【家の虫対策】虫が出やすい家の特徴とは? 家や家の周りの虫対策とおすすめ対策グッズをご紹介

横向きに寝ている新生児

「マンションの高層階は虫が出ない」という話を、一度は耳にしたことがあるかもしれません。これは単なる噂話ではなく、ほぼ事実のようです。「ほぼ」と使ったのは、まったく出ないというわけではないからで、残念ながら、どんな家にも虫は出てしまいます。

ただ、「虫の出やすさ」という観点からみると、「虫が出やすい家」なのか「虫が出にくい家」なのかには分かれます。今回は、虫が出やすい家に注目。なぜ出やすいのかを知り、それを踏まえたうえでしっかりと虫対策を施しましょう。

そもそも家にはどんな虫が出るの?

人間の暮らしに、直接または間接的に害を及ぼす虫のことを「害虫」といいます。種類はさまざまですが、ここでは「衛生害虫」と「生活害虫(不快害虫)」に分けて、その中の代表的な虫を見ていきましょう。

※害虫の分類の仕方はいくつかあるようですが、この記事は「人的被害を起こすかどうか」の観点で分類している資料を参考にしています。

衛生害虫

衛生害虫は、感染症の媒介や疾病の原因となるなど、人に対して直接的な被害を及ぼす虫のことをいいます。ここでは、ゴキブリ・蚊・ハエの3種を例にあげ、どのような場所に生息(または発生)し、どのような被害をもたらすのかを紹介します。

<ゴキブリ>
シンク下や冷蔵庫の裏、排水溝など暗くて暖かく、ジメジメしたところを好みます。不衛生な場所に住み着いているため、体にはさまざまな病原菌が付着。食中毒や喘息をはじめとするさまざまなアレルギー性疾患を引き起こす原因になりかねないのです。

<蚊>
水田や池、下水溝、空き缶、植木鉢の受け皿など「水のある場所」で増殖し、草むらなどに生息しています。蚊に刺さされると痒みが生じるのは、吸血の際、蚊の唾液が体内に入りアレルギー反応を起こすから。痒みも不快ですが、最も恐ろしいのは感染症の媒介です。日本脳炎やデング熱など、命にかかわる重大な病気をもたらすこともあります。

<ハエ>
トイレの水洗化やごみ収集の充実など、住環境の向上で近年は減少傾向にあるといわれているハエ。とはいえ、常に人の生活圏には生息しています。糞尿や生ゴミといった不衛生なところから発生し、大腸菌やサルモネラ菌をはじめとするさまざまな病原菌を媒介します。

生活害虫(不快害虫)

見た目などが不快に感じる虫や、人的被害は起こさないものの、食料品や家具などに被害をもたらす可能性のある虫をまとめて生活害虫(不快害虫)と呼びます。ここでは、コバエ・カメムシ・アリの3種を例にあげ、どのような場所に生息(または発生)し、どのような被害をもたらすのかを紹介します。

<コバエ>
コバエというのは小さなハエの総称で、実際にはたくさんの種類がいます。たとえばショウジョウバエはいちばん名が通っているので、一度は耳にしたことがあるかもしれません。キッチンや浴室の排水口、生ゴミなどから発生します。コバエは衛生害虫で紹介したいわゆるハエとは違い、病原菌は媒介しません。ブンブンと飛び回る姿が鬱陶しいことなどから、不快害虫とされています。

<カメムシ>
農作物を荒らす(野菜や果物を吸汁する)農業害虫としての顔を持つカメムシ。一般家庭においては不快害虫とされています。春〜夏にかけては山林や草地で生息し、気温が下がる秋頃から越冬のために家屋へ侵入します。嫌われてしまう要因は、なんといっても強烈な悪臭。その臭いを洗いたての洗濯物などにつけられることがあるので厄介です。

<アリ>
土の中や倒木、石の下などに巣を作ります。外でせっせと働いている姿を見ている分には微笑ましくもあるのですが、家の中に侵入したり、ウジャウジャと大量発生することがあるため、不快害虫に分類されます。

虫対策前に知っておきたい「虫が出やすい家」の特徴

虫の出やすい家の特徴を「周囲の環境」と「生活習慣」の2つの視点から見ていきましょう。

周囲の環境編

周囲の環境によって、どうしても虫が出やすくなることがあります。たとえば、次のような場合です。

  • 公園や畑など、緑豊かで土のあるところ
  • 川や用水路、ため池などの水辺
  • 繁華街に近い
  • 建物内に飲食店が入るマンション
  • いわゆるゴミ屋敷(マンションであれば汚部屋)が近くにある

