カメムシの嫌いな匂いは?カメムシ対策に役立つ「カメムシの嫌がるもの」をご紹介

嫌な匂い放つカメムシ。あの強い臭いは、危険を察知した際に、身を守るために放つといわれていて、同時に仲間に危険を知らせる役目もあります。では、こちらも対抗して、「カメムシが嫌いな匂い」を活用するのはいかがでしょうか。カメムシ対策にはいろいろありますが、カメムシが嫌いな匂いを活用することで、カメムシを寄せ付けず、家の中への侵入を避けることができるかもしれません。カメムシが嫌う匂いや色、植物などカメムシを寄せ付けない、さまざまな対策を紹介します。
カメムシが発生する時期は?カメムシ対策はいつから始めるべき?
一年を通してよく見かける印象のカメムシですが、特にカメムシが発生しやすいのは4月から10月頃にかけてです。繁殖活動が盛んな春や夏の時期は、カメムシが庭やベランダ、時には家の中までやってきます。また、寒い時期になると越冬のため、餌を求めてお天気の良い日に集団で移動します。冬に備えるため、秋には大量のカメムシが見られるようになるというわけです。活動的になる春先から、対策することが大切です。
カメムシの詳しい生態や性質についてはこちらもご覧ください。
カメムシ対策に「カメムシが嫌いな匂い」を活用しよう!
カメムシ対策にはさまざまな方法がありますが、自然由来の成分を使いたい場合には、「カメムシが嫌いな匂い」を使ってカメムシが寄り付かない空間を作るのがおすすめです。カメムシが嫌いな匂いを活用して家の中やベランダなどへの侵入を防ぎましょう。
【カメムシが嫌いな匂い①】ミント

カメムシは、ハーブなどの香りが強いものを嫌います。中でも最も苦手とされる匂いは、ミント。人間にとっては、すっきり、さっぱりとした爽快な香りですが、カメムシにとっては、嫌な香りなのです。
カメムシ対策として最も手軽な方法は、ハッカ油を使うこと。ハッカ油はドラッグストアなどで手軽に入手できます。ハッカ油をエタノールや水に溶かし、スプレーを作って家の中に噴射すると良いでしょう。ただし、ハッカ油に含まれる油分が、床やカーテンにつくと染みになったり、べたついたりすることがあるため注意してください。
より自然な方法としては、庭先にミントを植えておくのも効果的。ただし、ミントは繁殖力が強く、一度植えるとあっという間に広がってしまいます。ガーデニングを楽しみたい方や、ベランダや室内でミントを育てる場合には、植木鉢で独立して育てることをおすすめします。
【カメムシが嫌いな匂い②】木酢液

「木酢液」とは、木炭を作るときに発生する煙を冷やし、さらに不純物を取り除いてできた液体です。微生物を活性化させる働きがあるとされ、家庭菜園などでの土壌改良や病害虫対策などに使用されています。鼻にツンとくる焦げ臭さがあり、カメムシも嫌うのだとか。ホームセンターの家庭菜園コーナーなどで販売されています。
カメムシ対策としては、木酢液を水で希釈してスプレーする使い方が一般的です。香りが苦手でなければ、家の中でも使えます。その際、30~100倍に希釈して使うと良いでしょう。カメムシが集まりやすい玄関やベランダには、水で薄めた木酢液を染み込ませた雑巾を使ってお掃除するのも有効です。
【カメムシが嫌いな匂い②】コーヒー
カメムシは、コーヒーに含まれる苦み成分の香りを嫌うとされてます。さらに、コーヒーに含まれるカフェインが、カメムシの神経を麻痺させる働きがあるとされ、カメムシ対策に有効です。

日常的にコーヒーを飲む人なら、すぐに用意できるのが利点。カメムシが寄り付きそうな場所に、皿に入れたコーヒーを置いておく、ドリップ後のコーヒーカスをまくなどすると良いでしょう。また、コーヒーを水で薄めたスプレーを作る方法もあります。スプレーにするときは、少し濃いめのコーヒーにしてみてください。ただし、コーヒースプレーを室内で使用すると、着色してしまう場合もあるのでご注意を。
【カメムシが嫌いな匂い②】タバスコ

