カメムシが発生する時期はいつ?早めに始めたいカメムシ対策
関西圏を中心に日本各地でカメムシが大量発生した2023年の秋。2024年の春を迎え、その再来を思わせるような兆候がすでに出始めています。昨年は秋、今年はもう春から……カメムシのシーズンって、いったいいつなのでしょう!? 今回は、知っているようで知らないカメムシのお話です。生態から対策まで詳しく紹介します。
【カメムシの生態】カメムシの時期はほぼ一年中!?
まずは、カメムシの生態を知ることから始めましょう。身近な虫でありながら、じつのところよく分かっていないカメムシの姿が、少しずつクリアになってくるはずです。
そもそも、カメムシってどんな虫なの?
カメムシ類は種類が多く、日本だけでもおよそ1,300種が確認されています。色や形もさまざまで、「害虫」とされるものもいれば、「益虫」とされるものも存在します。そのうち、害虫として代表的なのが「クサギカメムシ」と「ツヤアオカメムシ」の2種類。両者に共通する特徴を「臭い」「外観」「害」の3つの視点から紹介します。
<臭い> 強烈な悪臭を放つ!
身の危険を感じると、成虫では後ろ脚の付け根から、幼虫では背面の開口部から悪臭のする分泌液を放ちます。ある実験では、自身の臭いが原因で死んでしまったカメムシもいたのだとか。しかし、意外なことに悪臭を放つカメムシは少数派だといいます。「青リンゴの香り」と表現されるカメムシもいるそうですから、驚きです。
<外観> 亀の甲羅のような形をしている
「カメムシ」という名前は、六角形のカラダが亀の甲羅に似ていることに由来します。細長いカメムシや丸みを帯びたカメムシもいるなかで、亀型のクサギカメムシやツヤアオカメムシは、まさに正統派のカメムシ。ちなみに、両者の色はずいぶん違います。クサギカメムシは「ツヤのない暗褐色」、ツヤアオカメムシは「ツヤのある鮮やかな緑色」をしています。
<害> 農作物への被害
悪臭を発することから「不快害虫」としての印象が強いカメムシですが、農作物に深刻な被害をもたらす「農業害虫」でもあります。ストローのような口で果物や野菜などの汁を吸うため、吸われた箇所が傷んだり、変形したりするなどの害が出て、商品価値が著しく損なわれてしまうのです。作物の葉の裏に卵を産みつけたりすることも。農業にとっては敵ともいえるカメムシですが、その一方で、農作物を害虫から守ってくれる種類のカメムシがいることも頭の片隅に入れておきたいところです。
カメムシの発生時期
カメムシは、越冬期間を除けば、ほぼ1年を通して見られる虫です。まずは、カメムシの1年をざっくりと見てみましょう。
- 春:人里に下りて冬を越したカメムシが、山へ移動し始める。一部はそのままとどまり、果樹など農作物を加害する。
- 夏:山で、スギやヒノキなどの実を食べて繁殖する。
- 秋:越冬場所を求めて、山から飛来する。街灯などの照明に集まったり、農産物に被害を与えたりする。
- 冬:落ち葉の下や樹皮の中、人家で成虫のまま越冬する。
カメムシが活動し始める時期は春からです。ただ、多くは山へ移動して繁殖期を迎えるため、通常であれば春に見かけることはあまりありません。今年(2024年)の春は、専門家でも初めて見る多さだといいますから、やはり異例なことです。では、なぜそのような異常事態が起きているのか?
原因の一つとされているのが、2023年冬が暖冬だった影響です。暖かい日が多かったことから昨秋に大量発生したカメムシの多くが越冬に成功し、今春も大量に残っているからではないかと考えられています。
一方で、カメムシが多く見られるのが秋。カメムシが越冬場所を求めて、山から人里へと一斉に移動する「集団行動」を行う季節であり、その際、洗濯物に付着したり、家屋へ侵入したりするなどの迷惑行為も増えてきます。年によっては、実際にカメムシの大量発生が起こりますが、その原因は、まだ解明途上。有力な説として挙げられているのが、『スギやヒノキの実が豊作だった年は大量発生する』というもの。
カメムシの幼虫は、スギやヒノキの実(球果)を餌にして成長します。実が豊作(=エサが豊富)だと、成虫になるカメムシが多くなり、結果、カメムシの大量発生につながります。ちなみに、花粉が多い年は、実も多くなるそうです。
【カメムシの対策】早めの対策が肝心!
