【保存版】引っ越しのお掃除は効率よく!新生活を始めるためのお掃除計画のポイント
各種手続きに荷造りなど、引越し前後はやるべきことがたくさんあります。新居と旧居のお掃除もその1つ。直前になって「お掃除をしなくちゃ!」と慌てないよう、スケジュールやタスクの中に前もって予定を組み込んでおきましょう。小さな子供を育てながら、お仕事を持ちながら、ワンオペ中など、お引越し準備が困難な場合もありますね。お引越し直前・直後に無理がたたってしまうことがないように、便利アイテムに頼りながら進めるのがおすすめです。今回は退去元と新居のお掃除について、また、新居での新生活をできるだけ長く快適に保つ対策について紹介します。
引越し先と元の家、お掃除をする理由
引越し先の新居と、退去する元の家、それぞれお掃除するのには理由があります。お掃除が必要かどうか迷う場合もありますので、お掃除する理由を確認しておきましょう。
引っ越し先の部屋を掃除する理由
入居前の部屋にはハウスクリーニングが入ることが多く、ある程度きれいな状態です。そのため、お掃除の必要性を感じないかもしれません。入居の直前にハウスクリーニングが入っていればよいのですが、時間が経っている場合、人が住んでいない期間にホコリや湿気がたまっています。
また、入居前に家の中のお掃除をするメリットとして、「傷や不具合を事前に確認できる」という点があります。入居時に大きなキズが残っていても、そのまま家具を置いてしまえば、気づかないままに過ごしてしまうかもしれません。入居前にお掃除をしながらチェックをしておけば、退去時のトラブル防止にもなります。お引越し前後はやることが多くて大変ですが、時間を作って新居の掃除ができるとよいですね。
退去する部屋をお掃除する理由
引越しが決まったら、旧居の掃除に力を入れる人が多いかもしれません。お世話になった部屋の掃除をしっかりすることで、気分よく退去できるでしょう。しかも、掃除して原状回復させれば、敷金が戻ってくる可能性があり、力も入るというものです。
さて、賃貸の原状回復義務ですが、どこまでキレイにすればよいか分からず、敷金が戻ってくるかどうか不安に感じることもありますね。原状回復義務について、国土交通省のガイドラインには「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義されています。
これは、もしも入居者の過失や不注意がもとで物件を傷めてしまった場合、修繕費用を負担しなくてはならないということです。しかし、普通に生活していて発生する経年劣化については費用を負担する必要はありません。何が過失や不注意による汚れで、経年劣化はどんな事柄かを把握しておくとよいでしょう。
【過失や不注意にあたる汚れや痛み】
- 壁……結露や水漏れの放置により発生したカビや腐食、落書き、モノをぶつけた凹み など
- 床……重たいものを落としたことによる凹み、傷 など
- 浴室……手入れを怠ったために発生したカビ、水アカ など
- キッチン……ガスコンロや換気扇の手入れを行わなかったためにこびりついた油汚れ、スス など
【経年劣化と認められるもの】
- 壁……日照による壁やクロスの変色、画鋲跡(釘は認められない) など
- 床……家具・家電の設置による床やカーペットの凹みや設置跡 など
- キッチン……冷蔵庫後部壁面の電気焼け など
引っ越し先の新居と旧居、それぞれのお掃除タイミング
お引越しは慌ただしく、時間がないもの。新居と旧居のお掃除を事前にスケジュールしておくことで、なるべく段取りよく進めていけるとよいですね。
引っ越し先のお掃除のタイミング
引越しに向けた新居掃除は、電気や水道を開通させてから行うのが効率的。あまり早すぎると、またホコリが積もってしまうので、入居前日か数日前に行うとよいですね。まずは計画的に、電気や水道を開通させるタイミングを考え、準備を進めましょう。
旧居のお掃除のタイミング
退去する部屋のお掃除は、荷物を運び出した後、数時間で完了するようにしておけるとよいでしょう。お掃除をするタイミングは、お引越し先が近場か遠方かで異なります。近場の場合は、引越し当日でなくても契約が切れる前の都合がよいときでOK。遠方の場合は荷物を運び出した当日に行いたいですね。
賃貸の原状回復義務に含まれる、経年劣化ではない汚れとして、お風呂場のカビや水アカ、キッチンの換気扇の油汚れなど、大掃除でお手入れする箇所が挙がっています。1年に1度、しっかり大掃除しているならば、その部分はすでにお手入れできているため、数時間で退去元の掃除を行うことができるでしょう。もしも大掃除を行っていなかった場合、引越しの荷づくりや手続きが忙しくなる前におこなっておくとよいですね。
