蛇口の掃除をもっと簡単に!いつもピカピカの蛇口をキープするには?
お掃除をさぼると、すぐに曇ってしまう蛇口……。表面だけはさっと拭いているけど、細かいところを見ると汚れが残ってて気になる、ということはありませんか? 洗面所やキッチンなど、毎日使う場所にある蛇口周りも、きれいにしておきたいですよね。今回はお掃除ブロガーのよしママさんに、蛇口のお掃除方法やお掃除のポイントについて教えていただきました。
キッチン、洗面台、浴室と水回りにある蛇口。使用頻度が高いうえに、湿気が多い場所にあるから、水アカやヌル付きなどがたまりやすくなっています。また蛇口周辺は、パーツが多かったり、複雑な形をしていたりして、お掃除しにくいのも気になるところ。いざお掃除しても蛇口につく汚れの種類が多いために、簡単に落とせないこともあります。今回は、効率よく汚れに応じた、蛇口のお掃除方法を紹介します。
蛇口掃除の前に~蛇口が汚れる原因と種類を知っておこう
蛇口には、キッチンや浴室、洗面所と場所を問わず、似たような種類の汚れがつきます。
大きく分けると、
- 水アカ
- カビ汚れ
- 石けんや洗剤カスによる汚れ
- 手アカや食品由来の汚れ
の4つ。
それぞれ、汚れの特徴を見てみましょう。
- 水アカ
水に含まれるミネラルが蒸発することによってできるのが水アカです。白く、うろこのような跡が残るのが特徴。蓄積されてくると簡単に落とせなくなってしまい、とても厄介です。そんなときは、時間をかけて落とす必要があります。 - カビ汚れ
水を使う蛇口まわりは、湿気が多く、カビが発生しやすい場所です。黒カビは水滴などがついて、残りやすい場所に発生しやすく、蛇口の付け根や吐水口などによく見られます。特に、表面からは見えにくい吐水口のカビ汚れは、気が付きにくいので早めに対策しておくのがポイントです。 - 石けんや洗剤カスによる汚れ
浴室では、石けんのついた手で蛇口を触る機会も多く、石鹸カスが付きやすくなります。また、台所も同様に、食器用洗剤がついた手で蛇口を使うと、洗剤が残ってしまいます。白く乾いた石けんかすは、簡単に落とせますが、きれいにお掃除しないと、使う度にヌルつきが気になるかも。 - 手アカや食品由来の汚れ
手で触る蛇口のレバー部分には手アカが、浴室の蛇口には、皮脂汚れもつきやすくなります。キッチンや洗面所では、食べ物の汚れが付いた手を洗うこともありますよね。食べかすなどが付いた手で触った蛇口には、食材由来の汚れや油がつくこともあります。
このように蛇口には複合的にさまざまな汚れがつきやすくなっています。使っている場所によって少しの違いはあるものの、その原因は似ています。これだけ種類が異なる汚れがついてしまうと、何からお掃除すればよいか、悩ましくなりますよね。でも大丈夫。お掃除のコツを知っていれば、蛇口のお掃除は難しくありません。まずは、中性洗剤で蛇口全体の汚れを落とし、落ちにくい汚れには液性の異なる洗剤を使うと汚れが落ちやすくなります。上手に洗剤を選んで、蛇口をキレイな状態に戻してあげましょう。
【蛇口掃除~準備編】お掃除に必要なアイテム
蛇口掃除を行うために、まずは必要なアイテムをそろえるところから始めてみましょう。我が家で使用しているお掃除グッズは、以下のとおりです。
- 普段のお掃除用洗剤~バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用 濃密泡タイプ
我が家でふだんのお掃除に使っているのが、ウッディラボの「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用 濃密泡タイプ」です。中性洗剤なので、油汚れや軽いカビ、水アカといった汚れ全体を落としてくれます。泡タイプなので、蛇口のような複雑な部分も泡で包み込んで、汚れを落としてくれるのが便利です。しかも、この洗剤は、使った後の汚れ予防効果も期待でき、パイプに流れ込んだ洗剤入りの水が、パイプのお掃除までしてくれるんです。ふだん使いすることで、排水口やパイプからの嫌な臭いも防ぐことができますよ。蛇口だけでなく、シンクや排水口周りにも使えます。
- クエン酸
