洗えない布製品のカビ取り方法と予防法をご紹介!

布製品にカビが生えてしまったとき、丸洗いできるものなら洗濯してカビを落とすことができます。ですが、ソファやカーペット、バッグなど、洗えない布製品だった場合、どうすればいいのでしょうか。今回は、洗えない布製品のカビ取りの方法と予防法について、お伝えします。

洗えない布製品のカビ取り方法

洗えない布製品には、たとえば次のようなものがあります。

  • 水洗いできない素材が使われているもの(絹、レーヨン、キュプラなど)
  • シワ加工、エンボス加工が施されているもの
  • その他、丸洗いすることが難しいもの(例:アウター、ソファ、イスの布面、バッグ、帽子など)

このような布製品にカビが生えてしまったときの対処法を、3つご紹介いたします。

消毒用エタノールを使う

消毒用エタノールを使えば、自宅でも簡単に洗えない布製品のカビ取りができます

エタノールは、濃度によって名称が違います。医薬品の規格基準書である「日本薬局方」には、消毒用はエタノール76.9~81.4vol%を含むものと定められています。

参考:「日本薬局方」ホームページ|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

これよりも濃度が高いエタノール、無水エタノールもありますが、濃度が高すぎるとすぐに蒸発してしまうため、カビ取りに使うなら消毒用エタノールがおすすめです。パッケージに「消毒用エタノール」と書かれているものを選びましょう。もし無水エタノールを使用されるなら、無水エタノール:水=7:3、もしくは8:2の割合で薄めてから使用すると効果的です。

そしてカビ取りの方法ですが、いきなりカビめがけて直接スプレーすると、カビの胞子が舞い上がってしまう恐れがありますので、タオルやティッシュに消毒用エタノールを含ませて、そっと拭き取るようにしてください。カビ汚れが頑固な場合も、まず拭き掃除をしてからスプレーするようにしましょう。

ただ、エタノールには漂白効果はありませんので、黒カビの跡は残ってしまいます。また、エタノールは皮には使えません。一部に皮が使われている布製品や、合皮などのカビ取りは、エタノールではなく専用のクリーナーを使用するようにしましょう。

カビ取りスプレーを使う

市販されている布製品や木材にも使えるカビ取りスプレーを使うのも一つの方法です。

使い方は商品によってさまざまですので、しっかりと確認してから使用するようにしてください。たとえば、スプレーした後しばらく放置してから拭き取るものや、スプレーするだけの洗い流し不要のタイプ、洗剤を染み込ませたタオルで拭き取るものなどがあります。また、用途や使えないものなども商品によって違いますので、これらもしっかり確認し、カビ取りしたい製品に合うものを選びましょう。

そして、商品によっては色落ちする可能性もありますので、まずは目立たないところで試してから使用することをおすすめします。

クリーニングを依頼する

消毒用エタノールやカビ取りスプレーでも落ちない頑固カビや、絶対に生地を傷めたくないお気に入りの布製品などは、プロに任せてみましょう。ただ、カビの状態によっては、一般的なクリーニング業者では受け付けてもらえないこともあるようです。一度相談してみて、難しいようならカビ取り専門のクリーニング業者を探してみてください。

表面上はカビがきれいに落ちたように見えても、カビ菌が少しでも残っていると、またカビが生えてきてしまう恐れがあります。お金はかかりますが、物によってはプロに依頼して、徹底的に取り除いてもらったほうがいいでしょう。

なぜ布製品にカビが生えてしまうの?

