秋到来前にやっておきたい!タオルのカビ対策〜除去&予防方法について〜
日々の暮らしに欠かせないタオルは、良くも悪くも、においを感じやすいアイテムです。心地よく感じるにおいであれば問題はないのですが、イヤな臭いを感じることはありませんか? よく見るとポツポツと黒くなっていたら、実はそれ、カビの仕業です。
「カビの生えたタオルなんて、捨てるしかないか……」とがっかりした気持ちになったとしても、あきらめるのはまだ早い! ひと手間かけることで、カビは落とせるのです。カビが繁殖しやすい秋を迎える前に、一度タオルの点検をしてみましょう。カビの取り方と生えさせないための予防策について解説します。
そもそも、なぜタオルにカビが生えてしまうの?
タオルについたカビの取り方を紹介する前に、まずはカビが生えてしまう原因について見てみましょう。
タオルを濡れたまま放置していた
スポーツで汗を拭いたタオルをビニール袋に入れっぱなしにしていたり、入浴後に使ったタオルを置きっぱなしにしていたり……誰にでもある“ついうっかり”。ですが、これこそがカビが繁殖する大きな要因。湿気を好むカビにとっては、絶好のチャンスになってしまうからです。とはいえ、この場合、タオルのみの対処で済むので、気はラクかもしれません。具体的なカビの取り方は次項「タオルのカビの除去方法」で紹介します。
洗濯槽のお手入れをしばらくしていない
厄介なのが「洗濯槽」に要因があるパターン。カビの温床になりやすい洗濯機の中は、意外と盲点になりがちな場所。常に湿気を帯び、溶け残った洗剤や服に着いた汚れなどのエサが豊富で、カビにとっては居心地のいい住処なのです。しばらく掃除をしていなかったかも……と心当たりがあり、タオルの保管場所には特に問題が見当たらない場合は、洗濯槽のカビを疑ってみましょう。
この場合、タオルや洋服などを介して、タンスやクローゼット、押し入れといった収納場所にまでカビが広がってしまう恐れがあるので、一刻も早くお掃除を! お掃除の仕方は「タオルのカビの予防方法」で紹介します。
洗濯機のお掃除までするとなると、少し気が重くなるかもしれませんが、ここはいい機会と捉えてみませんか。というのも、カラッとしたイメージのある秋ですが、実は梅雨時にも勝るほど湿気が多く、カビが繁殖しやすい時期。その時期を迎える前は、気持ちよく洗濯できるだけでなく、洗濯物を介してカビが他の場所へ広がってしまう残念な結果を防ぐことにもつながります。
タオルのカビを取るには?2つの方法をご紹介
ここでは「酸素系漂白剤」を使ってタオルのカビを取り除く方法を2つご紹介しましょう。ですが、カビ取りをする前に一つだけ注意していただきたいことがあります。それは、タオルの素材。綿100%(もしくは麻)のものがほとんどかと思われますが、絹や化学繊維といった素材であれば自宅でのカビ取りは残念ながらあきらめて。というのも、漂白剤を使用すると生地が傷んでしまう恐れがあるからです。
綿や麻についたタオルのカビ取り方法として、活用くださいね。
1.つけ置き洗い
酸素系漂白剤には、ワイドハイターの粉末タイプやオキシクリーンなどがおすすめ。粉末は液体に比べてより効果が高いといわれています。手持ちのタイプがハイターのような液体でも、使用可能です。具体的な手順は次の通りです。
<つけ置きによるタオルのカビ取り方法>
- 洗面器やバケツなどに少し熱めのお湯(40〜50℃)を張り、規定量の漂白剤を入れて、混ぜ合わせる。
- タオルを①に入れて、1〜2時間ほどつける。
- タオルを引き上げ、洗濯機で普段通りに洗濯する。
【酸素系漂白剤を使うときの注意事項】
- 色柄物は色落ちしてしまうことがあります。納得の上で洗うようにしましょう。
- 漂白剤は手荒れの原因となる恐れがあるので、扱う際はゴム手袋を着用しましょう。
2.煮洗い
つけ置き洗いで落ちない場合は、最終手段「煮洗い」を試してみましょう。沸かしたお湯に酸素系漂白剤を入れて煮るという方法です。煮洗いは、カビ取りだけでなく、生乾き臭などのイヤな臭いが気になるときにもおすすめ。消臭目的ならば、漂白剤にプラスして重曹を入れるのも良いでしょう。重曹は漂白作用もあるので、シミなども落とせてスッキリとよみがえりますよ。時間が許すときには、試してみてはいかがでしょうか。
<煮洗いでタオルのカビ取り>
- タオルが浸かるくらい、鍋にたっぷり水を入れて沸騰させる。
- 1に規定量の酸素系漂白剤を入れる。
※洗剤も加えるとより効果が高まります。泡がブクブクと立ってくるので、吹きこぼれに注意。重曹を使う場合には、同量程度の割合で混ぜて使います。 - タオルを入れて弱火で10分ほどコトコト煮る。時々、箸やトングでかき混ぜて。
