靴にカビが生えたらどうする?素材別のカビの取り除き方と、カビ予防のポイント

「靴箱にしまっていたお気に入りの靴にカビが生えていた!」「毎日履いている靴がなんだかカビ臭い…」そんなとき、どんなケアをしていますか? カビやカビ臭さを取り除きたいからといって、水でじゃぶじゃぶ洗ったり、強い洗剤を使ったりすると、靴を傷めてしまうことがあります。今回は、素材別の正しいカビの取り除き方や、カビの発生を防ぐために日ごろから気をつけたいポイント、おすすめの防カビアイテムをご紹介いたします。

靴にカビが生える原因は?

なぜ靴にカビが生えてしまうのか、その原因から見てみましょう。。考えられる原因は、大きく2つあります。

靴の中や下駄箱・靴箱に湿気がたまっている

靴の汚れをそのままにしている

履いたあとの靴には、大量の汗が染みこんでいます。外出先から帰ってきて、靴をお手入れせずに下駄箱や靴箱に収納してしまうと、閉ざされた空間の中に湿気が充満し、カビが生えやすくなるのです。さらに、カビが生えたままの靴を放置すれば、一緒に収納されているほかの靴にカビや、カビの臭いが移ることも。

また、靴には土やほこり、靴下の繊維くずなどの汚れがついています。そのままにしておくと、これらをエサにして、さらにカビが増殖してしまうのです。靴を履いたあとはしっかり湿気を飛ばし、汚れを落としてから収納するようにしましょう。また、下駄箱や靴箱を定期的に換気することも大切です。カビの予防法については記事の後半で詳しくご紹介します。

これはNG!間違った靴のカビの取り方

靴にカビが生えている、またはカビ臭いからといって、いきなり水で洗うのは控えましょう。そもそも水で洗えない素材に水をかけるのはNGですし、丸洗いできる素材であっても、いきなり水で洗うと、カビが大好きな湿気を与えてしまうことになります。一見きれいになったように見えるかもしれませんが、しばらくして「あれ?なんかカビが増えてる?」なんてことにもなりかねません。

また、塩素系漂白剤の使用も避けたほうが良いでしょう。塩素系漂白剤は、カビを取り除くことはできますが、靴の生地を傷めたり、変色させてしまったりする可能性が高いので、あまりおすすめしません。

【素材別】靴のカビを取り除く方法

お気に入りの靴ならクリーニングに出すのが一番安心ですが、自宅でもカビや臭いを取り除くことはできます。必要な道具、正しい手順を、素材別に詳しくご紹介いたします。

キャンパス、メッシュなど

キャンパスやメッシュなどのスニーカーは、丸洗いできるものがほとんどです。しかし、先ほどもお伝えしたように、丸洗いできるからといっていきなり水で洗うのはNG。次の手順で洗っていきましょう。

【用意するもの】

ゴム手袋、ブラシ(靴用)、バケツ、お湯、酸素系漂白剤、重曹、タオル、新聞紙

【カビの取り除き方】

  1. 靴紐を外し、ブラシでやさしくこすって汚れやほこりを落とします。
  2. バケツにお湯(50度程度)を入れ、酸素系漂白剤と重曹を同量ずつ加えて混ぜ、スニーカーつけておきます。
  3. 30分ほどたったら、ブラシでやさしくこすり、靴の汚れやカビを落としていきます。
  4. タオルで水気をふき取り、靴の中に丸めた新聞紙を詰めて1~2日ほど乾かします。

なお、キャンパスやメッシュの靴でも、複数の素材が組み合わさっていたり、装飾がついていたりして丸洗いできないものもあります。洗う前には、必ず洗濯表示を確認してください

スエード

スエードは、基本的には水洗いができません。次の手順で、生地を傷めないよう丁寧にカビを取り除いていきましょう。

【用意するもの】

ブラシ(スエード用)、消毒用エタノール、スプレーボトル、タオル、新聞紙、防水スプレー

【カビの取り除き方】

  1. ブラシでやさしくこすって、汚れやほこりを落とします。
  2. 消毒用エタノールをスプレーボトルに入れて、カビの生えている部分の外側と内側に吹きかけます。
  3. 水に濡らしたタオルで、靴全体をやさしく拭きます。
  4. 靴の中に丸めた新聞紙を詰めて、日陰で1~2日乾かします。
  5. 乾いたら、靴全体に防水スプレーを吹きかけます。

