冬なのに虫刺され?その原因・対策とおすすめの虫よけアイテムをご紹介
「虫刺され」と聞くと、夏のイメージがありますよね。確かに、虫が活発になる夏は、虫に刺されやすい季節です。しかし、寒くなる秋や冬であっても、虫に刺されることがあります。今回は、冬に人を刺すことがある虫の種類や、屋外と室内での虫刺され対策、家の中で虫を見つけてしまったときの対処法などについてお伝えいたします。
冬なのに虫刺され?考えられる虫の種類
冬になると、暖かい春や夏ほど虫を見かけることが少なくなります。しかし、寒い冬でも活動している虫はいます。その中には、人を刺す種類の虫もいるのです。また、現代の住宅は、一昔前に比べると気密性・断熱性が高くなっています。さらに、冬は暖房器具も使用します。家の中は虫にとって快適な環境になりやすいため、暖かい季節を好む虫が、家の中で生き続けている可能性もないとはいえません。よって、冬でも虫に刺される可能性はあります。
冬に人を指すことがある虫としては、以下のような種類の虫が挙げられます。
虫の種類 | 虫刺されの症状 |
ツメダニ | かゆみや腫れが生じ、しつこいかゆみが1週間程度続く。 |
イエダニ | かゆみや赤みなどが生じる。感染症を媒介することも。 |
マダニ | 刺されたあとにかゆみや灼熱感、痛みが残る場合がある。感染症を媒介することも。 |
ノミ | かゆみ、赤いブツブツが生じる、水ぶくれができる など。 |
トコジラミ | 強いかゆみのあるブツブツが生じる、発熱 など。 |
ツツガムシ | 感染症の媒介により発熱、発疹、倦怠感、頭痛、食欲不振、リンパ節腫脹などの症状が出る。 |
蚊(チカイエカ) | 腫れ、かゆみ |
指された虫の種類や症状によっては、病院での治療が必要です。疑わしい症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
冬の虫刺され対策~屋外編~
ここからは、虫刺されの被害を防ぐ方法を紹介しましょう。まずは、屋外での対策です。
マダニ、ノミ、ツツガムシなどは、特に自然が豊かな場所(山林、野原、河川敷など)で遭遇することが多いため、できるだけそのような場所に近づかないようにするのが一番です。しかし、アウトドアが好きな人や、農作業をしなければならないという人もいらっしゃるでしょう。その際にできる対策を紹介します。
素肌の露出を少なくする
虫に刺されないためには、できるだけ素肌の露出を少なくすることが重要です。自然が豊かな場所に行くときは、長袖、長ズボン、長靴、手袋、帽子を着用するようにしましょう。
また、チカイエカは地下街や地下鉄で遭遇することも多い虫です。通勤や通学でこのような場所を通る人は、厚手の靴下やマフラーも着用するとよいでしょう。
服に虫がつかないようにする
着ている服に虫がついて家の中に持ち込んでしまうリスクを減らすために、自然が多い場所に行くときは、以下のような虫よけアイテムも活用してみましょう。
【虫よけアイテムの一例】
- 虫よけスプレー
- 虫よけ線香
- 虫よけプレート
- 誘蛾灯
- 大きなトンボの模型
- 虫よけ機能があるウェア(服、帽子など)
ただ、虫よけアイテムを活用しても、虫を完璧に避けれるというわけではありません。できるだけ虫を持ち帰らないようにするために、地面に座る・寝転ぶ、脱いだ上着やタオルを地面において放置するといったことはしないようしましょう。そして、帰宅したら早めに入浴し、着ていた服はすぐ洗濯するようにしてください。
ペットのノミ・ダニ対策をする
散歩中にペットにノミやダニがついて、家の中に持ち込んでしまうこともあります。それを防ぐために、ペットのノミ・ダニ対策もしっかりしておきましょう。
具体的には、ノミ・ダニの駆除薬を使うという方法があります。駆除薬は、ペットについているノミやダニを駆除するための薬ですが、予防薬として定期的に使うことが推奨されています。錠剤タイプ、スポットタイプなどがありますので、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
また、こまめにブラッシングをしたり、シャンプーをしたりして、清潔を保ってあげることも大切です。
