【保存版】布団のダニ対策を徹底解説!布団ケアとダニよけ法まとめ
ダニにとって布団は最高の住処。それは、いったいなぜなのでしょうか? 布団にダニが発生してしまう理由をはじめ、効果的な退治法や寄せ付けないための予防法、また、技ありの収納方法まで、布団のダニ対策について、徹底解説します!
なぜダニは布団に発生しやすいの?
毎日、数時間を過ごす布団は、汗や髪の毛などが付着しやすく、湿気を含んでいます。この汚れと湿気こそが、ダニを招く要因です。「ダニのいない家はない」といわれほど身近に生息し、ダニによる健康被害も発生します。こうした環境を、なぜダニが好むのか、まずは、ダニの生態について知ることから始めましょう。
ダニにとって、布団は住み心地抜群の場所!
ダニは、温度20〜30℃、湿度60%以上という高温多湿の環境を好みます。そこへ、人のフケやアカ、食べカスなどのエサが加われば、繁殖するための条件が整い、爆発的に増殖。とくに梅雨時から秋口にかけて発生しやすいといわれるのは、特に高温多湿になりやすいから。しかし、実は、季節に関係なく、一年を通してダニが発生しやすくなっています。というのも、現代の日本の住宅は気密性が高く湿気がこもりやすいから。さらに、冷暖房により温度が一定に保たれています。人間にとって快適な空間は、実は、ダニにとっても過ごしやすい環境になっているのです。
なかでも布団は人の体温で温められ、寝汗による湿気がたまって高温多湿になりやすい場所。エサとなる皮脂なども付着しているため、繁殖するための条件がすべて揃う、ダニにとってのパラダイスになります。
ダニはとても小さく、肉眼で見ることは困難です。しかし、小さな体ながら、深刻な健康被害を及ぼす恐れのある厄介者。人間にとっては不快な存在ですが、ダニも生き物の一種である限り、苦手な場所もあります。ダニの生態を知ることで、対策法が見えてきますね。
布団にいるダニはどれ?家の中にいる主なダニの種類
家の中に潜む主なダニは、チリダニ、コナダニ、ツメダニの大きく3種類。総称して「屋内塵性ダニ類」と呼ばれています。なかでも、布団に入り込みやすいのがチリダニ(ヒョウダニ)です。続けて、家に潜むダニの特徴を詳しく見てみましょう。
- チリダニ(ヒョウヒダニ)
家の中に潜むダニの内、およそ8割を占めるのがこのチリダニで、ほぼ一年中見られます。人のフケやアカ、ホコリなどが好物で、フケやアカなどのエサが1gあれば300匹ほどのダニが生息できるとも。カーペット、ベッド、布団、枕、ソファなどを住処にしています。体長は0.3〜0.4mm。 - コナダニ
梅雨時、秋口に増殖。小麦粉などの粉製品をはじめ、乾物、チーズ、チョコレートといった広範囲の食品やワラなどをエサにしています。住処は食品、畳など。体長は0.3〜0.4mm。 - ツメダニ
梅雨時、秋口に増殖。他のダニ(チリダニ、コナダニ)やチャタテムシなどの微小昆虫をエサにしているため、それらが増えると必然的にツメダニも多く発生するという事態に。住処はカーペットや畳など。体長は0.3〜1.0mm。
布団ダニによる健康被害
刺すというイメージのあるダニですが、実は家の中にいるダニで人を刺すのはごく一部。喘息やアトピー性皮膚炎などの原因となるアレルゲンを持っているダニの方が圧倒的に多く、健康被害も深刻です。
くしゃみや鼻水は、チリダニの影響かも…
喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など、アレルギー疾患の原因となるのが、「チリダニ」です。生きているダニはもちろん、フンや死骸までもがアレルギーを招く元となります。花粉症の季節でもないのに、布団に入っているとくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状があれば、チリダニによるアレルギー症状の可能性も考えられます。一度、検査を受けてみると良いでしょう。
ツメダニは人を刺す
「ツメダニ」は、吸血はしないものの、人を刺すことがあります。刺されたすぐには腫れや痒みは出ませんが、1〜2日経つと赤く腫れて痒みが起こり、1週間ほど続くこともあります。
コナダニが増えると、ツメダニが増える
「コナダニ」は、チリダニやツメダニのように体に直接害を及ぼすことはありません。しかし、コナダニが増えると、それをエサとするツメダニを繁殖させる可能性があります。結果として、増えたツメダニに刺される可能性が高まるという悪循環が生まれてしまいます。
