ダニが気になるマットレス……対策するなら3つのプロセスがポイントです!

日々の眠りを支えてくれるマットレス。ゴロンと横になり、疲れた身体を開放したときの心地よさは、たまらないですよね。そんな癒しの場所では、残念ながら、ダニもご機嫌に暮らしています。寝具は家の中でもとりわけダニが好む場所として知られていますから、何かしらの対策をしている方も多くいらっしゃるかもしれません。ところが、比較的扱いやすい掛け布団やシーツに比べると、マットレスの対策は見て見ぬふりをしてしまいがちではないでしょうか。今回は、マットレスの効果的なダニ対策を紹介します。

ダニがマットレスを好む4つの理由

マットレスのダニ対策をお伝えする前に、そもそもなぜダニはマットレスを好むのか? その理由から見ていくことにしましょう。まずは、「ダニが繁殖するために必要な4つの条件」を見てみましょう。

  • 繁殖しやすい温度が保たれている
    ダニが繁殖しやすい温度は20〜30℃。特に25℃前後で最も活発になるといわれています。人が心地よく感じる温度はダニにとっても快適というわけですね。では、人が寒いと感じるような低い温度になるとどうなのか? 繁殖はしないけれど、死ぬということもなく、ただ動かずにじっとしているようです。
  • ダニが好む湿度が十分
    ジメジメした湿度の高い環境を好みます。具体的には60〜80%。梅雨時から夏にかけて爆発的に増殖するといわているのは、温度もさることながら、湿度の高さも大きく関係しているのです。
  • エサが豊富
    人のフケやアカ、食べかすなどをエサにしています。目には見えないような小さなものでも、ダニにとってはご馳走。知らぬ間に提供してしまっているのですね。
  • 住処としても最適
    ダニの習性によるところが大きいようですが、身を隠す(潜る)のに都合がいい繊維が密集している場所や、薄暗い場所を好むといわれています。

マットレスは、上記4つの条件すべてに当てはまります。もしかすると、②について、「寝室の湿度はそこまで高くないけれど…?」と、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。この場合、寝室という空間の湿気というよりも、寝汗がマットレスの中に湿気として停滞してしまうことが問題なのです。

マットレスのダニ対策は3つのプロセス踏んで効果的に!

ダニがマットレスを好む理由を心に留めておきつつ、具体的な対策を見ていきましょう。

ダニ対策ポイントは〈① 退治する〉→〈② 除去する〉→〈③ 予防する〉という3つのプロセスを踏んでいくこと。それでは、順に解説していきます。

ステップ1.退治する

まずは、今すでに潜んでいるダニを退治しないことには始まりません。効果が高いといわれている、次の3つの方法を試してみましょう。

①布団乾燥機を使う

ダニは高温と乾燥に弱いため、50℃以上であれば20〜30分、60℃以上であれば即死んでしまいます。ダニの弱点を突く方法ですね。より効果を高めるコツも併せて紹介します。

  • 布団乾燥機をかける前は1時間ほど部屋の電気を消す
    薄暗い場所を好むというダニの習性を利用したもので、これによりマットレスの奥に潜んでいるダニを表面におびき寄せることができます。
  • 2〜3日連続して行う
    一度だけではダニを駆除しきれないため、やはり2〜3日続けて行うのがベストです。

②マットレスの側生地を高温で洗濯・乾燥する

こちらも①と同様、高温と乾燥に弱いというダニの弱点を突く方法です。側生地(カバー)を「60〜70℃の熱湯で洗う」もしくは「通常の洗濯+高温(50℃以上)で30分以上タンブラー乾燥させる」ことで死滅させられます。まずは、側生地をはずせるかどうか、はずせるタイプであれば、高温での洗濯・乾燥が可能かどうか、洗濯表示を確認してみましょう。

③ダニ駆除剤を使う

①や②に比べると、比較的お手軽にできる方法です。マットレスに対応したダニ駆除剤を選びましょう。寝具に使うものなので、選ぶ際には成分や使い方などをしっかり確認を。

ステップ2.除去する

ダニは、生きているときはもちろん、死骸や糞までもがアレルギーの原因になってしまいます。退治をしたから終わりではなく、しっかり取り除くことが大切です。といっても、なにも小難しいことではありません。掃除機を活用します! 掃除機は普段お掃除に使っているもので構いませんが、布団クリーナーがあれば、そちらを使いましょう。それでは、掃除機がけのポイントを3つ紹介します。

