食品に潜むダニに注意して!食品に発生するダニの種類や対処法・予防法をご紹介

みなさんは、キッチンのダニ予防をしていますか? キッチン周り、特に食品を保管しておく食糧庫は、ダニにとって快適な環境が生まれやすい場所。しっかりダニ予防をしておかないと、食品にダニが発生して、健康にも害が及ぶ恐れがあります。今回は、食品にダニが発生してしまう原因や、食品に発生するダニの種類、対処法、予防法をお伝えいたします。

食品にもダニが潜んでいる?!

家の中でもダニに要注意な場所の一つが、キッチンの食糧庫。何も対策をしなければ、気づかないうちに食品でダニが増えてしまう可能性があります。まずは、どうして食品でダニが発生するのか、食品に潜むダニの種類、ダニの見つけ方を、詳しく見ていきましょう。

食糧庫はダニにとって快適な環境

ダニは、高温多湿の環境、具体的には温度25度以上・湿度60%以上の環境を好みます。さらに、エサが豊富にあり、住処にできるような隠れられる場所があると、より繁殖しやすくなります。キッチン周り、特に食糧庫はこの条件が揃いやすいため、食品にもダニが発生してしまうことがあるのです。

湿度・温度ともに高くなる6月~8月は、特にこの条件が揃いやすくなる要注意の季節。ダニの繁殖シーズンでもありますので、家の中でダニを増やさないために、キッチン周りもしっかりと対策をしておきましょう。

食品に潜むダニの種類

ダニにもさまざまな種類がありますが、食品に発生するダニは、コナダニという種類です。体長は0.3mm~0.5mmほどで、身体は乳白色をしています。食品だけでなく、畳や家具、壁などに大量発生することもあります。

コナダニは、人を刺すことはありません。しかし大量発生すると、コナダニを捕食するツメダニが増殖する恐れがあります。ツメダニは、人を刺すダニです。コナダニが発生すると、家の中にツメダニも増えてしまい、ダニ刺されの被害に遭う可能性も高くなります。ご家族の健康を守るために、コナダニの対策も始めましょう。

食品にダニが発生しているかチェックするには?

コナダニは、肉眼では見えないほど小さいダニですが、身体が乳白色なので、大量発生すると白いカビのように見えることがあります。

そして、次項で詳しくお伝えしていますが、コナダニが特に好むのが「粉もの」。粉ものは白い製品が多いため、見つけるのが難しいですが、コナダニが発生しているかどうかチェックする方法はあります。まず、黒い紙を用意して、その上に粉ものを広げてみてください。そして、注意深く観察します。もし、粉が動いているように見えたら、それはコナダニである可能性が高いです。もったいないですが、食べずに処分するようにしましょう。

ダニが特に好む食品が「粉もの」

コナダニは、菓子類、パン粉、調味料、チーズなどさまざまな食品に発生しますが、特に発生することが多いのが、小麦粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックスなどの「粉もの」です。

「ダニの存在に気づかずに食べてしまっていたら……」と考えると、なんだか気持ち悪くなりますよね。それだけでなく、コナダニが発生した粉ものを食べると、アレルギー症状が引き起こされることもあるので、大変危険です。主な症状は、じんましんやかゆみなどの皮膚症状、呼吸困難で、人によっては意識低下やショックなどの即時型アレルギー(アナフィラキシー)が生じることもあります。

そして恐ろしいのが、加熱調理をしてもアレルギー症状の発現は防げないということ。粉ものは、加熱調理して食べるものがほとんどです。ですが、その加熱調理された料理を口にしたことが原因でアレルギーを発症したと考えられる事例が、国内外で報告されています。

先ほどお伝えしたように、コナダニは人を刺すことはありません。しかし、このようなアレルギー症状を引き起こす可能性のある恐ろしい害虫です。粉ものは特にコナダニが発生しやすいので、注意しましょう。

なお、粉ものに発生するダニについては、こちらの記事もご覧ください。

食品にダニが発生したときの対処法

では、食品にコナダニが発生しているのを見つけてしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。

ダニが発生した食品を捨てる

コナダニが発生してしまったのなら、その食品から一匹残らずコナダニを取り除くのは困難です。また、先ほどお伝えしたように、加熱処理をしてもアレルギー症状の発現を防ぐことはできません。もったいないですが、その食品はすぐに処分しましょう。

