春の虫刺されに気をつけて!〜春の虫対策をポイント解説〜
虫刺されといえば、夏の困りごとというイメージが強いですが、春も油断できない季節です。人が過ごしやすいと感じる時期は、虫にとっても過ごしやすく、活動的になります。お出かけの機会も多くなるため、虫刺されの被害も増え始めるようです。刺される前に対策を。今回は、そのポイントを紹介します。
春から始めたい「蚊」と「ダニ」対策
梅雨入り前後から蚊やダニの対策を始める人が増え始めますが、より効果を期待するなら春から取り組むのがおすすめです。ここでは、春に施したい「蚊」と「ダニ」対策について、ポイントを紹介します。
「蚊」の対策編
まずは、蚊の対策についてです。「生態」から「春に施しておきたい対策」「刺されたときの対処法」まで、わかりやすく解説します。
蚊の生態
蚊は、気温が25℃〜30℃になると活発に活動するといわれています。ここ数年は、春先に気温が急激に上がる日もあり、蚊にとっては活動期。徐々に刺される被害も増え始めます。日本で「蚊に刺された」という場合は、ほとんどが「アカイエカ」か「ヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)」のどちらか。同じ蚊といっても、生態が少し異なるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
- アカイエカ 〜夜間に吸血する最も身近な蚊〜
アカイエカの活動時期は4月〜10月。下水溝や防火用水、家の周りの水たまりなどから発生します。卵から成虫になるまでのサイクルが速く、最速は10日ほど。主に家の中に生息し、夕方から夜にかけて吸血します。
- ヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)〜夏の野外でよく見かける蚊〜
活動時期は5月〜10月。少量の水があれば産卵できるため、植木鉢の受け皿や空き缶に溜まったわずかな水からでも発生します。直射日光が当たらない、ジメジメした場所が好み。公園や草むらなどに生息しています。昼から夕方にかけて、吸血の活動時間帯です。
ちなみに、人間の血を吸うのは産卵を控えたメスだけで、オスは吸血しません。蚊のエネルギー源は、じつは「糖分」なのです。普段は、花の蜜などを吸って生活していますが、メスは卵を産むための準備として、高タンパクな動物の血液を求めるのです。
春に施しておきたい対策
発生を防ぐカギは、産卵場所となる「水たまり」をつくらないこと! 庭やベランダに置いてある植木鉢の受け皿や、ジョウロ、バケツなどを確認してみましょう。側溝などは、水の流れを阻害しないことが大切です。ヒトスジシマカは草むらを好むので、春の間に雑草をこまめに刈り取ることも有効な対策になります。
刺されたときの対処法
蚊に刺されてしまうと強いかゆみを感じるため、つい掻いてしまいますが、刺された部分を掻くのはNG。掻くと新たな刺激となって炎症が広がる恐れがあるからです。まずは、濡れタオルや冷水をあてるなどして、患部を冷やすこと。症状が軽い場合は、自然に軽快するのを待つという対応で問題ないそうです。虫刺され用の市販薬を塗って様子を見てみましょう。ただ、かゆみが治らなかったり、水ぶくれが生じたりした場合は医療機関で受診することをおすすめします。
「ダニ」の対策編
続いて、ダニの対策についても見てみましょう。同様に、「生態」から「春に施しておきたい対策」、「刺されたときの対処法」まで、わかりやすく解説します。
ダニの生態
「ダニが1匹もいない家はない」といわれるくらい、どんな家にも入り込み自分の住処にしてしまうダニ。1年中、家の中に潜んでいるダニですが、次の条件が揃うと爆発的に増殖します。
<ダニの繁殖条件>
- 最適な温度: 25℃前後
- 最適な湿度: 65%以上
- エサが豊富: 人のフケやアカ、食べこぼし、ホコリなど
上記のとおり、家の中はまさにダニにとっての楽園。高温多湿になる梅雨時期から夏にかけてはとくに注意が必要といわれる理由でもあります。
春に施しておきたい対策
ダニ対策で意識したいのは、ダニゼロを目指すのではなく「増やさない」こと。家の中からダニを完全に排除することはできないため、ダニが住みにくい環境をつくり、繁殖を抑えようという発想です。だからこそ、重要になるのが春の対策! というのも、ダニが爆発的に増え始めるのは梅雨時期ですから、その前に駆除と予防をしておけば、ダニの増殖を抑えることができるからです。
図らずも、春は衣替えの時期ですよね。衣替えするときに行う「換気」と「掃除」は、ダニ対策としても有効なのです。地味な作業だけれど、非常に効果の高い方法です。換気をすることでダニの好きな湿気を逃し、掃除をすることでダニのエサ(ホコリなど)を断つ。ダニが住みにくい環境をつくることにつながります。春は、意識的に換気と掃除をするようにしましょう!
