キッチンのカビ対策してる?知っておきたい基本のお掃除と予防法

キッチンは何かと汚れが落ちにくい場所。清潔な環境を維持するためにも、定期的な掃除が欠かせないものの、ついつい面倒で後回しになりがちかもしれません。しかし、ちょっとした水アカなどとは異なり、一度ついたらなかなか消えないのがカビ! 厄介なカビを撃退するためには、日頃からカビ対策をとることが大切です。キッチンのカビは、除去と予防の2つを並行して行うのがカギ。今回は、キッチンのカビ対策について詳しくお伝えしましょう。

キッチンのカビとその他の問題点

キッチンは、家の中でもカビが生えやすい場所のひとつです。というのも、キッチン周辺はカビを繁殖させやすい環境になっているから。カビは、25~28度が最適な生育温度で、さらに湿度60%以上の場所で繁殖しやすいとされています。そのため、調理によって室内温度が上がりやすく、水を使うことで湿度が高くなりやすいキッチンは、カビにとって絶好の繁殖場所になってしまうのです。しかも、キッチンは食品汚れや生ごみなども多く、汚れをエサとするカビは天国のような場所。意識して掃除をしなければ、いつの間にかキッチンがカビだらけ……なんてこともありえます。

見た目の悪さだけじゃない!カビによる健康への影響

キッチンにカビが生えると見た目が悪くなるだけでなく、健康への影響も気になるところ。
カビの胞子を吸い込んだりカビを触ったりすることで、肺炎や喘息といった呼吸器系の症状が引き起こしてしまう可能性があります。また、カビ毒によるアレルギー症状など、皮膚や消化器系などの症状が出てしまうことも。また、キッチンのカビが食品についてしまえば、食中毒を招く可能性もあります。
毎日の食事を用意する場所だからこそ、キッチンのカビ対策はとても大切です。

キッチンでもカビが生えやすいのはどこ?

キッチンの中でも特にカビができやすい場所のひとつが、シンク回りです。シンクは食材のゴミが溜まりやすいうえ、常に湿気を帯びています。また、シンクの三角コーナーや排水口などに残った排水や汚れはカビのエサが豊富な場所。さらに、シンク下は湿度が高く、そこに調味料などを保管していると、こぼれた調味料がエサとなってカビが繁殖しがちです。

さらに、意外にもカビが発生しやすいのが冷蔵庫! 冷蔵庫は1〜5度程度に温度が保たれているので、通常であればカビは生えにくいはず。しかし、頻繁に扉の開閉を繰り返していると冷蔵庫内の温度が上がってしまい、調味料の液だれや食品の汁などをエサとしてカビが増えてしまうのです。
そのほか、まな板やスポンジといった調理器具も要注意。見た目はきれいでも、黒い斑点やぬめりが残っている場合は、カビを疑った方が良いでしょう。

カビ以外にも注意したいキッチンの問題点

キッチンにカビが繁殖してしまうのは、お掃除が行き届かず、不衛生になっていることが要因の一つ。汚れた状態が続くと、カビだけでなく、虫が出たり、悪臭がしたりするといった問題も引き起こしてしまいます。常温で保存している粉ものにダニが繁殖してしまえば、知らずに口にしてアレルギーなどの健康被害を引き起こしてしまうかもしれません。
キッチンを快適に使うためにも、カビ対策とともに、虫の出ない環境づくりも意識したいですね。

今あるカビをしっかり除去! 効果的な掃除方法とは

キッチンのカビ対策では、今あるカビを取り除く「除去」と、これからカビを発生させないようにする「予防」の両方を行うことが大切。まずは、今生えているカビを取り除くための掃除方法をチェックしましょう。

カビのお掃除方法その1:市販のカビ取り剤を使う

すでに繁殖してしまったカビを取り除く方法として、市販のカビ取り剤を使われる家庭が多いかもしれません。市販のカビ取り剤は、カビを分解する作用があり、吹きかけるだけで手軽にカビを除去できるという便利なアイテムです。商品によって取り扱いが異なるため、必ず説明書をよく読んでから使用しましょう。
ただし、どんなカビ取り剤であっても、使用する際は慎重に。特に、酸素系と塩素系のカビ取り剤を同時に使用するのはNG。有毒ガスが発生し、命にかかわる可能性があります。また、市販のカビ取り剤の多くは、洗浄効果が強力な分、皮膚につくと荒れてしまったり、赤くなったりすることも。においも強く、吸入すると咳がでたり、呼吸が苦しく感じたりすることもあるため、小さな子供がそばにいる環境でのお掃除は控えた方が良いでしょう。市販のカビ取り剤を使用する際は、必ずゴム手袋を着用し、十分換気をして使うようにしてくださいね。

