エアコン掃除の頻度、守ってる?便利アイテムを味方につけて家事ラクを目指そう
エアコンのお掃除、こまめにやっていますか? エアコンを使っている期間のフィルター掃除は、2週間に1回の頻度で行うことが推奨されています。しかし、手間のかかるエアコン掃除を定期的にやるのは大変! ある調査によると、フィルター掃除をするのは3か月から1年に1回程度で行っている方が半数以上なのだとか。掃除が必要だとわかっていても、実際にお掃除できている人は多くないようです。
今回は、エアコンのフィルター掃除が必要な理由とともに、お掃除の頻度が足りずに起きるトラブルや、エアコン掃除を楽にするお助けアイテムについてお伝えします。
メーカー推奨のエアコンお掃除頻度と現実
名もなき家事の1つにも上げられるエアコンのお手入れ。高い位置にあることから、ついつい手を伸ばすのをためらってしまいがちなのが、エアコンのフィルター掃除でしょう。毎日のお掃除ルーティンに加えることはなく、不定期でお手入れする家庭がほとんどではないでしょうか。まずは、各エアコンメーカーが推奨するお掃除頻度と現実に、どれくらいの差があるのか確認してみましょう。
エアコンメーカー推奨のお掃除頻度
各エアコンメーカーが推奨するフィルター掃除の頻度は、日常的に使っている間は2週間に1回。冷房、暖房、除湿と使用する季節に合わせて当てはめてみると、次のような頻度、掃除方法が最適なようです。
- 梅雨時が始まる前に1度掃除
- 梅雨時に除湿をかけていたら、2週間に1回
- 梅雨明けから冷房運転が始まるので、その間も2週間に1回
- 夏が終わり、秋の雨の時期が始まり除湿をかける際には2週間に1回
- 使い終わりに掃除をし、送風や内部クリーン機能を使って内部を乾燥させる
梅雨が6月初旬から始まったとすると、6月頭から2週間に1回のペースとなり、秋の長雨が終わる10月初旬まで続きます。2週間に1度となれば、全部で10回ほど。その後、暖房を使い始め1回掃除、以降2週間に1回のお手入れが続きます。
エアコンのお手入れ頻度の現実
では、実際のお掃除頻度はどうなのでしょうか。複数のアンケート結果を確認したところ、3か月に1回、半年に1回、1年に1回の頻度と回答している層が全体の50%以上となっていました。月に1回は10%より少なく、メーカー推奨の2週間に1回ペースはさらに少なくなっています。
なかにはフィルター掃除をしたことがないという回答も。ただし、フィルター掃除をしたことがないと答えるケースには、お掃除機能付きのエアコンを使用している場合も含まれるようです。
お掃除機能付きのエアコンのお掃除頻度を確認してみると、ダストBOXをお手入れは数年に1回の頻度で、機種が新しいものでは10年に1度というものもあります。他には1年に1回、プロに清掃を頼んでいるという回答も見られました。
エアコンに自動お掃除機能が付いていない、プロに清掃依頼も行っていない場合は、家庭で掃除する必要があります。その場合、各メーカー推奨のお掃除頻度で行う必要がありますが、実際には定期的なお掃除ができていない家庭が多いようです。
なぜエアコンのお掃除はこまめに行う必要があるの?
理想と現実にギャップがあるエアコンのお手入れ頻度。なぜエアコンのフィルターをこまめにお掃除する必要があるのか、その理由を見てみましょう。
エアコンフィルターの掃除は「カビの繁殖を防ぐため」
エアコンのフィルター掃除が必要な理由は、内部にカビが繁殖することを防ぐためです。エアコンは室内の空気を取り込み、冷却や除湿をした空気を戻す仕組みになっています。その内部でカビが発生してしまうと、使うたびに部屋中に、目に見えないカビ菌を放出してしまいます。
フィルターがホコリで詰まり空気が通りにくくなると、エアコン内部の換気が不十分に。さらに、ホコリはカビのエサとなり、繁殖しやすい環境を作ります。エアコンフィルターにホコリをためないためにも、お掃除の頻度を増やす必要があるのです。
エアコンにカビが生えると体調不良の原因になる!?
