大切なぬいぐるみ、ダニ対策はしていますか?ダニ退治の方法と予防法をご紹介

ぬいぐるみは、癒やしを与えてくれるかわいい存在。特に、小さなお子さまがいる場合、たくさんのぬいぐるみがあるご家庭も多いのではないでしょうか。または、飼っている犬や猫に、ペット用のぬいぐるみを与えているというご家庭もあるでしょう。いつも使っているからこそ、やっておきたいのが「ぬいぐるみのダニ対策」。ふわふわのぬいぐるみは、ダニが棲みつきやすい場所です。今回は、ぬいぐるみのダニ退治の方法と予防法をご紹介。家族の健康を守るために、実践してみてください。

ぬいぐるみにはダニがたくさん潜んでいる!

あのかわいい見た目とは裏腹に、ぬいぐるみには、とてもたくさんのダニが潜んでいます。理由は、ふわふわのぬいぐるみには、ダニのエサとなるホコリやゴミが付きやすく、中に湿気もこもりやすいためです。

ダニは、温度20度以上、湿度60%の環境を好むといわれています。中に綿を含むぬいぐるみの中は、湿気がこもりやすく、熱も逃げにくい上に、家庭にあるゴミやほこりなどが付けば、ダニにとってはエサも豊富な状態です。こうして、ぬいぐるみに、ダニが棲みついてしまうのです。

そして、ダニは驚異的な繁殖力を持っており、2~3か月で200~400個の卵を産み、1シーズンで30万匹になるといわれています。何も対策をしなければ、ぬいぐるみはあっという間にダニだらけになってしまうかもしれません。

放置すれば健康に影響を及ぼすことも

ダニの恐ろしさは、驚異的な繁殖力だけではありません。放置すれば、健康に影響を及ぼす可能性もあります。

家の中に生息するダニの多くは、チリダニかツメダニです。チリダニは、人を刺すことはありませんが、死骸やフンを吸い込むことでアレルギーを発症することがあります。そして、人を刺すことがあるツメダニは、刺されると、強いかゆみや炎症、腫れなどの症状があらわれます。家族の健康を守るために、今日からぬいぐるみのダニ対策をはじめましょう!

ぬいぐるみのダニは掃除機で吸える?

ダニ対策と言えば、お手軽なのが掃除機がけですよね。でも、「ぬいぐるみのダニは、掃除機で吸い取れるの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

残念ながら、どのような環境であっても、掃除機だけですべてのダニを吸い取ることはできません。掃除機で吸い取ることができるのは、ダニアレルゲン(ダニの死骸やフン)だけ。生きているダニは、繊維にしがみついてしまい、ほとんど吸い取ることができないのです。同じ理由で、洗濯でも完全にダニを取り除くのは難しいといわれています。

ダニをしっかり取り除くためには、まずは、次に紹介するいずれかの方法で、生きたダニを死滅させることが大切。そのあとで、掃除機をかけるか、洗濯をして、ダニアレルゲンを取り除きましょう。

ぬいぐるみのダニを退治する方法

ダニは、50℃以上なら数時間で、60℃以上なら数分で死滅するといわれています。そのため、ダニ退治には「熱」を使うのが効果的。具体的な方法を見ていきましょう。

お湯でつけおきする

水で洗えるぬいぐるみなら、60℃以上のお湯に10~15分程度つけておくことで、ダニを死滅させることができるでしょう。つけおきをしたあと、その流れで洗濯をしてしまえば、ダニの死骸やフンだけでなく、ぬいぐるみについたホコリや汚れも、一緒に落とすことができます。

お湯の温度は、高ければ高いほどダニには効果的ですが、ぬいぐるみの生地が傷んでしまう可能性がありますので、お湯は熱くしすぎないように気をつけてください。

乾燥機にかける

ぬいぐるみを熱風が出る乾燥機にかけると、短時間でもダニを死滅させることができます。

ただ、乾燥機の熱は非常に高温であるため、生地が傷んだり、変色や変形してしまったりする可能性もあります。また、ぬいぐるみの破損により、漏れ出た綿や糸類が乾燥機の故障を招く恐れもあるため、ぬいぐるみの洗濯乾燥を禁止としているコインランドリーも少なくありません。なお、コインランドリーではペット用品も禁止されていますので、ペットが使っているぬいぐるみの洗濯乾燥もできません。