香辛料として使われるタバスコもカメムシ対策に有効です。カメムシは、タバスコに含まれるカプサイシンという辛み成分の匂いを嫌います。使い方としては、タバスコを水で希釈したタバスコスプレーを作り、カメムシの侵入先に噴射するだけ。ただし、人間にとっても唐辛子の匂いは刺激が強く、使用時にむせたり、目が痛くなったりすることがあるのでご注意を。タパスコスプレ―を作るときや使用する時は、マスクやゴーグル、手袋を使うのがおすすめです。
ここまでに挙げた「カメムシが嫌いな匂い」は、いずれも自然由来の成分で、手軽に入手しやすいものばかりです。家の中だけではなく、家の周りや庭、また植物などの虫よけとしても利用できます。ただし、植物の相性によっては、葉や根を枯らしてしまう恐れがあるのでご注意ください。
匂い以外で活用できるカメムシが嫌いなモノ
カメムシに嫌いな匂いがあるように、苦手とする色や植物もあります。匂いに加えて、カメムシが嫌うものを組み合わせて、カメムシが寄り付かない環境を意識してみましょう。
カメムシの嫌いな色
カメムシは、黒やグレー、ブラウン、緑系の“反射しにくい色”を嫌う特徴があります。反対に、「白」が大好きで、明るくて鮮やかな色を好みことから、白のシャツや洗濯物にはカメムシがくっついていることも。慌てて勢いよく払うと、強烈な臭いを放ち手や服に付くと、落ちにくいこともあるので注意しましょう。カメムシから洗濯物を守るために、「洗濯物干しネット」も市販されています。購入する際には、黒やグレーで、風通しがよいものを選ぶと、カメムシ対策になりますよ。
カメムシの嫌いな植物
カメムシが嫌いな植物は、ミントをはじめ、ラベンダーやタイムなどのハーブ類があります。そのほか、ガーベラやマリーゴールド、ネモフィラなどの花、ニンニクといった香りが強い植物が苦手なようです。自宅で栽培しやすいのは、ハーブ類や花類でしょう。寄せ植えすると、繁殖力の強いハーブが他の植物を圧迫する可能性が高いため、それぞれ独立して栽培することをおすすめします。
場所別で有効なカメムシ対処方法
どんな方法を活用するとしても、カメムシ対策は、場所によって対処方法が変わります。それぞれの場所によって有効な対策を解説します。
家の中のカメムシ対策は、「侵入させない」

家の中に入り込むカメムシ対策は、侵入経路を塞ぐことが大切です。
窓や玄関の隙間、網戸や換気口などはもちろん、エアコンのドレンホースなど小さな隙間も、しっかり対策を。隙間テープやカバー、キャップをして侵入を防ぎましょう。
すでに入ってしまったカメムシには、ガムテープで軽く押し当てて取る方法や、殺虫剤、凍結スプレーなどを使い退治します。市販の燻煙剤をたくのも有効です。ただし、ペットや観葉植物などは、別の場所に移し、薬剤に直接触れないように注意しましょう。
ベランダのカメムシ対策は「嫌いな植物」「嫌いな色」でシャットアウト

ベランダでは、カメムシが嫌いな植物を育てたり、黒や濃い緑などの虫よけネットを取り付けたりすると良いでしょう。また、電撃殺虫器をつるして、退治するのも一案です。光に誘引されたカメムシが捕獲されて大量発生を防ぎます。
白色の洗濯物や布団を干すときは、白色の面が中に入り込むように、裏と表をひっくり返して干したり、布団や洗濯物を黒のカバーで覆ったりして対策するのが良いでしょう。
ベランダでのカメムシ対策について、詳しくはこちらもご覧ください。
庭では「カメムシの卵の駆除」を
どんなに家の中の対策をしても、周辺にカメムシが大量発生していると、いつ家の中に入ってきてもおかしくありません。庭での対策として、最も大切なことは、カメムシの卵を退治することです。カメムシの卵は、日当たりが良く、明るい場所に産み付けられます。数ミリ程度の丸い卵で、産卵直後は白色から淡黄色をしています。
カメムシの産卵期となる春から夏にかけては、特に注意して、庭の植物や、家の外壁などに卵がないか、チェックしてみましょう。見つけたら、ガムテープなどにつけて取り除き、ビニール袋に入れて処分してください。できる限りカメムシを発生させないようにすることで、カメムシの被害を減らせます。

より手軽にカメムシよけをしたいなら、ウッディラボの「家中どこでも虫キライスプレー」がおすすめ。 「家中どこでも虫キライスプレー」は、レモンユーカリに含まれる、忌避効果の高いメンタンジオールを主成分とする虫よけスプレーです。カメムシが嫌がる香りで、しっかりブロックします。殺虫剤や忌避剤などの薬品は不使用。屋内外で使えるため、サッシや網戸、ベランダ、ベビーカーや三角コーナーなど、さまざまな場所で使えます。30~40㎝離して、全体に吹きかけてください。アウトドアでの蚊よけ、虫除けにも使える優れものです。
カメムシの嫌いな匂いやモノを活用して対策しよう
カメムシが嫌いな匂いを活用すれば、カメムシが寄り付きにくくなります。ほかにも、カメムシが嫌いな色や植物なども取り入れて、自然な方法でのカメムシ対策を行ってみましょう。自然に発生する虫であり、すべてを駆除するのは難しいですが、できることから早めに対策してみてはいかがでしょうか。




コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。