エアコンがカビ臭い!自宅で掃除できる効果的なカビ対策をご紹介

そろそろ暑くなってきたからとエアコンをつけてみると、なんだかカビ臭い! そんな経験はありませんか? エアコンのカビは、臭いの不快感があるだけでなく健康にも影響します。できるだけ快適なおうち時間を過ごすためにも、カビの臭いが発生する原因を知り、正しく対策を行いましょう。今回は、エアコンがカビ臭い原因や自宅でできる対策方法をご紹介します。

エアコンがカビ臭い!?その原因は?

エアコンをつけると、なんだかカビ臭い……そう感じる原因は、ズバリ内部の汚れによるものです。

エアコンは、本体である室内機と外に設置してある室外機がセットになって動いています。エアコンを使うと部屋が涼しくなったり暖かくなったりするのは、室内機や室外機の内部にある熱交換器によって、吸い込んだ部屋の空気を冷やしたり温めたりしているからです。この仕組みのなかで、イヤな臭いを作り出すのが、室内機の汚れ。

室内機を通して部屋に空気が送られますが、肝心の室内機が汚れていると、そのまま汚れた空気が送り込まれます。それがイヤな臭いとなって届いてしまうのです。臭いの原因はほとんどが室内機内部の汚れで、室外機の汚れはあまり関係ありません。

エアコン内部にホコリなどの汚れがたまると、内部にできる結露の水分が結合して、カビが発生します。カビは温度20〜30度で湿度60%以上、さらに汚れている場所を好みます。エアコン内部はカビが好む条件をすべて満たしており、うっかりするとカビが増えてしまいます。カビそのものは無臭ですが、カビが生えるような条件下ではイヤな臭いを発生させる菌も蔓延しています。それが、室内機から空気とともにカビっぽい臭いを広げてしまうのです。

エアコンのカビを放置するとどうなる?

エアコン内部に発生したカビを放置すると、どうなるのでしょうか? まず、久しぶりにエアコンをつけたときに感じる嫌な臭いが、部屋中に充満してしまいます。快適にするためのエアコンなのに、つけるたびにカビ臭い空気が漂ってしまうのはストレスですよね。

カビを放置して起こる嫌なことは、臭いだけではありません。カビがたまるとエアコンの働きを邪魔して、機能低下を招きます。場合によっては、電気代が増加することも。臭い空気でイライラするだけでなく、電気代も上がってしまうのです。

さらに恐ろしいのは、エアコンのカビが原因で病気を引き起こす可能性があること! エアコン内部にカビが発生すると、稼働した際、部屋中にカビの胞子が広がります。カビの胞子が体内に入り込んだ結果、鼻水やくしゃみ、咳など、カビアレルギーの症状を引き起こす可能性があります。これらの症状は一見、夏風邪と似ており、気づかれないまま過ごす人もいるのだとか。なかなか不調がおさまらずに病院に行くと、夏型過敏性肺炎と診断されることがあります。軽い症状だからと放置しておくと、慢性化して喘息や肺炎を引き起こすこともあるので注意する必要があるでしょう。特に、免疫力が弱い赤ちゃんや高齢者がいる家庭は、症状を見逃さないようにしてくださいね。アレルギーを持っている方は、もともとのアレルギー症状がカビによって悪化する危険性もあるといわれています。

ひとまずの応急処置に!エアコンの臭いを手軽に消す方法

エアコンから出てくるカビ臭い空気をどうにかしたい! でも忙しくて、カビ掃除に時間がかけられない! そんなときに、手っ取り早くカビ臭さを消す方法をご紹介しましょう。これからお伝えするのは、応急処置として、一時的にカビ臭さを消す方法です。根本的な解決には、やはりきちんとエアコンを掃除しなければなりません。掃除の方法は、後ほど詳しく解説します。まずは、すぐにエアコンの臭いを消したい人に試してほしい対策です。

【夏場におすすめ】冷房16度で1時間運転

夏にエアコンのカビ臭さが気になった時は、冷房を16度または最低温度にセットし、1時間エアコンを運転しましょう。窓を全開にして、運転するのがポイントです。

外の暑い空気を取り込みながら16度でフル稼働させると、エアコン内部が結露します。結露とともに汚れが室外機に排出され、一時的に汚れを落とし、カビ臭さが軽減されます。1時間エアコンを稼働させるだけでカビ臭さを和らげることができるから、とてもお手軽です。

ただし、屋外の湿度が高いときにこの方法を実施すると、室内機に露が発生して、近くの家具を濡らしてしまう可能性があります。湿度が高いときは、室内機の下にビニールを敷いておくとよいでしょう。また、16度に設定すると室内がかなり寒くなります。体調管理には注意が必要です。

