コバエは卵をどこに産むの?見つけたときの対処法や発生を防ぐ方法

気温が高くなると増えてくる、不快なコバエ。外から成虫が侵入してくるケースもありますが、「やけにコバエが多いな」と感じる場合は、家のどこかに卵を産み付けられている可能性も考えられます。
今回は、コバエはどこに卵を産むのか、見つけたときの対処法と、卵を産み付けられないための対策をご紹介いたします。
コバエの卵が産み付けられやすい場所

体長5mm以下のハエや蚊に似た虫を、コバエといいます。小さいコバエが産む卵は非常に小さいため、肉眼で見つけるのは困難です。ただ、コバエが卵を産み付けやすい場所がありますので、そこを重点的に探してみると、見つかることもあります。
コバエにはさまざまな種類がありますが、家庭に発生することが多いのは、ショウジョウバエ、チョウバエ、ノミバエ、キノコバエの4種類です。それぞれの卵の大きさや、卵を産み付けやすい場所をまとめてみます。
ショウジョウバエ | 体は淡褐色、赤い眼をしたショウジョウバエは、腐敗した臭いを好みます。生ごみや腐った果物などに、0.5mm程度の白く細長い卵を産み付け、1日で孵化します。 |
チョウバエ | 大きく丸い羽根が特徴のチョウバエは、浴室のヌメリや排水溝のスカムに卵を産み付けます。卵の大きさは0.3㎜程度、色は乳白色から褐色に変化し、2~3日で孵化します。 |
ノミバエ | とても小さく動きが素早いノミバエは、放置された食品(生肉、果物など)に卵を産み付けることがあります。卵の大きさは0.5mm程度、乳白色で細長い形をしており、12~15時間ほどで孵化します。 |
キノコバエ | キノコバエは、発生場所や生態など不明な点が多いコバエですが、腐葉土や観葉植物を好むといわれています。湿り気のある土に大きさ0.1mmほどの卵を産み付け、1週間ほどで孵化します。 |
コバエの卵を見つけたときの対処法
コバエは、一度に約50個もの卵を産み、2週間もしないうちに成虫になります。繁殖力が強く、成長サイクルが早いため、卵を見つけたら早急に駆除することが大切です。ここでは、コバエの卵の駆除方法を紹介します。
ほうきや雑巾を使って取り除く
壁や床などにコバエの卵がくっついているなら、ほうきや雑巾で取り除く方法があります。取り除いた卵は、ビニール袋に入れて、しっかり口を閉じて捨てましょう。
ほうきを使う場合は、壁や床を掃いたあと、ほうきに付いた卵もすべて取り除くようにしてください。ほうきに卵が残っていると、そこからコバエが発生してしまいます。
雑巾を使う場合は、もったいないですが、そのまま雑巾ごと捨ててしまうほうがよいでしょう。
掃除機で吸い取る
壁や床などにくっついているコバエの卵を、掃除機で吸い取る方法もあります。卵を吸い取ったあとは、掃除機のごみをビニール袋に入れて、すぐに捨てるようにしてください。そのままにしていると、掃除機の中でコバエが孵化してしまう可能性があります。
粘着クリーナーやガムテープで取り除く
平らな場所にコバエの卵があるなら、粘着クリーナーにくっつけて駆除する方法もあります。平らではない場所なら、ガムテープを使えば同じように駆除できます。
卵をくっつけた粘着クリーナーやガムテープは、丸めてビニール袋に入れ、しっかり口を閉じて捨てましょう。
熱湯をかける
コバエの卵や幼虫は熱に弱いので、水回りなら熱湯をかけるのがおすすめです。熱湯を流すと、排水口内のヌメリや油分も溶けるため、卵を産み付けられにくくなるという効果もあります。
ただ、お湯の温度が高すぎると排水パイプを傷めてしまう恐れがあるので、温度は60度程度にしましょう。
殺虫剤を使う
殺虫剤を使うのも、一つの方法です。ただ、市販の殺虫剤は成虫を駆除するためのものがほとんどで、卵や幼虫にも効果がある製品はあまり多くありません。また、殺虫剤のみですべてのコバエ、卵を駆除するのも難しいので、ここまでに紹介したほかの方法と併用することをおすすめします。
専門業者にコバエ駆除を依頼するのも一つの方法

