エアコンフィルターのお掃除頻度は?キレイを保つフィルター掃除のコツ

今やエアコンは快適に過ごすために欠かせない必需品。とはいえ、イヤな臭いがしたり、カビ対策が気になったりと、何かとお手入れが必要な家電でもあります。できるだけ快適に使用し、エアコンを長持ちさせるために大切なのが、エアコンフィルターのお掃除です。今回も、お掃除ブロガーのよしママさんに、フィルターのお手入れについて詳しく教えていただきました!

エアコンのフィルター掃除が必要だとわかってはいても、手間がかかるのでさぼっていませんか? もしくは、使う前に一度だけ、あるいは使ったシーズンのあとに一度だけで済ませる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、実はそれだけでは、十分ではありません。設置場所や使用頻度によって必要なお掃除回数は変わってきます。ベストな掃除頻度や正しい掃除方法を知って、快適なエアコンライフを送りましょう。

エアコンのフィルターのお掃除頻度は?

エアコンフィルターを取り外している様子

シーズン中、毎日メインで使っているエアコンの場合、2週間に1度のフィルター掃除が必要とされています。特に、キッチンの近くに設置している場合は、油煙をふくみフィルターがべたつきやすくなっているため、こまめにお掃除しましょう。また、ペットを飼っている家庭では、毛や臭いがフィルターについてしまうこともあります。加えて、喫煙者がいる場合もヤニによるべたつきが生じるため、できるだけ頻繁にお掃除するのをおすすめします。家族にハウスダストアレルギーなどの疾患をもっている人がいる場合も同じようにお掃除回数を増やしましょう。

ただし、エアコン内部に設置されているフィルターの掃除頻度は、エアコンの使用頻度や使用環境によって変わります。お掃除機能のないエアコンは、よりお手入れを小まめに行うことが必要です。とはいえ、お掃除機能付きのエアコンであっても、お手入れ不要ではありません。ダストボックスの掃除以外に、フィルターの細かい汚れや裏側をお掃除する必要があるので説明書にそって正しくお手入れしましょう。

エアコンフィルターの掃除をさぼるとどうなる?

エアコンフィルターのお掃除ビフォーアフター

※左が掃除前(表面にホコリが積もっている)、右が掃除後(ホコリが取れ通気性が良くなっている)

エアコンフィルターは、エアコン内部に入ろうとする埃を未然に取り除く働きがあります。エアコン内は湿気がたまりやすく、フィルター掃除をしないと、蓄積した埃にカビが繁殖してしまうことがあります。カビの胞子がエアコンの風によって部屋中に広がってしまう可能性があり、アレルギーや肺炎などのリスクを高めてしまうかもしれません。エアコンから嫌な臭いする原因にもなるため注意が必要です。また、エアコンフィルターは空気中の埃が集まる場所であり、お手入れをしないと、風量が落ちてエアコンの効きが悪くなってしまう可能性があります。結果的に電気代が高くつくかもしれません。

健康被害を防ぎ、電気代を抑え、エアコン自体の寿命も長くするためにもフィルター掃除は欠かせません。

エアコンのフィルター掃除をするときの注意点

エアコンフィルターの掃除自体はとても簡単ですが、その前に理解しておきたい注意点があります。ポイントは以下のとおりです。

  • 取扱説明書を確認し、外し方や掃除方法をチェック
  • 掃除前に電源を切ること
  • ホコリやカビなどが落ちる恐れがあるので周囲をカバー
  • 脚立を使う場合には、足場を安定させること

まずは手持ちのエアコンの取り扱い説明書を確認し、フィルターの外し方や掃除方法を詳しく確認しておきましょう。メーカーによって、手順が異なる場合もあるためしっかり確認を。

また、掃除前には、必ず電源を切っておきましょう。電源が見つからない場合はエアコンのブレーカーを落とすのがおすすめです。

さらに、掃除のときには、埃やカビが下に落ちる場合があります。家具や家電が汚れないように、新聞紙や古布、養生シートなどで周囲をカバーしておくと安心です。しっかり換気をしながら、マスクを着用して準備完了です。脚立を使う場合は、足場を安定させた状態にしておきましょう。

