洗濯機の排水口をお掃除しよう!排水口のつまりや汚れが気になるときの掃除の仕方

洗濯機の排水口、お掃除してますか? 放置すると排水が悪くなったり、詰まったりして洗濯機の故障につながることもあります。今回も、お掃除ブロガーのよしママさんに、洗濯機の排水口をお掃除するコツを教えていただきました。

洗濯機の排水口は、ふだんあまりお掃除することがないかもしれません。ですが、排水エラー表示や洗濯機まわりの悪臭がでたら、もしかしたら排水口内の汚れが原因かもしれません。排水口の掃除は手間がかかるイメージがあり、「一度も掃除したことがない」という方も多いのではないでしょうか。でも大丈夫。実はとても簡単な仕組みなので、やり方を覚えればお掃除もさっと終わります。毎日使う洗濯機を長持ちさせるためにも、排水口のお掃除にトライしてみませんか?

洗濯機の排水口って、掃除が必要なの?

洗濯機の排水口は定期的なお掃除が必要とされています。排水口には、汚れた水だけでなく、ネットでは取り除けなかったゴミや汚れも流れてしまうからです。お掃除をしないと、洗濯槽からの汚れが排水口やパイプに付着したり、つまったりして、排水がうまくできなくなります。さらには、つまった水がホースを逆流してしまうことで水漏れしたり、洗濯機でエラー表示が出たり、洗濯機の故障などとトラブルの原因となる可能性があります。

また、下水からの悪臭を防ぐ役目がある排水口内の排水トラップの汚れにもご注意を。排水トラップは水を溜めておくことで、下水道からの悪臭などを防ぐ役割があります。汚れが付着することでトラップ内の水がなくなってしまい、下水の臭いが漏れてしまったり、たまった水自体が腐敗したりしてイヤな臭いが出る原因になります。

洗濯機の排水口をお掃除する頻度は?

排水口掃除は、月に1度程度行うのがよいと言われています。洗濯槽の洗浄が1~2か月に1度行うとよいと言われているので、それに合わせて排水口のお掃除をすると良いかもしれません。それ以外でも、排水口に流れ込まないように、洗濯が終わるごとに、フィルターのゴミを取り除いてくださいね。

洗濯機の 排水口が詰まってしまう理由

洗濯機の排水口が詰まる理由は、主に排水する洗濯水の汚れの蓄積です。もともと衣類についていた泥や砂、毛、糸くず、ゴミのほか、洗濯によって出る皮脂汚れや洗剤・石鹸カス、皮脂汚れ、洗濯槽の汚れなどが一緒に流れ出ます。特に冬は、洗濯機を屋外に設置している場合や寒い地域では、石鹸カスや洗剤のこりが固まってしまいやすくなります。また、粉末の洗濯洗剤を使っている場合、溶け残りがでやすく、排水にも汚れが増えてしまいます。こうした汚れがホース内や排水口に蓄積して、ホース内の流れが悪くなり、つまりの原因となります。

洗濯機の排水口掃除におすすめの洗剤

「洗濯機の排水口を掃除した方が良いことは分かったけど、手間がかかりそうで、なかなか……」という方も多いのではないでしょうか。排水口部分は複雑な構造のように見えますが、実は、お掃除するのは意外と簡単です。特に、便利な洗剤を使うのがおすすめ。我が家で使用しているおすすめ洗剤をご紹介します。

バイオサイクル浴室・洗面台パイプ用(液体タイプ)

ウッディラボの「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用(液体タイプ)」は、微生物の働きで汚れや匂いを分解してくれる洗剤です。排水口のお掃除に使えば、流れた液体の洗浄効果で、その奥のパイプの汚れまでお掃除できるという便利アイテム! 使い続けることでバイオ菌が定着してキレイが長続きして、匂いも防いでくれます。お掃除できないと思っていた排水口の奥のパイプまできれいになりますよ。

バイオサイクルトイレ用(スプレー)