カビのお掃除方法2:ナチュラル洗剤を使ったカビ取り

市販のカビ取り剤は、強力な作用でカビを落としてくれますが、一方で、薬剤による影響に不安を感じる方もいるかもしれません。そんなときは、クエン酸や重曹などを使ったナチュラルクリーニングがおすすめです。

酸性の性質を持つクエン酸は、単体で使うと、水アカや石鹸カスなどの汚れを落せるナチュラル洗剤。一方、弱アルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)は、静菌作用を持ち、雑菌の増殖を抑える働きがあります。また、研磨剤のような働きで皮脂汚れや手アカなどの汚れを落とすほか、消臭の作用も期待できる優れものです。

キッチンでのカビ取りに活用する場合は、それぞれ単体で使うのではなく、クエン酸と重曹を混ぜて使うのがコツ。クエン酸と重曹を2:1の割合で混ぜると、二酸化炭素が発生し泡立ちます。この発泡によって浮いたカビをしっかりとこすってから洗い流すのがポイントです。
使い方は、気になる場所にクエン酸と重曹を振りかけ、その後にぬるま湯をスプレーして発泡させるか、水に溶かしてペースト状にした重曹にクエン酸を混ぜたスプレーを振りかけるなどの方法があります。根深いカビには、重曹とクエン酸を少量の水で練ってペースト状にし、カビの上に塗ってからラップでパックするように浸透させてみてくださいね。クエン酸がなければ、酢を代用してもOK。

ただし、クエン酸と重曹を使うナチュラルクリーニングは、市販のカビ取り剤よりも洗浄力が弱いため、長時間つけ置く必要があります。時間と手間がかかりますが、有害なガスや肌への影響、嫌なにおいなどの不安がないため、小さな子供がいる家庭でも安心して使えるのが大きなメリットです。

掃除後に新たなカビを発生させない「予防」が大切

キッチンのカビをしっかりと除去したら、新たなカビを発生させないための「予防」を忘れずに。
キッチンのカビを予防するには、日頃のこまめな掃除が欠かせません。キッチンを使うたびに汚れを拭き取り、生ごみなどは早めに処理するようにしましょう。カビはアルコールに弱いため、片付けなどの最後に、アルコール除菌スプレーを使うのもよいでしょう。

また、冷蔵庫やシンク下は、できるだけスペースに余裕を持たせておくことも大切です。冷蔵庫やシンク下に食品や調味料などを詰め込んでしまうと、通気性が悪くなり、湿気がこもってカビが発生しやすくなりますよ。そのほか、消耗品であるスポンジやフキンはカビが発生する前に、こまめな交換を。あまり使わない調理器具をしまい込むときは、アルコール除菌スプレーでお手入れしておくとよいでしょう。

キッチンでも安心。自然派の「防カビ剤」を活用しよう

こまめなお掃除が必要だとはわかっていても、なかなか行き届かないこともありますよね。普段のお掃除ができるのが理想ですが、少しでも負担を軽くするために「防カビ剤」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
しかし、食品を扱うキッチンでは、強力な防カビ剤を使うのは不安かもしれません。そんな時に活用したいのが、自然由来の防カビ剤です。天然由来の香りでカビの繁殖を抑制してくれるアイテムなら、家族が集まるキッチンにもぴったりです。

除去と予防のカビ対策で、清潔で快適なキッチンを維持しよう

キッチンのカビは、一度除去しても、放っておくとまた発生してしまう可能性があります。カビ掃除をするときは、カビの除去と予防の両方の対策を行うのがポイント。よりナチュラルな方法でカビを抑えたい場合は、キッチンでも安心して使える防カビ剤を活用するのがおすすめです。しっかりと対策をして、カビとは無縁の快適なキッチンを保ちましょう。

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