お風呂の排水口の「つまり」を解消するためにできること

シャワーを浴びていたら排水口からお湯があふれてきたり、バスタブの栓を抜いてもなかなか流れていかなかったりすることはありませんか? もしかしたら、排水口でつまりが起きているのかもしれません。今回は、お風呂の排水口の「つまり」についてのお話です。原因から対処法、予防法までをくわしく紹介します!
<この記事のポイント> ●排水口がつまる主な原因は髪の毛や石鹸カス ●ラバーカップや液体クリーナーなどで解消可能 ●重曹+お酢で手軽にヌメリや臭いも対策できる ●こまめな掃除と換気で予防がいちばん効果的 ●バイオ系アイテムで環境にやさしく、きれいキープ |
お風呂の排水口がつまる原因とは?

まずは、お風呂の排水口がつまってしまう原因を見ていきましょう。
つまりの原因は、ダントツで「髪の毛」!
お風呂で起こるつまり原因として、圧倒的に多いのが「髪の毛」なのだとか。シャンプーで抜け落ちた髪の毛に、石鹸カスや皮脂汚れなどが絡みつき、かたまりとなって水をせき止めてしまう。そこに雑菌が繁殖してドロドロ汚れになっていることもあるようです。次項で紹介する、髪の毛以外の原因に心当たりがなければ、いちばん疑わしいのは髪の毛です!
その他の原因
髪の毛以外の原因として多く見られるのが、小さなゴミのつまりです。ボディソープやシャンプーなどの詰め替えパックの「注ぎ口」の切れ端など、小さいゴミとはいえ、あなどれません。切り取った際に、うっかりor気づかずに流しがちなので、要注意。ほかにも、次のようなものが意外なつまりの原因としてあげられます。
*カミソリの刃
*歯磨き粉のキャップ
*ピン留め など
また、排水口にたまった髪の毛やゴミなどに石鹸カスなどが絡みついて大きな汚れの塊となり、複雑なつまりの原因となることもあります。ほかにも細い排水管の内側に水アカや石鹸カスがヘドロのように重なって付着し、排水口からの水が流れ落ちずにつまってしまう場合もあります。この場合、排水口ではなく、排水管のお掃除が必要です。
【水回りこぼれ話①】「排水口」と「排水溝」は何が違う?
お風呂やキッチンなどの水回りには、「はいすいこう」があります。漢字にすると「排水口」と「排水溝」の2パターン。どちらも音が同じなので、混同されがちなのですが、似て非なるものです。では、お風呂やキッチンなどの水回りにある”はいすいこう”は、どちらだと思いますか?
答えは「排水口」です。排水口は、日常生活で使われる水を排水し、水回りを清潔に保つために屋内に設けられています。生活排水が出ていく「口」が、排水口です。
一方、「排水溝」は「溝(みぞ)」という字が当てられているとおり、溝状になっている排水の通り道です。家の周りや道路沿いなど屋外に設けられ、雨水や生活排水を集めて排出し、水害や衛生問題を防ぐ役割を担っています。
お風呂の排水口のつまりを解消するには?

