好みの香りでダニよけしたい!!アロマの選び方と注意点について
ダニが嫌うアロマがあることをご存じですか? 上手に活用すれば、ダニよけを手作りすることも可能です。とはいえ、自分や家族が苦手な香りだったら、ずっと使い続けるのはつらいものです。アロマを使ってダニよけを手作りするなら、まず使える香りの種類を知っておくとよいでしょう。さらに使いたい場所によって、使用できるアロマの向き、不向きがあることも押さえておきたいところ。今回は、手作りダニよけを考えている人に向けて、アロマの選び方と注意点についてお伝えします。
ダニよけになるアロマと、ダニを引き寄せるアロマ
植物には、自然の働きで虫をよせつけない香りを発しているものがあります。植物が持つ働きもすごいものですが、目に見えるかどうかの小さいダニが香りを判別しているなんて、生き物の奥深さを感じますね。まずは、ダニが苦手とするダニよけに使える香りと、ダニが好み、ダニを引き寄せてしまう香りの種類について確認しましょう。
ダニが嫌いな香り
ダニが嫌いな香り成分として、シトロネロール、シトラール、ネロール、リナロールなどが挙げられます。それらの成分を含む精油やアロマには以下のようなものがあります。
【ダニよけになる精油(エッセンシャルオイル)】
- シトロネラ
シロトネラール、シトロネロールを含むアロマです。柑橘系の甘さとレモンが混ざったグリーン調の爽やかな香りが特徴。古くから虫を寄せ付けない作用があるといわれており、古くは蚊帳に編み込んで使用されていました。 - メリッサ(レモンバーム)
シトラール、シトロネラールを含みます。別名のレモンバームという名前の方が、有名かもしれません。蜂蜜のような甘さと瑞々しい草が感じられるようなレモンの香りで、昔から万能薬にもなるとして重宝されていました。 - レモンユーカリ
シトロネラール、シトロネロール、リナロールを含みます。スーッとするシャープな、レモンが感じられる樹木の香りです。 - レモングラス
シトラール、シトロネロールを含みます。アジアではトムヤムクンなどをはじめ、食用としても欠かせない植物です。独特なハーブの香りをベースに、フレッシュなレモンを感じさせてくれます。眠気を覚ます効果や消臭効果があるともいわれています。 - ラベンダー
リナロールを含むアロマです。ハーブとフローラルが融合した香りで、他の香りと相性がよいという特徴があります。クセのある香り、強い香りのものと合わせるとバランスが良くなり、香りの調整役としても重宝されています。 - ゼラニウム
シトロネロール、リナロールを含みます。新鮮なグリーンと甘いフローラルが混ざったような香りです。ローズの香りに似ていることでも有名です。 - 柚
リナロールを含みます。冬至の柚湯をはじめ、お料理の香りづけにも使われる柚は、日本人にとって古くから馴染み深いものです。甘いシトラス調にほのかな苦みがある香りをしています。 - 檜(ヒノキ)
日本では古くから建築材料として最も多く使われてきました。シトロネロール、シトラールなどの香りは含まないものの、ヒノキに多く含まれるαカジノールに防虫効果があると言われています。ウッディーでさわやかな森林の香りです。
ダニを引き寄せてしまう、ダニが好む香り
一方で、ダニの誘引剤として利用している香りもあります。ダニを集めるタイプのダニ対策アイテムで良く使われています。ダニは、バニラ、バナナ、グレープ等、甘い香りを好むそうですよ。アロマと言うよりも、甘い香りを漂わせる食品の匂いといえるでしょう。
【場所別】ダニよけ用のアロマはどこに置くのが効果的?