クエン酸は、酸性の洗剤で、アルカリ性の性質を持つ、水アカを落とすのに使います。蛇口掃除のときは、スプレー容器に入れてスプレーとして噴射しながら掃除に使うのが便利です。クエン酸と一緒に、クエン酸を溶かす容器や計量スプーン、空のスプレー容器もあると便利です。
- 重曹
重曹はアルカリ性の性質で、酸性の性質を持つ油汚れを落とすのに使います。こびりついた汚れを落とす際の、研磨剤としても便利です。クエン酸では落とし切れなかった水アカや黒カビ、皮脂汚れなどにふりかけて、濡らしたスポンジやブラシでくるくる円を描くようにこすり落とします。研磨剤になる一方で、強くこすってしまうとキズになることがあります。できるだけやさしくこすってくださいね。
- スポンジや、古タオル
蛇口のお掃除のために、必須で用意しておきたいのがスポンジです。キッチンなら食器洗い用、浴室なら浴槽洗い用のスポンジでOK。細かい汚れにも届くように、あまり厚くないものを選ぶのがおススメです。今回は、マイクロファイバースポンジを使用していますが、蛇口の水分を拭き取るのにも使えて便利です。また、お掃除後の水気を拭き取るための古タオルも準備しておきましょう。最後に使うから、使い終わった後に洗濯する前のタオルでも構いません。掃除後に残った蛇口の水気をしっかりふき取ることで、カビ予防、汚れ防止になります。
- 古歯ブラシ
スポンジでは届かない、細かい場所のお掃除には、使い終わった古い歯ブラシを使います。毛先が広がっている場合、はさみでカットすると磨きやすくなりますよ。掃除するときは、先に吐水口を古歯ブラシで掃除してから他の場所を磨くと、ほかの汚れが蛇口につきにくくなります。歯ブラシの使いまわしに抵抗がある場合には、お掃除用品として販売されている細いブラシを準備してみてください。
- ポリエステルラップとキッチンペーパー
落ちにくい汚れは、パックにして漬け置き掃除をするのが有効です。クエン酸水をスプレーして、その上からラップやペーパーを乗せて、パックするような方法です。ただ、蛇口の形状は複雑なため、細かい部分に対応できるように準備しておくのがポイント。2枚組のキッチンペーパーなら、1枚にして使用すると巻きやすくなります。ラップは、ペーパーで巻いた部分を上から包み、しっかりパックするために使います。
【蛇口掃除~実践編】蛇口のお掃除の手順
準備ができたら、いよいよお掃除です! 今回は、浴室やキッチンの蛇口タイプを使って、お掃除方法を詳しく紹介します。
手軽にできる“いつもの”蛇口お掃除方法
①蛇口全体に、泡タイプの洗剤をつける
「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用 濃密泡タイプ」は、かなり密度の高い泡ででてきます。この泡で、全体を包むようにスプレーします。蛇口の形に添って、洗剤を行き渡らせます。細かいところにもスポンジなどで、洗剤を広げます。
② しばらく待った後、すすぎ洗いする
泡タイプの洗剤をつけてから、1~2分ほど放置すると、泡が少しずつ小さくなってきます。消えるのを待ってからスポンジで軽くこすり、水ですすぎ洗いします。
③タオルで水気を拭き取る
洗剤をしっかり洗い流した後は、タオルで水気を拭き取ります。蛇口の付け根や吐水口もしっかり水気が残らないように丁寧に拭きあげましょう。
簡単に洗い流しただけですが、くすみが取れて軽い水アカも落とせました。
頑固な汚れが残る蛇口のお掃除方法
さっと洗ったくらいでは、なかなか落ちない白いうろこ汚れが残っていたり、細かいところに黒ずみがあったりする場合には、こちらの方法をお試しください。
①クエン酸水スプレーをつくり、汚れた場所にふきかける。
200ccのぬるま湯に、小さじ1(約5g)のクエン酸を溶かして、クエン酸水を作っておきます。スプレー容器に移し替えて、蛇口全体にスプレーします。
そのうえから、蛇口をペーパーでまいて、さらにクエン酸水をたっぷりとふりかけます。さらに、上からラップをして蒸発しないようにパックして漬け置きます。
②1時間程度放置した後、こすり洗いする
クエン酸で1時間ほどつけ置きしたら、ラップとペーパーを取り外し、スポンジを使ってこすり洗いしながら水で流します。
吐水口にある泡末キャップの汚れもしっかり洗ってくださいね。意外と汚れているかもしれません!
