【クローゼットの消臭】クローゼットが臭う原因とタイプ別おすすめ消臭方法

クローゼットを開けたとき、特有のこもった臭いが出ることはありませんか? クローゼット内が臭えば、服にもイヤな臭いがつきそうで、服をしまうのが不安になってしまうかも。そんなクローゼットの臭い対策について、お掃除ブロガーのよしママさんに教えていただきました。
クローゼット内は家族の衣類が集まるため、実はいろんな汚れがたまりやすい場所です。クローゼットは換気が不十分な場合も多く、イヤな臭いが家全体に広がってしまうこともあります。頻繁に洗濯することが難しい衣類を保管する場合は特に、しっかり臭い対策しておきたいところです。大切な衣類を長持ちさせるために、消臭剤の上手な使い方を紹介します。
「消臭前にチェック!」クローゼットが臭う原因は?
クローゼットが臭う原因は、「衣類自体の汚れ」と「クローゼットの汚れ」の大きく2つがあります。衣類からの臭いとクローゼットからの臭いがミックスし、衣類に吸着してしまうこともあります。それぞれのポイントを見てみましょう。
【原因①】衣類汚れから発生する雑菌集やカビ臭

衣類の汚れには、食べこぼしによるものやタバコのヤニ、飲食店でついた煙によるもの、皮脂汚れ、汗ジミなどがあげられます。時間がたつとイヤな臭いの発生源となるだけでなく、衣類が変色することもあるため注意が必要です。また衣類についた汚れをエサにして、ダニや害虫が増殖し、大切な衣類の繊維を虫に食われてしまうかもしれません。さらに、湿気の多い環境だと、衣類の汚れをエサとするカビが発生し、カビ臭くなることも。衣類の汚れから出る臭いを防ぐためには、クローゼットに衣類を仕舞うまえに、きちんと汚れや臭いを取り除くことが大切です。
【原因②】クローゼット内部から出る雑菌やホコリ、カビ臭など

クローゼット内部の汚れには、繊維や埃などのハウスダストがあげられます。さらに、内部にこもってしまった湿気や、外気との差で発生した結露などが加わると、クローゼットの壁にカビが発生し、臭いの原因になります。また長期間使用している防虫剤の臭いが染みついている場合もあります。
クローゼットは、ふだん閉め切っていることが多く、空気の入れ換えをするタイミングが少ない場所です。風通しを良くするだけでも、イヤな臭いが消えやすくなるでしょう。クローゼット自体の掃除も定期的にすることが大切です。
【消臭剤のタイプ別】クローゼットの消臭剤は、どれが使いやすい?
クローゼットの臭い対策として、便利使いしたいのが「消臭剤」です。ですが、消臭剤にもいろんなタイプがあり、どれを選べばよいか迷うことはありませんか? 消臭剤は設置する場所や使い方に合わせて選ぶことが大切。消臭剤のタイプ別に使いやすい消臭剤をタイプ別に紹介します。
スプレータイプ

スプレータイプの消臭剤が向いているのは、「衣類につく臭い」を一時的解消したい場合です。クローゼット内部にスプレーすることも可能ですが、使い方にご注意を。
クローゼット全体にスプレーし、すぐに扉を閉めるような使い方は、あまりおすすめしません。液体を使用するため、クローゼット内部に湿気が残りやすいからです。
衣類に消臭剤をスプレーするときは、しまう直前ではなく乾かす時間も考慮して、早めにスプレーしておきましょう。1~2時間程度放置した後に、スプレーによる濡れが乾いたのを確認してからクローゼットにしまいましょう。
また、スプレー後に服の消臭はできても、汚れが落ちるわけではありません。あくまで一時的な消臭と考えましょう。衣服についた臭いをきれいにしたいなら、洗濯するか、クリーニングに出すのがおすすめです。
置き型タイプ

置き型タイプの消臭剤は、「クローゼット全体の臭い」を解消するのにおすすめです。
逆に、汚れや臭いが気になる服を、個別に消臭するのは難しいでしょう。また、置き型は、床などに置くスペースがあってこそ使えるもの。ギューギューに服を詰め込んだクローゼットには不向きかも。
置き型の消臭剤は、クローゼットの隅にポンとおくだけで消臭してくれるので、とても便利です。ウォークインクローゼットや、棚などに消臭剤を置くスペースがあればOK。しかも、取り換え時期まで、放置できるのもいいですね。

今回使用したのは、ウッディラボの「除菌LIFE」です。シンプルな容器なので出しっぱなしでも目立ちません。約60日間効果が続き、優しいアロマの香りなのでクローゼット内がさわやかになります。
ダイヤルを回せば香りの調整が可能です。はじめのうちは香りを強く感じるので、ダイヤルで隙間を狭くして、徐々に隙間を広めて使うようにすると香りが長持ちします。消臭だけでなく、除菌の働きも期待できます。
吊り下げタイプ

吊り下げタイプは、衣服についた臭いを中心に解消したい場合に便利です。服と服の狭いスキマが活用できるのが利点。好きな場所に移動できるから、その時気になる服のそばで使えます。手に届きやすく、取り換えも簡単でしょう。特に消臭に加えて、服の防虫や除湿をしたい時におすすめ。ただし、吊り下げる場所を確保しなければいけません。また、棚タイプのクローゼットには不向きです。
さらに、吊り下げタイプが便利なのは、中身を好きな消臭剤や防虫剤に入れ替えやすいこと。専用のアイテムを購入する方法もありますが、100円均一ショップなどで販売されている除湿剤のケースを代用するのもおすすめです。ケースに入るサイズなら、好みの香りや形状のものを使えます。