いずれにしても、症状が出たときは自己判断せずに、医療機関を受診することが大切です。上記の症状はあくまでも一例であり、ダニ以外のことが原因でも起こり得ます。
布団をダニから守るための対処法〜退治編〜
ダニが布団を好む理由やその影響がわかったら、次はその対処法です。先にもお伝えしたとおり、ダニには好みの環境があり、ダニを増やさないためには、嫌いな環境を作ればよいというわけです。ダニが繁殖しにくい環境を作るには、まずしっかり退治することが大切です。
“今いるダニを死滅させる”ために役立つ、2つの方法を紹介しましょう。併せて「天日干し」と「洗濯」の効果についてもご紹介します。
コインランドリーでの乾燥処理
布団に住み着くほぼすべてのダニを死滅する、最も効果的な方法として、「コインランドリーでの乾燥処理」があります。コインランドリーまで持ち運ぶ手間はありますが、その効果は絶大。なぜならダニの弱点となる「高温と乾燥」という2点を同時に対策できるからです。
上述したように、ダニは高温多湿の環境を好みますが、50℃以上の高温となると話はまた別。50℃なら20〜30分程度で死滅し、60℃以上になると、ダニは即死滅するといわれています。また、湿度は60%を切ると繁殖力が落ち、40〜50%になると脱水により1週間前後で死滅するのだとか。つまり、温度によってダニを退治し、もし生き残ったダニがいても、乾燥によって死滅させられるというわけです。
コインランドリーの乾燥機は、高温のものであれば80℃以上になり、ダニを死滅させる60℃を超える仕様になっています。また、乾燥中はドラムが高速回転しているため、ダニの死骸やフンなどまで、きれいに振り落としてくれるでしょう。
ただし、コインランドリーの乾燥機は使用できない素材があるため注意が必要です。例えば、ウールやカシミアなどの素材は高温乾燥によって傷んでしまう可能性があります。利用前には必ず洗濯タグを確認し、コインランドリーでの乾燥が可能かどうかを確かめておきましょう。また、キルティング加工をしていない布団は、中身が片寄ってしまうため、布団の使い心地が悪くなる可能性があります。使用は控えた方が良いでしょう。
布団乾燥機を使っての熱処理
家庭で行えるダニ退治で効果が高いといわれているのが、布団乾燥機を使う方法です。布団乾燥機は、温める際に専用のマットを使用するかどうかで2つのタイプに分かれます。
マットありタイプは、掛け布団と敷布団の間などに専用マットを挟むことで、隅々まで熱が行き渡り、ムラなく乾燥できるものです。ただし、準備や後片付けに手間がかかるのが難点。一方、マットなしタイプは掛け布団と敷布団の間にノズルを差し込むだけなので手軽に使える反面、熱が均一に行き渡りにくいのが残念なところです。どちらもメリット・デメリットはありますが、1日2回(朝・晩)、3日ほど連続して使うことで、ダニを死滅させやすいとされています。
ただし、コインランドリーの乾燥器とは違い、死滅したダニが布団の中に残ってしまうため、ダニを取り除く必要があります。ダニを掃除機で吸引し、アレルゲンとなる死骸やフンをしっかり取り除きましょう。掃除機がけは、吸い込み口をできるだけゆっくり動かしながら吸い取っていくのがポイント。片面だけの掃除機掛けで終わらせず、両面からしっかりと吸い込むようにしましょう。
「天日干し」はひと工夫するのがポイント
家庭でできる手軽なダニ対策として、多くの人が実践しているのが天日干しかもしれません。天日干しは布団に風を通して乾燥させるという意味では効果的ですが、“ダニを死滅させる”までにはなりません。その理由は大きく2つ。
- 布団内部の温度がダニの致死温度である50℃以上までにはならない。
天日干しをしても、布団の温度は40℃くらいまでの上昇が限界といわれています。 - 陰になった部分にダニが隠れてしまうこと。
太陽光は布団の奥や裏側には当たらず、陰になった部分は温度が上がりません。温度が低い場所にダニが移動してしまうため、生き残ってしまいます。途中で布団を裏返しても同じこと。また反対側へと逃げてしまうので、あまり意味がありません。
天日干しでダニ対策するなら「黒い布を使用する」
天日干しは、そのまま干すだけではあまり効果が期待できませんが、しっかり高温の状態を作れれば話は変わります。その方法とは、「黒い布を袋状にして、そこに布団を入れて干す」こと。黒い布が熱を吸収し、ダニが死滅する温度まで上昇させます。黒い布ではなく“黒いビニール袋”を使う方法もありますが、これはお勧めできません。というのも、通気性の悪いビニール袋は、温度によって内部に湿気がこもり、布団を傷めてしまう可能性があるからです。
