覚えておきたい洗剤の選び方~種類ごとの特徴を知れば、お掃除がもっとラクになる!

台所用洗剤、お風呂用洗剤、トイレ用洗剤など、掃除用の洗剤は種類も豊富。たくさんあるからこそ、選び方に迷ってしまいますよね。「何が違うんだろう?」「ほかの場所の掃除にも使えないのかな?」このような疑問を持ったことはありませんか?

今回は、家の中の掃除に使える住宅用洗剤の選び方、種類ごとの特徴と主な用途、掃除に使うときの注意点などをお伝えいたします。

【洗剤の選び方:基礎知識】種類を知ろう~住宅用洗剤にはどんな種類がある?

まずは、洗剤にはどのような種類があるのかを確認していきましょう。

住宅用洗剤は、大きく分けて「中性」「アルカリ性」「酸性」の3種類があります。この違いは、溶液中に含まれる水素イオンの濃度(pH値)によるものです。

そして、家庭用品品質表示法では、さらに細かく以下のように洗剤の種類が定められています。

  • アルカリ性……pH値が11.0を超えるもの
  • 弱アルカリ性……pH値が11.0以下8.0を超えるもの
  • 中性……pH値が8.0以下6.0以上のもの
  • 弱酸性……pH値が6.0未満3.0以上のもの
  • 酸性……pH値が3.0未満のもの

参考:合成洗剤 | 消費者庁 (caa.go.jp)

このように、pH値が高いほどアルカリ性が、低いほど酸性が強くなり、アルカリ性・酸性が強い洗剤ほど、洗浄力も高くなります。洗剤の種類は、製品ラベルの「液性」の欄に記載されていますので、確認してみてください。

「アルカリ性」「中性」「酸性」それぞれの特徴や、適した掃除場所については、のちほど詳しくお伝えいたします。

【洗剤の選び方:準備編】使い分け~どうして洗剤を使い分ける必要があるの?

なぜ、掃除をする場所や汚れごとに洗剤を使い分ける必要があるのでしょうか。ここからは、その理由を詳しくみていきます。

汚れと洗剤の相性があるから

洗剤にアルカリ性と酸性があるように、汚れにもアルカリ性の汚れと酸性の汚れがあります。

  • アルカリ性の汚れ……水垢、石鹸カス、カルキ汚れ、尿汚れ など
  • 酸性の汚れ……油汚れ、手垢、皮脂汚れ など

汚れは、中性に近づける(中和させる)ことで落ちやすくなります。つまり、アルカリ性の汚れには酸性洗剤が、酸性の汚れにはアルカリ性洗剤が効果的というわけなのです。

ただ、アルカリ性と酸性の洗剤は、洗浄力も高い分刺激も強いので、頻繁に使用すると手肌が荒れたり、素材を傷めたりする恐れもあります。軽い汚れや普段のお手入れには、手肌や素材にも優しい中性洗剤を使うのがおすすめです。

素材を傷めてしまう可能性があるから

洗剤と素材にも相性があるため、洗剤の種類によっては使えない場所があります。たとえば、アルカリ性洗剤は、次のような場所には使用できません。

<アルカリ性洗剤が使えない場所>

  • アルミ素材が使われているところ(例:窓のサッシ)
  • 木製のもの
  • やわらかい素材の床
  • 塗装面
  • その他、水洗いや水拭きができないもの

アルミ素材はアルカリ性に弱いため、アルカリ性洗剤を使うと腐食が起こる恐れがあります。そのほかの素材についても、塗装が溶けたり、劣化を早めてしまったりする可能性があるため、基本的には製品ラベルに記載されている用途以外には使用しないようにしましょう

掃除に洗剤を使うときの注意点

お伝えしたように、洗剤は種類ごとに汚れや素材との相性があるため、掃除をする場所や汚れに合わせて使い分けることが大切。そして、掃除に洗剤を使用するときは、次の2つの注意点を必ず守るようにしてください。

種類の違う洗剤を混ぜてはダメ!

