革靴が臭いときの対処法~靴の臭い消しの方法と予防法をご紹介

きちんとお手入れをせずに同じ靴を履き続けていると、臭いが気になってくることがあります。特に臭いがつきやすいのが、革靴です。今回は、靴の中でも革靴にフォーカスし、臭いの原因や臭い消しの方法、予防法をお伝えします。

<この記事のポイント>
●革靴のニオイは雑菌と高温多湿が主な原因
●消臭剤・重曹・エタノールなどで手軽に対処可能
●インソールや防水スプレーでニオイを予防できる
●ローテーションや下駄箱の除湿も臭い対策に効果的

靴が臭い!その理由は?

まず、そもそもなぜ靴は臭くなるのでしょうか。

靴の臭いの主な原因は、「雑菌」です。足の裏には汗腺が集中しており、1日でコップ1杯分(約200ml)の汗をかくこともあります。また、足からは熱も放出されます。この汗と熱により、靴の中は雑菌の繁殖に最適な高温多湿の状態になりやすいのです

さらに、靴の中には雑菌のエサとなる汚れ(皮脂や垢、角質など)も溜まっていきます。靴の中が雑菌にとって快適な環境になればなるほど、雑菌が増え、臭いも強くなります。臭いを防ぐためには、普段からこまめにお手入れをして、雑菌の繁殖を防ぐことが大切です。

革靴に臭いがつきやすいワケ

臭いのつきやすさは、靴の素材によっても多少変わります。

革素材は通気性が低く、乾きにくいという特徴があります。革靴は、中が高温多湿になりやすい(=雑菌が繁殖しやすい)ため、臭いもつきやすいのです。特に臭いがつきやすいのが、合成皮革が使用されている革靴。合成皮革は、天然皮革に比べると吸湿性も低いので、中が蒸れやすいのです。

逆に、メッシュ素材のように、通気性がよく、乾きやすい素材が使われた靴は、臭いがつきにくいといえます。ただ、それでも湿気や汚れを放置すれば当然臭くなりますので、どのような素材の靴であっても、きちんとお手入れをすることが大切です。

革靴のほかに、パンプスやブーツも臭いやすい靴として挙げられます。いずれも皮が使われているものが多いことと、以下のような特徴があるためです。

・パンプス……ストッキングやタイツで履くことが多く、中が蒸れやすいため。
・ブーツ……短いものでもくるぶしまで足を包み込む形状をしており、熱と湿気がこもりやすいため。

パンプス、ブーツの臭い対策は、以下の記事をご覧ください。

革靴の臭い消しの方法

ここからは、革靴が臭くなってしまったときの対処法を紹介します。

靴の消臭剤を使う

市販の靴の消臭剤を使うというのが、一番手軽な方法です。靴にスプレーするタイプ、靴の中に入れておくタイプ、靴に振りかけるパウダータイプなど、いろいろな靴の消臭剤があります。スーパーやドラッグストア、インターネットでも販売されていますので、使いやすいものを探してみてください。

その際は、必ず革靴に使える製品を選びましょう。また、先ほどお伝えしたように、靴の臭いの主な原因は雑菌です。除菌・抗菌効果があるものを選ぶと、高い消臭効果が期待できます

重曹を使う

靴の消臭剤を切らしてしまったというときは、重曹がおすすめ。重曹は水分を吸収しやすい性質も持っているため、消臭だけでなく除湿にも役立ちます。

使い方はとっても簡単です。お茶パックやいらない靴下の中に重曹大さじ2~3ほどを入れて、しっかり口を縛ります。これを革靴の中に入れて一晩置いておくだけ。消臭・除湿剤として2~3ヵ月使えますが、重曹が水分を吸収して固まってきたら交換しましょう。

臭いが強いときは、重曹を直接革靴の中に振りかけるという方法もあります。一晩置いてからはたき落とすと、臭いがスッキリ取れるでしょう。

エタノールで消臭・除菌スプレーを作る

無水エタノールがあれば、消臭・除菌スプレーを作ることもできます。作り方は、スプレーボトルに「水道水100ml+無水エタノール30~50ml」を入れて混ぜるだけ。これを革靴の中にスプレーするか、スプレー液を染み込ませた布で革靴の中を拭くと、嫌な臭いが取れるでしょう。

このとき、皮の表面にスプレー液がつかないように注意してください。革が変色したり、傷んでしまったりする恐れがあります。

革靴を洗う

革は水に弱い素材であるため、基本的に革靴は水洗いできません。しかし、最近は洗える革靴も販売されています。もし洗える革靴なら、臭いが気になるときは洗ってみましょう。その際は、必ず取扱説明書に記載の方法で洗うようにしてください。洗い方を間違えると、皮が縮んだり、型崩れしてしまったりする可能性があります。