家の中でダニが増えやすいのは、寝室、ソファー、クローゼットなど、布製品がある場所。とくに、布団や枕、家族の集まるリビングのソファーやクッションなどは要注意。いずれも繊維が多く、ダニにとっては隠れやすく、卵も産み付けやすい場所となっています。さらにダニが好む20度以上、湿度60%~80%の温度・湿度条件も揃いやすいのが特徴です。また、チリダニ類は人間のアカやフケ、髪の毛、カビを、ツメダニ類はチリダニ類をエサにしているので、人が長時間過ごしたり、身につけたりするものからエサを得て、住み着いてしまいます。また、お手入れ不足になりやすいクローゼットも気を付けたい場所。詰め込みがちで、換気が不十分、湿度がこもりやすい衣類収納になっているならば注意が必要です。
【場所別】おすすめアロマの組み合わせ
では、ダニが増えやすい場所を中心に、おすすめのアロマを紹介しましょう。
- 寝具類:しっかりダニよけができ、リラックスできるアロマを選ぶ
ダニが増える条件が揃いやすい寝具には、ダニが嫌いなアロマであると同時に、できるだけ眠りやすい香りを選ぶと良いでしょう。寝室なのに目が覚めてしまうような香りでは本末転倒です。好みの香りでリラックスできるものを選ぶ必要があります。おすすめなのは、ラベンダーをベースにしたアロマです。強い香りやクセを和らげるラベンダーと共に、ダニが嫌う香りを発するシトロネラやレモンユーカリ、ヒノキなどを、好みに合わせて組み合わせるのもいいですね。 - ソファー:家族が苦手な香りを避けて
家族であっても香りの好みはそれぞれです。リビングのソファーは家族が集まる場所のため、好みの分かれる香りは避けたいもの。すっきりとしたフローラル系のゼラニウムや柑橘系の柚など、家族の好みに合わせて選びましょう。香りの主張が強いアロマを使うときは、量を少なめにすると良いですね。 - クローゼット:ダニが好む香りを避けること
クローゼットでダニが発生するのは避けたいところ。ダニが集まるようなバニラや果物の甘い香りを避けましょう。芳香剤として使用している場合や、バニラや果物調の香りをベースにしたフレグランスを洋服につけて楽しんでいる方は注意したほうがよいでしょう。良い香りを楽しむはずが、ダニを呼び寄せてしまうかもしれません。服全体に香りを定着させようと、クローゼットの中をバニラや果物の甘い香りで満たすことも控えましょう。共用クローゼットにダニよけになるアロマを置く場合、一緒に利用する家族の好みも確認しておく必要があります。家族の服の臭いが気になる際には、レモングラスやヒノキなど消臭効果のあるアロマを利用するのもおすすめです。
ダニよけアロマを手作りする際の注意点
ナチュラル派の人や、小さな子どもがいる家庭では、特に、自然にある香りでダニよけできるとうれしいですよね。ですが、手作りである以上、さまざまな難点もあります。好みのアロマでダニよけを手作りするときは、次の点に注意しましょう。
効果が一定でないことを理解する
エッセンシャルオイル・精油は、天然の植物から抽出して作られたものです。そのため、同じ名前で販売されていても、メーカーによって含まれる成分が異なります。成分が一定でないため、得られる効果にもばらつきが出るでしょう。また呼び名もメーカーによって、エッセンシャルオイル、精油、アロマオイルとまちまちです。人工的に合成された成分を含むオイルをアロマオイルと呼ぶこともあります。情報公開されている成分表なので、内容をしっかり確認するとよいでしょう。
アロマオイルが布製品についてしまうことがある
オイル状で使用するため、布製品を汚してしまうことがあります。香りにダニよけの作用が期待できるとしても、寝具やソファーについた油汚れを落とすのは大変です。大切な布製品にシミを作ってしまわないように、工夫しましょう。
ダニが好む湿度に注意
手作りのダニよけをスプレーにして使う方もいらっしゃるかもしれません。スプレーにすると手軽に使える便利さがありますが、水分が多く染みこむ場所に使用すると、湿気を好むダニやカビを招く可能性もあります。薄手の布の表面など乾きやすい場所に使い、湿気がこもらない工夫をしていきましょう。
ダニが気になる場所へ使う場合は、スプレータイプにしない方がよいケースもあります。寝具やソファーに使う場合は、シミになっても目立たない場所にオイルを1~2滴落とす、サシェを用意して置いたり吊り下げたりする方法をとるとよいでしょう。
猫やフェレットなど、ペットと同室の場合、健康被害が出ることも
ペットにとって、強い香りはストレスの原因になります。人にとっては好ましい香りであっても、ペットにとっては苦痛となる可能性があるのです。とくに、猫やフェレットのように肉を食べないと生きていけない動物の肝機能は、人間とは解毒できる範囲が異なるようです。そのため、人にとっては害がない香りでも、ペットにとっては有害となる香りがあります。家族の一員であるペットが対応できるかどうかも確認しながら、使用しましょう。
自分好みのダニよけで、気分に合わせて心地よく過ごしましょう
寝室はリラックスできる香りに、リビングのソファーは爽快感、自分のクローゼットはほんのりフローラルに……など、ダニよけしながらも、シーンに合わせて香りが選べたら素敵ですね。とはいえ、手作りのアロマを定期的に作るのは意外と大変です。そんな時は、いくつかの香りが選べるウッディラボのダニよけシリカを活用するのはいかがでしょうか? 小分けパックのダニよけのため、オイルを垂らしてシミができたり、スプレーで水分がしみこんだりすることなく使えます。除湿や消臭効果もあるため、イヤな臭いが気になる場所にも利用しやすいですよ。
ウッディラボの「ダニよけシリカ」は、天然の働きを生かし、アロマの力を使ったダニよけアイテム。小さなサイズで、クッションや座布団カバーの中に入れても邪魔になりません。ダニが嫌う植物の香りでダニよけし、シリカの働きでダニが苦手な乾燥状態を作ります。
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