2種類以上の洗剤を同時に使ったり、1つの洗剤を使ったあとすぐに異なる種類の洗剤を使ったりしてはいけません。特に、製品ラベルに「まぜるな危険」と書かれている塩素系漂白剤と酸性洗剤は、混ざると有害な塩素ガスが発生するため、大変危険です。

塩素ガスに触れたり、吸い込んだりすると、目や皮膚、鼻や喉の奥などに刺激や痛みを感じたり、頭痛や吐き気、呼吸困難などの症状が出たりすることもあります。最悪の場合は命にかかわる恐れもありますので、絶対に混ざらないように注意してください。

また、アルカリ性洗剤と酸性洗剤を同時に使うと、中和作用により洗浄効果も弱くなってしまいます。掃除を効率よく進めるためにも、洗剤は場所や汚れに合わせてきちんと使い分けましょう。

用法用量を守る

洗剤は、たくさん使えば洗浄力がアップするというものではありません。すすぎ残しがあると、逆にそれが汚れになったり、素材を傷めてしまったりする可能性もあります。製品ラベルに「使用量の目安」が書かれていますので、これを守って使用するようにしてください。

また、最近は目的に合わせたさまざまな用途の洗剤が販売されています。用途によって、含まれている成分や配合量、液性も異なりますので、基本的には用途以外に使用しないようにしましょう。

たとえば、一口に「台所用洗剤」といっても、食器・野菜・果物用、スポンジ・まな板の除菌用、食器洗い乾燥機専用などがあります。さらに、少し前までは台所洗剤といえば中性でしたが、最近では多様なニーズに応えるために、弱酸性や弱アルカリ性のものも登場しています。うっかり種類の異なる洗剤が混ざってしまった、なんて事態を防ぐためにも、製品ラベルをしっかり確認して、用法用量を守って使用するようにしてください。

【洗剤の選び方①】中性性洗剤の特徴

ではここからは、「中性」「アルカリ性」「酸性」の3つの種類ごとに、特徴や注意点を詳しくご紹介していきます。まずは、オールマイティに使える中性洗剤から。

中性洗剤は、界面活性剤を主成分としており、その効果で汚れを落とします。アルカリ性や酸性の洗剤に比べると洗浄力は劣りますが、その分手肌や素材にも優しく、アルカリ性と酸性の両方の汚れに対応できるため使いやすいというメリットがあります。また中性洗剤は、万が一種類の異なる洗剤と混ざっても、塩素ガスが発生することはありません。

汚れがアルカリ性・酸性のどちらかわらかないときや、普段の掃除、食器洗いなどには、中性洗剤が適しています。

中性洗剤を使うときの注意点

お伝えしたように、中性洗剤はほかの2種類の洗剤に比べると洗浄力は低いです。そのため、こびりついた油汚れや石鹸カス、トイレの尿汚れなどのような頑固な汚れを落とすのには向いていません。無理に落とそうとブラシでゴシゴシ擦ると、素材を傷めてしまう恐れがあります。ブラシを使う際は、力を入れすぎないように注意しましょう

また、中性洗剤は「手肌や素材に優しい」ですが、刺激がまったくないわけではありません。肌が弱い人は、中性洗剤でも手が荒れてしまうことがありますので、手袋を着用したうえで使用されることをおすすめします。

【洗剤の選び方②】アルカリ性洗剤の特徴

次に、pH値が高いアルカリ性洗剤です。アルカリ性洗剤の主成分は、炭酸水素ナトリウムや水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど。アルカリ性洗剤の中でもpH値が低い弱アルカリ性洗剤は、界面活性剤を主成分としています。アルカリ性洗剤には、油汚れ用や排水パイプ用、さらに、次亜塩素酸ナトリウムが含まれた塩素系のカビ取り剤などがあります。

アルカリ性洗剤は、油汚れ、手垢、皮脂汚れなどの酸性の汚れ落としに有効です。レンジフードやコンロ周りにこびりついた油汚れの掃除には、より洗浄力の高いアルカリ性洗剤が適していますが、軽い油汚れや排水パイプの汚れなら、弱アルカリ性洗剤でもすっきり落とすことができるでしょう。