天日干し後の布団をたたくと、ダニの被害が広がるかも
また、取り込むときには、布団を叩かないこと。天日干しをすると、屋外のホコリが布団に落ちてしまうため、叩いて落とす人も多いかもしれません。ですが、ダニによる被害を考えると、布団叩きはNG。叩くことでダニの死骸やフンを細かく砕いてしまいます。それを寝ている間に吸い込んで、かえってアレルギーなどの症状が悪化する原因に。ほかにも、中綿を傷めてしまうなど、いいことはひとつもありません。撫でるように表面のホコリだけを取るようにしましょう。
「炎天下の車内に布団を置く」はあり?
高温状態にするために、「炎天下の車内に置く」という方法を実施する人もいるようです。しかし、これも実は避けた方がよさそう。というのも、炎天下の車内はダニの致死温度には達するものの、そもそも車の中はダニが発生しやすい場所です。そこに布団を置いてしまえば、今度は車内の日陰にダニが移動してしまう可能性もあるでしょう。また、死骸やフンが車内に落ちてしまえば、お掃除も大変です。
干した後は掃除機をかけるというダニ退治の最後の仕上げにおいても、車内で終わらせるのは難しいでしょう。室内に持ってきて掃除機をかけるとしても、運び入れるうちに死骸があちこちに落ちてしまうかもしれません。ベランダに布団を干すスペースがなく、どうしても車を利用するなら、「黒い布と組み合わせてボンネットに干す」というやり方ではいかがでしょうか。
ただし、いずれにしても、天日干しだけでダニを死滅させるにはやや手間がかかります。天日干しには殺菌効果や布団を乾燥させるという優れた効果があるため、“ダニを死滅させる”というよりは“ダニの発生を抑制する”という予防法として取り入れると良いでしょう。
「洗濯」でダニの死滅は難しい。清潔さを保つことはダニ予防に
丸洗いできる布団の場合、洗濯をすれば水の勢いでダニも一緒に洗い流されて、退治できそうなイメージがあります。しかし、実は、ダニは水や洗剤に強い生物です。繊維にしっかりとしがみついて、ちょっとした勢いでは離れてくれません。そのため、洗っても生き残ってしまうことの方が多いようです。また、洗剤が溶けた水の中でも一週間以上は生き残れるとも言われています。
といっても、洗濯がダニ対策にならないわけではありません。薄手の寝具(枕カバーやシーツなど)は、ダニがつかまるところが少ないため、おおかた洗い流すことできます。定期的に洗えば、ダニを洗い流すと同時に、清潔さを保ち、ダニが近づきにくい環境を保てます。
厚手の寝具を洗濯する際にも、ひと工夫を加えて、ダニをできるだけ退治するようにしてみましょう。やり方は簡単。それは、洗濯機に入れる前に、「70℃くらいの熱湯につけておく」ことです。
先にもお伝えしたように、ダニは60℃で死滅するため、高温のお湯につけることでダニ退治につながります。ただし、厚手のものは内部までお湯が浸透する間に温度が下がってしまう可能性があるため、やや熱めのお湯を使うと良いでしょう。後は、普段通りに洗濯するだけ。熱湯によって死んだダニやフンなどを洗い流して、ダニ対策が可能です。
この方法は少し手間がかかるものの、お湯さえあればできるというシンプルな方法です。ですが、こちらも素材によるため、洗濯表示を確認し、高温での洗濯が可能かどうかを確認しましょう。また、火傷にも十分気をつけてくださいね。
乾燥機能がある場合、併用するとより効果的です。完全に乾いたあと、50℃以上の高温で30分ほど乾燥させると、より効果的です。ダニ対策コースが付いている場合は、取り扱い説明書に従って行いましょう。
布団をダニから守るための対処法〜予防編〜
ダニは死滅させたら終わりではなく、次のダニが発生しないように予防することも大切です。“ダニの発生を抑制する”という視点で、予防に取り組みましょう。お手軽な方法を2つご紹介します。
定期的な天日干しで湿度を逃す
天日干しをすることで、ダニの好きな湿気を取り除くことができます。実は、これこそが、天日干しの大きなメリットです。ですが、やり方を間違えると効果は半減するどころか、あまり意味がない結果になってしまうかも。簡単なようでいて、奥深いのが天日干しです。しっかり湿気をとるためのコツをお伝えします!