ここからは、カメムシの対策編になります。どれも地道だけれど、効果が期待できるものばかりです。ぜひ、実践を!
カメムシを侵入させないために講じておきたいこと 〜予防編〜
室内への侵入を防ぐための方法を4点紹介します。
●網戸やサッシなどの隙間をふさぐ
カメムシは2mmの隙間があれば家の中に侵入できるそうです。網戸やサッシに隙間がある場合には、隙間テープ」などを活用してふさぎましょう。隙間テープは100円均一ショップなどでも購入できます。
●除草する
草木を好むカメムシ。とくに雑草が生い茂っているところは、格好の繁殖場所になります。自宅に庭や家庭菜園がある場合は、定期的に除草するようにしましょう。卵を産みつけられなければ、数は増えません。
●ハッカ油をベランダや窓サッシに吹きかける
カメムシは、ハッカ油などミント系の香りを嫌がります。ハッカ油スプレーを窓や網戸などに吹きかけておけば、忌避剤として効果が期待できます。ハッカ油スプレーは、誰でも簡単につくれるのがうれしいところ。
ハッカ油スプレーを作るために用意するものは、
- ハッカ油:20滴ほど
- 水 道 水:90ml
- スプレー容器
の3つ。スプレー容器にハッカ油と水道水を入れて、よく混ぜ合わせれば完成です。
※ハッカ油にはポリスチレンを溶かす作用があるため、ポリスチレン(PS)製の容器はNGです。
※あくまで、忌避剤として使用する場合の分量です。
※火を使用する場所には使わないでください。
●防虫剤を散布する
カメムシの侵入経路となる玄関や窓、外壁などに直接吹きかけておきます。スプレーの種類によって虫よけ効果の持続時間が違うので、しっかり確認して、納得のいくものを選びましょう。
●自然派なカメムシ除けのアイテムもおすすめ!
ハッカ油は香りの持続時間がそんなに長くないし、強い成分の防虫剤は極力使いたくないし……という方におすすめしたいのが、ウッディラボの「虫キライスプレー」です。虫が嫌がる天然由来の香りで、カメムシなどのイヤ〜な害虫を遠ざけます。殺虫剤や忌避剤といった強い薬剤は不使用。なので、外ではもちろん、家の中でも使える優れものです。カメムシ以外にも、蚊やコバエなどの虫除けにも使えて便利。ただし、肌に直接使用することはできません。
カメムシに侵入されたらこうしよう! 〜駆除編〜
室内へ侵入されたときの駆除方法を2つ紹介します。
●捕獲器を使って駆除する
カメムシの「下に逃げる習性」を利用して、捕獲器で捕まえます。ペットボトルを利用した捕獲器の作り方を、以下に紹介します。
〜ペットボトル捕獲器の作り方〜
【用意するもの】
・空のペットボトル
・カッター
【作り方】
- ペットボトルの上部(飲み口側)3分の1ほどをカット
- カットした部分を逆さにして、ペットボトルの下部(底側)にはめ込む
カメムシを見つけたら、カメムシの下にそっと捕獲器を忍ばせて、捕まえます。そのまま外に逃したら安心できますね。外へ逃さずに駆除する場合は、ペットボトルの中に台所用中性洗剤を入れておくと良いそうです。
●凍結殺虫剤を使って駆除する
カメムシ専用の殺虫剤を活用するのもいいでしょう。瞬間冷却で殺虫するタイプのものがおすすめです。
●してはいけない駆除方法
ほかの虫と同じような感覚でカメムシを駆除してはいけません。叩いて潰したり、掃除機で吸い込んだりするのは避けましょう! 直接的な被害はないものの、刺激を与えることで悪臭を放たれる可能性があります。
カメムシ対策は、姿を見かけない時期でも抜かりなく!
今年は、春の段階ですでにカメムシの大量発生が報告されていますが、通常ならば大量発生するのは秋です。といっても、じつは春も油断できない季節。カメムシは4〜6月ごろ繁殖活動を行うため、活動的になるからです。ただ、その時期に姿を見かけることはあまりないかもしれません。だからこそ、早いうちから予防しておくことが大切です。姿を見かけるようになってからでは、駆除が主な対処法になります。悪臭を放つカメムシの駆除は、なかなかつらいもの。カメムシ対策は、姿を見かける前でも積極的に行いましょう。
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