【布団の洗い方ガイド】洗い方と季節ごとのお手入れ方法

毎日使う布団は、できるだけ快適な状態を保ちたいものです。布団は湿気がこもりやすく、ダニやカビが発生すると買い替えになることも。清潔さを保つために、たまには布団を丸ごとあらってあげましょう。ただし、素材によっては家庭で洗えないものもあります。この記事では、家庭でできる布団の洗い方から、コインランドリーを使うときのポイント、素材別、季節ごとのお手入れ方法について紹介します。

<この記事のポイント> 布団は「掛け・敷き半年1回」「毛布は月1回」が目安洗濯前に必ず洗濯表示を確認する洗濯機は大きめネット+弱水流+脱水短めで洗う手洗いは押し洗いし、半日以上かけて完全に乾かす羽毛・羊毛は家庭で洗えない場合が多いので要注意洗った後はダニ・カビ対策を行うと清潔を保てる

布団を洗わないとどうなる?どのくらいの頻度で洗えばいいの?

毎日使う布団には、汗による湿気だけでなく、皮脂や髪の毛、ほこりなどがつきやすく、放置するとダニやカビの原因になることも。丸洗いすると、表面だけでなく中綿に入り込んだ汚れまでしっかり落とせます。お天気の良い日に干して乾燥させるのはもちろん、可能であれば、定期的にお布団を洗う機会を設けましょう。とはいえ、大物のお布団を頻繁に洗うのは難しいものです。まずは、寝具の種類別に、洗う頻度の目安をまとめました。

掛ふとん、敷布団は「半年に一回」が理想

掛ふとん、敷布団は、半年に一回程度、丸洗いするのが理想です。シーズンごとの入れ替えのタイミングが目安になります。難しい場合でも、年に一度洗っておくと、きれいな状態が保てます。

ただし、布団を頻繁に洗いすぎてしまうと、劣化を早める可能性もあります。布団に使われる素材にもよりますが、長期的に見ても、2~3年に一度程度は丸洗いすることをおすすめします。

毛布類は「月1回」程度が目安

気温が下がり、毛布を頻繁に使うようになったら、月に1回程度を目安に丸洗いするのが理想的少なくとも、シーズン中に1〜2回程度洗うことを目安にしてみましょう。冬場は、暖房によって意外と汗をかきやすい季節でもあります。湿気を減らすためにも、週に1度は風通しの良い場所で陰干しし、表面のホコリや毛くずを掃除機や粘着ローラーで除去するといったお手入れを続けることで、長持ちします。

また、ペットと一緒に暮らしている場合、毛布についたペットの汚れも気になります。そうした動物性の汗や皮脂がついたまま放置すると、黄ばみやイヤなにおいの原因になったり、ダニの温床になったりすることもあるので注意が必要です。毛布は直接肌に触れることが多く、寝ている間に汗や皮脂を吸いやすいアイテムです。見た目がきれいでも、布団と同じように、定期的に洗ってあげましょう。

シーツや枕カバーは「週1回」を目安に洗濯

直接肌に触れるシーツや枕カバーなどの寝具は、少なくとも週一回は洗ってあげましょう。なかでも、皮膚疾患などでシーツが汚れやすい、ペットと一緒に寝ているといった場合には、こまめに洗うことをおすすめします。もし、化粧を落とさず寝てしまったときには、枕カバーの洗濯はお早めに。汚れたまま使い続けると、肌荒れや髪のパサつきの原因になることもあります。

布団と比べて、シーツ類はお手入れしやすいもの。洗い替えを用意しておくと、交換もスムーズです。

布団の正しい洗い方

布団を洗うことで内側まできれいになりますが、誤った洗い方をしてしまうと、布団のかたちが崩れてしまったり、かえって内側に湿気が残ってしまったりする場合もあります。正しい洗い方を知って、長持ちさせましょう。ただし、素材によっては自宅で洗えないものもあります。洗えるタイプの正しい洗い方について、素材別にわかりやすく説明します。