【冬におすすめ】暖房30度で1時間運転

秋に暖房を使い始めたとき、エアコンのカビ臭さを感じたら、冷房での臭い対策はつらいものです。寒くなってきたときは、暖房を使って対策しましょう。こちらも、やり方は簡単。窓を全開にして、暖房を30度にセットして1時間エアコンを運転させるだけ。

カビの生育最適温度は25〜30度なので、30度以上に設定すればエアコン内部がしっかり乾燥して、カビの繁殖を抑えられます。冷房を使う場合と反対に、部屋がかなり暑くなるため、こちらも実施時には体調管理にご注意ください。

エアコン内部の汚れを落としたり、乾燥させたりすることで、カビの臭いは一時的に薄れます。しかし、いずれの場合も、根本的な解決法ではありません。エアコン内部にカビがびっしりとついている状態では、効果が長続きしません。時間が経つと臭いが復活してしまうので、あくまで応急処置と考えてくださいね。根本的な解決を目指すなら、エアコンの掃除は必要です。

自宅でできる!カビ臭い風を出すエアコン内部をお掃除する方法

エアコンのカビ臭さをなくすためには、フィルターなどをしっかり掃除する必要があります。エアコン内部の機械部分は素人では扱えないため、専門の業者に頼むのが理想です。しかし、業者に依頼するとなると費用がかかり、年に何度もお願いするのは難しいのではないでしょうか。また、時期によっては業者も多忙になり、なかなか予約が取れない場合もあります。とはいえ、カビを放置して、臭い風を広げるエアコンを使い続けるのはつらいもの。まずは、自分でできるエアコンの掃除方法を覚えておきましょう。

カビ臭いエアコンを掃除するための下準備

エアコンを掃除するためには、きちんと下準備をするところから。最初に、安定した足場を作り、周囲を汚さないように新聞をしくなど養生を施します。まずは、足元の安全性を確保することから始めましょう。

次に、忘れてはいけないのが、コンセントを抜くこと。コンセントを挿したままエアコンの掃除をすると、感電や漏電の危険性があります。万が一の場合に備え、必ずコンセントを抜いたことを確認してください。加えて、お掃除をする際、カビの胞子やほこりを吸い込まないように、マスクを着用すること。お掃除の度にカビを吸い込んでいると体調に影響するかもしれません。しっかり準備したうえでお掃除を始めましょう。

エアコンの外側の掃除

いよいよ、本体のお掃除スタートです。まずは、エアコンの外側から。エアコンは部屋の空気を吸い込むため、エアコン自体にホコリや汚れがついていると、そのまま吸い込んでしまいます。エアコン内部にホコリがたまるとカビが発生しやすいため、外側についている汚れをしっかり拭き取ります。手が届きにくいエアコンの上部も、忘れずに掃除してくださいね。ホコリを拭き取るのは乾いた雑巾などで構いません。手が届きにくい場所は、柄が長いモップを使うとスムーズです。

エアコンフィルターの掃除

続いて、エアコンフィルターのホコリを取り除きます。エアコン内部にあるフィルターは、空気中のホコリが内側まで入らないように防ぐ役割があります。たまった汚れを放置していると、カビの発生源になるため、しっかり掃除をする必要があります。ただし、いきなりフィルターを外してしまうのはお勧めできません。まず、フィルターのホコリが部屋に舞ってしまわないように、エアコンにつけたままの状態で掃除機をかけるのがおすすめです。ある程度、ホコリを取ってからフィルターを外し、改めて細部のホコリを掃除機で取り除きます。

ホコリがとれたら、フィルターを水洗いして陰干しします。戻す前に、しっかり乾いたことを確認するのがポイントです。フィルターが湿ったままで使用すると、カビの繁殖を招いてしまいます。

吹き出し口の掃除

フィルターを掃除したら、今度は吹き出し口とルーバーの掃除です。ルーバーは風向きを調整する羽の部分。汚れを含んだ空気に触れるため、カビが発生することがあります。黒い斑点のような汚れがついていたら、カビが発生しているサインです。徹底的にカビ対策を行いましょう。

電源を切っているため、ルーバーが閉じてしまい、掃除しづらいかもしれません。その場合は、やさしく羽の部分を持ち上げて動かしましょう。あまり力を入れすぎると、折れてしまう可能性があります。そっと無理なく動く範囲でOKです。

ルーバーを開けることができたら、まずは雑巾で水拭きします。手が届かない細かい部分は、割り箸にタオルや脱脂綿、キッチンペーパーなどを巻きつけて拭き取ると良いでしょう。水拭きが終わったら、送風モードで1時間ほど運転して乾燥させます。しっかり湿気を取り除くことで、カビの発生予防につながります。