送風ファンから空気が送られる送風口や風向きルーバーに黒いカビが見られる場合、エアコン内部でのカビの発生が疑われます。エアコン内部にカビができると、気になるのがカビ臭。さらに健康を損なう可能性があることも理解しておかなければいけません。
カビ自体は日常的に身の回りに存在するものですが、免疫力の低い幼児や高齢者にとっては不安なもの。健康な時は気にならなくても、疲れやストレスで免疫力が低下すると、カビによる不調を招くかもしれません。カビが招く健康リスクには以下のものがあります。
- カビアレルギー
カビがアレルギー源となる人の皮膚に付着すると、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎を招くリスクがあります。またカビが原因となる鼻炎もあります。 - 真菌感染症
空気中には通常、多くのカビが浮遊しており、それらのカビが体内や皮膚に付着して様々な病気につながります。私たちは日常的に多くのカビに囲まれて過ごしているので、免疫力が保たれている間は簡単には感染しません。しかし、通常よりも多いカビの中で過ごしていたり、免疫力が低下したりすると、体調不良を招く恐れがあります。エアコンの中で増えやすい菌と引き起こす病気として、トリコスポロンを原因菌とする夏型過敏性肺臓炎が知られています。 - 肺アスペルギルス症
アスペルギルス・フミガーツスを原因菌とした肺アスペルギルス症は、胞子を吸い込んで感染してしまうと、肺や気管支に異常がでます。症状はせきや喀痰、胸痛、呼吸困難など。不調を感じたら、早めの治療が大切です。黒カビと異なり目につきにくいカビのため見逃されることもあり、室内で増えやすいエアコンのお手入れは定期的に行いたいところです。
エアコン掃除の頻度を増やそう~フィルター掃除の手順を覚えておこう
エアコンの内部にカビが生えていないか心配になっても、熱交換器の裏側にある送風ファンや水を受けるドレンには手が届きません。家庭でできるお手入れできる範囲は、フィルターと表面パネルに限られることがほとんどです。吹き出し口のお手入れについては、メーカーや機種によっては推奨されないことがあります。
できるだけ簡単に済ませるためにも、効率よく行える手順を理解しておきましょう。
<フィルター掃除の手順>
- エアコンに取り付けてあるフィルターを外し、ホコリを掃除機で吸い込む。
- 軽く水洗いをしたあと、乾いた布で水気をふきとり、ベランダや窓際などで乾燥させる
- 元に戻したら終了
※フィルターの表側からホコリを吸い込みましょう。
※ダイニングに設置したエアコンの場合、お家焼き肉を行っていると油汚れでベタついていることも。ホコリを掃除機で吸い込みにくい場合には、食器用洗剤と古歯ブラシやスポンジで優しく洗い流すとよいでしょう。
エアコン掃除を楽にする防カビアイテムを活用して
カビが本格的に増えてしまったら、プロの清掃を頼むことになります。しかし、費用がかかるうえ、業者さんを家に入れないといけない、予約をしないといけないといった手間もあります。できるだけ家庭内のお掃除を徹底して、カビの生えにくい状態を保ちましょう。
また、買い替えやプロによる内部洗浄後は、安心して使える状態をできるだけ維持していきたいものです。防カビアイテムを活用して、カビの繁殖を防ぐのがおすすめです。
吸気口に貼り付けるだけ!約60日間続く防カビアイテム「エアコン防カビ」
ウッディラボの暮らしを楽しむシリーズのエアコン用防カビ「エアコン防カビ」は、エアコンのカビ掃除をした後、吸気口に貼り付けるだけのお手軽防カビアイテム。天然由来の香りが持つ防カビ効果で、心地よいアロマが広がります。効果は約60日間。除菌・消臭効果もあり、お部屋が快適に。
次のフィルター掃除が楽しみになるお助けアイテムとして活用ください。
カビが増えやすい季節の前に、便利アイテムを取り入れて
名もなき家事に分類されるエアコンのお手入れは、フィルター掃除だけで終わるものではありません。高いところに手を伸ばしたり、ホコリが上から落ちてきたり、エアコン下を片付けたり……フィルターだけをさっと掃除するならいいけど、それ以外の手間がたくさんありますよね。とはいえ、エアコンの汚れを放置してしまうと、健康を損ねる可能性もあります。便利な防カビアイテムを取り入れておけば、安心感が増すはず。カビが増えやすい季節の前に取り入れて、日々の負担を少しでも減らしていきましょう。
参照:
・エアコンクリーニング自分でやる?業者に頼む?約60%が「フィルターのみの簡単清掃」。「業者に頼む」が13%、「何もしない」が11%【主婦893名にアンケート】
・エアコン掃除の頻度は?(家事アンケート白書)|monokotoフェリシモ
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