また、コンロの頑固な油汚れや焦げ付き、シンクの水垢には、研磨剤入りのクレンザーを使うのもおすすめです。クレンザーを使うときは、強く擦ると素材が傷ついてしまう恐れがありますので、力加減に注意してください。

アルカリ性洗剤を使うときの注意点

アルカリ性洗剤は、洗浄力が高い分刺激も強いです。中性洗剤よりも手が荒れやすいので、使用する際は、必ず手袋を着用しましょう

そして、使用中は換気をするのも忘れないでください。特に塩素系のカビ取り剤は刺激臭があるため、必ず窓を開けるか、換気扇を回しながら使用するようにしましょう。

また、先ほどお伝えしたように、アルカリ性洗剤には相性の悪い素材があります。使用前に製品ラベルをよく読み、「使えないもの」を確認するのも忘れないでください。

【洗剤の選び方③】酸性洗剤の特徴

次に、pH値が低い酸性洗剤です。酸性洗剤は、無機酸、スルファミン酸、シュウ酸などの有機酸を主成分としています。酸性洗剤の中でもpH値が高い弱酸性洗剤は、界面活性剤を主成分としており、クエン酸やリンゴ酸配合が配合されているものも多いです。

酸性洗剤は、水垢、石鹸カス、カルキ汚れ、尿汚れなどのアルカリ性の汚れ落としや、金属の錆び落としにも有効です。トイレの尿汚れや水垢などの頑固な汚れには、より洗浄力の高い酸性洗剤が適しています。お風呂場の石鹸カスや軽い湯垢なら、弱酸性洗剤でも十分落とすことができるでしょう。

酸性洗剤を使うときの注意点

お風呂用洗剤は弱酸性のものが多いですが、お風呂場はカビが生えやすいため、塩素系のカビ取り剤を使う場面も出てくるでしょう。すすぎが甘いと、2つの洗剤が混ざって有害な塩素ガスが発生する恐れがありますので、しっかり洗い流してから次の洗剤を使用するようにしてください。

また、錆び取り剤も酸性のものが多いですが、酸性は金属を溶かす性質を持っていますので、錆び取り剤が残らないようにしっかり拭き取りましょう

そして、強い酸性洗剤は、人造大理石やタイル、目地材との相性が良くありません。これらが使われている場所に使用すると、素材を傷めてしまう可能性がありますので、注意してください。

漂白剤の「塩素系」と「酸素系」って何?

掃除をしていると、水回りの頑固なカビや、カーペットやソファーなどについたシミに手こずることがあります。そんなときに頼りになるのが、漂白剤。漂白剤には、「塩素系」と「酸素系」の2種類がありますが、いったい何が違うのでしょうか。それぞれの特徴や使い方を詳しく見てみましょう。

カビ取りや除菌なら「塩素系」

塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする漂白剤です。塩素系漂白剤の主な用途は、お風呂のカビ取り、キッチンの除菌、トイレの黒ずみ除去など。最近は、カビや汚れをピンポイントで狙い撃ちできる泡スプレータイプの製品も多いです。

漂白剤と聞くと、「衣類を白くするもの」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、塩素系漂白剤は、衣類用としてはあまり使われません。洗浄力・消臭力・殺菌力が非常に高く、染料まで脱色してしまうためです(白物のみ使用可)。

塩素系漂白剤は、刺激も非常に強いので、使用する際は必ず手袋を着用し、換気をしながら掃除をしてください。また、塩素系漂白剤は酸性のものと混ぜてはいけません。酸性洗剤はもちろん、酢やアルコール、生ごみなどと混ざると、有害な塩素ガスが発生しますので、使用後は成分が残らないよう、しっかり洗い流してください。

布製品の落ちないシミには「酸素系」

酸素系漂白剤は、過酸化水素や水酸化ナトリウムを主成分とする漂白剤です。塩素系漂白剤に比べると洗浄力・消臭力・殺菌力は劣りますが、その分刺激も弱いので、色柄物にも使うことができます。ツンとする臭いもしないため、塩素系よりも気軽に使えるという点もメリットです。

