ペットがいる家のダニ対策と、ダニよけアイテムを使うときの注意点

どんな家でもダニは発生しますが、ペットがいる家では特に繁殖しやすいため、特にしっかりと対策をしておく必要があります。この記事では、ペットがいる家で特に対策しておきたい場所や、ダニから家族とペットを守る掃除や洗濯の工夫、さらにダニよけアイテムを安全に使うコツを紹介します。

※なお、本記事で紹介するのは、一般家庭に多いヒョウヒダニやツメダニなどの対策です。犬・猫のダニ駆除薬で予防できるダニ(マダニや、猫に寄生するミミヒゼンダニなど)ではありません。

<この記事のポイント>
●ペットがいる家はダニが繁殖しやすく、ダニ刺されやアレルギーの原因に
●特に注意したいのは、ペットベッド・ケージ・ソファ・キャットタワーなど
●定期的な掃除・洗濯・熱処理でダニ対策を
●ダニよけアイテムは必ずペットに安全な製品を選び、誤飲防止のため置き場所に注意  

ペットがいる家でダニに注意すべき場所

ダニは、温度20度以上、湿度60%の環境で、暗くて狭い場所を特に好みます。さらに、そこにダニのエサになるような汚れがあれば、大量に繁殖してしまいます

家の中でペットが使う場所は、ダニの繁殖に必要な条件がそろいやすいため、しっかりとダニ対策をしておく必要があります。

特にダニに注意が必要な場所の具体例としては、以下が挙げられます。

・ペットの寝床(ペットベッド、お気に入りのソファや座布団 など)
・ケージの中
・ふわふわした素材のキャットタワー など

ペットがいる家でダニ対策をしないとどうなる?

では、ペットがいる家でダニ対策をしない場合、どのような被害が考えられるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

ダニに刺される可能性がある

ダニには多くの種類がありますが、一般家庭に多いのがヒョウヒダニです。これは、人やペットを刺すダニではありません。しかし、ヒョウヒダニが増えると、これを捕食するツメダニが繁殖します。ツメダニは、人やペットを刺すことがある種類のダニです。

また、爬虫類のペットを飼っている場合は、ケージ内の床材や流木にコナダニが発生することもあります。コナダニは、食品(特に粉もの)や、畳などに発生することがあるダニです。コナダニも人を刺すダニではありませんが、これもツメダニの捕食対象なので、コナダニが増えるとツメダニも増える可能性があります。

つまり、ダニ対策をしておかないと、ツメダニが増えて、人やペットが刺される可能性が高くなるのです。ツメダニに刺されると、皮膚の炎症やかゆみ、腫れなどを引き起こすため注意が必要です。

健康被害を招く原因になることも

ダニの死骸やフンを吸い込むと、アレルギー反応が起こることがあります。これは人だけでなく、犬や猫も同じです。

最近は、犬や猫もアレルギーの有無を検査できるようになってきています。犬や猫のアレルギー症状で多いのが、かゆみです。「最近ペットが体をかゆそうにしていることが多いな」と感じるなら、一度かかりつけの動物病院に相談してみてはいかがでしょうか。

ペットを守るための、家の中のダニ対策

ここからは、大切なペットをダニから守るためにできる対策をご紹介いたします。

定期的に掃除・洗濯をする

ホコリや汚れなど、ダニのエサになるものがたくさんあるほど、ダニは繁殖しやすくなります。定期的に掃除をして室内からダニのエサを取り除き、清潔を保つことが大切です。床だけでなく、ペットが長く過ごすソファやキャットタワーなども、スキマまで念入りに掃除機をかけましょう。また、普段から粘着クリーナーで表面の汚れを取り除き、ためこまないようにすることも心がけてみてください。

そして、洗えるものは定期的に洗いましょう。ペットベッド、座布団、キャットタワーのハンモックなどのほかに、ケージもこまめに洗うことが大切です。爬虫類のケージの場合は、中に入れる流木や床材も定期的に交換しましょう。