今回は、ウッディラボの「ダニよけシリカ」をケースに入れて使用しています。ダニよけシリカは、ダニ除けに加えて、防カビ、防虫、消臭の働きがあって、大切な服を守ってくれます。除湿だけなら、市販のシリカゲルをいくつか入れるだけという方法もありますよ。
貼り付けタイプ

貼り付けタイプは、クローゼット全体の臭いを解消したい時で、消臭剤を定位置に置いておきたい時に便利です。壁に貼り付けるだけなので、場所を取りません。クローゼットのドアや天井など、手に届きやすい場所を選べば、取り換えも簡単。ただし、取り外しできるとはいえ、貼り付け可能な壁やドアがある場合に限ります。
今回使用しているのは、ウッディラボの「住まいの防カビ当番」です。約90日間の防カビ効果で、クローゼットや押し入れ内のカビ予防をしてくれます。特にカビやすい、外壁に面したクローゼットの壁に貼るのがおすすめ。我が家の一番カビの生えやすい押し入れの壁に貼っていたら、カビが発生しなくなりました。本当に便利なアイテムです。天然由来の香りによる防カビアイテムだから、香りがなくなったら交換時期です。
忍ばせ型

忍ばせタイプは、一着ずつ、服を大切にしたい場合や、頻繁に着用しない服や長期保管中の服の消臭や虫よけをしたい場合におすすめです。また、鞄や帽子などの小物にも◎。ポケットに入れて消臭や虫よけができるので、保管時に大活躍します。ただし、効果が薄れた時に入れ替える必要があるため、一着ずつでは手間がかかると感じるなら、吊り下げ型にして使うのが良いでしょう。

今回使用したのは、ウッディラボの「ダニよけシリカ」です。吊り下げタイプの際にも少し紹介しましたが、ダニよけ、防カビの働きがある天然由来の香りがついた小袋になっています。コンパクトなので衣類のポケットや洋服カバーのポケット、鞄などの内部に忍ばせられます。基材となるシリカゲルの除湿効果で衣類の湿気対策にもなるので、湿気が気になるクローゼットにはピッタリですね。引き出し収納の中にも使いやすいのも便利です。衣替えの時期に交換していますが、香りがなくなっても、天日干しすれば除湿剤として再利用できますよ。
大切な衣類を長持ちさせるために~クローゼットの虫よけ&カビ対策をしよう
クローゼットの臭い対策として、タイプ別に消臭剤を紹介しました。ですが、大切な衣類を長もちさせるには、臭いだけでなく、虫よけとカビ対策も同時に行うことが大切です。クローゼット内部を快適に保つためのポイントを紹介します。
衣類は洗濯してからしまう
脱いだ衣類をそのままクローゼットにしまうと、汚れや湿気を吸ったまま保管されてしまい、臭いや変色、カビの原因になります。できれば、洗濯してきれいになった服をしまう場所としてクローゼットを利用しましょう。洗濯できないものは、ブラシで汚れ落としをし、臭いは消臭スプレーをかけたあと、乾かしてからしまいます。
詰め込みすぎない

クローゼットの詰め込みすぎは、空気の流れが停滞し、湿気によるカビを招きやすくなります。詰め込んだ状態でカビが発生すると、服についてしまうだけでなく、広がってしまう可能性もあるでしょう。クローゼット内はある程度の余裕を残し、7~8割収納を心がけましょう。
乾燥、除湿する

クローゼットに収納する前に、脱いだ衣類の湿気を取り除いてからしまうようにしましょう。体から出た汗などの湿気が衣類にしみ込んでおり、そのままクローゼットに入れると湿気によるカビや虫が発生する原因になります。また、クリーニングした衣類は、カバーを外し、湿気を取り除いてからしまってください。
クローゼット内は空気が停滞しやすいので、よく晴れた日にサーキュレーターなどで乾燥した空気を送りこみましょう。特に梅雨の時期や結露の出やすい冬は要注意です。1年中据え置き型の除湿剤をおいておくと安心です。定期的に取り替えるのを忘れずに。
定期的にクローゼットの掃除をしよう

クローゼット内は汚れにくいから、掃除が不要だと思っていませんか? 実は、衣類からでた埃や繊維、衣類に付く虫の抜け殻、結露によるカビなどで汚れがたまりやすい場所です。特に外壁に接している場合には、外気との差で結露が発生し、クローゼット内にカビが繁殖することがあります。内部の整理も兼ねて、定期的なクローゼットのお掃除を行いましょう。
内部の埃を取り除き、クローゼットをアルコールスプレーで定期的に拭くことで、カビ予防になります。クローゼットの隅にたまるハウスダストは念入りに取り除きましょう。詳しいお掃除方法は、以下の記事でも紹介しています。
クローゼットの消臭は、使い勝手の良いアイテムを選んで
クローゼットの臭いが気になるとき、すぐに思いつくのが消臭剤ではないでしょうか。たくさんある種類から、どれを選べばよいのか迷った場合、クローゼットのタイプや環境、服の扱い方に合わせて考えてみてください。一つだけでなく、複数のアイテムを使うのがおすすめです。
また、気温と湿度が上がる春から梅雨にかけて、クローゼットにカビが繁殖しやすい季節です。冬の間にたまった湿度を逃がして、カビ対策も行いましょう。消臭剤と防カビを併用して、快適なクローゼットを保ちましょう。





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