洗濯できるかを確認しよう

布団を洗う前にチェックしたいのが、洗濯表示です。布団の端についているタグで、洗濯可能かどうかを確認しましょう。

 洗濯表示の見方
<洗濯機の使用OKのマーク> たらいマークに数字があれば、洗濯機で洗えます。
40℃以下、洗濯機の弱弱流で洗えるマーク40℃以下、洗濯機の弱流で洗えるマーク40℃以下、洗濯機で洗えるマーク
数字が異なる場合があります 記載されている数字は、使用できる水の温度の上限。 たらいの下にある下線は、線が多いほど、弱流で洗濯することを示しています。
<手洗いによる洗濯OKのマーク> たらいの中に手が入っているようなマークがあれば、手洗いによる洗濯が可能です。 洗濯機の「手洗いコース」も使えます。 手洗いOKのマーク
数字は記載されていませんが、使用する水の温度は40度を上限とします。
<洗濯NGのマーク> たらいに、✕のマークがある場合、家庭での洗濯はできません。手洗いも不可です。 また、ドライクリーニングのマークがついているものも、家庭での洗濯ができません。洗濯機NGのマーククリーニングのマーククリーニングのマーク

布団の洗い方~洗濯機を使用する場合

家庭用の洗濯機で洗う場合、少なくとも容量9kg以上の大型を使用しましょう。

具体的な選択の手順は、以下のとおりです。

【基本の洗い方】

  1. 布団のシーツをすべて外す
  2. 布団を軽く折り、大きめの洗濯ネットに入れる
  3. 中性洗剤(または布団専用洗剤)を投入
  4. 水量は多め、洗いは弱水流、脱水は短めに設定し、洗濯をスタート。もしくは「毛布・布団モード」または「手洗いコース」を選択する
  5. 洗濯終了後は、取り出して、軽く形を整える
  6. しっかり日が当たる場所で天日干し、もしくは、大型乾燥機で乾かす
    ※ただし、素材によって干し方の注意点があります。また、タンブル乾燥が使用できないケースもあるため、洗濯表示を確認しておきましょう。

布団を洗うときは、お天気の良い日を選んでください。乾燥が不十分だと、湿気が残ってカビやダニの原因になります。天日干しできない場合は、乾燥機または布団乾燥機を活用して、完全に乾かす必要があります。

洗濯機を使わずに手洗いする場合の洗い方

手洗いOKのマークがある場合には、お風呂場を利用して手洗いをしてみましょう。洗濯機の使用OKのマークがあったとしても、「洗濯機に入らない」「型崩れが心配」という場合も、手洗いするのがおすすめです。押し洗いによる丁寧な洗濯は、やさしく汚れを落とせるのがメリットです。

【お風呂場での手洗いする場合の洗い方】

  1. 布団のシーツを外す
  2. 浴槽の半分程度にぬるま湯を入れ、中性洗剤を適量(キャップ1〜2杯程度)、浴槽に入れる。
    ※お湯の温度が高すぎると繊維を傷めるので注意しましょう。
  3. 布団をぬるま湯にゆっくりしずめ、全体をしっかりひたす。
    ※無理に折りたたまず、空気を抜きながら沈めるのがポイントです。
  4. やさしく押し洗いする。「押して離す」を繰り返し、全体を均等に10〜15分ほど洗う
    ※強くもんでしまうと、中綿が偏る原因になります。やさしくおこなってください。
  5. 汚れたぬるま湯を流し、水を入れ替えます。きれいなぬるま湯を入れ、押しすすぎを行う。
    ※2回程度水を入れ替えながら、しっかり洗剤を落としてください。
  6. 浴槽のふちで布団を押さえながら水を切り、バスタオルで軽く水分を吸い取る
    ※可能であれば、洗濯機の脱水コース(2〜3分)を利用してもOK。
  7. 形を整えた後、日が当たる場所で天日干し、もしくは、大型乾燥機で乾かす

厚みのある布団は、半日以上かけて完全乾燥を心がけましょう。途中で裏返すと乾きムラを防げます。

【素材別】布団のお手入れ方法と注意点

布団の素材によって、洗い方やお手入れのポイントが異なります。続けて、素材別のお手入れ方法を紹介します。

化繊やポリエステルの布団のお手入れ方法

化学繊維を使用した布団は、基本的には洗濯できるものが多く、洗濯機を利用できるタイプも多く見られます。洗濯する場合、キルティング加工がされていない場合、中綿が偏らないように、ひもで縛ったり、大型ネットにぴったり入れたりするといった工夫が必要です。高温のお湯を使ってしまうと生地を傷めやすいため注意が必要です。乾きやすい素材ですが、布団全体の厚みがあるため、完全に乾くまでには時間がかかります。乾燥が不十分だと、湿気によるダニやカビのリスクが高まってしまうため注意しましょう。