①掃除機のヘッド部分をきれいにする

ヘッド部分が汚れていると、マットレスに汚れが移ってしまいます。まずはヘッド部分のホコリや髪の毛を取り除くことから始めましょう。

②90秒を目安にじっくりとかける

何度も往復するような素早い動きではなく、縦・横と向きを変えながら、ゆっくり動かすことを意識しましょう。片面90秒くらいを目安にするといいようです。上部(頭の周辺)や縫い目の部分は特に念入りに。

③換気は掃除機をかけた後にする

窓を開けて換気をしながら掃除機をかける、というのは当たり前のようにやっているかもしれませんが、実はNG! 外から入ってくる空気でホコリなどが舞い上がってしまいます。換気はかけた後にするようにしましょう。

ステップ3.予防する

せっかく除去できたとしても、何もせずにこれまで通りの生活をしていれば、再びダニのパラダイスとなってしまうことは想像に難くないでしょう。そうならないためにも、定期的なお手入れが欠かせません。ここでは、お手入れの方法と予防グッズを紹介します。

【ダニ対策:マットレスのお手入れ方法】

  • シーツや敷きパッドを洗濯する(1週間に1〜2回)
    ダニのエサとなるフケやホコリをためないためにも、こまめに洗濯しましょう。
  • 壁に立てかけて乾燥させる(2〜3週間に1回)
    マットレスの裏側は空気の流れが滞りやすく、湿気がたまりがち。壁に立てかけて、湿気を飛ばしましょう。重たくて大変な場合は、マットレスとベッドフレームの間に厚みのある本などを置いて片側を浮かせ、扇風機の風をあてるという方法もアリですよ。
  • マットレスの向きを変える(2〜3ヶ月に1回)
    マットレスの寿命を伸ばす「ローテーション」というメンテナンス法があります。一箇所に負荷が集中するのを防ぐために、裏表をひっくり返したり、上下(頭と足)の向きを変えたりするわけですが、へたり防止になるだけでなく、湿気や汚れがたまるのを防ぐ効果も期待できます。

天気の良い日は窓を開けて、お部屋を換気するだけでもダニ予防になります。お金も手間もかけずにできて、効果は絶大です!

【ダニ予防グッズ】

  • 除湿敷きパッド
    湿気を吸い取ってくれるので、ダニ対策には非常に効果的です。マットレスの上に敷くだけというお手軽さもいいですね。
  • 防ダニシーツ(マットレスカバー)
    薬剤を使用したものに抵抗がある場合は、生地を高密度に織り上げてダニを通さないようにしたタイプのものを選んでみてはいかがでしょう。
  • 防ダニスプレー
    さまざまな種類のスプレーが出ていますが、マットレスや布団はもとより、ぬいぐるみなどにも直接吹きかけて使えるものが人気のようです。
  • 忌避剤
    こちらもさまざまな種類がありますが、できるだけ扱いやすいものがおすすめです。ウッディラボの「ダニよけシリカ/アクアグリーンの香り」は、天然由来成分の機能性香料がダニの繁殖を抑えます。手のひらに乗るほどの扱いやすいサイズ感とポンと置いておくだけの手軽さも魅力。ナチュラル志向の方にも納得の使い心地ではないでしょうか。マットレスの上に並べてシーツを敷いたり、マットレスとベッドの間に挟み入れたりするだけでOK。穏やかなアロマな香りが楽しめます。

マットレスの買い替えを検討している場合は、ダニが好む綿(わた)を使っていない、高反発ウレタンフォームでできているマットレスや、通気性抜群のファイバーマットレスを選択肢に加えましょう。

マットレスのダニ対策は、退治・除去・予防の3つのプロセスで!

比較的扱いやすい掛け布団やシーツなどの寝具に比べ、マットレスのダニ対策はつい先延ばしにしがちです。そもそも、なぜダニはマットレスを好むのか? その理由が分かれば、納得のいく効果的な対策が施せます。対策のポイントは「退治・除去・予防」の3つのプロセスを踏むこと。どのプロセスも重要ですが、予防は特に強く意識したいところです。日頃から部屋の換気を心がけるだけでも、立派なダニ対策になりますよ。できるところから実践してみましょう。

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ウッディラボのルーツは、1947年創業の家具屋。木に携わり、木のおかげでこれまで事業を続けてきました。もっと木の良さを活かし、お客様の役に立ちたい。そんな思...

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