ダニが原因で肌荒れすることがあるの?ダニアレルギー対策としてのお掃除のポイントを紹介

ダニアレルギーの代表的な症状といえば、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどですが、人によっては「肌荒れ」が起こることもあります。「最近肌がかゆい」「なぜか湿疹ができた」などが気になるとき、念のため、ダニ対策もしておきませんか? 今回は、ダニアレルギーによる肌荒れを防ぐためのお掃除のポイントやダニ対策について、お伝えいたします。

ダニアレルギーの症状の一つに「肌荒れ」がある

ダニアレルギーとは、ダニの死骸やフンを吸い込むことにより引き起こされるアレルギー症状のこと。花粉症のような季節性のものではありませんが、秋に悪化しやすいと言われています。高温多湿の環境を好むダニは、湿度が高くなる梅雨の時期から特に多くなり、夏に繁殖のピークを迎えます。秋になると湿度が下がり、夏に増えたダニの死骸やフンが乾燥して粉々になるため、これらを吸い込んでしまいやすくなるのです。

ダニアレルギーの症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ以外にもさまざまな症状があり、人によっては肌荒れが起こることも。具体的には、強いかゆみを感じる、カサカサする、湿疹や蕁麻疹が出るなどが挙げられます。もともとアレルギー体質の人や敏感肌の人は、ダニアレルギーによる肌荒れが起きやすいと言われているので、秋は特に注意が必要です。

本当にダニが原因の肌荒れ?わからないときはどうしたらいいの?

「この肌荒れ、もしかしたらアレルギーかも?」と感じたら、早めに病院に行くことをおすすめします。なぜなら、アレルギーの原因はダニとは限らないからです。

1mm以下の目に見えないほど小さなチリやホコリのことを、ハウスダストといいます。これには、ダニの死骸やフンも含まれていますが、ほかにもさまざまなものが含まれています。

【ハウスダストに含まれているものの一例】

  • 人やペットの抜け毛、フケ、垢
  • 食べかす
  • 雑菌
  • カビ
  • 花粉
  • ダニ以外の虫の死骸やフン

また、アレルギーによる肌荒れではない可能性も考えられます。たとえば、ダニに刺されたところをかきむしることで肌が荒れたり、非アレルギー性の蕁麻疹やかぶれなどが起こったりすることもあります。肌荒れの原因を特定するためには、医師の問診や検査が必要です。症状がひどくなる前に、病院に行くようにしましょう。

ダニを含むアレルギーによる肌荒れを防ぐためのお掃除のポイント

ダニアレルギーによる肌荒れを予防するには、こまめに掃除をして、ダニの死骸やフンが含まれているハウスダストを家の中から取り除くことが大切。ハウスダストは非常に小さいものです。舞い上がりやすく吸い込みやすいため、空気中に多くのホコリなどが舞っていると、アレルギーを発症するリスクも高くなります。

毎日ちゃんと掃除しているのにハウスダストが気になる場合には、一度お掃除の方法を見直してみましょう。普段から、次の3つのポイントを意識してみてください。

1.朝一番に床を拭き掃除をする

ハウスダストは、人が活動している時間は空気中を漂っています。そして、人が寝静まった夜の間に床に落ちるので、朝一番に床の拭き掃除をすると、より多くのハウスダストを取り除くことができるでしょう。

ハウスダストは、特に壁際の床にたまりやすいので、朝起きたら、まず壁際の床から、フローリングクリーナーやモップで拭き掃除をすることをおすすめします。ハウスダストを風で舞い上げないために、窓は閉めたまま、エアコンもつける前に掃除をしましょう。

朝一番の掃除では、掃除機をかけるのは避けること。いきなり掃除機をかけると、排気でハウスダストが舞い上がってしまいます。そして何より、朝早くに掃除機をかけると騒音で近所迷惑にもなることがあるため、拭き掃除だけにしておきましょう。

2.正しい順番で掃除する

掃除をした場所にホコリを落としてしまわないように、掃除は「上から下へ」順番に進めていきましょう。照明カバーや本棚など高いところの掃除から始めて、最後に床を掃除します。そして、ホコリや汚れを残さないように、「奥から手前へ」順番で行うことも意識してみてください。

掃除のアイテムにもさまざまなものがありますが、高いところを掃除するときに「はたき」を使うとハウスダストが舞ってしまうので、ハンディモップのようにハウスダストを吸着させるものがおすすめ。また、最後に床を掃除するときは、いきなり掃除機をかけるのではなく、まずはフローリングクリーナーやモップなどで拭き掃除をしたあとで、掃除機をかけるようにしてください。

3.掃除機は時間をかけてかけること

ハウスダストを取り除くためには、じっくりていねいに掃除機をかけることもポイント。目安としては、1m2あたり20秒以上の時間をかけるといいと言われています。掃除機の吸引力を最大にして、縦・横さまざまな方向にかけることも意識してみてください。

また、布団やカーペットなどは、表・裏の両面かけるようにしましょう。ダニは夜行性なので、明るいうちは裏側に潜んでいる可能性が高いからです。生きているダニを掃除機で完全に駆除するのは難しいですが、できるだけ多く取り除くためにも、両面しっかり掃除機をかけましょう。

ダニを含むアレルギーによる肌荒れを防ぐためにできること

こまめに掃除をすること以外にも、ダニアレルギーによる影響を防ぐために、何かできることはあるのでしょうか。最後に、普段からできるダニ対策をご紹介いたします。

空気清浄機を使う

空気清浄機を使って、空気中に漂っている細かいダニの死骸やフン、その他のハウスダストも取り除きましょう。部屋の空気をきれいな状態でキープするためには、24時間運転し続けると効果的です。

空気清浄機を購入する際は、部屋の広さに適したものを選びましょう。また、ハウスダスト対策には「HEPAフィルター」が備わったものがおすすめ。0.3μmの粒子までキャッチしてくれる高性能のフィルターです。

そして、空気清浄機はお手入れを怠ると性能も落ちてしまいますので、フィルターやタンクの掃除をこまめに行うことも忘れないでください。

布団やカバー類を洗濯する

家の中でも、寝具周辺は特にダニが多い場所。ダニアレルギーが影響して肌荒れが起きないように、布団やシーツ、枕カバーといった肌に触れるものを定期的に洗濯して、清潔に保つことが大切です。洗濯の頻度としては、布団・枕は半年に1回、シーツは週1回、枕カバーは週2回が目安です。

布団の洗い方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

防ダニをする

ダニアレルゲンとなるのは主にダニの死骸とフンですが、生きているダニが多いほどダニアレルゲンも増えることになるので、防ダニをすることも忘れないようにしましょう

ただし、家の中からダニを完全に駆除することはできません。ダニによる肌荒れを防ぐには、日々の対策が大切です。特に、顔や身体を拭くタオルの収納場所は、しっかりダニ対策をしておきたいところ。

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お肌を守るために、日頃からダニをはじめとするアレルギー対策を心がけよう!

アレルギー症状の1つとして、肌荒れが起こることもあります。ダニが影響する場合もあるため、ダニ対策も行っておきたいところ。ただ、肌荒れの原因にはダニ以外にもさまざまなものがあるので、早めに病院に行って原因を特定してもらいましょう。

ダニアレルギーが気になる場合には、普段からこまめに掃除・洗濯をして住まいの清潔を保つこと、防ダニをして生きているダニを増やさないことが大切。便利な防ダニアイテムもたくさん販売されていますので、使いやすいものを探してみてはいかがでしょうか。

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