ダニの弱点は意外な「アレ」〜ツボを押さえてダニ対策!〜

どれだけダニ対策をしても、生き物であるダニをゼロにすることはできません。とはいえ、アレルギー症状などの引き金となることもあるダニだからこそ、相手の弱点を押さえてしっかり対策する必要があります。今回は、ダニの弱点を押さえた効果的な対策法を紹介します。一度基本に立ち戻り、新たな気持ちでダニ対策に臨んでみませんか?

ダニの弱点となる意外な「アレ」とは? <ダニの生態を知る>

ダニの弱点とはズバリ「乾燥」のことです。では、なぜダニは乾燥に弱いのでしょうか? ダニの好みがわかれば、おのずとその理由も見えてきます。まずは、ダニの好みを知るところから始めましょう。

ダニは、次のような環境を好みます。

  • 温度: 20〜30℃
  • 湿度: 60〜80%

とりわけ活動的になるのが、「温度25℃前後、湿度65%以上」。つまり、ダニの好みは「高温多湿な環境」です。それに加えて、人の皮脂や食べこぼし、ホコリなど「ダニのエサとなるものが豊富」という条件がそろえば、爆発的に増殖するといわれています。

もうお気づきかもしれませんが、ダニが好む温度や湿度は、人が快適に感じる温度・湿度と被ります。人が快適ならダニも快適に暮らせるのです。

実はダニは「乾燥」にめっぽう弱い!

高温多湿な環境を好むダニにとって、その逆をいく乾燥状態は、活動できない環境です。なぜなら、乾燥した環境下では体内の水分が奪われ、干からびてしまうからです。水を口から飲むことができないダニにとっては、「湿気」が水分供給源。体の表面全体で大気中の水分を吸収・放散しています。例えるなら、ダニの体は「紙」のようなもの。湿気が多いところでは水分を吸収し、乾燥したところでは乾いてしまいます。

〜ちょっと深掘り〜 アレルギーを引き起こすダニの種類

室内に生息するダニは「屋内塵性ダニ類」と呼ばれ、主なものとして「ヒョウヒダニ(チリダニ)類」「コナダニ類」「ツメダニ類」の3つがあげられます。アレルギー症状を招く原因となるのは、ヒョウヒダニ類のなかの「ヤケヒョウヒダニ」と「コナヒョウヒダニ」とされています。この2種は、ほぼ1年中見られ、家に潜むダニの7〜9割を占めています。人を刺すことはありませんが、ダニそのものやフン、死骸までもがアレルギーの原因(アレルゲン)になってしまうのです。

3つのステップを踏んで対策を <乾燥を意識したダニ対策>

ここからは、ダニ対策について見ていきましょう。「駆除」「掃除」「予防」の3つのステップに分けて解説していきます。

ステップ① まずは駆除!

家の中でもとりわけダニに好まれる場所が「寝具」「カーペット」「ソファ」です。各箇所の駆除方法を順に紹介していきます。

ダニの駆除方法【寝具編】

布団やマットレスなどの寝具類は次の方法で駆除します。

⚫️乾燥機を活用する
乾燥と高温の熱に弱いダニは、「55℃以上、30分ほどの加熱」で死滅するといわれています。家庭用の乾燥機はもちろんのこと、コインランドリーの高温乾燥機を利用するのもおすすめです。マットレスには「布団乾燥機」を使うといいでしょう。
ちなみに、「天日干し」をするだけではダニを死滅させることはできませんが、乾燥という観点からは大変有効な方法です。お天気の良い日は布団を外干しして、ダニが住みにくい状態をつくりましょう。

ダニの駆除方法【カーペット編】

カーペットやラグ、絨毯に潜むダニには次の方法が効果的です。

⚫️スチームアイロンを使う
小さめのラグなど、すんなりと乾燥機に入れられるものは乾燥機で退治しちゃいましょう。大きめのものは、スチームアイロンを使うと便利です。約100℃の蒸気が出るため、ダニを駆除するにはもってこいのアイテム。非常に効果の高い方法です。

ダニの駆除方法【ソファ編】

ソファの駆除はこうしましょう。

⚫️布団乾燥機を応用する
家庭用の布団乾燥機は、じつはソファにも使えます。使用する際のポイントは、ソファの上に「掛け布団」を被せること。ソファ全体に熱を行き渡らせるためです。一手間かかるものの、着実にダニを駆除できる方法です。
※この方法は「布製ソファ」を想定したものです。
※革製ソファは布製ソファに比べるとダニが発生しにくいといわれています。ただ、どうしても気になる場合は、「ダニよけ剤」を使うのがおすすめです。

【ダニを駆除する際の注意点】

上記の方法では対応できない素材もあるため、駆除する際には「洗濯表示」などを確認してください。

ステップ② しっかりお掃除!

