食品ストック収納のコツ~スッキリ片付く整理術と虫・カビ対策のポイント
缶詰やレトルト食品など、長期保存できる食品を、つい買いすぎてしまうことがありませんか? 災害への備えとしてのストックは大切ですが、きちんと整理・収納できていないと、消費期限が切れたり、虫やカビが発生したりして、せっかくの食品がダメになってしまうことがあります。今回は、食品ストックの収納方法や、きれいに収納するコツ、食品をストックする際の虫・カビ対策についてお伝えいたします。
| <この記事のポイント> ●食品ストックは整理・収納を見直すのが第一歩 ●在庫を把握し、グループ分けで使いやすく管理しよう ●湿気の多い場所では防虫・防カビ対策が必須! ●「ローリングストック」で賞味期限切れを防ごう ●ダニよけや除湿アイテムを活用し、使いやすく、清潔な収納スペースにしよう |
食品ストックの収納は、量の見直しから

食品の値段がいつもより安くなっていると、「お得なときにたくさん買っておこう」と、つい買い込んでしまいたくなりますよね。安いときにまとめて買い込めば、食費の節約となり、防災のためのストックとしても役立ちます。
しかし、ストック食品が増えすぎると掃除がしづらく、見た目にもごちゃついてしまいます。きれいな収納を保つには、まずストックする量の見直しが第一歩。つい買いだめをしてしまう方は、「本当に必要な量か」を考えてみましょう。
必要以上のストック食品……整理しないとどうなる?
多くの食品をストックするには、ある程度の収納場所が必要です。また、防災を考えたとしても、きちんと活用できなければ無駄になってしまいます。以下のような経験をしたことがあるのなら、ストックの買い方や整理・収納方法を見直してみませんか。
【ストック食品の収納見直しのサイン】
- 消費期限切れや虫・カビの発生などにより、食品が無駄になったことがある。
- ストックしてあるのを忘れて、また同じものを買ってきてしまう。
- 収納スペースが食品ストックであふれて、掃除がしにくい。
- いざその食品が必要になったときに、どこにあるのかわからない。
食品ストックを上手に収納する方法
ストックしている食品をきれいに収納するには、まず、整理をすることからはじめましょう。収納の棚やカゴをむやみに増やしても、かえってキッチンがごちゃついてしまう原因になります。ストック食品の収納を見直すためのステップを紹介します。
【ステップ1】食品をすべて取り出して在庫を把握する

最初に、今ある食品ストックを一度収納スペースから全部取り出し、何が、どれくらいあるのか在庫を確認しましょう。収納スペースに対して明らかに食品ストックの量が多いなら、まず量を減らすことが重要です。消費期限が近いものから、順番に消費していきましょう。
缶詰やレトルト食品、パスタなどは、保存が効くため、つい多く買いがち。気づけば、賞味期限切れということも少なくありません。在庫と消費期限は、定期的にチェックし、リスト化しておくのがおすすめです。最近は、食品の在庫管理に役立つスマートフォンアプリもあります。管理しやすい方法を検討してみてください。
【ステップ2】食品をグループ分けする
食品の在庫を把握できたら、食品をグループ分けします。同じグループの食品をまとめて同じ場所に収納しておくと、見た目もすっきりしますし、在庫の把握や管理もしやすくなります。
分け方は、何でもOKです。自分が食品を把握・管理しやすいグループに分けましょう。たとえば、「缶詰・レトルト食品・パスタ・調味料」など食品の種類で分けてもよいですし、「子どものおやつ・自分のおつまみ」のように、「誰が食べるものなのか」で分けるのも一案です。
【ステップ3】収納場所を決める
食品をグループ分けしたら、どのグループをどこに収納するのかを決めます。食品ですから、やはりキッチン周りに収納しておくことが多いのではないでしょうか。パントリー、シンク下収納、床下収納などを活用する際のポイントを紹介します。
| パントリー | パントリーは広さがあるので、缶詰やパスタ、調味料といった常温で保存できる食品や、災害用の備蓄品、調理器具や消耗品をストックしやすい場所です。ただし、広い分きちんとルールを決めておかないと、ごちゃごちゃした物置のようになってしまうため、注意しましょう。 |
| シンク下収納 | シンク下収納は湿度が高くなりやすいため、開封済み食品の収納には不向きです。利用する場合には、除湿剤などで湿気対策をしてから缶詰や未開封の調味料などを収納場所するとよいでしょう。 |
| 床下収納 | 床下収納は深さがあることが多いため、未開封の水や油のように縦に長い食品の収納に適しています。頻繁に開ける場所ではないため、長期保存ができる食品や、使用頻度が低いものも、床下収納がおすすめです。 |
食品ストックをきれいに収納するコツ