カビは、温度・湿度・栄養の3つが揃うと増殖します。

  • 温度:生育可能な温度領域は0~40度、最適な温度は25~28度
  • 湿度:湿度60%以上の環境を好む
  • 栄養:人やペットのフケ、ホコリ、食べかすなどの汚れ

このうち、カビ対策のためにコントロール可能なのは、湿度と栄養です。布製品にカビが生えてしまったのなら、その布製品がある場所の湿度が高いか、掃除が不十分でカビの栄養が豊富にある状態になってしまっている可能性が考えられます。

カビの生えた布製品を使い続けていると、ほかの場所にカビが移り、さらに被害が広がってしまうこともあります。それだけでなく、カビの胞子を吸い込むことで健康に害が及ぶ恐れもありますので、カビを見つけたら早急に駆除し、予防をするようにしましょう。

なお、布製品の種類別のカビ取り方法や、壁・床のカビ対策については、こちらの記事もご覧ください。

洗えない布製品のカビ取りをする際の注意点

自宅でカビ取りをするなら、消毒用エタノールかカビ取りスプレーを使う方法がおすすめですが、どちらも使えない素材がありますので、カビ取りの前に素材の種類を必ず確認するようにしましょう。これらが使える素材であったとしても、色落ちや変色が起きることもありますので、まずは目立たない場所で試してからカビ取りをすることおすすめします。また、カビ取りのために強くこするといった扱い方によっては生地が傷む可能性があるので、力加減にも注意しましょう。

カビ取りをした後は、しっかり乾燥させることも忘れずに。湿気が残ったままだと、またカビが生えやすくなりますので、扇風機の風を当てる、風通しのいいところに置いておくなどして、湿気を飛ばすようにしましょう。

そして、洗えない布製品に限らず、カビ取りをするときは、カビの胞子を吸い込まないようにマスクを着用し、手荒れ防止のために手袋をして作業するようにしてください。

洗えない布製品のカビを予防する方法

洗えない布製品こそ、普段からしっかりカビ予防をする必要があります。カビは、温度・湿度・栄養の3つの条件が揃うと増殖しますが、このうち温度は調整するのは難しいので、湿度と栄養が揃わないようにすることが大切。普段から次の3つのことを意識してみてください。

濡れたまま放置しない

雨に降られて、洗えないコートやバッグなどが濡れてしまうこともありますよね。そんな時に、しっかり乾かさないまま保管場所に戻すと、保管場所にもカビが広がってしまう恐れがあります。ドライヤーを使う風通しのいいところにおいて置いておくなどして、しっかり乾かしてから保管場所に戻すようにしましょう。

汚れたまま放置しない

できるだけカビの栄養となるものを放置しないようにしましょう。

汚れたらすぐに掃除をすることはもちろん、ソファの隙間やカーペットの下なども、普段からこまめに掃除をすることが大切。また、汚れていないように見えるアウター、バックや帽子といった小物類にも汚れは蓄積していますので、定期的にお手入れをするようにしましょう。

湿気対策をする

天気のいい日には、部屋の窓や収納の扉を開けて換気をしましょう。雨の日や湿度の高い日は、窓を開けると逆に部屋の湿度も上がってしまうことがあるので、扇風機やサーキュレーターを使って、室内の空気を動かすようにしてみてください。

部屋干しはなるべく避けたいところですが、どうしても部屋干しするしかない日もありますよね。その際は、除湿器や扇風機を活用すると、湿度が上がりにくくなります。

また、普段から部屋や収納の中に除湿剤を置いておくのもおすすめです。

洗えない布製品のカビ予防に「衣類のケアセット」を試してみて!

ご自宅のカビ対策に、「WASHLYアウターウェア用」と「ダニよけシリカ」がセットになった「衣類のケアセット」を試してみませんか?

「WASHLYアウターウェア用」は、スプレーして拭き取るだけの簡単クリーナー。アウターや帽子、ベビーカーなど、洗えないものの汚れも簡単に落とすことができます。

「ダニよけシリカ」は、置くだけで簡単にダニよけできる便利アイテム。高い吸湿力のあるシリカゲルを使っており、ダニよけと同時に防カビもできる優れものですよ。

洗えない布製品こそしっかりカビ予防を!

洗えない布製品にカビが生えてしまっても、消毒用エタノールかカビ取りスプレーを使えば、自宅でもカビ取りをすることは可能です。ただ、これらもすべての素材に使えるわけではないので注意しましょう。

洗えないものは、カビ取りをするのも大変なので、しっかりとカビ予防をしておくことが大切です。普段から、できるだけ湿気とカビの栄養となるものを家の中から取り除くことを心がけてみてくださいね。

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