家のコバエ対策してますか?発生する原因や場所別の対策を紹介

家の中で遭遇することがある、不快なコバエ。暖かくなると特に見かけることが多くなりますが、家の中のコバエ対策は、季節を問わず必要です。
そもそもコバエとはどのような虫で、どこからやってくるのでしょうか。実は、家の中で遭遇するコバエは、外から侵入してきたものとは限らないのです。侵入してきたコバエが家の中で卵を産み、大量に増えてしまうこともあります。今回は、家庭でよくみられるコバエの主な種類や、コバエを退治する方法、場所別のコバエ対策について、詳しくお伝えいたします。
コバエの種類に合わせて対策しよう
「コバエ」とは、特定の虫の名前ではありません。一般的にコバエとは、体長5mm以下の小さいハエや蚊に似た虫を指します。コバエにはさまざまな種類がおり、種類ごとに特徴が異なります。効果的なコバエ対策をするために、まずコバエについて知るところから始めましょう。ここでは、家の中で遭遇することが多いコバエとして、ショウジョウバエ、チョウバエ、ノミバエ、クロバネキノコバエの4種類を、詳しく紹介します。
ショウジョウバエ
ショウジョウバエは、体長約2.5mm程度の小さな虫です。体は淡褐色をしているものが多く、眼は赤い色をしています。春や秋が、特に発生しやすい季節です。
ショウジョウバエは、発酵した食品を好み、ニオイにも引き寄せられやすいという特徴があります。家庭では傷んだ野菜や果物、漬物、ゴミ箱の底にたまった残渣(残りかす)、外に置いている生ゴミなどから発生します。
チョウバエ
チョウバエの中でも、家庭や飲食店でよくみられるのは、ホシチョウバエとオオチョウバエです。体長は、ホシチョウバエが約1.5~2.0mm、オオチョウバエが約1.3~5.0mm程度。大きく丸い形の羽を持っており、よく見ると体の表面は毛で覆われています。春から秋にかけて、特に発生しやすくなる虫です。
チョウバエは、暗く湿った場所を好むという特徴があり、水気のある場所で発生しやすくなります。家庭では、キッチンやお風呂場、トイレ、排水パイプの中のスカム(汚泥)から発生することもあります。
ノミバエ
ノミバエは、体長約1.1~2.2mm程度の小さな虫です。体は褐色で、ノミのように丸まった背中は黒っぽい色をしています。動きが非常に素早いのが特徴です。気温の高い夏に、特に発生しやすくなります。
ノミバエは、動物質を好み、ニオイにも引き寄せられやすいという特徴があります。家庭では、生ゴミや排水周り、ゴミ箱の底にたまった残渣などから発生します。また、ネズミのフンや巣、死骸などから発生することもあるので、家の中でネズミを見かけたという場合は、ノミバエにも要注意です。
クロバネキノコバエ
クロバネキノコバエは、体長約1.1~5mm程度の個体が多いですが、中には10mm近くなる大きな種類もいるようです。体は黒っぽい色をしています。
クロバネキノコバエは、発生場所、生態とも不明な点が多い虫です。雨が降った次の日に晴れた場合や、朝方(夜明けから午前10時頃まで)に多く発生するといわれているため、このような日・時間帯には、窓を開けないようにするとよいでしょう。
また、クロバネキノコバエは、腐葉土や植物から発生するともいわれています。庭やベランダで植物を育てていたり、家の中に観葉植物を置いたりしているなら、注意が必要です。
コバエが発生する原因