お掃除の際にとくに便利なのが、スプレータイプの「バイオサイクル トイレ用」です。トイレ用とありますが、排水口のお掃除にも使えます。

こちらも微生物の力で汚れや匂いを分解してくれるアイテムです。スプレーしてしばらくおき、汚れがあれば拭き取ります。汚れを落とすだけでなく、消臭効果や汚れ防止効果もあるのがうれしいところ。汚れが蓄積するのを防いでくれるので、たまにしかお掃除しない洗濯機の排水口のお手入れにぴったりです。

洗濯機の排水口を掃除しよう!詳しい手順をご紹介

では実際に、お掃除をやってみましょう。まずは、排水口部分を取り外す準備から進めましょう。

準備編

  • 洗濯機の取扱説明書を確認し、排水口の外し方を確認する。
    誤った手順で外すと、元に戻せなくなる可能性があるため、しっかり確認しましょう。
  • 洗濯機のコンセントやアース線を外し、水道の蛇口をきちんと閉める。
  • お掃除用手袋や古タオルなどの拭くもの、水を受ける洗面器、ブラシなどの掃除用具を用意する
    周囲に水気が飛んだり、排水ホースから水気がでてきたりすることもあるので、準備しておくと安心です。
  • 洗濯機を移動できる場合、移動させて掃除できるスペースを確保する。
    可能な範囲でOK。無理して移動させると大変です。お掃除できるスペースだけ確保してみてください。。

お掃除手順①~排水ホースを外す

洗濯機の排水口からホースを外している様子

使用している洗濯機の仕様に合わせて、排水ホースを取り外します。我が家は、床直結型の排水口になっていて、くるくると入口の金属を回すと、排水ホースが取り外せる仕組みになっています。ホースを外すと、中に排水トラップ(防臭わん)が取り付けられているので、ゆっくり外します。お掃除をしていないと、中がドロドロになっていることも多いので、手袋を着用しておくのがおススメです。

お掃除手順②~排水口の中のパーツを洗う

洗濯機の排水口内部にある排水トラップ(防臭わん)

取り出した排水トラップ(防臭ワン)を洗います。場合によっては、かなりゴミが詰まっているかもしれません。我が家もかなり汚れていたので、ゴミを取り除いてから磨きました。このとき、「バイオサイクル浴室・洗面台・パイプ用」を洗剤として使用し、内部と外側に液体をかけてから磨いています。

とくにヌメリがひどい場合には、ブラシなどを使って磨きましょう。また、排水トラップ(防臭わん)には、底に穴が開いているはずです。汚れで底の穴がふさがっている場合には、しっかり取り除いてください。

お掃除手順③~排水管の中をお掃除

洗濯機の排水口にバイオサイクル浴室・洗面台パイプ用(液体)を注いでいる様子

排水トラップ(防臭わん)が汚れているということは、排水管にもかなり汚れが残っている可能性があります。我が家も、パイプの奥の汚れが気になったので、「バイオサイクル浴室・洗面台・パイプ用」を排水口から入れました。

初めて使うときは、よく振ってから60mlを流しこみます。すすぐ必要はなく、このまま放置するだけでOK。排水口の先のパイプまで洗剤がいきわたります。排水口周りの汚れが気になる場合のみ、周辺をブラシで軽くこすって、汚れを取り除いてください。2回目からは1目盛りの30mlずつ流し込むだけです。

お掃除手順③~排水口につなぐホース部分をお掃除する

洗濯機の排水ホースにバイオサイクル浴室・洗面台パイプ用を注いでいる様子

排水ホースの内部も少しヌメリがありそうなので、「バイオサイクル浴室・洗面台・パイプ用」を流し込みました。汚れが床に落ちないように古タオルを敷いています。液体を入れた後は、パイプを破損しないよう、やさしく取り扱い、無理のない程度でいきわたるように上下します。その後、パイプの口を下にして、流し込んだ液を捨てます。汚れた液がでてくるので、洗面器で液を受けとります。排水ホース口の汚れや残った洗剤は、古いタオルなどで拭き取りましょう。

お掃除手順④~排水口をもとに戻し、まわりをお掃除

洗濯機の排水口周りを掃除している様子

排水口に、排水トラップ(防臭わん)をセットして、元に戻します。その後、排水口まわりの床の汚れを取り除きます。ここでは、「バイオサイクルトイレ用」を使うと便利! 軽くスプレーをして拭き取るだけで、消臭・防汚効果が期待できます。排水ホースについている埃も取り除いておきましょう。