【お掃除の基本】エアコンフィルターのお掃除手順

エアコンフィルターのお掃除方法はメーカーによって異なる場合もありますが、一般的な方法として、基本的な手順をご紹介します。

① エアコン上部を掃除する

エアコンの上部をお掃除している様子

エアコンフィルターを掃除する前に、まずはエアコン上部のホコリを乾いたモップで優しく拭き取りましょう。フィルター掃除をしても、上部にホコリが残っていると、またすぐに汚れがついてしまいます。上部に蓄積したホコリをフィルターに落とすことによって、まとめてお掃除できますよ。

②前面パネルを開けて、掃除機で表面のホコリを取り除く

エアコンの前面を開けた様子

説明書に沿って前面パネルを開けます。強く動かすと、破損の原因になるため、無理をしないようゆっくり持ち上げましょう。止まる位置まで持ち上げれば、手を放しても固定されて落ちてきません。

エアコンフィルターの埃を掃除機で取り除いている様子

フィルターにたくさんのホコリがつもっている場合には、掃除機でホコリを取り除きましょう。

③フィルターを取り外す

エアコンフィルターを取り外している様子

表面のホコリを取り除いたら、ゆっくりとフィルターを引き出します。

④ 残っているホコリを掃除機で取り除く

取り出した後、細かいホコリが残っている面に掃除機をかけます。フィルターは破れやすいので、弱モードでやさしく掃除機をかけてください。縦方向と横方向と向きを変えながら掃除機をかけると、ホコリが落ちやすくなります。

⑤ 水洗い

エアコンフィルターを水洗いしている様子

フィルターの裏面(ホコリがつもっていなかった方)からシャワーで水をかけ、水洗いします。フィルターを破ってしまわないように、やさしく洗いましょう。細かい汚れが気になるときは、柔らかいブラシを使ってこすり洗いします。

エアコンフィルターを柔らかいブラシでこすり洗いしている様子

油分やヤニが付いている場合は、食器用洗剤(中性洗剤)を薄めて水洗いして、柔らかいブラシで優しくこすったあと、洗剤が残らないようにしっかりすすいでください。

⑥ 水気を拭き取った後、陰干しで乾燥させる

エアコンフィルターの水気をタオルで取り除いている様子

乾いた布などで、両面を優しくはさみ、水分を取り除きます。このあとアルコールスプレーをして乾かしておくとカビが発生しにくくなります。

エアコンフィルターにアルコールスプレーを噴射している様子

フィルターを外で乾かす場合には、陰干しで。直射日光に当てないようにしましょう。直射日光にあてると劣化しやすくなり、フィルターが破れやすくなります。

⑦ エアコン本体の汚れを落としたあと、フィルターを取り付ける

エアコンの吹き出し口をタオルで拭きとっている様子

フィルターを乾かしている間に、本体側の埃をクロスなどでふき取ります。このとき中のアルミフィンを触らないようにしましょう。フィルターを掃除しても、本体内部に汚れが残っていると、またすぐに汚れてしまいます。フィルターと一緒に、全体のお掃除も忘れずに。最後にしっかり乾いたフィルターを戻して、お掃除完了です。

エアコンの気になること…こんなときは要注意!

エアコンを快適に使うには、ちょっとした違和感も解消しながら、丁寧にお手入れすることが大切です。イヤな臭いや汚れに気がついたら、早めの対処が肝心。よくある気になることと、その対策について紹介します。

フィルターの破れを見つけたら

フィルターに穴が開いていたり、フィルターの繊維が大きくゆがんで広がっていたりする場合、すぐに新しいフィルターに交換しましょう。

そのままにしておくと、広がった穴からホコリが内部に入り込み、内部の汚れによる故障の原因になりかねません。

エアコンフィルターの破れを一時的に保護している様子

すぐに新しいフィルターが入手できない場合には、応急処置として、貼るタイプのエアコン用フィルター(使い捨て)を上から貼り付ける方法もあります。破れた部分をカバーできますが、あくまで一時的な対処法です。早めに新しいフィルターに交換してくださいね。

