スーツケースのカビ対策。使うときに困らない収納方法と、困ったときのカビ取りについて

トラベルグッズとして多くの人が持っているスーツケース。使っていないとき、どのように保管していますか? ファミリーサイズの大きなものから小回りの利く小さなものまで、保管だけでもスペースが必要です。そのため、日常生活の邪魔にならないよう、ベッドの下、クローゼットの奥、物置の中など、空気がこもりがちな場所に長期間置きっぱなしにしている人も多いのではないでしょうか。しかし、いざ旅行の準備をするときになって、スーツケースと引っ張り出してみたら、カビていた!なんてことも。そんな予定外のトラブルにあわないよう、スーツケースのしまい方や保管場所について解説します。また、スーツケースにカビが発生した時のケア方法もお伝えします。

スーツケースを収納する時のカビ対策

次の旅行まで出番のないスーツケースは、長期間、収納の奥に入れたままになることがあります。場合によっては数年以上使わないこともあるため、保管の工夫が必要です。特に注意したいのが、カビの発生。きれいな状態をできるため保つために、しまう前のケアや対策を行いましょう。収納の際のポイントを見てみましょう。

内側も外側も汚れを取り除いておく

スーツケースを使用するような旅行やイベントから帰ってきた後は、洗濯物を出したり、自宅の掃除をしたりと、後片付けに追われがちです。スーツケースは車輪を拭くだけで終わり、あとはノーケアのまま保管していませんか? 次に気持ちよく使えるよう、外側、内側共にケアしておきましょう。

[スーツケースのカビ対策:収納手順]

  1. 車輪を拭く、付着したごみを取り除く(ウェットティッシュやウェスを使うと便利)
  2. 外側を固く絞った雑巾やタオル等で拭き取る
  3. 内側のホコリや砂をハンディクリーナーなどで取り除き、堅く絞ったタオル等で拭く
  4. 除菌スプレーをかけた後、風通しの良い日陰で、開けたまま2日ほど乾燥させる
  5. 汚れや傷などのチェックを行ってから収納場所で保管する

長期間の保管になりそうな場合には、スーツケース内に防カビシートやダニよけアイテムなどを入れておくのがおすすめです。ただし、定期的な取り換えが必要なことを忘れずに。

水分を残さない!

スーツケースのカビ対策では、特に水分を残さないように注意が必要です。カビは温度と湿度、養分がある場所で繁殖します。雨に降られてスーツケースが濡れた時は、ファスナー部分に水分が残りやすくなります。また保管時、スーツケースの中に収納するものに水分が残っているケースも。旅行中に雨に降られた、プールや海への旅行で使ったときは、しっかり水分をふき取り、乾燥させてから収納しましょう。また、スーツケースの中に入れて保管したいものについても、しっかり乾燥した状態にしておきましょう。

保管場所の換気を行う

場所を取るスーツケースは、クローゼットや押し入れなどの収納スペース、ベッド下、階段下の物置、玄関横のシュークロークなどに保管している家庭が多いかもしれません。風通しが悪く、空気がこもりやすい場所では、結露などが発生し、カビを招くことがあります。できるだけ定期的に取り出して、収納場所も換気しておきましょう。屋外の物置や車のトランクに収納する場合は、より細やかな換気とお手入れを行う必要があります。温度変化が大きく湿度も高いため、カビの発生に加えて、スーツケース素材の劣化が怒る可能性があります。

防災アイテムなどを入れて、定期チェックする習慣を

大型のスーツケースは中が空洞のままで保管するのはスペースの無駄遣いと言えます。スペースを有効利用するために、定期チェックが必要なアイテムをスーツケースの中に保管してはいかがでしょうか。数か月~半年に一度はスーツケースを開けるようなきっかけがあれば、お手入れにもつながります。例えば、防災グッズ(非常食、簡易トイレ、タオル、除菌シートなど)や衣替えアイテム、クリスマスツリーや季節の行事アイテムなどを入れておけば、年間のうちに必ず何度か開けることになりますよ。また、中に入れておいた防カビアイテム等を取り換えるタイミングにもなりますね。

ウッディラボの「収納ピカピカセット」は、防カビ&虫よけができるアイテムを集めたセットです。スーツケースやキャリーバックの中には、カビ対策もできるダニよけシリカを。収納場所となるクローゼットや押し入れには防カビ当番をセットして、内と外からスーツケースのカビ対策してみませんか。