衣類のシミや黄ばみはもちろん、カーペットやソファーなど丸洗いが難しいものについてしまったシミも、酸素系漂白剤を使えばきれいに落とすことができます

まず、酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯をタオルに染み込ませて、シミになった部分をトントンと優しくたたいていきます。そして、1時間ほど放置した後、すすぎとして、ぬるま湯を染み込ませたタオルで、同じ部分を再度トントンとたたいてください。

また、水溶性の汚れなら、すぐに処置すれば、水や中性洗剤でも十分落とすことができます。酸素系漂白剤は、時間がたってしまった汚れや、油溶性の汚れに使う最終手段として残しておくのが良いかもしれません。

  • 水溶性の汚れ……コーヒー、ワイン、醤油、ケチャップ など
  • 油溶性の汚れ……チョコレート、パスタソース、口紅 など

洗剤の選び方に迷ったら「エコ洗剤」もおすすめ!

明確な定義はありませんが、天然由来の成分を原料とした洗剤を、エコ洗剤といいます。エコ洗剤で、環境にも人にもやさしいお掃除を始めてみませんか?

ウッディラボでは、天然由来の香りやバイオの力を活用したエコ洗剤を取り扱っています。この春から一人暮らしが始まった方には、エコ洗剤とダニ・カビ予防アイテムがセットになった「暮らしおたすけセット/4種類入り」がおすすめです。

また、正確には「洗剤」ではありませんが、身近なもので掃除に活用できる素材をエコ洗剤と呼ぶこともあります。たとえば、次のようなものがあります。

重曹

重曹とは、「炭酸水素ナトリウム」のこと。掃除だけでなく、料理や医薬品にも使われている物質です。

重曹は弱アルカリ性なので、油汚れや焦げ付き、手垢、皮脂汚れなどの酸性の汚れを落とすのに適しています。さらに、重曹は消臭力もあるので、汚れと一緒に臭いもすっきり取り除けるというのもうれしいポイントです。

さまざまな使い方ができる重曹ですが、スプレーボトルに水100mlと重曹小さじ1を入れて混ぜ合わせて重曹スプレーを作れば、洗剤と同じように使うことができます。汚れが気になるところにシュッとスプレーしたあと、タオルで拭き取るだけです。

ガスコンロの五徳にこびりついた頑固な油汚れや焦げ付きなどは、重曹を溶かした水を沸かして、その中で五徳を煮るという方法もおすすめですよ。

クエン酸

クエン酸とは、柑橘系の果実や梅干しなどに含まれている酸味成分です。クエン酸は弱酸性なので、シンクの中や蛇口周り、お風呂場、トイレなどのアルカリ性の汚れを落とすのに適しています

クエン酸も、重曹と同じくスプレーにして使うのがおすすめ。分量は、水200mlに対してクエン酸小さじ1です。もし、スプレーをして拭き取るだけで汚れが落ちない場合は、スプレーした上からキッチンペーパーを貼り、さらにその上からラップをかぶせてパックするという方法もあります。

※クエン酸も、塩素系漂白剤と混ざると有害なガスが発生します。併用しないことはもちろん、クエン酸を使ったあとはしっかり水で流し、仕上げに水拭きをするようにしてください。

洗剤は掃除する場所や汚れに合わせて使い分けよう

洗剤は、種類ごとに適した汚れがあります。また、用途によって含まれている成分や、その量も異なります。間違った使い方をすると、素材を傷めたり、有害なガスが発生したりすることもありますので、製品ラベルに記載されている注意事項をよく読んで、用法用量を守って正しく使いましょう。

小さなお子さんやペットがいるので安全性が高い洗剤を使いたいという方は、エコ洗剤もおすすめ。エコ洗剤にも、それぞれ適した汚れがあります。また、塩素系漂白剤と混ざると有害なガスが発生するものもありますので、どのような洗剤でも、特徴をしっかり把握したうえで使用するようにしてくださいね。

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