コバエが発生する原因はさまざまありますが、次のような状況だと、特に発生しやすくなると考えられます。
- キッチンの生ゴミや食べ残しをなかなか片づけない。
- 飲み終わったお酒やジュースの容器をよく洗わないで放置している。
- キッチンのシンク、お風呂や洗面所、トイレなどの水回りの掃除をさぼっている。
- ベランダや庭の水はけが悪く、水たまりができているところがある。
- 家の中で観葉植物を育てている。
- 網戸に穴が空いている。
ここまでに紹介した4種類のコバエの特徴から、コバエは、生ゴミや食べ残しといったエサがある場所や、湿った場所を好むことがわかります。また、クロバネキノコバエは、観葉植物の土から発生するともいわれています。そして、家の中で発生するものだけでなく、網戸の目や窓サッシのわずかな隙間などから侵入してくるコバエもいます。
コバエ対策の基本
コバエ対策で最も重要なのが、コバエが発生しやすい環境をつくらないこと。ポイントは大きく2つあります
1.コバエが寄り付かないようにこまめに掃除する
お伝えしたように、コバエはエサが豊富にあると発生しやすくなります。また、コバエは湿った場所を好みますので、お風呂やトイレ、排水パイプの中の汚れ、ベランダや庭の水たまりなどが発生源となることもあります。こまめに掃除をして、ゴミや汚れ、湿気を取り除き、清潔な状態をキープするようにしましょう。
2.窓からの侵入対策をする
窓からの侵入対策も忘れずに。コバエは非常に小さく、わずかな隙間さえあれば家の中に侵入できます。完全に防ぐことはなかなか難しいですが、窓からの侵入対策をしておけば、外から入ってくるコバエの数を、少しは減らすことができるでしょう。
コバエは、春から秋にかけて特に多くなりますが、家の中は冬でも暖かいので、一年中発生する可能性があります。季節を問わず、しっかり対策をすることを心がけましょう。なお、コバエが発生しやすい環境をつくらないための掃除のポイントや、窓からの侵入対策は、のちほど場所別の対策で詳しく紹介します。
コバエを見つけたらすぐに退治しよう

どんなに普段からコバエ対策をしていても、生活をしている以上、家の中からコバエの発生源をなくすことはほぼ不可能といえます。また、お伝えしたようにコバエはわずかな隙間からでも侵入してきます。家の中でコバエを見つけたら、大量繁殖しないようにすぐに退治することも大切。ここからは、コバエを退治する方法を紹介しましょう。
コバエ駆除アイテムを使う
市販の駆除アイテムを使うと、不快なコバエを簡単に退治することができます。殺虫スプレーや、ニオイでおびき寄せて捕獲するもの(捕獲機の中に入れるタイプ・粘着剤で捕獲するタイプ など)、ゴミ箱のフタの裏に貼っておくだけのものなど、さまざまな駆除アイテムが販売されています。場所に合わせて、使いやすいものを探してみてください。
ただし、駆除対象となるコバエの種類は、製品によって異なります。家にいるコバエの種類を考えながら、該当する製品を購入するようにしましょう。また、殺虫スプレーは火気のある場所で使用すると、引火する恐れがあり大変危険です。駆除アイテムは、使用上の注意をよく読んで、正しく使用するようにしてください。
薬剤を使いたくないという場合は、電気ショックで虫を殺虫する電撃殺虫器を使ってみるのもよいでしょう。屋外用の電灯タイプ、ラケット(ハエたたき)タイプ、吊り下げ型、置き型など室内で使えるものもあります。
身近なものを使って退治する
駆除アイテムが家にないときは、身近なものを使ってコバエを退治する方法もあります。
たとえば、ガムテープや粘着クリーナーです。とまっているコバエにそっと近づき、ガムテープや粘着クリーナーをペタッと貼りつければ、コバエを捕獲できます。ただ、飛んでいるコバエを捕まえるのは大変ですし、複数匹がいる場合には、このやり方で駆除するとなると時間がかかってしまいます。
そこでおすすめなのが、めんつゆやお酢でコバエの捕獲トラップ手作りするという方法。作り方は、以下のとおりです。
【コバエの捕獲トラップの作り方】
- 小さいプラスチックの容器を用意する(ちょうどいい容器がない場合は、ペットボトルを下から2~3cmの高さでカットしたものでもOKです)。
- 用意した容器に、水を1cm程度と、同量のめんつゆ(またはお酢)を入れ、台所用洗剤を数滴たらして軽く混ぜる。
- コバエが気になる場所に置いておく。
めんつゆやお酢のニオイでコバエをおびき寄せ、捕獲する方法ですが、ある程度、コバエが浮かんでいたら取り換えるようにしてください。放置してしまうと、カビが生えてしまうかもしれません。
専門の駆除業者に相談する
もし、家の中でコバエが大量発生している可能性があるなら、専門の駆除業者に依頼するのも一つの方法です。ここまでに紹介してきた方法で成虫は駆除できますが、卵や幼虫まで駆除することはできません。プロに依頼すれば、卵や幼虫も含めて駆除してくれます。
コバエを見つけたらすぐ駆除しているのにもかかわらず、なかなかコバエがいなくならない場合は、家のどこかに大量に卵を産みつけられている可能性があります。一度、プロに相談してみてはいかがでしょうか。
【場所別】お家のコバエ対策
コバエが発生する場所は、主に湿気があり、汚れがたまりやすいのが特徴です。家の中の場所ごとにコバエ対策のポイントをお伝えします。
キッチン