盲点になりがちなのが、ダニ駆除後のお掃除です。駆除した安心感からそこで終了!となることも少なくないのですが、ダニ対策は駆除がゴールではありません。ダニは、生きているものだけでなく、フンや死骸もアレルギーの原因(アレルゲン)に。駆除した後は、フンや死骸を掃除機でしっかり取り除くことが大切です。

ステップ③ 予防も抜かりなく!

ダニの駆除・掃除後は、ダニを寄せつけない環境づくりも重要になってきます。地味ながらも高い効果が期待できる2つの方法を紹介します。

「換気」はダニ対策の基本中の基本

ダニ対策の基本中の基本であり、高い効果を発揮するのが「換気」です。換気は空気を入れ替えるだけでなく、湿気を逃すという役割も担っています。以下に効率のいい換気のポイントを紹介します。

⚫️空気の通り道をつくる
窓を開けて換気する場合は、1カ所の窓だけでなく、2カ所の窓を開けて空気の通り道をつくるようにしましょう。2つの窓は対角線上にあるとより効果的です。
※窓を開けての換気の目安は、1時間に5〜10分程度といわれています。
※24時間換気システムが設置されている場合は、スイッチをオフにしたりせず、いつも「オン」にして正しく使うこと。

「こまめな掃除」でダニの好物を取り除く

こまめな掃除は、ダニのエサとなるホコリや髪の毛、食べカスなどを除去し、栄養源を断つことにつながります。日々気合を入れての掃除は大変ですが、「ながら掃除」ならできそうな気がしませんか? お掃除アイテムを手の届く場所に置いて、テレビを見ながらホコリを取るなど、無理のない範囲で続けることが大切です。

ダニの弱点にアプローチ!ダニ対策に取り入れたいおすすめグッズをご紹介

ここでは、頼れるダニ対策グッズを紹介します。おすすめしたいのは、ウッディラボの「ダニよけシリカ香りお試しセット」。ダニよけシリカの特徴は、大きく分けると次の3点になります。

テーブルに置かれたダニよけシリカ2種類

⚫️天然由来の香りでダニを遠ざける
殺虫剤や忌避剤などの強い薬剤は一切使われていません。

⚫️「シリカゲル」を使用しているため同時に除湿もできる
食品などにも使われる「シリカゲルBタイプ」を基材として使用。自然吸排気を行える優れものです。

⚫️手のひらサイズのコンパクトさ
6cm四方というコンパクトサイズで扱いやすさも抜群です。引き出しの中や靴の中、布団やカーペット、クローゼットの中など、小さなスペースから大きなスペースまで幅広く使えます。
人や環境へのやさしさもさることながら、コンパクトサイズで扱いやすいため、家中どこでも使えるのが魅力です。気になる場所へポンと置くだけのお手軽さも◎。香りはおよそ90日間続きますが、香りがなくなってからも除湿剤として半永久的に使えるサステナブルな商品でもあるのです。

【ダニ対策の心得】ダニゼロを目指さないこと

どんな家にも住み着いているダニを完全に排除するのは不可能です。ダニ対策は、ダニゼロを目指すのではなく、「減らすこと」「増やさないこと」を意識して行いましょう。

ダニの弱点である「乾燥」を意識して効果的な対策を講じましょう

ダニが、アレルギーの原因となりうることは広く知られているため、何らかの対策を施している家庭は少なくないでしょう。ただ、ダニ対策は漫然とやっていてもあまり意味がありません。効果を得るには、「ダニの弱点を突く」ことが重要になります。ダニの弱点とは、ズバリ「乾燥」です。直接水を飲めないダニは、大気中の水分(=湿気)を体に取り込むため、湿気の多寡は生死に直結します。「換気」がダニ対策の基本中の基本といわれる理由も、ここにあるのです。今からでも遅くありません。「乾燥」を意識して、ダニが住みにくい環境づくりを目指してみませんか。

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