布団にカビが生えたら?カビの取り方やカビ対策を紹介します
毎日の疲れを癒してくれる布団。人は1日の約3分の1を布団の中で過ごすともいわれています。毎日長い時間を過ごす布団だからこそ、カビが生えてしまったら残念な気持ちになりますよね。できるだけ早めにカビを取り、衛生的で快適な布団に戻してあげましょう。今回は、布団にカビが生えた時のカビの取り方やカビ対策を紹介します。
布団のカビが生えたままにしておくとどうなる?
布団には、人が寝ている間にかいた汗がしみ込み、湿気がこもりやすいもの。さらに、ほこりや髪の毛、アカなどの汚れがつきやすく場所です。こうした湿気や汚れが多い場所は、カビにとって繁殖しやすい環境と言えます。普段から手入れが行き届かない状況が続くと、布団にはカビが生えやすくなるというわけです。
もし布団にカビが生えてしまうと、見た目が悪いだけでなく、健康に影響を与える可能性があります。布団に生えたカビをそのままにしておくと、カビの胞子が部屋全体に広がり、空気中に漂います。目には見えないため、気が付かずにカビの胞子を吸い込むと、アレルギーが引き起こされ、くしゃみや鼻水などの症状が出るかもしれません。免疫が低下しているときや、高齢の方、小さな子供さんがおられるご家庭は、特に注意が必要です。
また、布団をフローリングに直接敷いているという場合は、布団だけでなくフローリングにもカビが生えてしまうことがあります。フローリングに生えたカビは、簡単には落とせないため、場合によってはフローリングを張り替えることになりかねません。ちょっとしたカビなら大丈夫……と放置した結果、内装工事に費用を掛かる可能性があるため、早めに対策するのがおすすめです。
布団に生えたカビの取り方
布団に生えたカビは、状態によっては、自宅でも落とすことができます。ここでは、敷布団と布団カバーのカビの取り方について、詳しく見ていきましょう。
敷布団のカビの取り方
自宅で敷布団のカビを落とすときには、重曹とエタノールを使う方法がおすすめ。カビ取りの手順は、以下の通りです。
- 水で濡らしたティッシュやペーパータオルなどで布団の表面にあるカビをふき取る。ふき取ったティッシュやペーパータオルにはカビの胞子が付着しているので、すぐに捨てる。
- 重曹小さじ1をぬるま湯100mlに溶かしたものをスプレーボトルに入れ、敷布団のカビが生えているところに吹きかける。その状態で5分程度放置し、カビを浮かせる。
- 重曹スプレーをつけたスポンジでなで洗いして、浮いてきたカビを取り、天日干しをする。
- エタノール80mlに水20mlを混ぜたものをスプレーボトルに入れて、布団全体に吹きかけ、残っているカビを除菌する。
- 風通しの良いところに天日干して、完全に乾かす。
布団に水分が残ったままだと、湿気で再びカビが発生しやすくなるため、布団は内側までしっかり乾かしましょう。カビ取りをする時間がないときや、天気が悪い日が続くときには、布団のクリーニングに出す方法もあります。
布団カバーやシーツのカビの取り方
布団のカバーやシーツは洗濯機で丸洗いすることができます。しかし、いきなり洗濯してもカビがきちんと取れるわけではないので、洗濯機に入れる前に漂白剤でつけ置きして、カビを除去しておきましょう。
柄物や色物のカバーやシーツの場合は、酸素系漂白剤を使用します。バケツや桶にお湯を入れて、酸素系漂白剤を溶かし、1時間程つけ置きします。このとき、投入する漂白剤の量は、規定量を必ず守ってくださいね。漂白剤の濃度が濃すぎると、生地を傷める原因になります。また、酸素系漂白剤は40~60℃が一番効果を発揮するため、水ではなくお湯を使うのがおすすめです。
真っ白なカバーやシーツであれば、塩素系漂白剤を使っても構いません。規定量の漂白剤と水を混ぜ、つけ置きをしてカビを除去しましょう。
つけ置き後、カビが残っているようなら、歯ブラシで少しこすって取り除きます。その後、いつも通りに洗濯機で洗濯します。洗濯後は風通しの良い場所で天日干しをし、しっかりと乾かしましょう。
