カビ掃除はお早めに!月2回のカビパトロールで、早期発見・早期対策を
秋は、雨が多いため湿度が高くカビが成長しやすい季節です。心地よく過ごすはずの家の中に、カビが生えているのを見つけると残念な気持ちになりますよね。掃除をしたいと思っても、家族の都合に左右されてじっくり時間を取れないことがあるかもしれません。「掃除はまた今度…」と後回しにしているうちにカビはこっそり成長していきます。秋のカビ対策は、月2回のカビパトロールから。いつものお部屋掃除のついでにカビ掃除とカビ予防を取り入れませんか? カビが広がる前の早期発見、対策のポイントについてお伝えします。
カビ掃除の前に。家の中でカビに注意したい場所やポイント
カビ掃除を効率よく進めるために、まずは家の中でカビが繁殖しやすいスポットと、カビの種類について確認しておきましょう。本来、目に見えない小さな微生物であるカビ。汚れやカビの胞子が見えるころには、かなり繁殖しています。カビの種類は多く、さまざまな環境に適応し、それぞれの場所に合わせて異なるカビが繁殖します。
水回りのカビ
水まわりは、高温多湿の環境を好むカビが成長します。代表的なものは、フォーマ、クラドスポリウム(黒カビ)、ピンク色のぬめりとなって現れるロドトルラ(赤色酵母)など。お風呂場の目地や排水溝、シャンプーボトルの底などで見かけます。
注意したい場所:浴室、トイレ、洗面所、洗濯機
空気がこもる場所のカビ
小さな微生物であるカビは、空気が動かない場所で成長しやすいという特徴があります。さらに、カビにとって栄養となる有機物の本革や絹、木材がたくさんある場所は絶好のカビ繁殖スポット。クローゼットの奥や家具の裏側の壁にできる、すす汚れのような黒いカビはアルタナリアという種類で、湿気を好みます。カビといえば高温多湿のイメージがありますが、乾いた場所で繁殖する種類も。コウジカビの一種ユーロチウムは乾いていても増え、木材・皮・繊維を好みます。その他、コウジカビの一種であるアスペルギルス、アオカビの一種であるペニシリウムなども、空気がこもる場所で発生するカビです。
注意したい場所:クローゼット、ベッドの下、下駄箱、家具の裏
ホコリが溜まる場所のカビ
ホコリは空気中の小さなゴミが集まったもの。その内訳を調べると、実はカビが多く存在しているのだとか! ホコリ1g当たり検出されるカビは10万から100万個。つまり、ホコリが集まった場所は、カビの巣になってしまうというわけです。ホコリを住みかにする主なカビは、コウジカビ、アオカビ、クロカビなど。
注意したいポイント:エアコンのフィルター、浴室換気フィルター、トイレや洗面所の換気口、浴室ドアのスリット部分、掃除機の中
カビ掃除は、早期発見がカギ!月に2回の「カビ対策パトロール」を始めよう
カビが繁殖してしまった後の掃除は手間がかかり大変です。できるだけ早めの対策をするためにも、毎日のお掃除にカビチェックをプラスする「カビパトロール」を行ってみましょう。お掃除ついでのチェックなら気負わずに始められますね。お掃除プラスαでやってみたい、場所ごとのチェックポイントと対策法は以下のとおりです。
お部屋のお掃除
□クローゼットやベッド下……換気を兼ねて扉を開く、ベッド下の収納を引き出す
□クローゼット内部……本革のカバン、シルクのブラウスなど天然素材のアイテムの状態チェック。中の洋服を大きく動かして空気を入れ替える
□エアコンのフィルター…ホコリがついていたら、ベランダかお風呂場に移動させお掃除を
□家具裏……ホコリチェック&お掃除
玄関のお掃除
□下駄箱…扉を開けて換気。防カビ剤、湿気とり剤の期限をチェックし、期限切れなら取替える
台所
□シンク周り……シンク下の扉や引き出しを開けて換気。水切りや洗剤ホルダー、排水溝フタ裏のカビチェック。防カビ剤、湿気とり剤の期限が来ていたら取替える
洗面所
□洗面台……蛇口周り、鏡周りをチェック。小物類のぬめりをチェック。洗面台下に収納があれば扉を開ける。防カビ剤、湿気とり剤の期限が来ていたら取替える
□換気口……ホコリチェック&お掃除
お風呂場