〜ワンポイントアドバイス〜 春は花粉が気になる季節でもあります。窓を開けて換気をするときは、開け幅を10cm程度、レースカーテンを閉めたままにすると、室内への花粉の流入を4分の1ほどまで減らせるそうです。 ※レースカーテンには花粉が吸着してしまうので、こまめに洗いましょう。 |
刺されたときの症状と対処法
室内にいるダニで人を刺すのは「ツメダニ」と「イエダニ」です。症状の特徴を以下に紹介します。
- ツメダニに刺されたときの症状
吸血はしないものの、人を刺して体液を吸うことがあります。刺された直後に自覚症状はありません。翌日以降に「かゆみ」や「赤い腫れ」が出て、1週間ほどしつこいかゆみが続きます。
- イエダニに刺されたときの症状
吸血性のイエダニ。刺された直後から「強いかゆみを伴う赤いブツブツ」が現れます。かゆみは数日から1週間以上続くことも。刺されやすい場所は、二の腕や太ももの内側、お腹周りなど、皮膚がやわらかい部分です。
どちらに刺された場合も、症状が軽ければ市販薬で対応できるそうです。ただし、5〜6日経っても改善がみられなかったり、気になる症状が現れたりするときは医療機関を受診して治療を受けましょう。
また、野外にいる「マダニ」に刺された場合は、絶対に自分でダニを取ろうしたり、治療しようとしたりしないこと。必ず医療機関を受診してください。
「蚊」と「ダニ」対策/番外編 〜おすすめ虫よけグッズのご紹介〜
蚊やダニの被害を防ぐには、虫よけグッズに頼るのも手です。おすすめはウッディラボの「家中どこでも虫キライスプレー」と「ダニよけシリカ」。それぞれの特徴を紹介します。
天然由来の成分からつくられるやさしい商品
ウッディラボの虫除けアイテムは、天然由来の成分の働きによるもので、殺虫剤や忌避剤など強い薬剤は一切使われていません。なのに、なぜ虫よけが可能なのか? そのヒミツは「香り」にあります。天然由来の「香り」が虫を遠ざけるのです。人にとっては心地よく、虫にとってはイヤな香りの成分が「家中どこでも虫キライスプレー」にも「ダニよけシリカ」にも使われています。香り以外の特徴は、以下のとおりです。
⚫️家中どこでも虫キライスプレー
その名のとおり、スプレータイプの虫よけグッズです。網戸や玄関、ベランダなど、家の中のあらゆる場所で使えます。もちろん屋外でも◎。ベビーカーや自転車に吹きかけておくと虫除けに。虫の侵入を防ぎたい場所にシュッと吹きかけて使うだけのお手軽さも魅力です。※人体には使用できません。
⚫️ダニよけシリカ
ダニよけシリカの基剤には「シリカゲル」が使われています。虫が好まない香りで虫よけすると同時に除湿までできてしまうのです。だからダニ対策に効果的!手のひらサイズで使い勝手の良さも抜群です。タンスの引き出しやクローゼット、ベッド下など幅広い場所で使えます。
ウッディラボでは、「虫キライスプレー」と「ダニよけシリカ」をセットにした「家の虫よけセット」と「虫対策福袋」を販売中です。春の虫対策のお供にいかがでしょうか。
蚊やダニなどの虫刺され対策は春から始めよう!
梅雨時期から蚊やダニの対策を始める人は少なくありません。それもそのはず、蚊やダニが急激に増殖し始めるのが、ちょうどその頃なのです。出くわす機会がグンと増え、それと連動するように虫刺されの被害も増加。なので、蚊やダニが増殖し始める前の春に対策を施すことが重要になってきます。対策といっても、大掛かりなことをする必要はなく、日常生活において少し気を配るだけで効果が高まることばかり。たとえば、蚊なら「水たまり」をつくらないこと、ダニなら「換気をすること」など。この春から、早めの虫除け対策を始めてみませんか?
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