コツ1:晴れた日の10時〜15時の間に干しましょう
布団を天日干しする最適な時間帯は、晴れた日の10~15時。この時間帯は、屋外の湿度が低く、布団が乾燥しやすくなります。15時を過ぎる前に取り入れましょう。夏場は日差しが強いため、午前中に干すだけでもOKです。日差しによる布団へのダメージを軽減するには、カバーをかけておくのがおすすめ。布団の種類によって、最適な干す時間の長さや頻度などが異なります。使用している布団の素材に合わせて、効果的な天日干しを行いましょう。
- 綿布団
保湿性・吸水性にすぐれる綿布団は、こまめに干すのが効果的。週1〜2回を目安に、片面2時間ずつ、計4時間程度天日干ししましょう。 - 羽毛布団
羽毛布団はとてもデリケート。月に1〜2回程度、風通しのよい日陰で干すだけで十分です。長期間使わないときなどは、天日干ししてからしまいましょう。 - 真綿布団
日光に弱く、とてもデリケートな素材なので、天日干しはしないこと。月に1〜2回程度、風通しのよい日陰で干すだけで十分です。
布団を干した後は、先にもお伝えしたように、布団は叩かずに、優しくなでるようにホコリを落とします。また、上記はあくまでも湿気を取るのが一番の目的であり、ダニ予防として実施します。ダニの死滅については、「黒い布を使う」の項を参考にしてくださいね。
ダニ対策グッズを活用する
スプレーやシートタイプのダニよけなど、さまざまなダニ対策グッズが市販されています。タイプ別に選び方のポイントを見てみましょう。
スプレータイプのダニよけ
多くのメーカーからスプレータイプのダニよけが出ています。薬剤が含まれるスプレーを気になるところに吹きかけるだけなので簡単です。商品を選ぶ際には、成分をしっかり確認しておくと良いでしょう。布団や枕に使うことを考えると、できるだけ体に優しいものを選びたいところ。殺虫剤を含むものよりも、できるだけ天然成分を使用したものを選ぶとおいでしょう。また、効果の持続時間も要チェック。商品によって効果が続く期間は大きく違い、1週間に1度という商品もあれば1ヶ月持続するまで、さまざまです。成分と見比べながら、納得できるものを選びましょう。
シートタイプ
布団や枕の下に置いておくだけなので、とても便利に使えます。ただし、スプレータイプと同様に、成分や効果の持続時間をしっかり確認しましょう。
置くだけタイプ
気になるところにポンと置くだけで、ダニよけをしてくれるアイテムは、スプレーのように手間がかからず、手軽で簡単です。こちらも、上記の2つ同様に分や効果の持続時間をしっかり確認しましょう。また、できるだけコンパクトなものを選ぶと、ちょっとしたスキマにも活用できるので便利です。
ウッディラボの「ダニよけシリカ」は、置くだけ簡単なダニよけアイテム。天然由来の香り成分でダニの繁殖を抑制します。アロマの香りで、心地よい空間に。使用期限は3ヵ月で、使用後には乾燥剤として再利用できます。香りの力でダニよけ、シリカゲルによって湿気を取り除くから、ダニが好まない空間を作ります。
長期間使用しない布団のダニよけ対策~効果的な保管方法~
シーズンの入れ替わりや来客用など、普段使わない布団のダニ対策も重要です。いざ使うときにできるだけ手間をかけないよう、保管中にもしっかりダニ対策をしておきましょう。収納する際のポイントや保管場所のポイントについても紹介します。
効果的な収納法
長期間使わない布団を収納するときは、次の3点を心がけてみましょう。
- 湿気を飛ばす
ダニ予防を考えるなら、できるだけ湿気を残さないのがポイント。収納前には天日干しをして、こもった湿気を逃してからしまうようにしましょう。具体的な方法は、前項予防編の「天日干しで湿度を逃す」を参考にしてください。また、カバー類は洗濯後、しっかり乾燥させるのも忘れずに。 - 布団収納袋や布団圧縮袋の活用