エアコンフィン・エアコンファンの掃除

エアコンのカビ臭さを改善したいのであれば、特にカビが発生するフィンやファンの部分も掃除する必要があります。内部は雑巾などで拭くことができないため、スチームクリーナーやエアコンクリーナーなどを使うことになります。ただし、近くの電装部分に水がかかってしまうと、エアコンが故障する可能性があるため注意が必要です。電装部分が近いエアコン内部は、素人では難しい場合があるため、不安な場合には業者に依頼するのが安心です。自分で行うときには、自己責任のものと、慎重に行うようにしましょう。

カビ臭い空気にサヨナラ!カビを寄せ付けないエアコンの使い方

エアコンフィルターやルーバーなどを掃除するだけでも、エアコンのカビ対策が可能です。しかし、せっかくエアコンを掃除しても、毎日の使い方によってはすぐにカビが生えてしまいます。掃除した状態をできるだけ長く保つためにも、カビの発生予防も行いましょう。

冷房を切ったあとは、しばらく送風運転する

エアコンを使用すると、どうしても内部に結露がたまってしまいます。これはエアコンの構造上仕方のないことです。しかし、一度、結露がたまるとカビの発生源になりかねません。そこで取り入れたいのが、送風運転による結露取りです。

エアコン使用後に、1時間以上、送風運転すると結露対策ができます。送風運転機能がない場合には、最高温度に設定し、一時的に暖房をつけることで内部を乾燥させる方法もあります。送風運転によってエアコン内部をきちんと乾かせば、カビの繁殖を抑えられるでしょう。

こまめに換気をする

エアコンは、部屋の空気を取り込んで冷やす構造になっており、カビだけでなく、部屋にこもった汗やペットのにおいなども取り込んでしまいます。室内のイヤな臭いがエアコンに入り込まないように、エアコンだけでなく室内の掃除も行い、こまめな換気を心がけましょう。

運転開始から最初の10分間は換気しながら

エアコンの運転開始から10分間程度、窓を開けたまま使うのも効果的です。「冷房を入れながら窓を開けるなんて、もったいない!」と思われるかもしれませんが、これもカビ対策のひとつ。

というのも、運転を開始した直後のエアコンは、最もカビを吹き出しやすい状態にあります。また、部屋にこもった臭いを一番吸い込んでしまうのも、運転開始直後です。換気をしながら運転することで、エアコンから吹き出すカビの胞子やこもった臭いを軽減し、その後の室内を快適にしてくれます。10分間だけ、部屋の空気とともに、エアコン内部の空気を入れ替えるつもりで換気を行ってみましょう。部屋の温度調節は、エアコンが汚れた空気を出し切った10分後から行うのがおすすめです。

使わない日も送風運転する

夏場であっても、比較的涼しく、エアコンを使わない日があるかもしれません。また、春や秋など気候が良い時期は、エアコンを使わない状態が続きます。こうした期間が長く続くと、内部にはホコリや湿気がたまり、カビの発生源になる可能性があります。できるだけきれいな状態を保つためにも、定期的に送風運転をして内部を乾燥させ、カビ予防を行うのがおすすめです。

「エアコン防カビ」で手軽に優しくカビを撃退しよう

エアコンのカビ臭さを解消するためには、しっかりとカビを除去したうえで、日頃からカビを繁殖させないような使い方をするのが大切です。とはいえ、エアコンをこまめに掃除したり、使わない時期に送風運転をしたりするのは、手間に感じるのではないでしょうか。もっと手軽に、カビ対策をしたいときには、カビ予防アイテムを使うのがおすすめです。

貼るだけ簡単。ウッディラボの「エアコン防カビ」

ウッディラボの「エアコン防カビ」は、貼るだけで簡単にカビ予防ができる便利なアイテムです。使い方はとっても簡単。内部のカビを掃除してから、エアコンの吸気口に貼り付けるだけ、カビの発生抑制が約60日間続きます。

エアコン防カビは、植物由来の香りでカビの発生を予防します。強力な薬剤は使用せず、やさしいアロマの香りで、快適な空間を作ります。カビの発生を予防すると同時に、心地よいアロマの香りがただようから、室内の臭いも軽減できて一石二鳥。また、シンプルなデザインなので、エアコン本体になじみ、目立ちません。

エアコンのカビ臭さは、お掃除とカビ予防アイテムで対策を

エアコンから出る空気がカビ臭いと、室内での時間が不快なものになってしまいます。臭いは我慢できても、カビの胞子を吸い続けていると、体調不良を招くかもしれません。エアコンのカビ臭さは、カビの除去と日頃の正しい使い方で解消できます。掃除をしたあとは、貼るだけでカビ防止ができる「エアコン防カビ」がおすすめです。手軽にきれいが長続きする防カビアイテムを活用して、おうち時間を快適に過ごしましょう。

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