- 火を止めて、手で触れるくらいまで冷ます。
- しっかりすすぐ。もしくは普段通りに洗濯機で洗ってもOK。
【鍋についての確認ポイント】
- 煮洗いの際には、ホーローやステンレス製の鍋を使うこと。アルミ鍋はNGです! アルミニウムとアルカリ(酸素系漂白剤はアルカリ性)が反応して黒ずみの原因になります。
- 煮洗い用の鍋を買い足す必要はありませんが、調理用と兼用することに抵抗がある場合は、専用の鍋を用意すると安心です。
いずれの方法を試しても、やっぱり落ちないカビは繊維の奥まで入り込んで繁殖しているのかもしれません。この場合には、残念ながら対策法はなく処分したほうが良いでしょう。新しいタオルを購入する良いタイミングかもしれませんね。タオルを新調したら、カビ予防を工夫してみましょう。
タオルのカビの予防方法
カビの発生を抑えるには、やはり洗濯槽の定期的なお掃除が欠かせません。というと、なんだか面倒くさい感じがしてしまうかもしれませんが、塩素系の洗濯槽クリーナーを使うと意外と簡単ですよ。
洗濯槽クリーナーを使った掃除法
酸素系漂白剤や重曹を使ったナチュラルな掃除方法もありますが、ここでは洗濯機メーカーの多くが推奨している「塩素系漂白剤」を使った方法を紹介します。殺菌力・洗浄力が強力なので、カビを落とすにはやはり頼りになりますし、手間がかからないのも魅力です。ただ、使い方によっては危険が伴います。お掃除の手順とともに注意事項も記します。必ず確認の上、実践くださいね。
<塩素系漂白剤を使った洗濯槽のお掃除手順>
- 規定量のクリーナーを洗濯槽に入れる。
- 洗濯槽の中に水を満水までためる。
- 洗濯機をまわす。洗濯槽の洗浄コースがあればそちらを、なければ標準コースを選んでください。1サイクル(洗い〜脱水)でOK。
- 終了後はフタを開けたままにして、中を十分乾燥させる。
あまりにも長い間掃除をしていない場合は、クリーナーを入れた後、長めに放置(3時間を目安に)すると効果が高まるといわれています。お掃除の頻度は2ヶ月に1回を目安にするといいそう。この方法ならばなんとか頑張れそうですよね。
【塩素系漂白剤を使うときの注意事項】
- 酸性のものとは絶対に混ぜないこと!
食酢やアルコールなど、酸性のものと混ぜると有毒なガスが発生します。必ず「単品」で使い、できれば換気をしながら作業しましょう。 - 先にクリーナーを入れてから水を入れること!
高い位置(満水)まで水を入れるため、後からクリーナーを加えるとはねて目に入ってしまう恐れがあるからです。「クリーナーが先」を忘れずに。 - 扱う際は、手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用しましょう。換気を行いながら、必要に応じてマスクを着用してください。
洗濯槽についた汚れが気になるとき、詳しくはこちらもご覧ください。
タオルのカビを予防しよう。気軽に取り入れられるアイテムのご紹介
カビを取り除いたあとは、キレイな状態を保ちたいですよね。そんなときに便利なグッズを活用するのがおすすめです。
例えば、ウッディラボの「洗たく槽の防カビアロマ ミスト」は、洗濯が後わったら、洗濯槽にシュッとひと吹きするだけで、天然由来の香りがカビを防いでくれるの。なんといっても使い勝手の良さが魅力です。こんなにお手軽ならば洗濯後のお手入れも気が楽ですね。
また、ウッディラボの「ダニよけシリカ」は、天然の香りの力を生かしたダニよけアイテムです。アクアグリーンの香りを選べば、ダニよけに加えて、「防カビ」の働きもあって一石二鳥! タオルをはじめとする洗濯物を収納する場所に入れるだけで、ダニよけ&防カビが可能です。
使い方はいたって簡単で、クローゼットやタンスの中にポンと入れておくだけ。シリカゲルに含まれる天然由来の香りで、虫やカビからタオルや洋服を守ってくれます。なにかと気負いがちなカビ対策ですが、便利グッズに頼って手間を減らしましょう。
カビの秋”を迎える前に、タオルの点検と洗濯槽のお掃除を!
タオルについたカビは、ひと手間かけることで落とせますが、カビさせないという視点も大切です。カビ予防を考えると、洗濯槽のお掃除が欠かせません。カビが繁殖しやすくなる秋を迎える前の今は、実はカビ対策におすすめの時期。タオルの点検を機に、便利アイテムを活用しながらカビ対策と予防を始めましょう。
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