トイレの壁、掃除してる?お掃除してもニオイが気になる時は、壁の汚れ対策を

家族みんなが毎日使う場所だから、なるべく気持ちの良い状態にしておきたいトイレ。便器の中やフチ、フタや床など、お掃除ポイントが多いのが大変ですよね。普段は、ササっとお手入れするなど、簡単お掃除を習慣にしている人も多いのではないでしょうか。とはいえ、忘れがちなのが「トイレの壁」ではないでしょうか。

トイレの壁汚れは、立ちションメンバーがいるお家は要注意! しっかりトイレの中を狙っていても、細かい飛び散りが周辺に付着してしまいます。毎日お掃除しているのに、トイレの臭いが気になってしまう……、そんな時はトイレの壁のお掃除を念入りにしてみてはいかがでしょうか。今回はトイレの壁が汚れる理由や汚れの落とし方、対策しやすいトイレの壁について紹介します。

トイレの壁が汚れる理由

トイレの壁は、汚れにくいと思っていませんか? まず、トイレの壁が汚れる、ニオイが付きやすい理由を見てみましょう。

立ちションによる飛沫の範囲内

トイレの便器と壁の距離は、狭い場合は15~20cm程、トイレの中心からの距離は35cm~50cm程度になる家庭が多いかもしれません。一方、立ちションによる飛沫の飛び散り範囲は、それ以上になることをご存じでしょうか。トイレの穴を狙ったシミュレーションによると、立ちション時のおしっこのしぶきは最長でほぼ1mの距離まで飛んでいたという報告があります。つまり、便器から半径1mの範囲は、尿の飛沫がついてしまう可能性があります。こうしてトイレの壁は、尿の飛び散りで汚れたり、臭いがついたりしてしまうというわけです。

手洗い時の水しぶき

手洗い付きトイレタンクやトイレ内の手洗いで手を洗う時、飛び散った水しぶきが汚れの原因となることもあります。しずく状の汚れやカビによる黒ずみは、手洗い時の水しぶきが発端です。タンクからの水の飛び散りだけでなく、ウォシュレットが不意に作動して周囲が汚れてしまう、水洗の勢いが強すぎて床だけでなく、壁まで届いてしまうといった場合も考えられます。

ニオイの分子が吸着する

排せつによって発生したアンモニアは気体となり、トイレ内を漂います。空間を浮遊した後、浸透性がある壁に吸着。吸着したニオイの分子が積み重なって、黄色い汚れに変わることがあります。さらに、壁についたアンモニアのニオイ分子は継続的に空気中に放出されます。ある調査によると、わずか45分の間に、トイレの壁は、空気中のアンモニアを「かなり臭い」と感じるレベルまで吸収しているという報告もあります。

トイレの壁の汚れを落とす方法

トイレの壁は、意外な理由でたくさんの汚れがついています。見た目にはきれいな状態でも、臭いの原因になっているかも。見えない汚れから気になる汚れまで、トイレの壁のお掃除方法をお伝えしましょう。

見えない汚れのお掃除方法

特に汚れているように感じないトイレの壁も、実は飛び散り汚れやニオイ成分が付着していることがあります。そのため、週に1回は、トイレの壁を拭き掃除しておくとよいでしょう。高い位置まで届きにくいなら、下から1m程度の範囲でもOK。トイレに流せるシートタイプのトイレクリーナーを使ったり、スプレーを吹きかけてトイレットペーパーで拭き取ったりする方法が簡単ですね。

トイレ用のお掃除洗剤には、汚れ落とし効果、除菌効果、消臭効果など様々な機能を持つものがあります。ナチュラルクリーニングの場合は、重曹やクエン酸を利用するのもよいでしょう。その場合、重曹やクエン酸をぬるま湯に溶かしたものをスプレーボトルに入れ、雑巾に吹きかけて掃除します。分量は、ぬるま湯200mlに対して、重曹大さじ1程度、もしくはクエン酸を小さじ1程度が適量です。

黄色い汚れのお掃除方法

壁の一部がしずく状に黄ばんでいる場合、トイレ掃除用のクリーナーや重曹スプレーを吹きかけてお掃除しましょう。

  • 簡単に落ちない場合
    キッチンペーパーに重曹水を染み込ませたものを、壁に貼り付け、5〜10分程度、パックしておくと、落ちやすくなります。
  • 細かい凸凹がある壁紙
    洗剤を付けた古歯ブラシで軽くこすってみましょう。
  • 頑固な汚れを落としたい場合
    なかなか落ちない汚れには、セスキ炭酸ソーダが効果的。さらに、こちらも、キッチンペーパーでパックすると、こびりついた頑固な汚れも落ちやすくなります。
  • 壁の広範囲が黄ばんでいる場合
    広範囲に洗浄液がいきわたるように工夫しましょう。洗浄液が泡で密着するクリーナーや、キッチンペーパーを使ったパック、ゴム手袋で壁に馴染ませる方法などがあります。ただし、壁紙の継ぎ目を長い時間湿らせてしまうと、壁紙が剥がれてしまうこともあるため注意が必要です。