生活習慣編

家庭での何気ない習慣が、虫の発生につながる可能性も……。次の項目をチェックしてみてください。

  1. あまり窓を開けない(換気をしない)
  2. 洗濯物は部屋干しが基本
  3. 掃除機をかける頻度が少ない(週に1回以下)
  4. ゴミ捨てが苦手(空き缶や古新聞などの資源ゴミを含め)
  5. 隙間風が入ってくる(網戸や換気扇の破損)

<チェックポイント>
暖かく湿気がある環境は多くの虫が好みます(①・②が該当)。そのような環境はカビやダニも発生しやすいため、それらを捕食する虫が寄ってきてしまうという悪循環が生まれることも。各種ゴミがある状態も虫にとっては好都合です(③・④が該当)。エサになるばかりか、産卵場所になってしまう可能性もあります。隙間風が入ってくるということは、家のどこかが破損しているということ(⑤が該当)。虫が侵入しやすくなるのは当然です。

<心がけたいこと>
「虫が好むこと」に意識を傾けてみると、掃除機をかける回数を増やしてみようとか、生ゴミだけでも日々きっちり処理しようとか、自然と「虫対策」ができるようになるはずです。

虫はどこからやってくる?〜主な侵入経路〜

いったい虫はどこからやってくるのでしょうか。ここでは、虫の具体的な侵入経路を見てみましょう。

侵入されやすい4カ所に施したい予防策

最低限ここだけは対策を講じておきたい、という4カ所がこちらになります。

  • 玄関
    扉が開いた瞬間に入られることもありますから、完全に防ぐのは難しいのですが、「開けっ放し」はやめるようにしましょう。侵入を防ぐアイテムを活用するのもオススメです。
  • 窓(網戸)
    小さな虫は狭い隙間からでも侵入可能。きっちりしまっているか確認する、網戸が破れていれば修繕する、といった基本的なことを見直してみるだけでもずいぶん違うはずです。
  • エアコンの室外機
    室外機の排水ホースから侵入するケースも多いため、ホースの先端に専用のキャップやカバーをつけるようにしましょう。
  • 換気口
    換気口はゴキブリなど壁を這える虫にとっては、格好の侵入口になります。虫よけフィルターなどを活用し、侵入を防ぎましょう。

【番外編】ベランダと庭にも気をつけて!

家への侵入経路ではありませんが、ベランダや庭も、虫が集まりやすい場所です。どちらにも共通する虫対策として「こまめな掃除」と「虫が嫌いな植物(ハーブ)を植える」があります。一度状況を確認し、対策を立ててはいかがでしょうか。

家の周りの虫対策のコツとおすすめグッズ

周囲の環境を変えることはできませんが、家庭内でできることはかなりあることがおわかりいただけたのではないかと思います。ここまで紹介した対策のほかにも、こんなところを意識してみると、より虫よけ効果が高まります。

  • 植木鉢の水受けなど、水たまりをなくす
    水がたまっている場所は、蚊が卵を生みつけてしまう可能性が高いからです。
  • ライトをLEDに変える
    虫は光に含まれる紫外線に反応して集まってきます。LEDライトにはほとんど紫外線が含まれていないため、虫が集まりにくくなります。
  • 虫よけグッズを上手に活用する
    虫よけグッズも有効な手段となります。おすすめはウッディラボの「虫キライスプレー」。天然精油「レモンユーカリ」が主成分のやさしい虫よけスプレーは、ペットや小さな子どもがいる家庭ではとくに重宝されます。三角コーナーやゴミ箱、網戸、玄関、ベランダなど家中の気になる場所にさっと吹きつけるだけのお手軽虫対策。さわかな香りが、蚊やコバエ、カメムシといった害虫を遠ざけます。

虫対策で、わが家を「虫の出にくい家」にしよう

虫がまったく出ない家というのは、残念ながらありません。なにぶん小さな相手ですから、知らず知らずのうちに侵入されていることもあり、自分の意思だけでは如何ともし難いところがあるからです。ただ、「虫の出にくい家」にすることは、自分の意思次第で可能になります。そのためには、虫の出やすい家の特徴を知ることが第一歩。それがわかれば、有効な対策が見えてきます。まずは敵を知り、そして、虫の出にくい家を目指しましょう。

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