お掃除手順⑤~排水ホースをつないで元に戻したら終了

洗濯機の排水口に排水ホースをつないで元に戻した様子

あとは、排水口に洗濯機の排水ホースをつないで、元に戻します。洗濯機本体ごと移動させた場合、排水ホースを踏まないように注意してください。破損の原因になります。あとは、コンセントやアース、水道の元栓を戻したら終了です。

掃除後は、周囲の埃がなくなり、さっぱりしました。排水口の汚れもなくなったので悪臭の原因もなくなります。

洗濯機の排水口掃除を減らすには?つまりを予防する工夫

ステップ5でお掃除できる洗濯機の排水口ですが、それでも、できるだけお掃除回数が減るとありがたいですよね。排水口のつまりがあると、洗濯機の故障やイヤな臭いの原因になるので、できるだけ詰まりを減らすための工夫をしておくと良いですね。

糸くずフィルターをお手入れする

洗濯で出る汚れを取り除いてくれる糸くずフィルター。お手入れしないと、汚れが排水口に流さてしまい、詰まりの原因になりかねません。洗濯機に付属しているフィルターの場合、取扱説明書を確認しながら、定期的なお手入れを行いましょう。フィルターが薄くなったり、穴があいていたりしたら、すぐに買い換えましょう。

洗濯槽のお掃除を一工夫

洗濯機の排水口掃除をしていたとき、洗濯槽内で見かける、わかめのような黒い汚れがひっかかっているのを発見しました。このピロピロした黒い汚れは、洗濯槽内の雑菌や汚れ、カビなどの塊です。酸素系漂白剤のつけ置き掃除で、浮かびあがってきます。この汚れが大量に流れると排水口に詰まる可能性があります。排水口のつまりを防ぐには洗濯槽のお掃除も定期的に行うこと。また、洗濯時にはカビや汚れを分解する働きがある、塩素系漂白剤を使用するのも良いでしょう。

お風呂の残り湯洗濯はほどほどに

最近は、お風呂の残り湯を使うことを前提にして、お湯をくみ上げる給水ホースがついている洗濯機も多くあります。節水、節約になるので、残り湯で洗濯をする家庭も多いのではないでしょうか。ただ、お風呂の残り湯には、皮脂汚れや埃、雑菌などの汚れが含まれます。給水フィルターで取り切れなかった汚れは洗濯水として流れ込み、洗濯槽の汚れや排水口の汚れの原因になることがあります。残り湯を使っている場合には、給水フィルターをこまめに取り換えましょう。また、洗濯槽や排水口は、小まめにお掃除するのがおすすめです。

粉末洗剤より液体洗剤がベター

粉末の合成洗剤は洗浄力が強いのもの、水温が低い場合には溶け残りやすい傾向にあります。とくに粉末タイプの純石鹸洗剤は溶けにくく、溶け残りが原因で排水口がドロドロになることも。一方で、液体の合成洗剤は溶け残りが少なく、洗濯槽や排水口の汚れを減らすことができます。排水口の汚れが気になるのであれば、液体洗剤を使う方が良いでしょう。ただし、液体であっても、入れすぎると溶け残りが出るため、注意してください。

洗濯機の排水口は、定期的にお掃除しよう

洗濯の排水口を掃除すると、洗濯後の水がとても汚れていて、ホース内や排水口内に付着していることに気づきます。掃除後は、洗濯機周りがサッパリして、気分も良くなりますよ。パイプ汚れにも役立つ洗剤を使えば、一度のお掃除で、パイプの奥まできれいにしてくれるので便利です。消臭の働きがあれば、洗濯機まわりの臭いも出にくくなります。定期的にお掃除して、きれいな洗濯機周りをキープしたいですね。

よしママ

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元家庭科の小学校教諭。40代の2児の主婦。子どものハウスダストアレルギーをきっかけに掃除にはまり、ブログ「節約ママのこだわわり掃除」を開設。お掃除、ラク家事...

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