ヒーターベスト(電熱ベスト)は洗濯できる?洗濯の仕方とお手軽汚れ落としアイテムをご紹介
最近注目を集めている「ヒーターベスト」。電気の力を利用してスピーディーに身体をあたためることができる防寒服です。興味はあるけれど、「お手入れが大変そう」「そもそも自宅で洗えるの?」などの疑問を持たれている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ヒーターベストとはどんなアイテムなのか、自宅で洗濯できるのか、また、具体的にどんなお手入れをしたらよいのかなど、詳しくご紹介いたします。
ヒーターベストとは?
ヒーターベストとは、その名のとおり、ヒーターユニットが付いたベストのことです。「電熱ベスト」や「ヒーターウェア」などと呼ばれることもあります。電気の力で熱を発生させ、その熱で身体をあたためるという仕組みです。
ヒーターベストには、薄手で軽量なインナータイプと、1枚羽織るだけでしっかり暖かいアウタータイプがあります。また、ベストにヒーターユニットが縫い付けられているタイプ(一体型)と、ベストからヒーターユニットを取り外せるタイプ(分離型)に分かれます。商品にもよりますが、ヒーターユニットがあたたまるまでの時間は、最速で約10秒。一般的な防寒服よりもスピーディーに暖をとれるという優れものです。もともとは、釣りやツーリングなど、主に冬のアウトドアシーンで活躍してきたアイテムですが、最近は普段使いしやすいデザインの商品も多く、日常生活に取り入れる人も増えています。
ヒーターベストは洗濯できるの?
ヒーターベストの多くは、自宅での洗濯が可能です。基本的には手洗いですが、ヒーターユニットが取り外せる分離型の商品の中には洗濯機で洗えるものもあります。もちろん商品によっても異なるため、まずは洗濯表示や取扱説明書を確認してみてくださいね。
ただし、洗濯可能であっても、漂白剤やアイロンの使用、ダンブル乾燥などを禁止している商品が多いようです。ダンブル乾燥とは、コインランドリーの乾燥機や家庭用のドラム式洗濯乾燥機のように、洗濯物を回転させながら温風を当てて乾燥させること。そのほか、洗濯の際の液温の限度が設けられている場合もありますので、「洗えるかどうか」だけでなく、注意書きをしっかり確認することが大切です。
また、「自分で洗うと故障しそうで心配」と、クリーニングに出すことを考える人もいらっしゃるかもしれません。しかし、ドライクリーニングやウェットクリーニングを禁止している商品も多いようです。洗濯表示を確認したうえで、お手入れ方法を考えてみましょう。
ヒーターベストにつきやすい汚れの種類
一見汚れていないように見えるヒーターベストにも、さまざまな汚れが付着しています。特にヒーターベストをアウターとして活用するなら、空気中のほこりやチリ、砂、車の排気ガスなどの汚れがつきやすいのが気になるところ。
汚れの中でもやっかいなのが、皮脂やファンデーションなどの「油汚れ」です。首元までしっかりあたたかいタイプは、襟周りにこのような汚れがつきやすくなります。
油汚れには、食器用洗剤やクレンジングオイルが効果的です。一般的なアウターであれば、食器用洗剤やクレンジングオイルを汚れ部分に塗り、「揉み洗い」→「すすぎ」を何度か繰り返すことで、きれいに落とせます。しかし、ヒーターベストを揉み洗いすると、電線が断線する恐れがあります。特に、一体型は要注意。ヒーターベストの手洗いの手順は後ほど詳しくご紹介いたしますが、基本は揉み洗いではなく「押し洗い」です。汚れが目立つ箇所があれば、事前に歯ブラシなどで優しく部分洗いすると良いでしょう。
ヒーターベストの洗濯の仕方
ここからは、ヒーターベストの洗濯の仕方を、手洗いの場合と洗濯機を使用する場合に分けて、詳しく紹介しましょう。
手洗いで洗濯する場合
ヒーターユニットが直接縫い付けられている一体型のヒーターベストは、手洗いで洗濯できるものがほとんどです。用意するものは、ヒーターベストが入るくらいのタライ、洗濯用洗剤、バスタオルの3つ。では、具体的な手順を見ていきましょう。