湿気やホコリから布団を守るために、布団収納袋や布団圧縮袋を活用するのもおすすめです。布団収納袋はできるだけ通気性のよいものを選び、除湿剤や防虫剤を一緒に入れておきます。布団圧縮袋は省スペースになりますが、長期間入れっぱなしにしておくと、布団が傷む可能性があるため、定期的なお手入れが必要です。時々袋から取り出して天日干しをすると良いでしょう。 - 定期的に天日干し
圧縮袋を使用する場合に限らず、長期間使わない寝具は定期的に天日干しをすることもおすすめします。布団のコンディションを確認する機会にもなり、風通しをすることで、ダニやカビの発生予防に役立ちます。
保管場所のダニ対策も忘れずに
布団をダニから守るには、保管する場所のダニ対策もとても大切です。押し入れや布団ケースなどに収納した場合の湿気対策を中心に、対策方法をご紹介しましょう。
- すのこを活用する
押し入れや布団ケースの下にすのこを敷けば、床と直に接するのを防げるだけでなく、通気性がよくなります。湿気は下に落ちる性質があるため、2段の押し入れの場合には、上段に保管すると良いでしょう。 - 除湿グッズの活用
使い捨てタイプのものから家電まで、さまざまな除湿アイテムが市販されています。湿気アイテムは使いきりのものが多いため、使いやすさやコスト、環境を考えながら、納得のいくものを選びたいところ。シリカゲルを使った乾燥剤なら、天日干しなどで乾燥させると再利用できるため、お財布にも自然に優しいですね。 - 定期的に換気をする
収納スペースを締め切ったままにしていると、湿気がこもりやすくなります。定期的に扉を開け、換気を行ってください。とはいえ、扉を開けたところで、モノがぎゅうぎゅうに詰まっている状態では、風邪が通りません。モノを詰め込みすぎないのも、湿気対策につながります。 - 定期的に掃除をする
ダニのエサとなるホコリをためないことも、ダニ対策の一部。収納スペースは、普段の掃除ではなかなか手をつけないことが多いため、衣替えの時期や布団のお手入れをする際に、お掃除タイムを設けてみて。目立ったホコリだけでも取れるよう、ハンディモップなどの掃除用品を近くに用意しておくといいかもしれません。
ダニを寄せ付けないための環境づくり
ダニを寄せ付けないためには、布団だけでなく、室内環境全体を整えることも大切です。寝室だけでなく、家中のダニ対策に役立つポイントをまとめました。
寝室以外もお掃除を
ダニ対策には、こまめな掃除が欠かせません。ホコリやフケ、食べこぼしなど、ダニのエサになるものを断つことは、繁殖を抑えることにつながります。ダニそのものだけでなく、死骸やフンを取り除くことで、アレルギーのもとになるものを減らす効果が期待できます。
ただし、寝室だけを掃除しても、家のどこかで大繁殖していれば、移動してくる可能性があります。特にダニアレルギーが気になる人や、家族がいる人は、できるだけ家全体のお掃除まで範囲を広げましょう。
とはいえ、ダニは掃除のしにくい場所にも存在します。ダニが繁殖しやすく、お掃除がしにくいという厄介な場所をきれいにするポイントをまとめました。
ダニの繁殖ポイントを減らす
ソファやカーペット、ぬいぐるみなどのファブリックも、ダニ対策が必要です。ソファ本体は、掃除機をかけるだけでなく、布団乾燥機などを使って、定期的にダニ退治をするのがポイント。カバーを外せるタイプなら、こまめにカバーを洗濯し、しっかり乾かして使用します。ダニ対策を考えるなら、高温で洗濯できる素材のカバーにするのがおすすめです。