もしもスーツケースにカビが生えてしまったら?カビ取りの方法

うっかりカビ対策ができておらず、良好やイベントのためにスーツケースを出したら、カビが生えていた。そんなときは、次の方法を試してみましょう。素材によっても異なるため、素材やパーツごとに解説します。

ハードタイプのスーツケースで、内側に発生したカビの場合

消毒用エタノールを使う方法と、酸素系漂白剤を使う方法があります。ただし、いずれも変色や色落ちを招くリスクがあります。目立たない場所で試して、問題なければ全体のケアを進めましょう。

  • 消毒用エタノールを使用する場合
    カビ部分にエタノールをスプレー等で吹きかけて、乾いたタオルやウエス等で拭き取ります。カビの範囲が少ないときは、吹きかけず布にエタノールをしみ込ませ、つまみ取るように拭き取るとよいでしょう。カビ汚れが取れないときは古歯ブラシ等でこすり落とします。目に見えるカビが取れたら、全体にエタノールを吹きかけたあと、風通しの良い日陰でしっかり乾かします。
  • 酸素系漂白剤を使用する場合
    使用する酸素系漂白剤に記載されている説明書きに従って、染み抜き液を作ります。雑巾やウエスなどに染み抜き液をしみ込ませ、カビ部分を拭き取ります。その後、染み抜き液が残らないように3回ほど水拭きします最後は天日干しをして、しっかり乾燥させましょう。

布製などソフトタイプのスーツケースで、表面に発生したカビの場合

ソフトタイプのキャリーバックには、ボディにナイロンやポリエステルなどの布素材が使われているものが多くあります。カビが生えていることが目に見えて分かる状態は、布目に菌糸が入り込んでいる可能性があるため、しっかりふき取る必要があります。

  • カビの範囲が狭い場合
    消毒用エタノールをしみ込ませた布でつまみ取っていきましょう。範囲が広い場合は中性洗剤をしみ込ませた布で全体を拭き、堅く絞った雑巾で洗剤が残らないよう拭き取ります。その後、全体にエタノールを吹きかけたあと、しっかり乾かします。
  • カビの範囲が広い場合
    カビの範囲が狭い場合と同様に、消毒用エタノールで地道に取り除くか、洗濯できる素材であれば、お風呂場でシャワーを使ってゴシゴシと洗い流してもよいでしょう。ただし、この場合、水分が残ってしまうと、新たなカビが発生する原因になるだけでなく、車輪などを傷める原因にもなるため、しっかり乾燥させる必要があります。手に負えないと感じたら、鞄専門のクリーニング店に相談しましょう。

革などの素材でできたパーツ部分に発生したカビの場合

革素材の場合、カビが生えた部分に、消毒用エタノールまたは皮革用の除菌スプレーを使用して、取り除き、しっかり乾かします。ただし、色落ちや革の硬化があるかもしれません。失敗したくない場合は、プロにお任せするとよいですね。

目に見えるカビはないけど、スーツケース全体がカビ臭い場合

カビはもともと、目に見えないくらい小さいものです。スーツケース内部の見えない部分にカビが発生しるのかもしれません。目に見えてわからなくても、念のため、スーツケース全体を除菌しておくとよいでしょう。全体に消毒用エタノールを吹きかけて、軽くふき取った後、風通しのよい日陰でしっかり乾燥させます。保管時には、乾燥剤、防カビアイテムを中に入れておくと安心です。また、その後も放置せずに、定期的に確認するとよいでしょう。

スーツケース自体にカビはなく、収納場所に発生したカビの臭いが残っている可能性もあります。スーツケースのカビ対策として、収納場所のカビ掃除も行っておいてくださいね。

次の旅行で気持ちよく使うためにも、スーツケースのカビ対策を

楽しみにしていた旅行やイベント。スケジュールを立てて、お天気をチェック、持ち物も用意してと、直前は慌ただしくなりますね。いざ荷造りしようとスーツケースを引っ張り出したら、カビが!なんてことがあると、ショックかも。カビは一度増え始めると、なかなか退治できません。できるだけきれいな状態を保つためにも、普段からスーツケースのカビ対策を行っておきたいですね。ウッディラボの「収納ピカピカセット」なら、スーツケースだけでなく、収納場所の防カビ対策もできますよ。ぜひ活用ください。

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