この時、コナダニがほかの場所に移らないように、食品を袋に入れて口を固く結び、できるだけ密閉して処分するようにしてください。

食品を保管していた場所の掃除をする

食品からコナダニが見つかったのなら、ほかの場所にもコナダニが広がっている可能性があります。コナダニが見つかった食品を処分したら、次はその食品を保管していた場所を隅々まで掃除しましょう。

ここで、食糧庫や食器棚の掃除の手順を簡単にご紹介いたします。

  1. 収納しているもの(食器、食品など)をすべて取り出す。
  2. ハンディモップや布巾を使い、ホコリや汚れを取り除く。
  3. 中を水拭きする(アルコールスプレーや重曹スプレーで拭き掃除をするのもおすすめ)
  4. 乾いた布で水分を拭き取る。
  5. しばらく扉を開けておき、中をしっかり乾燥させる。

食器棚や食糧庫も、意外と汚れが溜まりやすい場所なので、定期的に掃除をすることをおすすめします。

食品のダニを増やさないための対策

食品にダニを発生させない・増やさないために、普段から何かできることはあるのでしょうか。最後に、ダニの予防策をご紹介いたします。

使いきれなかったものは密閉して保存する

食品は、一度に使い切ってしまうのが一番いいですが、なかなか難しいものもありますよね。開封した袋の口を輪ゴムやクリップで留めているという方もいらっしゃるかもしれませんが、コナダニは非常に小さいので、わずかな隙間があれば侵入することができます。使いきれなかった食品は、できるだけ密閉性の高い容器に入れて保存するようにしましょう。

冷蔵庫で保存する

「できるだけ密閉性の高い容器で保存を」とお伝えしたところですが、過去の事例では、密閉容器で保存していた粉ものからもダニが検出されたそうです。しっかり密閉していても、常温保存は危険ですで、使いきれなかった食品は、冷蔵庫で保存するようにしましょう。

冷蔵庫で保存すると、コナダニの増殖を抑えられるといわれています。ただ、すでにダニが発生している場合は、冷蔵庫で保存しても死滅させるのは難しいので、すぐに処分するようにしてください。

また、冷蔵保存する場合であっても、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

参考:開封後の粉製品に繁殖したダニによる即時型アレルギーがあると聞きました。本当ですか?【食品安全FAQ】 東京都保健医療局 (tokyo.lg.jp)

キッチンマットを変える

キッチンマットは、コナダニやツメダニ、さらに家の中のダニの7割以上を占めるチリダニにとっても快適な場所。繊維の中に潜り込むことができますし、湿気や栄養(汚れ)も豊富にあるためです。

毛足の長いキッチンマットは、特にダニの住処になりやすいので、こまめに掃除・洗濯をするか、ツルツルとした拭けるタイプのマットに変えるというのも一つの方法です。

食糧庫のダニよけをする

食品にコナダニを寄せ付けないために、食糧庫や食器棚のダニよけをしましょう。コナダニは湿度が高い環境を好みますので、中に乾燥剤を置いておくのがおすすめ。湿気がたまりやすい奥に設置するのがポイントです。

または、ウッディラボの「ダニよけシリカ/食糧庫用」を試してみてはいかがでしょうか。天然由来の香りの力を活用したダニよけアイテムで、同時に防虫・防カビ・除湿までしてれる優れものです。とてもコンパクトなので、収納するものが多い食糧庫や食器棚に設置しても邪魔になりません。扉を開けるたびにハーブのいい香りがして、気分もリフレッシュできますよ。

粉ものは特に要注意!家族の健康を守るために食品のダニ予防を始めよう

食品に発生するコナダニは、気づかずに食べてしまうとアレルギー症状を引き起こすこともある、恐ろしい害虫です。また、放置すると人を刺すツメダニが増える恐れもあります。キッチン周り、特に食糧庫の中はダニの繁殖条件が揃いやすいので、普段からしっかりダニ対策をしておきましょう。

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