なお、漂白剤を使用するときは、手荒れ防止のためにゴム手袋を着用し、換気をしながら作業するようにしてください。
カビが生えた布団を処分する方法
次に、布団のカビが広がっていて、もう捨てるしかない……となったとき、処分方法に悩むかもしれません。
布団をそのまま捨てるときには、基本的に、粗大ごみの扱いとなります。粗大ごみの出し方は、自治体によってルールが違います。たとえば、粗大ごみ用のシールを購入し、それを布団に貼って収集日に指定の場所に出せば回収してくれる自治体もあれば、電話で予約すれば戸別回収してくれる自治体もあります。または、ゴミ焼却場に直接持ち込める場合もありますので、お住いの自治体のルールを確認してみてください。
粗大ごみとして出すのが大変な場合には、手間はかかりますが、布団を小さく切って可燃ごみで出すとい方法もあります。
布団のカビ対策をしてカビを予防しよう
布団にカビが生えると、取り除くのが大変です。布団にカビを生えさせないために、何か普段からできることはあるのでしょうか。最後に、布団のカビを予防する方法を4つ紹介します。
万年床はせずに毎回畳む
布団を片付けず敷きっぱなしの状態にしておくことを、万年床(まんねんどこ)といいます。布団を敷きっぱなしにしておくと、布団にも、布団を敷いている床にも湿気が溜まりやすくなり、カビが生えやすくなります。布団は毎回畳んで、使わないときには押し入れにしまうようにしましょう。
ただし、起きた直後の布団は、湿気がこもっています。すぐに畳んで押し入れにしまうと、布団と押し入れの中の湿度が高くなってしまうので、一度掛け布団をめくってしばらく置いておき、布団の中の湿気を逃してから畳むようにしましょう。
シーツはこまめに洗濯する
布団のカバーやシーツには、カビの栄養となる皮脂や汗といった汚れがたくさんついています。エサとなる汚れが豊富であるほどカビも生えやすくなりますので、こまめに洗濯して、清潔な状態を保つようにしましょう。頻度としては、少なくとも週1回は洗濯することをおすすめします。
忙しくて洗濯ができないときには、市販の除菌スプレーを吹きかけておくだけでも、カビ予防に役立ちます。スプレーをした後は、湿気がこもらないように、布団をしっかり乾かしてくださいね。
湿気対策をする
カビは湿気を好むので、できるだけ布団の風通しを良くすることも大切。布団は定期的に干すようにし、内部にたまった湿気を逃すようにしましょう。天気が悪い日が続く時期には、室内でイスに掛けておいたり、布団乾燥機を使用したりするのもよいでしょう。また、普段から布団の下に除湿シートを敷くと、湿気が溜まりにくくなります。
そして、布団だけでなく、寝室の湿気にも気を配りましょう。寝室はこまめに換気すると、湿気が逃げて部屋全体の湿度を下げることができます。窓を開けられない日には、エアコンのドライ機能や除湿器も活用してみてください。
防カビグッズを活用する
防カビグッズを活用するのも、有効です。布団の防カビグッズには、防カビ加工のシーツや敷パット、布団用の防カビシートなど、さまざまなものがあります。
ウッディラボの「ダニよけ2種類/香りお試しセット」は、除湿対策となるシリカゲルとダニやカビが好まない香りの働きで、防カビだけでなくダニよけにも役立ちます。ベビーフローラルやアクアグリーンの優しくさわやかな香りで、布団やパットの下に入れておくと、優しい香りに包まれながらカビ予防ができるのでおすすめです。
布団のカビは生える前に対策を!
布団にカビが生えてしまうと、取り除くのが大変になります。状態によっては、買い替えを余儀なくされることもあるかもしれません。また、布団からカビの胞子が部屋全体に広がり、健康にも悪影響が出てしまうこともあります。快適な居住空間とご家族の健康を守るためにも、普段からカビ対策をして、布団のカビを予防しておきましょう。
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