シンク下はしっかり除湿&消臭を! 〜カビやイヤな臭いを寄せつけないコツ〜
家の中でもカビが生えやすい水回り。なかでも食べ物を扱うキッチンは、カビの発生源になりがちです。とはいえ、シンクの中や水切りカゴ、三角コーナーなどは、日々のお掃除でカビ対策はできていることが多いかもしれません。
ですが、シンクの下はいかがでしょう? 普段便利に使っているわりに、なかなかお掃除の手が回らないところではないでしょうか。目につきにくいシンク下の奥はホコリがたまりやすく、湿気がこもっている場所です。ここは、カビの棲み家としてはもってこいの危険地帯。シンク下の臭いが気になるのは、もしかしたらカビのせいかもしれません。いつのまにかカビが発生したり、悪臭をだしたりすることがないように、シンク下の除湿や消臭対策について考えてみましょう。
シンク下の湿気や汚れは衛生トラブルのモト! 〜起こりうる問題編〜
シンク下は収納スペースとして、調味料や調理器具、洗剤などを入れている家庭も多いのではないでしょうか。広さもそれなりにあるうえ、調理中に手が届きやすいから、便利に使えるのがいいところ。ただ、普段使いするからこそ、お掃除をさぼりがちかもしれません。油断してほうっておくと、思わぬトラブルが起きてしまうかも。
収納スペースでありながら、「水を使う場所の下に位置し、排水管が通っている」というシンク下の特殊性に注目し、湿気や汚れがたまりやすい理由や、扉を開けたときに発する臭いから考えられる問題を確認してみましょう。
じめじめしたシンク下はカビやゴキブリが繁殖しやすい
シンク下は、湿気がこもりやすくジメジメした環境になりがちです。シンクの水に直接水を流すことはありませんが、中に通っている排水管の影響で蒸気がこもってしまうから。特に、洗い物などにお湯を使うことが多くなる寒い時期は、要注意。熱いお湯が流れる排水管と、冷えているシンク下空間の温度差で結露が発生し、シンク下の湿度はより一層高まります。
また、シンク下に調理器具を収納している場合、少し水分が残ったままの状態で片付けてしまうこともあるかもしれません。それも、湿気が増える要因に。定期的に換気を行うにしても、換気扇があるわけではなく、奥の方までしっかり乾燥させるのは難しいでしょう。
さらに、シンク下はなかなかお掃除までは手が回らないスポットの一つ。汚れを落とすというよりも、収納スペースとして「モノを片付ける、整理整頓する」ことに意識がいきがちです。シンク下に収納するアイテムが整然と並んでいたとしても、汚れやほこりが残っていれば、不衛生な状態になってしまいます。
そんな、湿度が高くて汚れがたまっている場所は、カビが繁殖しやすい絶好の場所です。ホコリや髪の毛、フケなどをエサとし、カビが繁殖してしまいます。同様に、そんな環境を好むのが、ゴキブリ。ゴキブリは暗くて、狭く、ジメジメしていて、暖かい場所を好むのだとか。好物もカビと似ています。調理器具などを置く場所に、カビやゴキブリが発生してしまうと、健康状態にも影響を与えるかもしれません。
シンク下の臭いは、衛生トラブルのサイン!
