賃貸の大掃除はどこまでやるべき? ポイントやおすすめ掃除道具を解説

賃貸住宅で暮らしている方は、どこまで大掃除をすれば良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。特に転勤が多い家庭では、数年で引っ越す可能性もあり、なかなかやる気が起きないかもしれません。ですが、賃貸だからこそ、きちんと大掃除をすることで、嬉しいメリットが!

今回は、賃貸でも大掃除をした方が良い理由や、賃貸で大掃除をする際に押さえておきたいポイントについて解説します。

どこまでやる? 賃貸を大掃除するメリットを理解しよう

賃貸住宅は、自分たちの所有物ではないこともあり、なかなか大掃除に身が入らない方もいらっしゃるかしれません。とはいえ、毎日を過ごす場所であり、大掃除をすることで心地よい環境を保てるはず。定期的に掃除することで、退去時の清掃が楽になるのもメリットのひとつです。

賃貸住宅から退去する際には、原状復帰を求められるケースがほとんど。部屋があまりにも汚れていると、退去時には清掃などにかかる費用を追加で払うことになってしまうかもしれません。特に、家具などの後ろに隠れた見えない汚れやカビを放置してしまうと、退去時に気づいたときには、普通の掃除では落ちなくなっているかも……。逆に、こまめに掃除してきれいな状態を保てれば、退去時に敷金が戻ってくる可能性もあります。期間限定で利用する場所であっても、定期的な大掃除で汚れを取り除いておくとよいでしょう。

ただし、時間の経過による汚れは、本来、入居者負担ではなく管理者側の負担になります。動かしにくい冷蔵庫の裏や排気口周辺など、掃除しづらい場所に関しては、無理する必要はないでしょう。基本的には普段使う場所に汚れが溜まらないよう、大掃除でしっかりと落としきることを意識しましょう。

賃貸の大掃除で心がけたいポイント

では実際に、賃貸の大掃除では、どんなポイントに気をつければよいのでしょうか。場所別のお掃除ポイントともに、お掃除のルールを見てみましょう。

大掃除前に準備したいアイテムと基本の手順

まず、大掃除の前にやっておきたいのが、お掃除計画です。特に年末の大掃除は、仕事や帰省などが重なり慌ただしくなってしまいがち。スケジュールを立ててどこの掃除をいつやるか、事前に決めておくことが大切です。

お掃除計画を立てたら、必要な掃除道具をチェックします。いざ掃除しようとしても、「あれがない……」となると、モチベーションが下がってしまいます。大掃除の基本アイテムは、マスクや軍手、ゴム手袋、雑巾、掃除機、エプロン、バケツ、洗剤など。事前に立てた計画を見越して、少し多めに用意しておくと安心です。

準備ができたら、お掃除の順番を考えてみて。掃除の基本は、上から下、奥から手前に進めること。例えば、家具の上や照明器具といった高い位置のホコリを落としてから、床に掃除機をかけるのが正しい流れです。二度手間にならないよう、順番を守って効率的に大掃除をしましょう。

場所別 賃貸住宅の大掃除ポイント

普段使う場所をできるだけきれいな状態に保つには、お掃除ポイントを絞って取り組むのがおすすめです。キッチン、トイレ、お風呂、リビングなどのお掃除ポイントをまとめました。

・キッチンまわり
まずは、キッチンです。食事を作り、洗い物をするキッチンは、油汚れや水あか汚れがたまりやすくなっています。キッチンのお掃除は、普段からできるだけ水気をふき取っておくのがポイント。大掃除では細かい部分に集中して汚れを落としてみましょう。特にやっておきたいのが、汚れが残りがちな排水口です。臭いやカビ、虫の発生などの原因になるため、大掃除でしっかり汚れを落としましょう。白っぽい水あかには、クエン酸を水に溶かしてスプレーし、スポンジでこするのがポイント。洗剤やせっけんカスが残っている部分は、重曹を使いましょう。スポンジでは届かない細かな汚れは、使わなくなった歯ブラシを使ってこすり洗いするのが有効です。また、酸素系漂白剤につけおきすることで、清潔な状態に近づきます。
キッチンをきれいにした後は、カビ対策が欠かせません。キッチン掃除のコツとカビ予防について詳しくはこちらをご覧ください。

・トイレまわり
毎日使うトイレは、汚れがすぐにたまってしまう厄介な場所。便器だけでなく、壁や床なども細部まできちんと掃除するようにしましょう。トイレまわりをナチュラルクリーニングで落とすなら、便器には重曹+クエン酸で、壁や床にはセスキ炭酸ソーダをつかうのがおすすめです。ゴシゴシこすっても汚れが落ちないときは、トイレットペーパーを広げて洗剤をかけ、しばらくパックしておくと取れやすくなります。
大掃除よりも、毎日のお手軽掃除でキレイを保ちたいならこちら