熱でダニを駆除する

ダニは熱に弱いので、アイロンがOKなものであれば、スチームアイロンをあてることでダニを死滅させることができます。洗えるものなら、70度程度のお湯でつけ置き洗いをして、そのあと乾燥機にかけるとよいでしょう。ただし、多くのコインランドリーではペット用品を禁止していますので、自宅の乾燥機を使うようにしてください。

また、熱を使えばダニを死滅させることはできますが、ダニの死骸やフンは残ったままの状態となっていますので、しっかり乾かしてから、入念に掃除機をかけることも忘れないでください。

ダニが発生しにくいアイテムを使う

ダニは、高温多湿の環境を好みます。湿度が高くなると繁殖しやすくなりますので、ペットベッドやソファ、座布団などには、防水カバーをつけておくのがおすすめです。そうすることで、体液や尿などが中まで染み込みにくくなり、湿度も上がりにくくなります。爬虫類を飼育している方は、床材を乾燥状態が維持されやすいものに変えてみるとよいでしょう

さらに、ダニが発生しにくいアイテムに買い替えるのも効果的です。最近は防ダニ加工が施されたペットベッドやカバーも販売されています。キャットタワーなら、ふわふわした素材が使われたものより、木製やプラスチック製がおすすめ。ダニも繁殖しにくく、お手入れも簡単です。

ペットがいる家でダニよけアイテムを使うときの注意点

市販のダニよけアイテムを使うと、簡単に家のダニ対策ができます。しかし、ペットがいる家でダニよけアイテムを使うときは、以下の点に注意が必要です。

安全性の高い製品を選ぶ

ダニよけアイテムを選ぶときは、ペットに安全な製品を選びましょう。

ただ、どのような製品が「安全」なのかは、飼育している動物によって異なります。たとえば、ダニよけに使われることがある「天然ピレトリン」という成分は、犬・猫や鳥にとっては安全性が高いものですが、爬虫類や両生類、魚類にとっては毒性があります。

また、「ペットがいる家でも使える」製品であっても、以下のような注意書きがあるケースもあります。

・使用するときは部屋に入れない
・直接ペットにかからないようにする
・魚を飼育している場合、水槽に入らないように注意する など

市販のダニよけアイテムを使うときは、取扱説明書をすみずみまで読んでから、正しく使用するようにしてください

ペットの手が届かないところに置く

置いておくだけのダニよけアイテムを使用するときは、置き場所に注意しましょう。ペットの手が届く場所に置いておくと、誤飲・誤食の危険があります。本体(ケース)は大きめでも、何かの拍子に中身がこぼれてしまったり、ペットが中身を舐めてしまったりする可能性もあるため、注意が必要です。

予備のダニよけアイテムを保管するときも、ペットの手が届かないところに収納してください。

室内のダニ対策に。ウッディラボの「ダニよけシリカ」

ペットがよく使う場所はもちろん、家の中の基本的なダニ対策をしておくことも重要です。室内のダニ対策におすすめなのが、ウッディラボの「ダニよけシリカ」。天然由来の香りの力を活用した、置くだけ簡単のダニよけアイテムです。

お伝えしたように、湿度が高いとダニも発生しやすくなります。この「ダニよけシリカ」は、シリカゲルを基材としているため、ダニ対策と湿気対策を1つで行うことができます。さらに、防カビ・防虫・消臭効果もプラスされた優れものです。優しい香りがフワッと広がり、気持ちもリフレッシュできますよ。

6cm×6cmとコンパクトで、いろいろなところに使いやすい点も魅力です。ただ、コンパクトなのでペットが誤って口にしないように、置き場所には注意してください

ペットの健康のためにも、家のダニ対策を見直そう

ペットがいる家は、そうでない家に比べてダニ対策をしなければならない場所も多くなります。特に、ペットが長い時間を過ごすペットベッドやお気に入りのソファ、キャットタワー、ケージなどは、こまめに掃除をして、清潔な状態をキープしてあげましょう。大切なペットと、飼い主自身の健康を守るためにも、今日からできるダニ対策で、家族とペットが安心できる環境に整えてくださいね。

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