目に見えてわかるカビやゴキブリの存在は、不衛生な状態になっていることを教えてくれるサインです。そしてもう一つ、シンク下の衛生状態を教えてくれるのが「臭い」でしょう。シンク下から臭う原因は大きく3つ。その臭いから、どんなトラブルが起きているのかを確認してみましょう。
<シンク下が臭う原因3つ>
- こもった臭いがする
シンク下にさまざまな種類の食品や調理器具を、目一杯詰め込んでいるなら要注意。ただでさえ換気ができていない場所に多くの物を詰め込んでしまうと、空気の流れがますます悪くなってしまいます。そこに、湿気やカビ、調理器具に残った臭いなどが混ざると、こもった臭いが発生します。
- カビ臭い
カビ特有の臭いがしたら、シンク下にカビが発生している証拠。目に見えていなくても、排水管の裏側や天井、調理器具や食品が汚れないように敷いているシートの下にカビが生えているかもしれません。
- 下水のような臭いがする
シンク下から下水のような臭いがしたら、配管に問題があるのかもしれません。シンクと配管のつなぎ目、配管と配管のつなぎ目、配管と床のつなぎ目などをチェックしてみましょう。そのスキマから、下水のような臭いが上がってくることがあります。
シンク下をチェックする前に、シンク自体を確認しておくことも大切です。特に排水口は雑菌やぬめりが発生しやすく、そこからシンク下まで臭いが広がっている可能性があるからです。また、排水口には問題がなくても排水管に汚れが詰まっていると、イヤな臭いがこもってしまうこともあります。シンク下の臭いが気になったら、まずはシンクからパイプにかけてお掃除することも忘れずに。シンクの上下できれいにすれば、衛生状態もよくなります。
シンク下をきれいに保つためにできること〜除湿・消臭対策と予防〜
シンク下が臭う原因として3つをお伝えしました。では、どんな対策をすれば、シンク下のイヤな臭いを撃退できるのでしょうか。「③下水のような臭い」が気になるときは、とにかく「配管の修理」を行うのが最善策です。排水管にスキマがあれば、修理用のパテを使ってふさぎましょう。経年劣化によってパイプ自体に問題がある場合は、プロの手で修理をお願いしましょう。では、「①こもった臭いがする」「②カビ臭い」については、どうすればよいのでしょうか。具体的な対策や予防法を確認しましょう。
収納の見直しと消臭対策
臭う原因「①こもった臭い」を対策するなら、まずは収納の見直しを。通気性を高めるためにも、ものを詰め込み過ぎず、適度に間隔をあけて収納するのがポイントです。臭う原因「②カビ臭い」場合は、何よりカビ対策が欠かせません。カビを取り除けば、気になる臭いはなくなります。
<カビの除去方法>
- シンク下に収納しているものをすべて取り出し、アルコールを含む除菌スプレーを使って全体を拭き取る
- しばらく扉を開けたままにして、空気を入れ替え、乾燥させる
- 出したものを元に戻す
頑固なカビが生えている場合には、重曹やクエン酸を使ったナチュラルクリーニングを試してみましょう。重曹とクエン酸水(100mlのぬるま湯にクエン酸小さじ1/2)を用意し、シンク下全体に重曹を振りかけます。クエン酸水をスプレーして炭酸ガスを発生させ、カビを浮き上がらせます。気になる場所はラップでパックをしてしばらく置いておき、ぬれた布で拭いた後、水気を取るように乾いた布でふき取ります。最後に、アルコールを含む除菌スプレーを振りかけておきます。強力なカビ取り剤を使用する場合には、調理器具や食品につかないようにしっかりとふき取る必要があります。また、ナチュラルクリーニングでも、素材によっては使えない場合があります。シンク下の素材を確認したうえで、利用しましょう。
シンク下はもう湿らせない、臭わせない
シンク下の衛生状態を良好に保つには、一にも二にも「除湿」です。カビはもちろん、ゴキブリの発生を防ぐためにも、ジメジメした状態は避けたいところ。除湿グッズを取り入れながら、湿気を減らすように工夫してみましょう。小型の除湿機を設置する方法もありますが、除湿機そのものの定期的な掃除が必要になるため、手間がかかるのが難点です。
お手軽な湿気取りアイテムとして便利なのが、新聞紙です。ものを置くときに、下に敷いてみるのはいかがでしょうか。できるだけ定期的に収納したものを取り出して、新聞紙を変えるようにしてくださいね。新聞紙は便利だけど、取り換える手間がめんどう……という方には、ウッディラボの「シンク下の衛生当番」はいかがでしょうか。シリカゲルを主成分とし、除湿はもちろん、防カビ・防虫・脱臭効果のある便利アイテムです。シンク下の隅に置くだけで、場所を取りません。天然由来の爽やかなシトラスの香りでシンク下を守ります。
シンク下は除湿&消臭対策を!清潔なキッチンを保ちましょう
シンク下は、水回りということもあり湿気がこもりやすい場所です。お掃除もワークトップやシンクに比べるとつい後回しになり、汚れが放置されがち。そんな状態を喜ぶのはカビやゴキブリだけでしょう。そんな不衛生な状態を防ぐには、一にも二にも除湿です。シンク下が臭ってきたらサインを見逃さず、早めの対策が肝心。シンク下も清潔な状態を保ち、衛生面で不安のないキッチンを目指しましょう。
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