・浴槽・お風呂まわり
お風呂は湿度が高い状態が続くため、カビが発生しやすくなっています。壁や床の隅などに、ピンクのぬめりや黒カビなどが発生している場合には、酸素系漂白剤を使ってしっかりお掃除しておくのが良いでしょう。タイルのぬめりには重曹を振りかけて、こすり洗いが効果的です。ただし、強くこすりすぎると、タイルにキズが入ってしまう可能性があるため、固い素材でこすらないようにしましょう。浴槽だけでなく、壁や床、小物類やバスタブも忘れずに磨きたいですね。
お風呂に発生した頑固なカビを退治するなら、こちらの方法もお試しください。

・リビング
長い時間を過ごすリビングは、定期的にお掃除されている家庭が多いかもしれません。大掃除では、普段サボってしまいがちな家具の裏やカーペットの下などを徹底的にきれいにしちゃいましょう。また、あまり掃除する機会のないカーテンレールや窓のサッシには、意外と汚れが溜まっているものです。雑巾や綿棒などを使って、細かい汚れを拭き取りましょう。

・ドアや窓など
大掃除の際には、ドアや窓などもきれいにしておくと、気持ちよく新年を迎えられます。特に、窓は外と中の両方に汚れがついています。窓の汚れは、古新聞を使うのもおすすめです。ぬらした新聞紙で軽く拭いたあとに乾いた新聞紙で拭くと、きれいになりますよ! また、ドアノブは手あかがつきやすく、油分汚れが残りがちです。除菌を兼ねてアルコールや除菌シートなどで、ふき取るとよいでしょう。

・家電や照明器具などのアイテム
毎日使うアイテムが汚れていると、せっかく部屋がきれいになっても汚れた印象が残ってしまいます。電子レンジや冷蔵庫などの家電や照明器具なども、汚れを払い落としたり雑巾で拭いたりしておくと、見た目が良く、すっきりした印象に変わります。ただし、入居時に備え付けられていた家電や照明器具は、退去時に返すことになるため、細かく分解しての掃除は要注意。内部まで掃除を行う場合には、きちんと説明書を確認し、退去時の返却条件などを確認しながら行うとよいでしょう。

傷付けたくない賃貸ではナチュラルクリーニングが安心

賃貸の大掃除では、部屋を傷つけないよう注意しなければなりません。もし不注意で家具や壁などの材質を変色させたり傷をつけたりしてしまうと、退去時に回復費用を求められることがあります。大掃除で漂白剤や洗剤などを使う場合には、材質に合ったものを選び、色落ちなどがないか事前に確かめる必要があります。

賃貸でも安心してお掃除したいなら、場所を問わずナチュラルクリーニングがおすすめです。重曹やクエン酸、過炭酸ナトリウム、石けんといった自然素材のアイテムを活用することで、キズや色落ちを軽減できるでしょう。キッチンの油汚れやお風呂の皮脂汚れなど酸性の汚れにはアルカリ性の重曹、水垢や尿汚れなどアルカリ性の汚れには酸性のクエン酸など、それぞれ効果的に落とせる汚れは異なります。ただし、ナチュラルクリーニングであっても、素材によってはキズや色落ちを発生する可能性があるため、特徴を理解して活用するのがポイントです。

天然由来の成分を使ったお掃除アイテムを活用しよう

ナチュラルクリーニングでは、天然由来の成分を使用したお掃除アイテムを使うのもおすすめ。置くだけの防カビアイテムや吹きかけるだけのバイオクリーナーなら、賃貸住宅のお掃除にもぴったりです。洗剤による色落ちやこすることでできる傷を気にすることなく、手軽にナチュラルクリーニングを実践できますよ。しかも、大掃除だけでなく、普段のお掃除も格段に楽になります。ただし、こちらも素材によっては使用できないケースがあります。どのアイテムもきちんと使用方法をよく読んでから使うようにしてくださいね。

賃貸でも大掃除をしてきれいな部屋を保とう!

賃貸であっても、定期的に大掃除することで、退去時の掃除が楽になったり金銭的な負担が抑えられたりするといううれしいメリットがあります。普段使用している部屋を中心に、しっかり汚れを落とす時間を取りたいですね。傷や変色といったリスクを避けたい場合には、ナチュラルクリーニングがおすすめです。自然派のお掃除製品をうまく取り入れて、快適なお部屋を保ちましょう。

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ウッディラボのルーツは、1947年創業の家具屋。木に携わり、木のおかげでこれまで事業を続けてきました。もっと木の良さを活かし、お客様の役に立ちたい。そんな思...

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