また、この時しっかり洗い流してください。洗い流しが不十分だと、クエン酸の白い粉が残って、かえって汚れが残る可能性があります。
③しぶとい汚れは、重曹で磨く
汚れが落ちない所は、重曹を振りかけて古ハブラシで優しくこすります。最後にしっかり水をかけて洗い流します。
④水気をしっかりタオルで拭き取る
水で洗い流した後は、水気を拭き取ったら終了です。
【お掃除後】ビフォー・アフター
こちらはキッチンの蛇口ですが、お掃除前は、油や水アカなどでくすみがひどかった状態。黒カビも付け根や吐水口に残っていました。
お掃除後のアフターは、輝きを取り戻し、すっきりきれいになりました!
おまけ~吐水口の泡末キャップが外せる場合のお掃除
外せるタイプの吐水口なら、奥の汚れまでしっかり落としておきましょう。外し方は仕様によって異なりますので、カバーを外す際には取扱説明書を確認したうえで行ってください。
今回は、コインを使って外すタイプのお掃除方法です。溝に合わせてコインを使って回してカバーを外します。
クエン酸水(水200ccにクエン酸を小さじ1)を作り、ボウルなどの中に、外した吐水口部分を入れて1時間ほど漬け込みます。パッキンなど細かいパーツの紛失に気をつけてください。つけ置き後、歯ブラシで隙間の汚れをかきだすようにこすります。
吐水口にあった黒カビのかたまりをしっかり落とすことができました。想像以上に、黒カビが隙間の奥まで入り込んでいるので、つけ置きは必須です。ブラシですべてかきだして、汚れを落とすことができました。外して掃除をしたことがない方は、ぜひチャレンジしてみてください。なお、浄水器を設置している場合は、取り扱い説明書に沿ってお手入れしてくださいね。
【蛇口掃除~手抜き編】蛇口掃除の機会を減らす汚れ予防のポイント
蛇口掃除を徹底的にやろうとすると、やっぱり手間がかかってしまいます。できるだけ、蛇口をお掃除する機会を減らせるように、汚れ防止をしておくのがおすすめです。我が家で実践している、予防法を紹介します。
①普段のお掃除から、防汚の働きを持つ洗剤を使う
ウッディラボのバイオサイクルシリーズなど、汚れ予防の効果がある洗剤で定期的にお掃除すれば、キレイな状態を保つことができます。効果の続く7~10日ごとに使えば、キレイも長持ちします。さらに、蛇口から落ちてきた泡を使って、ついでに洗面ボウルなどまわりの掃除もすると無駄がありません。泡もちがよく、よくのびるので泡を少な目にだしてのばし、足りなかったら少しずつスプレーして足すのが効率的です。
②こまめにから拭きして、水気を拭き取っておく
蛇口に水気が残っていると、水アカやカビの原因になります。浴室の蛇口の場合、入浴後の換気中に、フェイスタオルなどで、蛇口をふいておくのがおすすめ。キッチンでも、片付けの最後に蛇口を拭いておくといいですね。お掃除後の状態が長持ちして、ピカピカを保てます。くすみもとれるし、カビ予防にもなりますよ。
③アルコールスプレーや防カビスプレーを吹きかけて対策
蛇口や、その周りには、カビ予防にアルコールスプレーやウッディラボの「洗濯槽の防カビアロマ スプレータイプ」を利用しています。掃除後に、アルコールスプレーをかびの生えやすい付け根部分にスプレー。アロマミストもアルコールスプレーと同じように掃除後に使えます。アロマの香りが広がるので清々しくおススメです。
蛇口をピカピカにするのは簡単!手抜き掃除でキレイをキープしよう
蛇口の汚れは、落ちにくいイメージがありますが、汚れに応じたお掃除ができればピカピカに蘇らせることができます。達成感を感じやすいお掃除スポットなので、お掃除が苦手なかたもぜひトライしてもらいたいですね。汚れ予防アイテムを取り入れるとさらにふだんのお掃除回数を減らして手抜き掃除ができますよ。
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