ここでは、自分でできるつまりの解消法を4点紹介します。
解消法①:ラバーカップ(スッポン)を使う
髪の毛やゴミによるつまりを解消するために、ラバーカップ(通称スッポン)を使う方法があります。使い方はとっても簡単。ラバーカップのカップ部分(ゴムの部分)を排水口に密着させ、ゆっくり押し込んで空気を抜くようにへこませたら、勢いよく引くだけです。この作業を何度か繰り返していると、空気の圧力でゴミなどが下に落ちてくれます。つまりが抜けた感覚があればOK。ゴポゴポという音とともに汚水が流れてくれます。
解消法②:真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップをより強力にしたような道具です。排水の修理をする業者が使うことも多く、ラバーカップの持ち手部分にハンドルが付いたような形状で、そのハンドルを押し引きして異物を吸い出します。ゴム部分と排水口をしっかり密着させて真空状態にするのがコツ。すき間が空いていると効果は減少します。
解消法③:液体式パイプクリーナーを使う
排水管の流れが悪く、排水が上手くいかないのであれば、市販の液体式パイプクリーナーを試してみましょう。クリーナーを流し入れる前に排水口周りを掃除するとより効果的です。使用量や使用時間などは商品によって異なるので、パッケージの説明書きや注意書きをしっかり読み、メーカー推奨の使用方法を守って作業しましょう。
強い薬剤を使うことに抵抗がある場合は、次の方法がおすすめです。つまり解消のみならず、ヌメリや臭い対策にもなるので、ふだんのお掃除に取り入れるのも◎。
<重曹とお酢を使ったつまり解消法>
⚫️用意するもの
*重曹 100〜200g
*お酢 50〜100g(クエン酸でも可)
⚫️手順
- 重曹を排水口にふりかける
- 重曹をふりかけた上にお酢をかける
※このとき、アルカリ性の重曹と酸性のお酢が化学反応を起こし、炭酸ガスが発生します。その泡がへばりついた汚れを浮かせてくれるのです。
- 1時間ほど放置する
- 十分な水で洗い流す
解消法④:ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは、長いワイヤーの先端にブラシがついた道具です。排水口に挿入し、ブラシで異物を削り落としたり、ブラシの先端に引っかけて異物を取り出したりできます。ただ、この方法が向いているのは排水管の浅い部分に「汚れ」がつまっている場合に限ります。というのも、固形物がつまっている場合は、かえって異物を奥へ奥へと押し込んでしまいかねないからです。
【水回りこぼれ話②】賃貸住宅の場合はどうする?
賃貸住宅の場合、ご紹介した解消法を試していいのか気になるかもしれません。実践してもトラブルになりにくいのは、つまりかけている程度の状態や軽度のつまりのときです。まず自分でできそうな方法を試し、それでも解決しないようであれば、大家さんや管理会社に相談してください。つまりを放置するのはもちろん、自己判断で業者に依頼したりするのはNG。賃貸住宅には原状回復義務が生じるため、早めに相談しておくのがおすすめです。
お風呂の排水口のつまりは、予防が大切!

最後に、お風呂の排水口のつまりの予防法を紹介します。
予防法①:こまめな掃除
最も効果的な予防法は、普段からしっかりと掃除をすること。というと、ハードルが高く感じるかもしれませんが、ちょっとした工夫で日々行えることは意外とあるものです。たとえば、ヘアキャッチャーにゴミ取りシートなどを貼り付けて、都度捨てるようにする。定期的に排水管の中をブラシでこする。これだけでもずいぶん違うはず。まずは、小さな一歩から始めてみませんか。
予防法②:換気を心がける
お風呂を清潔に保つうえで効果的なのが、換気です。カビやヌメリの原因となる雑菌は高温多湿の環境を好むため、換気をして湿度を下げることで、発生しにくい環境をつくりましょう。排水口のつまりとは関係ないように思えるかもしれませんが、汚れやヌメリを予防するという点で効果的です。髪の毛やゴミだけならすぐにお掃除できますが、そうした汚れに水アカや石鹸カスがこびりつくと、解消するまでに時間がかかります。できるだけ乾燥した状態を作ることで、カビ予防、つまり予防につながります。
排水口のつまりを予防するおすすめアイテム
便利アイテムを活用するのもおすすめです。

ウッディラボの「お風呂ピカピカセットPro」は、お風呂全体をきれいに保つのに役立つ、4種類のアイテムがセットになっています。それぞれの特徴は以下のとおりです。
①お風呂の防カビアロマ PREMIUM/リラックスグリーンハーブ
お風呂の壁に貼り付けるだけの防カビグッズです。天然由来の香りでカビの発生を抑えます。
②お風呂の衛生当番
お風呂の浴槽カバー(エプロン部分)に貼り付けて使います。天然由来の香りがカビやコバエを遠ざけます。
③バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用
天然のバイオ菌が主成分の液体クリーナーです。バイオの力でパイプの汚れからヌメリ、つまり、臭いまで解決します。
④バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用 濃密泡タイプ
③で紹介した「バイオサイクル 浴室・洗面台パイプ用」と効能は変わりませんが、こちらは泡タイプのクリーナーです。
どの商品にも共通するのが、天然由来の成分が使われていること。人にはもちろん、環境にもやさしいのが大きな魅力のひとつです。使い方のシンプルさも◎。どれも「貼り付けておくだけ」「流し入れるだけ」のお手軽さなので、時短掃除も可能にします。
お風呂の排水口をつまらせないための予防を!
シャワーを浴びていたら排水口からお湯があふれてきたり、バスタブの栓を抜いてもなかなか流れていかなかったり……それは、排水口のつまりが原因かもしれません。軽度のつまりであれば、自分でできる解消法はけっこうあるものです。けれど、できることなら、つまらないように予防しておきたいですよね。入浴後は髪の毛を取り除くようにしたり、換気をしたりするだけも、つまり予防に役立ちます。小さなことから始めて、排水口のつまりによるストレスを解消しましょう。







コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。