生ゴミや、飲み終わったお酒やジュースの缶・ボトル、排水口やパイプ内の汚れなど、キッチンはコバエの発生源となるものが特に多い場所です。
「コバエ対策の基本」でお伝えしたとおり、コバエの発生を防ぐには、こまめに掃除をして、コバエが好む環境をつくらないことが大切。シンク周りは、使うたびに掃除し、湿気や汚れを取り除きましょう。つい忘れてしまいがちな排水パイプの中も、週2~3回は掃除することをおすすめします。
また、コバエはニオイにも引き寄せられやすいので、食べたらすぐに片付けること、生ゴミのようにニオイが出るゴミは袋に入れて密閉して捨てることも、普段から意識してみてください。
そのほか、シンク下や食糧庫も、定期的に掃除をしないと虫が発生することがあります。しかし、なかなか掃除をするのも大変な場所ですよね。そんなときは、置くだけ簡単の防虫アイテムを設置しておくと良いでしょう。キッチンの虫よけアイテムとして、ウッディラボの「シンク下の衛生当番」や「ダニよけシリカ / 食糧庫用」を活用するのはいかがでしょうか。どちらも、天然由来の香りの力を活用したアイテムです。


お風呂

お風呂場も、ジメジメした場所を好むコバエが発生しやすい場所です。こまめに掃除をすること、そして使ったあとはしっかり乾燥させることも心がけましょう。
お風呂場の中で、特にコバエの発生源になりやすいのが、排水口です。しかし、なかなか奥まで掃除しにくいのが難点です。そこで、普段のお掃除にウッディラボの「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用」を使ってみてはいかがでしょうか。天然のバイオ菌の力を活用したエシカル洗剤で、お風呂場をいつもどおり掃除するだけで、パイプの中までバイオ菌が届き、イヤな臭いや汚れをお掃除してくれます。

また、浴槽エプロンの内側もコバエの繁殖場所になっています。浴槽エプロンとは、浴槽の側面を覆っているカバーのことです。浴槽エプロンの取り外しが可能で、内側まで自宅で掃除が必要なタイプの浴槽なら、少なくとも年2回は掃除する必要があります。掃除をしたあとは、浴槽エプロンの裏側にウッディラボの「お風呂の衛生当番」を貼っておくと、カビやコバエの繁殖を抑えてくれるので、次回の掃除がラクになりますよ。

トイレ

コバエは、トイレタンクや排水パイプ、便器の汚れなどから発生することもあります。トイレもこまめに掃除をして、清潔な状態をキープすることを意識しましょう。なかなか掃除が大変なトイレタンクも、月に1回は掃除をすることをおすすめします。
玄関