冬の虫刺され対策~室内編~
次に、室内における虫刺され対策を紹介します。
家で人を刺す虫を見つけたら早急に駆除する
もし、家の中で外から持ち込んでしまった虫を見つけたときは、早急に駆除しましょう。マダニ、ノミ、トコジラミを見つけてしまったときの対処法は、以下のとおりです。
- マダニ
殺虫剤で駆除します。ただし、吸血中のマダニを見つけた場合は、自分で取らずに速やかに医療機関を受診してください。無理に自分で取ろうとすると、マダニの口先の部分が皮膚内に残ってしまう恐れがあります。
- ノミ
ノミ駆除剤で駆除します。そして、すでに見えないところで繁殖している可能性があるので、隅々まで掃除機をかけましょう。布団や衣類などは乾燥機にかけるのも有効です。また、駆除の際はノミをつぶさないように注意してください(つぶれると、卵が飛び散る可能性があります)。
- トコジラミ
最近は、殺虫剤が効かないタイプのトコジラミが増えてきています。トコジラミは自力で完全に駆除するのは難しい場合が多いので、専門業者に駆除を依頼することをおすすめします。
家全体でダニ対策をする
虫刺されのような症状があるけれど、家の中に虫が見当たらない、虫が多い場所に行った覚えもないという場合は、目に見えないほど小さいダニに刺された可能性が考えられます。冬の虫刺されを防ぐには、ダニ対策をしっかり行っておくことも大切です。
ダニを駆除する
ダニは、市販の駆除アイテムで駆除できます。スプレータイプ、くん煙剤、ダニを集めて捨てるシートなど、さまざまな駆除アイテムがあります。場所に合わせて使い分けることで、より多くのダニを駆除できるでしょう。また、ダニの死骸やフンもアレルゲンとなります。ダニ駆除スプレーやくん煙剤を使ったあとは、入念に掃除機をかけて、死骸やフンを除去することも忘れないでください。
なお、家の中に生息するダニで人を指すのはツメダニという種類のダニですが、家の中でネズミを見たのなら、ネズミに寄生するイエダニである可能性も考えられます。この場合は、まずネズミの駆除を行ってから、イエダニの駆除を行ってください。
ダニの繁殖をできるだけ抑える
ダニを駆除したあとは、ダニの繁殖を抑えるために、できるだけダニが住みにくい環境をつくるように心がけましょう。
ダニは、エサ(人のフケやアカ、ホコリなど)が豊富にあると繁殖しやすくなりますので、こまめに掃除をして、ダニのエサを取り除くことが大切です。また、ダニは湿度の高い環境を好みますので、できるだけ湿気をためないようにするのもポイント。冬でも天気のよい日は窓を開けて換気をしたり、布団は定期的に布団乾燥機をかけたり、天日干しをしたりするとよいでしょう。
このように、普段から掃除や湿気対策でダニが繁殖しにくい環境をつくることが大切ですが、それでも1匹もダニがいない状態にするのは不可能です。ダニは、どうしても少しずつ増えてしまうので、定期的に駆除も行うようにしてください。
季節を問わず試してみたい、おすすめの虫よけアイテム
最後に、天然由来の香りの力を活用した、おすすめの虫よけアイテムを2つ紹介します。
まずは、「家中どこでも虫キライスプレー」。こちらは、名前のとおりスプレータイプの虫よけアイテムです。気になるところにシュッとスプレーするだけで、蚊やダニ、カメムシなどの不快な虫が寄りつきにくくなります。「家中どこでも」とありますが、通勤・通学に使う自転車にスプレーしたり、アウトドアの際にテントやテーブルの下にスプレーしたりなど、屋外でも使用できます。
そしてもう一つは「ダニよけシリカ」。置くだけで簡単にダニよけと防虫ができる便利アイテムです。ダニを駆除したあと、家の中のあらゆるところに設置しておけば、ダニや虫が寄りつきにくくなるので、駆除の頻度を減らせるでしょう。
冬でも虫刺され対策を忘れずに
冬であっても、虫に刺される可能性はあります。虫刺され対策は、季節を問わず必要です。マダニやツツガムシなど、感染症を媒介する危険な虫もいます。アウトドアや農作業をするときなどは、特にしっかり対策をしておきましょう。
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