上記のようなトイレの壁掃除を試してみましょう。もし、お掃除によって、壁紙がはがれてしまったら、壁が完全に乾いてから、木工用ボンドや壁紙用接着剤で貼り付けなおします。接着剤をつけにくい場合には、つまようじなどに取ってから壁紙の裏につけると、細かい部分も作業しやすくなります。

いずれも、洗剤を使ってお掃除した後は、水拭きをして洗剤を取り除きましょう。その後、乾拭きをして水分を取り除くことも忘れずに。ぬれた状態が続くと、今度はカビの原因になります。

黒い汚れのお掃除方法

トイレの壁についた黒い汚れは、黒カビの可能性があります。トイレは、湿気が溜まりやすく、空気がこもりやすい場所です。そのため、手洗い後にはねた水滴などの水分により、カビが生えることがあります。

黒ずみをとるには、消毒用のアルコールスプレーか、カビ取りスプレーを使うと良いでしょう。ただし、塩素系の強力なカビ取り剤は、壁紙を変色させることがあるため注意が必要です。

スプレータイプの場合は、雑巾やトイレットペーパーに吹きかけて、壁の汚れをつまみ取るように拭きとります。汚れに直接吹きかけるとカビの胞子が飛んで、かえって広がってしまうこともあります。雑巾やペーパーに吹きかけて使いましょう。しつこいカビ汚れの場合には、エタノールスプレーにプラスして、メラミンスポンジでこする方法もあります。

ニオイ対策として、トイレの壁にも工夫を

飛び散り汚れが付きやすく、ニオイも吸着しやすいトイレの壁。汚れと臭いが蓄積するとリセットするのも大変です。お掃除以外にできる、トイレの壁のニオイ対策を紹介します。

汚れ防止や消臭機能付き壁紙にする

トイレには、機能性に優れた壁紙を利用するのがおすすめです。気になる臭いを吸着・消臭するものや、ラミネート加工で水をはじくもの、汚れ防止、抗菌、防カビ機能など、さまざまな機能性を持つ壁紙が販売されています。トイレリフォームの機会には、トイレ本体だけでなく壁紙や床材にも、防汚、防カビになるものを取り入れると、快適に過ごしやすくなりますよ。

汚れ防止シートでカバーする

尿の飛び散りを防ぐために、汚れ防止シートを使う方法もあります。飛び散りが気になる範囲に、汚れ防止シートを貼ることで、簡単にカバーできます。手軽にはがせるタイプを選べば、取り換えも簡単です。消臭効果のあるタイプを選ぶのがおすすめ。

腰壁を作る

汚れやすい壁の下の方に、板やパネルを貼って「腰壁」を作るのも良いでしょう。腰壁とは、壁や障子など建具の下部に貼ってある板のことです。腰壁が、汚れや傷から壁を保護してくれるため、壁本体の状態を長持ちさせることができます。このときも、汚れ防止や防水、消臭効果のある板素材やパネルを選ぶのがおすすめです。ただし、汚れ防止シートと比べて、費用や手間がかかります。DIYが得意な方におすすめの方法です。

「バイオサイクルトイレ用」をスプレーして臭いと汚れを予防

ウッディラボの「バイオサイクル トイレ用」は、普段のトイレ用洗剤として使用できるほか、スプレーするだけで消臭や防汚ができるという優れものです。消臭成分とバクテリアの相乗効果で、お掃除がぐんとラクになります。気になるトイレの壁にも、スプレーして放置するだけ。あとは、消臭成分とバクテリアの働きで、リフレッシュ。スプレー後にトイレットペーパーや布などで拭き取ることで汚れ落としも可能です。

トイレの壁もお掃除ルーティンに加えて、快適な空間に

毎日掃除していてもトイレのニオイが気になるのは、掃除の仕方が悪いからかな……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。お掃除の方法よりも、ニオイが付きやすい場所や、ニオイの元を見逃しているからかも。ポイントをじょうずにおさえて、効率よくお掃除したいですね。忘れがちなトイレの壁はニオイが染みつきやすい場所です。頻繁に拭き掃除することが難しいときは、シュッシュと吹きかけるだけのアイテムに頼ってみてはいかがでしょうか。便利なアイテムを取り入れながら、気持ちよく過ごせるトイレ空間をキープしましょう。

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