次に、食品ストックをきれいに収納し、その状態をキープするためのコツを紹介します。
収納アイテムを使う
限られた収納スペースを有効活用するために、市販の収納アイテムを使ってみましょう。
缶詰のように細々した食品は、収納ボックスに入れてから決めた場所に収納すると、管理しやすく、見た目もすっきりします。
ボトル入り調味料や水などの重いものは、キャスター付きボックスを使うと便利です。パントリーの下段に置けば取り出しやすく、片付けもスムーズです。必要なときにすぐに取り出せますし、簡単に動かせるので掃除もしやすくなります。
造作収納(造り付けの収納)が少ない場合には、スチールラックも便利です。小さなスペースを活用できるよう、隙間にフィットするサイズを選ぶとよいでしょう。または、収納付きの椅子のように、収納機能が備わった家具を活用する方法もあります。
ラベルを貼っておく
グループごとに収納場所を決めたら、ラベルを貼っておくことをおすすめします。ラベルを貼っておけば、収納する場所がわかりやすく、整理も簡単です。家族が探すときも、しまうときも、情報を共有しやすいから、きれいな状態がキープされやすくなるでしょう。
食品ストックの買い方を見直す
食品ストックをきれいに収納するには買いすぎないことが重要です。ついつい買い込んでしまう方は、「安いから買っておこう」をやめて、収納スペースに入る量以上は買わないことを心がけてみてください。食品ごとに、ストックする数の上限を決めておくのもおすすめです。防災の観点からは、最低でも3日分、可能なら1週間分くらいの食品をストックしておくとよいとされていますので、こちらを目安にしてもよいでしょう。
または、ローリングストックを実践してみるのはいかがでしょうか。ローリングストックとは、「いつも食べている食品を少し多めに買っておき、消費期限が近いものから消費し、消費した分だけ買い足すこと」をいいます。ローリングストックなら、食品ストックがどんどん新しいものに入れ替わっていきますので、「うっかり賞味期限を切らしてしまった」ということも起きにくくなります。
食品をストックする際は虫・カビ対策も忘れないで!
食品を収納する場所の虫・カビ対策をしっかりしておかないと、消費期限が来る前に食品がダメになってしまうことがあります。虫やカビは、湿度が上がると発生しやすくなります。扉付きの収納なら、定期的に扉を開けて換気をしましょう。加えて、市販の防虫剤や除湿剤を使うのがおすすめです。

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特に粉ものを収納する場所では、コナダニというダニが発生に要注意。「ダニよけシリカ食糧庫用」のようにダニよけ効果があるアイテムを使用して、対策しておきましょう。食品に潜むダニが与える影響、対処法や予防法については、こちらの記事もご覧ください。
食品ストックを整理して、無駄をなくそう
食品ストックはきちんと整理して収納しておかないと、うっかり消費期限を切らしたり、虫やカビが発生したりして、食品が無駄になってしまうことがあります。収納スペースに収まっていても、きれいに整理されていないため、使いたい時に見つからない、なんてこともありがちです。逆に、整理・収納を見直すことで、ストックした食品も使いやすくなるはず。この機会に、食品ストックの収納方法を見直してみませんか。




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