羊毛布団のお手入れ方法

羊毛は水や摩擦に弱く、繊維が絡まって縮んだり、固くなったりすることがあります。そのため、自宅で洗えないものがほとんどです。なかには「ウォッシャブルウール」として洗えるものもありますが、必ず洗濯表示を確認したうえで、お手入れを行いましょう。洗濯できる場合でも、羊毛は水に弱いことを理解したうえで洗うことが大切です。

羽毛布団のお手入れ方法

羽毛布団は、基本的に家庭で洗うのはおすすめできません。なかには、洗濯可能なタイプもありますが、それでも慎重に取り扱ってください。家庭で洗濯した場合でも、羽毛布団が完全に乾いてふっくらするまで、時間をかけて乾燥させる必要があります。

コインランドリーを利用した布団の洗い方とコツ

洗濯可能な布団だとしても、自宅で洗濯するのは大変です。そこで、おすすめしたいのが、布団に対応しているコインランドリーを利用すること。高温乾燥も可能で、ふわふわの仕上がりが期待できます。また、クリーニング店より費用を抑えられることも魅力のひとつ。正しく使って、きれいな布団をキープしましょう。ポイントを紹介します。

布団対応の大型洗濯機を選ぶ

布団は、水を含むと重量が3倍以上になるとされています。コインランドリーに設置されている洗濯機の容量を確認し、適切な種類を選びましょう。布団を洗う場合は、10~20キロの大型機の使用が推奨されています。洗濯と乾燥が一度にできるタイプを使うと便利です。

洗濯コースは、標準コースか大物コース。

布団を痛めないように、脱水が短いコースを選ぶと安心です。標準コースで脱水の回数を減らすか、大物コースを選ぶと良いでしょう。

乾燥は高温で20~30分。足りない場合は追加乾燥

布団の洗濯後は、しっかり乾燥させる必要があります。大型乾燥機を利用し、20~30分程度を目安に乾燥させてください。完了後にも、まだ内側が湿っているように感じたら、5分程度追加しながら様子を見ます。“少し湿っているかも?”と感じたら、追加乾燥してください。

季節別にみる布団のお手入れ

季節によって、寝具の種類も変わります。季節に合わせたお手入れのポイントを紹介します。


  • 冬布団をしまう前に洗うのがおすすめ。天日干しだけでなく、丸洗いすることで、次のシーズンで取り出した時にふっくらした状態を保てます。保管時には、防虫・防カビ対策も忘れずに。

  • シーツやカバーはこまめに洗いましょう。汗をかきやすい季節のため、定期的な天日干しで乾燥させてください。天気が良い日は、絶好の「布団洗い日」。猛暑の夏も、布団を乾燥させる点で考えると、布団を洗うのに最適な季節です。

  • 気候が安定し、少しずつ乾燥してくる秋は、布団のお手入れがしやすい時期です。晴れた日にしっかり天日干し、風通しが良い場所で乾燥させましょう。

  • 風が強く、静電気によるほこりの付着が気になる季節です。結露などによる湿気もたまりやすいため、日差しがあるときは天日干ししましょう。コインランドリーを利用するのもおすすめです。厚手の寝具が増えるため、一度にお手入れすると乾くまでに時間がかかる可能性があります。種類ごとに、こまめに洗濯したり、汚れを取ったりすると良いでしょう。

洗った後もお手入れを。ダニ予防を行って快適なお布団に使用

布団の洗い方は、寝具の種類や素材によって異なります。お手入れした後は、ダニやカビをよせつけない対策も忘れずに行っておきましょう。お手入れの仕上げとして、ダニ・カビ対策も忘れずに。ウッディラボの『ダニよけシリカ』は、防ダニと防カビの両方に役立つため、日常使いしやすいアイテムです。普段のお布団の下にダニよけシリカを入れておけば、ダニ予防に。天然由来の成分でダニの繁殖をおさえ、湿気対策も役立ちます。オフシーズンの寝具を保管するときも、コンパクトなダニよけシリカが重宝します。きれいなお布団で快適な睡眠を楽しんでくださいね。

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