洗えない革靴や、高価な革靴、お気に入りの革靴などは、クリーニングに出すという方法もあります。まずはここまでに紹介した消臭方法を試していただき、それでも臭いが取れない場合は、プロに任せることも検討してみてはいかがでしょうか。

もう臭わせない!革靴の臭い予防法

次に、革靴の臭いを防ぐために、普段から実践できること・心がけたいことを紹介します。

インソールを敷く

革靴を履くときは、中にインソールを敷いておきましょう。インソールを敷いておくと、インソールが汗を吸ってくれます。革靴に直接汗が染み込みにくくなるため、臭いもつきにくくなるでしょう。消臭や抗菌効果のあるインソールも販売されていますので、探してみてください。

そして、革靴を履いたあとは、インソールを取り出してしっかり乾かすことも大切。インソールは使うたびに取り換えるのが理想なので、数セット用意しておくとよいでしょう。

防水スプレーを使う

革靴に雨が染み込むと、中の湿度も上がり、雑菌やカビも繁殖しやすくなります。臭いやカビを予防するためにも、革靴には定期的に防水スプレーを使うことをおすすめします。防水スプレーを使う頻度は、週にどのくらい履く革靴なのかにもよりますが、雨の日に出かける前と、天気にかかわらず1週間に1回が目安です

防水スプレーには、大きく分けてシリコン系とフッ素系の2種類がありますが、革靴にはフッ素系の防水スプレーを使いましょう

履いたあとは中を乾燥させる

革靴に雑菌を繁殖させないためには、履いたあとにしっかりと中を乾燥させることも重要です。

具体的な対策としては、靴をローテーションで履くという方法があります。革靴の場合は、中を乾かすには最低でも2日は必要といわれています。毎日同じ革靴を履くのではなく、何足か用意しておき、休ませる日を作りましょう。

革靴を休ませる際には、中に新聞紙や靴用の消臭・除湿剤を入れておくと効果的です。ウッディラボの「靴の消臭・除湿シリカ 除菌プラス」は、シリカゲルBタイプを基材とした消臭・除湿アイテム。除菌効果と、天然由来の香りを活用した防カビ効果もプラスされています。よろしければ、こちらも試してみてください。使い方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

下駄箱の中の湿度を下げる

下駄箱の中の湿度が高いと、収納している靴にも雑菌やカビが繁殖してしまう恐れがあります。特に天然皮革は吸湿性が高いので、湿度の高い下駄箱に入れておくと、臭いやカビが発生しやすくなります。

革靴の臭いやカビを防ぐには、下駄箱の湿気対策も必要です。具体的には、定期的に下駄箱の扉を開けて換気をする、中に除湿剤を入れておくなどの方法があります。

また、下駄箱の中の菌や臭いが気になるときは、「除菌LIFEもおすすめ。除菌・防カビ・消臭が1度にできる、置き型の芳香剤です。直径約7cmの丸形、厚みは約3cmとコンパクトなので、場所を取りません。

靴にカビが生えてしまったときの対処法については、以下の記事もご覧ください。

こまめにお手入れする

革靴が汚れていると臭いも発生しやすくなるので、こまめにお手入れすることが大切です。

【日頃のお手入れの手順】

  1. 軽くブラッシングをして、表面についたホコリや砂を落とす。
  2. 固く絞った布で内側を拭く。
  3. 革靴用のクリーナーを使って、全体の汚れをやさしく拭き取る。
  4. 革靴用のクリームで磨く。
  5. シューキーパーを入れて、風通しのよい場所に置いておく。

できれば、これを履くたびに行うのが理想です。

また、内側の汚れや臭いが気になるときは、「WASHLYスニーカー&上履き用」も活用できます。「WASHLYスニーカー&上履き用」は、水を使わない拭き取りタイプの靴用洗剤です。消臭効果もプラスされています。革靴の内側、もしくは取り外したインソールにシュッとスプレーして拭き取るだけで、汚れと臭いを取り除くことができます。(※革には使用できません。使用の際は、表面に洗剤液がつかないようにご注意ください。)

革靴の臭いを防ぐには「湿気をため込まない」ことが大切

革靴は、中が高温多湿になりやすいため、臭いがつきやすいという特徴があります。臭いを防ぐためには、できるだけ湿気をため込まないことが大切です。革靴の臭いにお悩みの方は、一度履き方や保管方法なども見直してみてください。

市販の消臭剤や除湿・除菌アイテムを使えば、手軽に革靴の臭い対策ができます。本記事で紹介した「靴の消臭・除湿シリカ 除菌プラス」「除菌LIFE」「WASHLYスニーカー&上履き用」が入った「靴のスペシャルケアセット/3種類」もございますので、よろしければお試しください。

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