カーペットのダニ対策には、スチームアイロンを使った掃除が効果的とされています。蒸気を利用して、100℃以上の熱をカーペットの奥まで届けましょう。やり方は簡単です。
<カーペットのダニ退治>
- タオルを水で濡らして固く絞る。
- 1のタオルをカーペットの上に敷き、スチームを噴射する
※1箇所あたり30秒ほどを目安に、奥までしっかりと熱を届けましょう。 - 最後に、念入りに掃除機をかける
マットレスの湿気を取り除く
マットレスの湿気は底の方にたまりやすいため、窓際に立てかけて乾燥させるのが効果的です。天気のいい日は、定期的に風通しを。汚れやほこりがたまりやすいので、掃除機がけも念入りに。
畳もダニが繁殖しやすい場所
畳は布製品ではありませんが、原料であるイグサが湿気を吸収しやすいうえに、目にホコリなどがたまりやすく、家の中でもダニが繁殖しやすい場所のひとつです。こまめに掃除機をかけ、週に一度は拭き掃除も。畳に湿気をこもらせないように、雑巾は固く絞って使うのがポイントです。できれば、数ヶ月に一度は畳を外して天日干しを行うのが理想です。
室内換気で、できるだけ湿気を逃す
ジメジメした環境を好むダニ。何度もお伝えしているように、ダニ対策はいかに湿気を逃すかが重要なポイントになります。ダニ対策の中でも、換気はすぐにできる簡単なもの。新鮮な空気を取り込むというイメージが強いですが、湿度を下げるという面でも優れています。ただ、やり方を間違えてしまうと、かえって湿度を上げてしまうことになりかねません。換気の大事なポイントを3点、紹介します。
- 春夏は12〜16時、秋冬は12〜14時の間に行う
一日の中で湿度が低いといわれているのが、春夏は12〜16時、秋冬は12〜14時の時間帯です。 - 時間は5〜10分くらいを目安に
短時間の換気を数回に分けて行うのが理想ですが、5分ほどの換気を1回するだけでも効果は期待できるそう - 空気の通り道をつくるために、窓は2ヶ所開けること
効率よく行うためには、入口と出口の2ヶ所が必要です。入口を狭く(5〜15㎝ほど)出口を広めに開けるのがポイントです。
せっかく換気をしても、室内の湿度が上がるようなことをすれば、例えば、部屋の中に洗濯物を干したり、ダニが繁殖しやすい場所に加湿器を置いたりすることで、湿気が残りやすくなります。水分は下に落ちるため、カーペットや畳の部屋では注意が必要です。
ウッディラボの「ダニよけシリカ」でお手軽ダニよけを
ダニ対策は一日で終わるものではなく、日々続けていくことが大切です。とはいえ、忙しい毎日を送っていると、なかなか思うように掃除や換気ができない日もあります。そんなとき頼りになるのがダニよけグッズ。
ウッディラボの「ダニよけシリカ」は、ダニが気になるところにポンと置いておくだけで取り扱いが簡単。天然由来の香り成分がダニの増殖を抑え、シリカゲルが湿気を吸い取ってくれます。殺虫剤や忌避剤は不使用で、使用期限は3ヵ月。小さな分包タイプなので、布団はもちろん、カーペットの下や、枕・クッションの中、パントリーなど、様々な場所に使えます。使用後は、半日ほど天日干しをすれば除湿剤として再利用できるというエコなアイテム。ダニには厳しく、人や環境には優しい、ウッディラボの「ダニよけシリカ」をお試しください。
布団のダニよけは、日々のお手入れが大切
ダニにとって布団は格好の住処です。大切な休息時間をダニに脅かされないようにするために、まずは今いるダニを退治し、その後もできるだけ「ダニを寄せ付けない環境づくり」を心がけるのが大切です。こまめな掃除と定期的な換気を行いながら、ダニ対策を行い、気持ちよい布団で快適な睡眠をとってくださいね。
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