汚れやほこりを落とす最初のステップはスエードの毛並みに逆らって、ステップ3の拭き取り時にはスエードの毛並みに沿って行うのがポイントです。

革靴

革靴も、基本的には水洗いできません。次の手順で、丁寧にカビを取り除いていきましょう。

【用意するもの】

ブラシ(革靴用)、タオル2枚、消毒用エタノール、革靴用クリーナー、革靴用クリーム、撥水スプレー

【カビの取り除き方】

  1. ブラシでやさしくこすって、汚れやほこりを落とします。
  2. 消毒用エタノールを染み込ませたタオルで、カビを拭き取ります。
  3. 水で絞ったタオルで、靴全体をやさしく拭きます。
  4. 風通しの良い日陰で乾かします。
  5. 乾いたら、革靴用クリーナーで全体を拭き、そのあとで革靴用クリームを塗ります。
  6. 最後に、撥水スプレーを吹きかけます。

革靴に防水スプレーを使うと通気性が悪くなるので、必ず最後は撥水スプレーを使用するようにしましょう。また、消毒用エタノールにより色落ちする可能性もありますので、事前に目立たない場所で確認してから使用するようにしてください。

靴のカビを落としたあとは予防も忘れずに!

せっかく靴をきれいにしても、またカビが生えてしまうかもしれません。最後に、靴にカビを生えさせないために日ごろから気をつけたい予防のポイントを紹介しましょう。

履いたあとのお手入れを習慣づける

先にもお伝えしたように、靴についた汚れをそのままにしておくと、それらをエサにカビが増殖してしまいます。外出先から帰ったら、靴の汚れを落とすことを習慣づけましょう

特に汚れがたまりやすく、見落としがちなのが、生地の縫い目や、ファスナーなどの隙間、靴の内側のつま先の部分です。素材に合ったブラシを使って、優しく汚れを取り除きましょう。

意外とお手入れを忘れがちなのが靴底(ソール)。靴底の汚れは、消毒用エタノールを染み込ませたタオルでやさしく拭いて取り除きます。靴底は地面に接する面なので、汚れやすく、空気も通りにくいため、カビが生えやすい場所でもあります。こまめに除菌して、きれいな状態をキープするようにしましょう。

靴はローテーションする

足の裏にはとても多くの汗腺があり、1日に両足でかく汗の量はコップ1杯分(約200ml)ともいわれています。毎日同じ靴を履きいていると、靴の中に湿気がたまりやすくなります。複数の靴をローテーションで履き、靴を休ませ、乾燥させる日をつくりましょう

靴を履いたあとは、風通しの良い日陰に1~2日ほど置いておくと、汗による湿気を飛ばせます。靴をローテーションするのが難しい場合は、靴用の除湿剤を活用するのもおすすめですよ。

下駄箱はこまめに換気+掃除する

せっかく靴をきれいにして湿気を飛ばしても、収納する下駄箱の中に湿気がたまっていると、カビの原因に。こまめに扉を開けて換気をし、下駄箱の中に湿気をため込まないようにしましょう。また、定期的な掃除も忘れずに。下駄箱の中に汚れやほこりがたまっていると、カビが生えやすくなります。下駄箱の正しい掃除の仕方については、こちらの記事をご覧ください。

置くだけ簡単!消臭・除湿アイテムで簡単カビ予防

靴をローテーションで履いたり、下駄箱をこまめに換気したりすることが難しい場合は、市販の消臭剤や除湿剤を上手に活用しましょう。

ウッディラボの「靴の消臭・除湿シリカ除菌プラス」なら、小さなシリカゲルパックを靴の中に入れておくだけ。天然由来の香りがカビの発生を抑え、さらに消臭、除菌までしてくれるという便利アイテムです。付属のケースを使えば、ブーツや長靴、下駄箱にもお使いいただけますよ。

「靴の消臭・除湿シリカ除菌プラス」の詳しい使い方は、こちらの記事をご覧ください。

靴のカビを防ぐには、汚れと湿気をため込まないことが大切

靴にカビが発生してしまうのは、靴や下駄箱、靴箱の中に、カビが大好きな汚れや湿気がたまっているからです。履いたあとのお手入れを習慣づけ、市販の消臭剤や除湿剤なども上手に活用しながら、清潔な状態を保ちましょう。それでもカビが生えてしまった場合は、生地を傷めないよう、素材に合った方法でお手入れしてくださいね。

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