帽子の洗濯を失敗しないコツ。自宅で洗う方法と、洗えない帽子のお手入れ方法をご紹介

帽子を洗濯したことはありますか? 直接肌に触れる帽子は、意外と汚れやすいアイテムです。お気に入りの帽子を長く使うためには、定期的なお手入れが欠かせません。今回は、帽子の正しい洗濯方法や干し方、洗濯できない帽子のお手入れ方法を紹介します。
<この記事のポイント> ●帽子は素材ごとに洗えるかをチェック ●洗濯前に色落ちしないか確認を ●洗濯機・手洗い・部分洗いで清潔に! ●陰干しで型崩れを防ぎながら、しっかり乾かそう ●洗えない帽子は拭き取り・消臭でお手入れを |
帽子って洗濯できるの?

帽子には、自宅で洗濯できるものとできないものとがあり、帽子の種類や素材である程度判断することができます。
【洗濯OKである可能性が高い帽子】
種類:キャップ、ニット帽、ハンチング、ベレー帽
素材:綿、ポリエステル
【洗濯NGである可能性が高い帽子】
種類:麦わら帽子、ハット
素材:ウール、皮、フェルト、麻
もちろん、必ず上記のとおりであるとは限りませんので、洗濯表示で「洗えるかどうか」を確認してください。
帽子を洗濯する前のチェックポイント
自宅で帽子を洗濯するときは、まず以下の2点を必ず確認しましょう。
洗濯表示
洗濯表示は、帽子の内側のタグに記載されていることが一般的です。帽子が「自宅で洗えるかどうか」は、洗濯表示の桶のマークで判断できます。たとえば、以下のようなマークがあります。
液温40度を上限として、自宅の洗濯機の「標準」(※)で洗濯が可能です。 ※洗濯機の機種により異なります。 | |
液温40度を上限として、自宅で手洗いが可能です。 | |
自宅で洗濯することはできません。 |
「あれ? 少しマークが違う?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。以前は日本独自の洗濯表示でしたが、2016年12月から国際規格に合わせた洗濯表示に変更になりました。2024年8月にも一部が変更となり、現在は全部で43種類のマークがあります。桶のマーク以外にも、漂白や乾燥、クリーニングを示す記号があります。詳しくは消費者庁のホームページでマークを確認し、正しい方法で洗濯してください。
色落ちしないか
帽子に使われている素材や染料によっては、洗濯をすると色落ちする可能性があります。色落ちしないかどうかも、洗濯の前に確認しましょう。
その方法ですが、まず帽子の目立たないところに洗剤を少しだけつけて、白い布でふき取ります。白い布に帽子の色が移ったなら、色落ちする可能性が高いので、自宅では洗わないほうがよいでしょう。
また、漂白剤入りの洗剤で洗うと色落ちする場合がありますので、漂白剤が入っていないおしゃれ着用の中性洗剤を使うことをおすすめします。
帽子の洗濯方法
自宅で帽子を洗濯する方法としては、「洗濯機で洗う」「手洗いする」「部分洗いする」の3つがあります。それぞれ詳しく見てみましょう。
洗濯機で洗う
洗濯表示に洗濯機OKのマークがあるなら、洗濯機で洗うことができます。ただ、帽子が型崩れしないよう注意しましょう。ここでは、洗濯機OKのキャップを洗う場合の手順をご紹介いたします。
①キャップを洗濯ネットに入れます。
②「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「ドライコース」など、洗濯物への負担が少ないコースで洗います。
③1分程度脱水します。
「ネットに入れるだけでは型崩れが心配」という方は、手順①でキャップの内側にタオルを入れておくとよいでしょう。もしくは、「キャップウォッシャー」と呼ばれる帽子の型崩れを防ぐ洗濯アイテムも販売されていますので、探してみてはいかがでしょうか。
手洗いする
次に、手洗いOKの帽子を洗う場合の手順は、以下のとおりです。
①洗面器に30度ほどのぬるま湯と洗剤を入れて、よく混ぜます(※洗濯表示に液温の記載がある場合は、それに従ってください)。
②帽子を①の中に入れて、優しく押し洗いします。
③洗面器の水を数回替えて押し洗いをし、しっかり洗剤をすすぎます。
④大きめのタオルで帽子を包み、やさしく水気を取ります。
すすぎの最後に、少しだけ柔軟剤を入れてもよいでしょう。
部分洗いする
洗濯機や手洗いで丸洗いできる帽子であっても、あまり頻繁に洗濯すると、型崩れしたり、生地が傷んだりする恐れがあります。帽子を長持ちさせるには、こまめに部分洗いをして、汚れをため込まないことが大切。部分洗いの手順は、以下のとおりです。
①重曹または中性洗剤を溶かしたお湯に、タオルをつけます。
②帽子の汚れが気になる部分を、①のタオルでトントンと優しく叩きます。
③水に濡らしたタオルで、帽子に残った重曹または中性洗剤を拭き取ります。
汗染みなら重曹、ファンデーションや軽い汚れなら中性洗剤を使うのがおすすめです。
部分洗いには「WASHLYアウターウェア用」もおすすめ