- タライにお湯を張り、洗濯用洗剤を溶かす
まずは、洗剤をお湯に溶かしたものを用意します。洗濯の際の液温は30~40℃を限度としているものがほとんどですが、商品によって異なりますので、必ず洗濯表示や取扱説明書を確認しましょう。 - ベストをお湯に浸して「押し洗い」する
先ほどもお伝えしたように、ヒーターベストは「押し洗い」が基本です。揉んだり絞ったりすると電線が断線する恐れがあるので注意しましょう。 - すすぎ
2~3回お湯を変えてすすぎをします。洗剤が残っていると臭いの原因にもなりますので、しっかりすすぎましょう。 - バスタオルを使って脱水
ヒーターベストを絞って脱水すると、電線が断線してしまう恐れがあります。絞らずにバスタオル包んで、水を吸わせながら脱水します。乾燥時間を短くするために、替えのバスタオルを数枚用意できると良いですね。 - 干す
洗濯表示や取扱説明書に「つり干し」や「平干し」など、干し方の指定があるはずです。記載の干し方で正しく干しましょう。
ご紹介した手順はあくまで一例です。洗濯の手順や注意点は商品によって異なります。間違った洗い方は故障の原因になりますので、まずは洗濯表示や取扱説明書をきちんと確認し、記載のあるとおりに行いましょう。
洗濯機で洗濯する場合
ヒーターユニットを取り外せる分離型のヒーターベストの中には、洗濯機で洗える商品もあります。洗濯機で洗うことができるのは、もちろんベストの部分だけです。
洗う前には、必ず取扱説明書を確認して下さい。「バッテリーは取り外す」「接続ケーブルはポケットの中に仕舞う」「チャックはすべて閉める」「ほかの衣類と分けて洗う」など、注意書きがあるはずです。
洗う際は必ず洗濯ネットを使用し、特に指定がなくても「手洗いコース」や「おしゃれ着コース」など、優しく洗えるコースを選択することをおすすめします。
洗い終わったら、手洗いの場合同様、洗濯表示や取扱説明書に記載のある干し方で自然乾燥させましょう。
ヒーターベストの普段のお手入れ
洗えるタイプだったとしても、ヒーターベストを普段使いしている衣類のように頻繁に洗うのは大変ですよね。とはいえ、使えば使うほど、汚れは溜まってきます。きれいなヒーターベストを保つためには、普段のお手入れが欠かせません。
素材がポリエステルであれば、ちょっとした汚れなら、霧吹きで水をかけたあとに乾いたタオルで拭き取れば、きれいに落とすことができますよ。また、脱いだヒーターベストをそのまま椅子やソファなどに放置しておくと、湿気がこもり、カビが生えてしまう可能性があります。ヒーターベストを脱いだあとは、軽くたたいてほこりを落とし、ハンガーに吊るして湿気を飛ばすことも大切です。
毎日簡単お手入れ!「「WASHLYアウターウェア用」
「ヒーターベストを普段からもっと簡単に、しっかりお手入れしたい!」という人におすすめしたいのが、ウッディラボの「WASHLYアウターウェア用」です。
使い方は、簡単! 襟や袖などの汚れが気になる部分にシュッとスプレーし、乾いたタオルで拭き取るだけ。水を使わずに、アウターの汚れを簡単に落とせます。消臭効果もプラスされているので、まるで洗ったかのようなさわやかさに。頻繁に洗濯するのが難しいヒーターベストやアウターだけでなく、帽子、ぬいぐるみ、ソファなどにもお使いいただけます。
お手入れも簡単なヒーターベストで、寒い冬を快適に過ごそう
ヒーターベストの特徴や、洗濯の仕方についてご紹介いたしました。ヒーターベストの多くは、自宅で洗うことができます。スピーディーに体をあたためてくれるだけでなく、洗濯可能なものが多いため、お手入れも簡単ですね。以前は主に冬のアウトドアシーンで用いられていたものでしたが、最近では活躍シーンも広がり、機能やデザインもより豊富になってきています。寒い冬を快適に乗り切るために、日常生活の中でヒーターベストを活用してみてはいかがでしょうか。購入の際には、お手入れがしやすいものかどうかも、チェックしてみてくださいね。
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