【ダニがいるかわかる方法】ダニを増やさないためのポイントを紹介

ダニは、ダニ刺されやダニアレルギーなどの健康被害をもたらすこともある、厄介な害虫です。とはいえ、非常に小さいため、ダニがいるかどうかがわからないこともあるでしょう。そこで、家の中にダニがいるかわかる方法をご紹介しましょう。ダニがいることがわかったらどうすればよいのか、ダニを増やさないためのポイントについてもお伝えいたします。

家にいる主なダニの種類

家の中にいるダニは、主に次の4種類です。

ヒョウヒダニ(チリダニ)体長約0.3~0.4mmの、乳白色のダニ。寝具や畳、カーペットなどに多く潜んでいる。
コナダニ体長約0.3~0.4mmの、乳白色のダニ。小麦粉や味噌、チーズといった食品や、畳、家具などにも発生する。
ツメダニ体長約0.3~1.0mmの、淡黄橙色のダニ。寝具や畳、カーペットなどに潜んでいる。人を刺し、かゆみを与える。
イエダニ体長約0.6~1.0mmの、淡灰色のダニ。ネズミに寄生し屋内に侵入することがある。人を刺し、かゆみを与える。

ダニがいるかわかる方法は?

ダニにはさまざまな種類がありますが、家庭に生息するダニの7割以上を占めるといわれているのが、ヒョウヒダニです。どんな家でもダニはいるものですが、いずれも体長1mm以下なので、肉眼で見つけるのはほぼ不可能でしょう。しかし、「ダニがいるかどうか」を調べる方法はあります。

どのくらいいるのか確認したいときには、次のような方法を試してみましょう。

検査キットを使用して調べる

最近は、生きているダニや、ダニアレルゲン(死骸・フン)がどれくらいあるのかを調べられる検査キットが販売されています。検査方法は製品によってさまざまですが、たとえば次のようなものがあります。

  • ダニがいそうな場所に検査キットを設置して数日間放置する
     → 付属のルーペで回収した検査キットをのぞき込むと動くダニが見える
  • 掃除機でダニがいそうな場所を吸う
    → 吸い取った塵の中のアレルゲン量を調べる(専用の検査キットを使う、検査会社に郵送するなど)

また、家庭のダニ対策の一環として、ダニ検査を無償で行っている自治体もあります。一度お住いの地域のホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

センサー付きの掃除機を使う

掃除機や布団クリーナーの中には、ダニの死骸やフンなどのハウスダストを検知するセンサーがついた製品もあります。このセンサーも、ダニがいるかどうかを知るための判断材料となるでしょう。

多くの製品は、センサーが検知したハウスダストの量に合わせて、ランプの色が変わるようになっています。隅々まで掃除機をかけたつもりでも、フローリングの溝やカーペットの繊維の奥などの小さな隙間に、ハウスダストが残っていることもあります。ランプの色を参考にしならが掃除をすれば、取り残しを減らすことができるでしょう。

黒い紙や拡大鏡を使う(コナダニ限定)

食品に発生することが多いコナダニは、特に小麦粉やホットケーキミックスといった粉ものを好みます。黒い紙の上に粉ものを少し取って、広げてみてください。もし粉が動いているように見えるなら、それはコナダニである可能性が高いでしょう

また、1匹だとなかなか肉眼で見つけるのは難しいコナダニですが、家具や壁に大量発生した場合は、白いカビのように見えることもあります。「カビかな?」と思うものを見つけたら、拡大鏡を使って確認してみましょう。家に拡大鏡がない場合は、最近は拡大鏡として使えるスマートフォンアプリもありますので、活用してみてください。

なお、粉ものにダニがいたときの対処法は、こちらの記事でも紹介しています。

ダニによる被害の有無を確認する

ダニ刺されやダニアレルギーのような症状がみられるなら、家の中でダニが繁殖している可能性が考えられます。自分、または一緒に暮らす家族に、次のような症状がないか確認してみましょう。