コバエの卵が見つからない、または、先ほど紹介した方法で駆除したのに毎日のようにコバエを見かけるという場合、コバエの駆除を専門業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。ただ、プロに任せるメリット・デメリットがありますので、それぞれを理解したうえで依頼するようにしてください。
専門業者に依頼するメリット
家の中のコバエを確実に駆除できるというのが、専門業者に依頼する一番大きなメリットです。
お伝えしたように、卵や幼虫まで駆除できる市販の殺虫剤は少ないですが、専門業者に依頼すれば、卵・幼虫・成虫をまとめて駆除してくれます。専門業者が使用する機材は、一般に市販されているものとは違いますし、知識や経験も豊富なので、確実に発生源をつきとめて駆除してくれるでしょう。
また、定期的な点検やアフターサービスを受けられる業者もあります。そのような業者を選べば、再発もしにくくなるでしょう。
専門業者に依頼するデメリット
専門業者にコバエの駆除を依頼するデメリットとしては、まず費用がかかること。また、サービス内容も業者によって差があるので、しっかりと情報収集をしたうえで依頼する必要があります。
そして、コバエが多くなる時期(梅雨~夏場)は、予約が取りにくくなるというデメリットもあります。なかなか予約が取れない場合、その間ずっとコバエに悩まされ続けることになります。コバエ駆除をプロに任せたいなら、あらかじめ計画を立て、早めに相談をすることが大切です。
コバエに卵を産み付けられないためにできること
せっかくコバエの卵を駆除しても、卵を産むのに最適な環境が揃えば、またコバエが繁殖してしまいます。コバエに卵を産みつけられないために、普段から以下の対策を行っておきましょう。
家の中を清潔に保つ

コバエを発生させないためには、家の中をいつでも清潔な状態にしておくことが大切。特にキッチンやお風呂場などの水回りは、卵を産み付けられる場所が多いので要注意です。
普段からこまめに掃除をすること、それに加えて、以下のことも意識してみてください。
・生ごみを放置しない(生ごみを捨てるときは、袋に入れて口を閉じ、蓋つきのごみ箱に入れると臭いが出にくくなります)。
・飲み物の空き缶・空き瓶は、中をしっかり洗ってから捨てる。
・野菜や果物、肉などの食品を出しっぱなしにしない。
・排水口・排水パイプの中も定期的に掃除する。
また、コバエはジメジメしたところが好きなので、風通しをよくすることも大切。定期的に換気をする、除湿剤を置くなど、湿度を下げる工夫もしてみましょう。
観葉植物をきちんと管理する

キノコバエは、観葉植物の土から発生するともいわれています。観葉植物が湿気の多い場所にあると、キノコバエも発生しやすくなると考えられますので、できるだけ風通しのよい場所に置くことをおすすめします。そして、受け皿にたまった水はこまめに捨て、水垢やぬめりがつかないようにしっかりふき取るようにしましょう。
また、土を無機質のものや化成肥料に変えると、卵を産み付けられにくくなるといわれています。家の中でキノコバエらしきコバエを見かけたなら、観葉植物の土を変えるというのも一つの方法です。
虫よけアイテムを使う
卵を産むのはコバエの成虫なので、これを寄せ付けない・家の中に侵入させない対策も必要です。市販の虫よけアイテムを使うと、簡単に対策ができます。吊るすタイプ、窓に貼るタイプ、スプレータイプなど、さまざまな虫よけアイテムがあるので、使いやすいものを探してみてください。

ウッディラボの「家中どこでも虫キライスプレー」は、その名のとおりスプレータイプの虫よけアイテム。シュッとスプレーするだけで、コバエだけでなく蚊、アリ、クモ、ゴキブリ、カメムシなどの虫よけができます。天然精油「レモンユーカリ」を主成分としており、殺虫剤・忌避剤等は不使用で、「薬剤の臭いが苦手」という人にもおすすめですよ。
日頃からコバエが好む環境を作らないことが大切
繁殖力の強いコバエは、家の中であっという間に増えてしまいます。卵を見つけたら、できるだけ早急に駆除しましょう。また、そもそも卵を産み付けられないように、普段からコバエが好む環境を作らないことも大切です。場所別のコバエ対策を以下の記事で詳しく紹介していますので、よろしければ参考にしてください。




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