判断基準についてお伝えするとともに、エアコンを長く快適に使うためのポイントなどを、詳しくご紹介します。

エアコンの寿命の目安は「10年」!

一般的に、エアコンの寿命は「10年」ほどだといわれています。その理由としては、多くのメーカーでは、エアコンの「性能部品の最低保有期間」と「設計上の標準使用期間」を10年に設定しているからです。

「性能部品の最低保有期間」とは、その製品の機能を維持するために必要な部品を、メーカーが保有しておく期間のこと。つまり10年を過ぎると、エアコンが故障したときに、部品がなくなっており修理できない可能性があります(保有期間のスタートは製品の製造を打ち切ったとき)。

また、「設計上の標準使用期間」とは、一定の条件の下で適切に使用した場合に、安全に使用できる期間のことで、使用期間を超えて使用すると、経年劣化により事故が発生する恐れがあるとされています。

ただ実際は、寿命の10年よりも、少し長く使っている人が多いようです。内閣府が公表している「消費動向調査」(令和6年3月実施調査結果)によると、エアコンの平均使用年数は14.1年となっています(※2人以上の世帯)。

参考:消費動向調査 令和6(2024)年3月実施分 – 内閣府(PDF)

こんな症状はエアコンの寿命が近づいているサイン!

「10年」というのは、あくまでも寿命の目安ですので、もっと早く故障してしまう可能性もあります。次のようなサインがみられたら、早めに対応するようにしましょう。

冷暖房の効きが悪い

「冷暖房の効きが悪くなった」と感じるなら、冷媒ガスが漏れている可能性があります。

冷媒ガスとは、部屋の温度を調整するのに欠かせない物質で、エアコン内部に充填されています。これが漏れ出して冷媒ガスが少なくなると、温度を調整する力が弱くなり、冷暖房が効きにくくなります。さらに、運転効率が悪くなるので、電気代も高くなることも。ただし、ガスが漏れ出している箇所と原因の特定、対処を自力で行うのは難しいので、ガス漏れが疑われる場合は、メーカーの修理窓口に連絡をしましょう。

また、ガス漏れではなく、フィルターの目詰まりや、エアコン内部の汚れが原因で、冷暖房が効きづらくなっている可能性も考えられます。「冷暖房の効きが悪くなった」と感じたら、まずはエアコンが汚れていないか確認してみてください。

変な音がする

エアコンの運転中に、キュルキュル、ガコンガコン、ガラガラといった変な音がする場合も要注意。このような音がするなら、エアコン本体の内部の部品が破損していたり、室外機のファンモーターが故障していたりする可能性が考えられます。

ただ、故障ではなく、フィルターの目詰まりが原因で異音がすることもあります。まずはフィルター掃除をしてみて、それでも音が消えないなら、寿命が近づいているサインかもしれません。

イヤな臭いがする

エアコンから焦げ臭い臭いがするなら、エアコン内部に破損や不具合がある可能性があります。この場合は、火災の危険がありますので、すぐに使用を中止して、メーカーの修理窓口に連絡をしてください。

エアコンの風がカビ臭い、生臭いと感じるなら、寿命や故障ではなく、エアコン内部のカビやホコリが原因であると考えられます。この場合は、エアコンをお手入れすれば、臭いも改善します。エアコン内部のカビやホコリも、放置すれば故障につながることもありますので、できるだけこまめにお手入れすることを心がけましょう。

水漏れしている

エアコン本体からの水漏れは、フィルターやエアコン内部の掃除が不十分であるために起こりやすい不具合です。汚れやホコリがたまると、エアコン内部で発生した水をうまく外に排出できなくなり、水漏れが発生することがあります。この場合は、専門業者にエアコンクリーニングを依頼すれば、水漏れも解消するでしょう。ただ、内部の破損や不具合が水漏れの原因となっていることもありますので、水漏れが発生したら、すぐに使用を中止して、メーカーの修理窓口に相談されることをおすすめします。

そのほか、ドレンホース(エアコン内部で発生した水を室外に排出するホース)のトラブルである可能性も考えられます。ドレンホースにゴミが詰まっていないか、折れ曲がっていないかも確認してみましょう。

エアコンの不具合があるとき、「修理」or「買い替え」どっちがいいの?

ご紹介したような寿命のサインがみられたら、「修理」と「買い替え」のどちらを選択すればいいのか、迷いますよね。

エアコンの保証期間内であれば、まずはメーカーの修理窓口に相談してみましょう。使用上の誤りや、場所の移動などによる故障・損傷など、保証期間内であっても有料となるケースもありますが、適切に使用していたなら、無料で修理してもらえる場合がほとんどです。

保証期間を過ぎているなら、修理費用と買い替え費用を比較して、お得なほうを選択することになりますが、10年近く使っているエアコンなら、買い替えをおすすめします。先ほどお伝えしたように、10年を過ぎると、メーカーに部品がなく修理できなかったり、経年劣化による事故が発生したりする可能性も高くなるためです。

また、新しい機種ほど省エネ性能が高いので、買い替えると電気代が安くなるというメリットもあります。一般社団法人家電製品協会のホームページでは、2012年の製品から2022年の省エネタイプ(多段階評価★3.0以上)に買い替えることで、電気代が年間約4,120円もお得になるというデータが紹介されています。

参考:エアコンの進化した省エネ技術と技術トレンド | 省エネ家電で温暖化防止 | 省エネ家電 de スマートライフ -温暖化の影響と防止- (一般財団法人 家電製品協会)

エアコンを長持ちさせるためのポイント

エアコンの寿命が近づいているサインがみられても、実はエアコン内部に汚れやホコリがたまっている、カビが生えていることが影響しているだけということもあります。このような場合は、お掃除などで解消すれば、問題なく使える可能性がありますので、まずはお掃除をしてみましょう。

汚れやホコリ、カビも、放置すれば故障につながることがあります。エアコンを長持ちさせるには、こまめにお手入れをして、エアコンを清潔な状態に保つことが大切です。自宅では、エアコンの隅々までお手入れするのは難しいので、1~2年に1回はエアコンクリーニングを依頼することをおすすめします。

エアコンはカビ予防が大切!簡単アイテムを活用してみよう

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エアコンを長く快適に使うためには、こまめなお手入れが必要

エアコンは、こまめにお手入れしながら適切に使用すれば、寿命の目安となる10年より長く使うこともできるでしょう。内閣府が公表しているデータを見ると、実際に10年以上使っている家庭が多いようです。ただ、10年を超えると経年劣化による事故が発生する可能性も高くなります。安全のために、少しでも「おかしいな」と感じることがあれば、早めに対処するようにしてくださいね。

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