ぬいぐるみのダニ対策として乾燥機を活用する場合、まずは洗濯表示で乾燥機が使えるかどうかを確認し、自宅の乾燥機を使うようにしましょう。

布団乾燥機にかける

布団乾燥機の中には、衣類を乾燥させるための専用のカバーや袋が付いているものもあります。その中にぬいぐるみを入れて、「ダニ退治コース」で運転するのもおすすめです。ただし、ぬいぐるみをたくさん入れすぎると、温度が上がりにくくなり、ダニ退治の効果も弱くなってしまいます。ぬいぐるみを入れすぎないことがポイントです。

スチームをあてる

スチームアイロンをあてて、高温の蒸気の力でダニを死滅させるという方法もあります。この方法は、ぬいぐるみの大きさによっては、内部までスチームを浸透させるのは難しいかもしれませんが、表面のダニを死滅させるには効果的です。

スチームアイロンから出る蒸気は非常に高温なので、直接ぬいぐるみにあてると、生地が傷んだり、パーツが溶けてしまったりする可能性があります。ぬいぐるみとアイロンの間に濡れたタオルを挟み、その上からスチームをあてるようにしましょう。それから、スチームをあてたあとはしっかり乾かすことも忘れずに。

大切なぬいぐるみは専門のクリーニング店にお願いしよう

自宅でのダニ退治が難しいぬいぐるみや、ずっと大切にしている思い出がつまったぬいぐるみは、ぬいぐるみ専門のクリーニング店にお願いするのが安心です。

プロにお願いすれば、ぬいぐるみの中に入り込んだダニまで、すっきり取り除くことができるでしょう。それだけでなく、買ったばかりの頃のようなふわふわ感も蘇るかもしれません。

宅配便で発送・受け取りができるクリーニング店もたくさんありますので、一度探してみてはいかがでしょうか。

ぬいぐるみのダニを除去したら予防を忘れずに!

ダニを熱で退治して、掃除機もしくは洗濯でダニアレルゲンを除去したら、できるだけダニが繁殖しないような環境をキープしたいですよね。かわいいぬいぐるみをダニまみれにしないように、虫よけ対策も忘れずに行いましょう。最後に、ダニ予防の方法をお伝えいたします。

晴れた日に天日干しをする

比較的日差しが弱い晴れの日に、ぬいぐるみを天日干しすることで、ダニが増殖するのを抑えられます。天日干しだけでは、ぬいぐるみの中を50℃以上の状態にするのは難しいので、ダニを死滅させる効果は期待できませんが、定期的に中の湿気を飛ばして、ダニが好む環境をつくらないようにしましょう

頻度は月に2回程度、時間は裏と表各30~60分ずつが目安です。直接強い日差しを受けたり、長時間干しっぱなしにしたりすると、ぬいぐるみの劣化につながる恐れがあります。日差しが弱い時間帯に、短時間だけ天日干しすることをおすすめします。

ダニよけアイテムを使う

ぬいぐるみを収納する場所を決めておき、そこにダニよけアイテムを置いておくと、ぬいぐるみにダニが寄りつきにくくなります。

たとえば、ウッディラボの「ダニよけシリカ」はダニが気になるところに置くだけで、ダニよけと防カビ、除湿、消臭までできる優れものです。天然由来の香りを主成分としており、殺虫剤や忌避剤といった有害成分は含まれていません。おもちゃ箱の中にポンと入れておくだけで、ダニよけになりますよ。

ぬいぐるみのダニが気になるときは、ビニール袋にぬいぐるみとダニよけシリカを入れて、密封して一定時間放置し、香りを移すという使い方もできます。ただし、特に小さいお子さんには、手に届かない場所で使用ください。また、子どもやペットは嗅覚が敏感なので、香りが変わるとぬいぐるみを避けるようになるかもしれません。まずは、ダニよけシリカの近くにぬいぐるみを置くといった対策から始めてみることをおすすめします。

家族の健康のために、ぬいぐるみのダニ対策をはじめよう

ダニは、非常に繁殖力が強い生き物です。ぬいぐるみの中は、ダニにとって快適な環境が生まれやすいため、放置すればあっという間に繁殖してしまいます。また、汚れを放置すると、ぬいぐるみの劣化も早くなります。大切なぬいぐるみを長持ちさせるためにも、ダニ対策をして、きれいな状態をキープすることを心がけてみてくださいね。

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