エアコンからイヤな臭いがするとき

エアコン内部は、外気との温度差で結露が発生しやすい環境です。特に内部に結露が発生していると、イヤな臭いが出ることがあります。もしくは、内部にカビが発生し、カビ臭がしているのかもしれません。

吹き出し口に黒い点々がある場合、カビの可能性が高いです。もしカビが見えたら、まずは吹き出し口の掃除をしましょう。上下風向ルーバーは一番外側にあり、簡単にお掃除できます。

エアコンのルーバー部分をタオルで拭きとっている様子

濡らしたクロスに中性洗剤をしみ込ませ、優しくふき取るときれいになります。クロスでルーバーを挟むようにして持ち、下に力をかけないようにルーバーに沿って移動させて汚れを取ってください。ただし、内部の左右風向ルーバーは強くこすると破損しやすいので、無理に力を入れてお掃除しないように気を付けましょう。

イヤな臭いの予防には、エアコン運転後は1~2時間送風をし、内部の結露を乾かすのがポイント。「内部クリーン」モードも同じ働きがあります。使用しているエアコンの取扱説明書を確認してみてください。

エアコン内部やフィルターにカビを見つけたら

エアコン内部から黒い汚れが出ているときは、カビが繁殖している可能性があります。そんなときは、徹底したお掃除を。内部のお掃除は、業者に頼むことをおすすめします。プロの技術で奥に残った汚れまで取り除いてくれるため、カビ対策として有効です。家庭でもできる掃除アイテムもありますが、あくまで自己責任で行ってくださいね。

また、フィルターにカビが広がっている場合には、先に紹介したお掃除手順に沿って、きれいに洗ってカビを取り除きましょう。カビがきれいに落ちているか気になる場合には、新しいフィルターに交換することをおすすめします。

エアコン内部やフィルターにカビが発生すると、エアコンを使う度に、カビの胞子が室内に広がってしまう可能性があります。健康被害のリスクも高まるため、早めのお手入れが肝心です。

もっと手軽にエアコンのカビ予防を

こまめなお掃除が苦手なら、お掃除後のきれいな状態をできるだけ長く保つ工夫を。エアコン内部のカビを抑制するカビ予防アイテムを活用してみましょう。使用すると便利です。

そこでおすすめしたいのが、ウッディラボの「エアコンの防カビアロマ」。天然由来の香りの働きで、カビ予防できるお手軽アイテムです。防カビに加えて、消臭・除菌の効果で、カビやすく臭いが出やすいエアコン周りにピッタリ。

エアコンの防カビアロマPREMIUMを開封している様子

使い方は簡単。中のアルミシートをカットして、エアコンの上に設置するだけで完了です。

エアコンの防カビアロマPREMIUMを取り付けている様子

効果は約60日間と、長く使えるのもうれしいところ。エアコンの内部のカビの増殖を遅らせるのでお掃除回数が減って家事がうんと楽になりました

アロマの香りでリラックスできるのもうれしいですね。部屋の香りもよくなるので家族みんなお気に入りです。3つセットで購入しておけば、1シーズン安心して乗り切れます。エアコンが複数台設置してあるご家庭には、お得なセットを選ぶと割り安になりますよ。

エアコンフィルターは状況に合わせてお掃除回数を増やそう

エアコンを快適に使い続けるには、内部のカビをいかに生やさないようにするかがカギとなります。フィルターで汚れが入らないようにすることと、内部を乾燥させることが重要で、フィルター掃除はカビを抑制させる第一歩です。とはいえ、エアコン内部は、どうしても結露が発生しやすく、カビが発生しやすい環境で、予防策をしておくと安心です。エアコンのカビ予防アイテムを上手に使って快適に過ごしましょう。

よしママ

228,718 views

元家庭科の小学校教諭。40代の2児の主婦。子どものハウスダストアレルギーをきっかけに掃除にはまり、ブログ「節約ママのこだわわり掃除」を開設。お掃除、ラク家事...

プロフィール

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。