□浴室……ドアスリットのホコリ、換気フィルターのホコリチェック。防カビアイテムの期限が来ていたら取替える
□小物類……ボトルやイス、小物類のぬめりチェック
トイレ
□トイレ内……便器のフチ裏や換気口のホコリチェック
□トイレタンク……タンク内や縁裏のカビチェック
パトロールでカビを早期発見したら?対策を紹介します
カビ対策は早めが肝心。パトロールで発見したカビは取り除き、除菌、乾燥させてきれいな状態を保ちましょう。カビ掃除のポイントをまとめました。ただし、カビ胞子は小さく飛びやすいため、見つけたら換気をし、マスクをつけて掃除に取り掛かりましょう。
リビングやクローゼットでカビを発見した時の対策
家族が集まるリビングや寝室、大切な服を収納するクローゼットや押し入れにカビが生えていたら、健康面を考えて、早めに対策しておきましょう。
壁にカビを発見した場合の対処法
壁にできた黒いススカビ、みかんにできるアオカビ・ペニシリウムなどは、お部屋の中でも空気がこもりやすいところにできることがあります。
<壁についたカビのお掃除方法>
- 洗剤を付けた乾いた布で、広げないように拭き取る。
- カビが取れたら、しっかり絞った濡れ雑巾で洗剤を拭き取る。
- アルコール消毒液を吹きかけて殺菌する。
- 窓を開けておくなど、しばらく換気のよい状態にしておく。
※ススカビの胞子は軽いため、飛び散らかさないように注意が必要です。
革製のバッグにカビが生えていた時の対処法
大切なバッグにカビが生えると、悲しいもの。革製バッグのカビ取り法として、重曹水を使って拭き取る方法と消毒用エタノールを使った方法を紹介します。
<重曹水を使ったカビ掃除>
- 水100mlに対して小さじ1の重曹を溶かした重曹水を作る。
- 乾いた布に重曹水を含ませて、鞄についているカビを優しく拭き取る。
- クエン酸とオリーブオイルを1対1の割合で混ぜ合わせたものを布に含ませて、鞄にまんべんなく塗り込む。
- 鞄の表面に残った油分をしっかり落とす。
※バックに油分が残ってしまうとカビの原因になってしまうため乾いた布でしっかり拭きとりましょう。
<消毒用エタノールを使ったカビ掃除>
- 消毒用エタノールを染み込ませた布でカビを拭き取る。
※カビが生えている箇所を軽く叩きながら行います。 - 風通しの良い日陰で乾燥させてしっかり殺菌させる。
- 保湿クリームを塗ったあと、余分なクリームを乾拭きをして拭き取る。
キッチン・トイレ・玄関のカビ対策
湿気のこもりやすい場所はカビが生えやすい条件が整ってしまいがち。ただし、カビが発生しやすいポイントはお部屋ごとに異なり、カビ掃除の方法も変わります。気になる場所のカビ掃除について、詳しくはこちらをご覧ください。
カビ臭が気になるときは
カビの臭いは、カビが生きている証拠。カビ特有の臭いを取り除くには、臭い対策だけでなく、根本的なカビ掃除が必須です。
ウッディラボの防カビシリーズで、簡単カビ対策を!
カビ掃除が終わったら、できるだけカビを繁殖させにくい環境をキープしたいですね。手軽に使える防カビアイテムを活用して、カビ予防を行いましょう。
ウッディラボの防カビシリーズは、天然由来成分を使った自然派アイテム。カビが繁殖しやすい場所に合わせて、お風呂用、洗濯槽用など様々なタイプをご用意しています。心地よい香りが穏やかにただよい、心地よい空間に。強い薬剤はできるだけ使用したくない、ナチュラル派におすすめです。
カビパトロールで早期発見!掃除の後は防カビ対策で快適な空間を
目に見えなくとも、身の回りに普段から存在しているカビ菌たち。繁殖しやすい場所は目が届きにくく、普段の生活の中では忘れがちなところが多いですね。雨の多い梅雨や秋はカビが増えやすい季節のため、その間は定期的なカビパトロールがおすすめ。無理なく続けるためには、「掃除のついで」にしておくのがポイントです。防カビアイテムを上手く利用しながら、カビを広げずに毎日気持ちよく暮らしていきましょう。
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