  • ダニ刺され:柔らかい部分(お腹、太ももなど)に虫刺されのような跡、赤み、腫れ、かゆみ など
  • ダニアレルギー:くしゃみ、鼻水、せき、喘息、肌荒れ など

しかし、これらの症状だけでは、ダニが原因かどうか判断することはできません。ダニ刺されやダニアレルギーが疑われる場合は、早めに病院に行って検査をし、必要な治療を受けることをおすすめします

ダニがいるかわかったらしっかり退治を

ダニが大量発生していることがわかったら、速やかに退治しましょう。そのまま何もしないでいると、さらに繁殖し、場合によっては健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。ここからは、ダニを退治する方法を紹介します。

熱で死滅させる

ダニは熱に弱く、50℃以上なら20分程度、60℃以上なら瞬時に死滅するといわれています。ダニを退治するなら、熱を使うのが効果的です。

具体的には、布団や畳には布団乾燥機を使う、洗濯できるカバー類や衣類などは洗濯して乾燥機にかけるなどの方法があります。ソファやカーペットには、スチームアイロンやスチームクリーナーを使うのも良いでしょう。ただし、スチーム系のアイテムを使った後は、しっかり乾かすことが重要です。湿気が残っていると、ダニやカビが発生しやすくなるからです。

ダニ駆除アイテムを使う

市販のダニ駆除アイテムを使えば、簡単にダニを退治することができます。さまざまなダニ駆除アイテムが販売されていますが、次のように使い分けると効果的です。

  • 洗えない・熱に弱いものに潜むダニを退治したい、特定の場所が気になるという場合
     → スプレータイプ
  • 畳のダニを退治したい場合
     → パウダータイプ(散布後、掃除機で吸い取るタイプ)
  • 家全体のダニが気になる場合
     → くん煙材
  • 薬剤を使いたくない場合
     → ダニを集めて捕獲するシートタイプ

退治したあとは死骸やフンの除去を忘れずに

実は、アレルゲンとしては生きているダニよりも死骸やフンのほうが強力です。熱を与えたり、くん煙材やスプレータイプのダニ駆除アイテムを使ったりしてダニを死滅させたとしても、後の始末が肝心。入念に掃除機をかけて、ダニの死骸やフンを除去することも忘れないでください。

ダニの影響を最小限にするポイント

ダニを増やさないためには、普段からできるだけダニが好む環境をつくらないようにすることが大切。

ポイントは大きく2つです。

1.こまめに掃除する

ダニは、エサとなるもの(人のフケ、アカ、食べかすなど)があると、繁殖しやすくなります。こまめに掃除をして、ダニのエサをため込まないようにしましょう。特に寝具周りや、畳、カーペット、ソファ、フローリングの隅・つなぎめなどは、小さな汚れやホコリがたまりやすい場所なので、入念に掃除することを心がけてください。

2.湿気対策をする

ダニは湿度が高い環境を好みますので、湿気対策も重要です。冬でも晴れた日は窓を開けて換気をする、除湿器やエアコンの除湿機能を活用するなどして、湿度を下げる工夫をしましょう。

いろんな対策をしていたとしても、ダニが1匹もいない状態をつくるのは難しいものです。外出先で服についてしまったり、換気の際に家の中に入り込んでしまったりと、完全に防ぐことはできません。定期的に駆除も行いながら、ダニの少ない空間を整えるようにしましょう。

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しっかり駆除ができたら、その後のダニ対策も重要です。普段からダニよけをしておくことで、ダニ予防になり、駆除の頻度を減らすことができます

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普段からダニを増やさないための対策を

家の中にいるダニはとても小さいため、肉眼で見つけるのは難しいでしょう。しかし、家にどれくらいのダニがいるかを知りたい場合には、ご紹介した「ダニがいるかわかる方法」を試してみてはいかがでしょうか。

ダニは、どんな家にもいるものですが、何も対策をしなければ、どんどん増えてしまいます。快適な居住空間と家族の健康を守るためには、普段から掃除と湿気対策をして、ダニが好む環境をつくらないことが大切。いろいろなダニよけアイテムも販売されていますので、これらも活用してみてくださいね。

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