玄関の外に植物がある場合、そこで発生したコバエが家の中に入ってくることもあります。玄関の外にプランターや植木鉢を置いているなら、置き場所を変えることも検討してみてください。または、受け皿が発生源になることもありますので、可能であれば庭に植え変えるというのも一つの方法です。もしくは、ペパーミント、ユーカリ、レモングラスなど、コバエが嫌うハーブを栽培すると、コバエが寄りつきにくくなることが期待できます(※)。
そのほか、光に引き寄せられてきたコバエが家の中に入ってきた可能性も考えられるでしょう。コバエは、光そのものではなく紫外線に引き寄せられているので、玄関の照明を紫外線がカットされたLEDに変更することも検討してみてはいかがでしょうか。
※ハーブのアロマオイルは、虫よけアイテムとしても活用できます。具体的には、オイルを小皿に入れて置いておく、アロマディフューザーを使うなどの方法があります。ただし、ペットがいる場合はNGです。香りを少し嗅ぐだけでも中毒症状を引き起こす恐れがあります。
観葉植物
家の中に観葉植物を置いている場合、その土がコバエの発生源になることもあります。コバエの卵や幼虫がいるのは、土の表面から深さ2~3cmくらいまでが多いといわれています。5cmくらいまでは無機質な土に換えることで、コバエの発生を抑えられるでしょう。
リビング
リビングでも、コバエに遭遇することがあります。ほかの部屋で発生したコバエがリビングまで移動してきた可能性もありますが、もしペットと暮らしているなら、ペットに関するものが原因である可能性も考えられます。
普段から、置き餌をしないこと、フンはすぐに片づけることを心がけましょう。また、クワガタやカブトムシを飼っている場合は、飼育に必要な土に卵を産みつけられてしまうこともあるので、ケースに侵入防止のカバーをかけておくことをおすすめします。
または、窓から侵入しきたコバエである可能性も考えられます。次項で窓の侵入対策を紹介していますので、リビングの窓の外が庭である、またはベランダで、植物を育てているという場合は、特にしっかり窓対策をしておきましょう。
窓
最後は、窓からの侵入対策です。わずかな隙間を通り抜けることができるコバエの侵入を完全に防ぐことは難しいですが、その数を少しでも減らすために、窓のコバエ対策をしっかり行っておきましょう。具体的には、網目の細かい網戸に変える、窓ガラスに紫外線カットフィルムを貼るなどの対策が考えられます。
また、換気の際は、窓の開け方も意識してみてください。窓の正しい開け方は、「網戸は閉めて、窓は全開」です。窓が半開きだと、網戸と窓の間に隙間ができてしまうため、コバエやそのほかの虫が侵入しやすくなります。
ウッディラボの「虫キライスプレー」でコバエを寄せ付けない!
場所別の対策に加えて、虫よけアイテムも使ってみましょう。吊るすタイプ、網戸に貼るタイプ、スプレータイプなど、さまざまな虫よけアイテムが販売されています。
ウッディラボの「家中どこでも虫キライスプレー」は、天然精油のレモンユーカリを主成分とした虫よけアイテムです。この「家中どこでも虫キライスプレー」は、強い薬剤を使用していないため、キッチンやトイレ、窓など、さまざまな場所で使えます。名前のとおり、1本で家中の虫よけができて、とても便利です。どこでも気軽に使えるアイテムですが、小さなお子さんやペットがいる場合は、取り扱いには注意してください。
コバエ対策の基本は、コバエが発生しやすい環境をつくらないこと
コバエは、種類によって特徴が異なりますが、ゴミや汚れ、水たまりなどを放置しておくと、発生しやすくなります。こまめに掃除をして、清潔な状態をキープすることが何より大切。また、外からの侵入を完全に防ぐことは難しいですが、窓の対策もしっかり行っておきましょう。そして、コバエを見つけたら、家の中で繁殖しないように、すぐに退治するようにしてください。
「こまめに掃除する」「外からの侵入を防ぐ」「コバエを見つけたらすぐ駆除する」ことに加えて、虫よけや防虫アイテムを活用するとより効果的。便利グッズを活用して、コバエを撃退しましょう!


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