帽子の部分洗いをするなら、水を使わない拭き取りタイプの洗剤も便利です。たとえば、ウッディラボの「WASHLYアウターウェア用」。こちらは名前のとおり、洗濯が難しいアウターウェア用の洗剤ですが、帽子にもお使いいただけます。
使い方はとっても簡単です。帽子の汚れが気になる部分にシュッとスプレーし、きれいな布で洗剤をふき取るだけ。消臭効果もプラスされているので、帽子についた汗の臭いもスッキリ解消されますよ。
(※革、毛皮、和装品には使用できません。また、素材によってはシミになる可能性がありますので、目立たないところで試してからご使用ください。)
「WASHLYアウターウェア用」は、他にもいろいろなものにお使いいただけます。以下の記事では、「WASHLYアウターウェア用」の使い方を写真付きで紹介していますので、こちらも参考にしてください。
型崩れさせない帽子の干し方
帽子を洗濯するときに重要なのが、干し方です。洗濯したあとは正しい方法で干さないと、型崩れしてしまう恐れがあります。
干し方も洗濯表示に記載されていますが、帽子の場合は「陰干し」のマークが記載されていることが多いでしょう。直射日光があたると生地が傷む恐れがありますので、風通しの良い場所で陰干しをして、しっかり乾かします。
そして、帽子は「できるだけ本来の形をキープしたまま干す」というのもポイント。洗濯したあとは形を整えて、もし自宅にぴったりサイズが合うザルがあれば、それに帽子をかぶせて干すとよいでしょう。または、内側にタオルや新聞紙を詰めて干す方法もありますが、乾くまでに時間がかかりやすいため、急いでいるときは避けた方が良いでしょう。
洗濯できない帽子のお手入れ方法
最後に、自宅で洗えない帽子のお手入れ方法をご紹介いたします。
固く絞ったタオルで拭く
帽子が汚れてしまったら、タオルに水を含ませて固く絞り、帽子の汚れを優しく拭き取りましょう。このとき、絶対にゴシゴシこすらないように注意してください。生地が傷んでしまう恐れがあります。タオルに帽子の汚れを移すようなイメージで、そっと拭き取りましょう。
そして、汚れを拭き取ったあとは、帽子を風通しのよいところに置いておき、しっかり乾かします。
消臭スプレーを使う
帽子の臭いが気になるときは、衣類用の消臭スプレーが役に立ちます。除菌や抗菌効果がプラスされた製品を選べば、雑菌やカビの繁殖も予防できます。「使ったあとに消臭スプレーをする」を習慣にすると、きれいな帽子をキープできるでしょう。
ただ、帽子の素材によっては、消臭スプレーが変色やシミの原因になることもあります。素材に適したスプレーを選ぶことはもちろん、初めに目立たないところで試してから使用するようにしてください。
クリーニングに出す
自宅で洗濯できない帽子が汚れてしまったら、クリーニングに出すというのも一つの方法です。ただ、帽子にはクリーニングに出せるものと出せないものとがあります。こちらも、洗濯表示で確認できます。もしクリーニングOKなら、プロに任せることも検討してみてはいかがでしょうか。
また、クリーニング店によっては帽子を受け付けていないところもありますので、電話やホームページで確認をしてから持っていくことをおすすめします。お気に入りの帽子は、帽子クリーニング専門店や、帽子クリーニングの実績が豊富なお店を選ぶと、きれいに仕上げてくれるでしょう。
帽子を長持ちさせるために、洗える帽子は定期的に洗おう!
帽子の汚れを放置すると、劣化も早くなる可能性があります。自宅で洗濯できる帽子は、定期的に洗うようにしましょう。
ただ、洗いすぎもよくありません。生地が傷んだり、型崩れしやすくなったりします。帽子は、普段からこまめに「部分洗い」をして、清潔な状態保つことが長持ちの秘訣です。拭き取りタイプの洗剤「WASHLYアウターウェア用」なら、忙しい日でも手軽にケアできますよ。ぜひ活用ください。




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