まずは換気から始めよう
掃除を始める前に、まず換気を行いましょう。窓や扉を開けて、お部屋の中に外の空気をしっかり通すことが大切です。新居の場合、特に長期間空いていたお部屋では、ハウスクリーニングをしていたとしてもカビやホコリ、下水の臭いがこもっていることがあります。逆に新築物件やリフォーム後では、塗料の臭いが残っていることもあるでしょう。不快な臭いがこもった部屋で掃除をしていると、気分が悪くなってしまうかもしれません。まずは、空気を入れ替えて、掃除しやすい環境を整えてくださいね。
【場所別】引っ越し前の新居掃除のポイント
引越し前に行う新居掃除のポイントを場所別にまとめました。効率的に手早く、掃除を済ませましょう!お掃除の基本は、上から下に向けて行うこと。順序良くすっきり終わらせたいですね。
天井や壁
普段の掃除では手が届きにくい、天井や壁。引越し前なら、荷物や家具がないため、お掃除も簡単です。天井や壁の掃除は、荷物や家具の搬入前に済ませてしまいましょう。掃除は上から下へ向かって行うのが基本なので、まずは天井をきれいにしてから壁の掃除を行います。天井や壁は意外と汚れているので、雑巾をぬらして固く絞り、丁寧に拭くと良いでしょう。ただし、湿気が残ると、カビの原因になります。湿気がこもりやすい環境の場合は、乾拭きしてくださいね。
前の入居者が喫煙者だった場合、天井や壁にタバコのヤニがついてしまっていることがあります。タバコのヤニは、柑橘系由来の室内用洗剤を使うのがおすすめです。天井や壁と一緒に、窓の汚れやカーテンレールのホコリなどもお掃除を済ませてみて。家具を入れると手が届きにくい場所は、前もってきれいにしておきましょう。
照明器具
新居にすでに照明器具が備え付けられている場合は、照明器具もきれいに。照明器具はホコリがたまりやすく、そのままにしておくと、彩度が落ちて暗い印象の部屋になってしまいます。照明器具は、固く絞ったぬれ雑巾か、掃除用のシートでホコリを拭き取ります。もしくは、ハタキでホコリを下に落としてから、掃除機やほうきで取り除いてもよいでしょう。掃除しやすい方法でホコリをふき取ってくださいね。ただし、電球部分を触らないように注意が必要です。特にぬれ雑巾を使う際には、感電しないように気をつけましょう。
キッチン
続いて、新居のキッチン掃除です。まずはシンクの水アカと、排水溝の汚れを確認します。汚れが残っていたら、しっかりふき取りましょう。続けて、調理台にたまったホコリや、コンロの周りの汚れを取り除きます。この時、必要なところに、汚れ防止のシートを取り付けたり、換気扇に不織布のフィルターをつけたりすると、後の掃除も楽ちんです。また、コンロにフレームカバーや排気口カバーを取り付けておくと、油やホコリがたまりにくくなります。入居前の掃除のタイミングで取り付けておきましょう。
浴室
浴室はホコリがたまりにくいものの、カビが発生しやすいスポットです。ハウスクリーニングで消毒などが済んでいれば、汚れ落としを行う必要はありません。ただし、カビ臭がしたり、カビ汚れが残っていたりしたら、この機会に掃除をしておきましょう。
全体的な汚れが残っているときは、スポンジに浴室用洗剤を含ませ、しっかりとこすり洗いをしてください。洗剤による手荒れを防ぐために、ゴム手袋の着用を忘れずに。このとき、鏡に水アカ防止剤や曇り止めを塗っておくと、今後のお掃除が楽になります。カビ防止アイテムを天井やエプロン裏に取り付けておいてもよいですね。
トイレ
トイレは狭い空間ながら意外とホコリがたまりやすい場所です。トイレ掃除用のウエットシートなどを活用し、全体を拭き取りましょう。また、入居前の掃除のタイミングで、水の流れ具合をチェックしておくと安心です。引越し当日に慌てないためにも、事前に水量などを確かめておきましょう。掃除と一緒に、トイレの汚れを予防するアイテムを取り入れるのがおすすめです。掃除後に便座カバーやトイレマット、サニタリーボックスなどを整えておくと、引越し当日から快適に使えます。
床
新居の床の掃除をするのは、すべての掃除が終わってから行うこと。天井や壁から落ちたホコリを、一度に掃除できて効率的です。
フローリングは、ほうきや掃除機でホコリを取り除いたあと、最後に固く絞ったぬれ雑巾で拭きあげます。畳は水拭きをすると傷んでしまうので、乾いた雑巾で目に沿うように汚れをふき取りましょう。
退去する部屋のお掃除ポイントは?
荷物がある間は難しかった場所と水回りを中心に進めましょう。退去後の数時間で完了させるか、お引越し後に改めてお掃除できるかで、当日のお掃除範囲が変わります。どの場所をどのタイミングで行うか、事前に考えておきましょう。
原状回復をクリアしているかどうか
大掃除でお手入れを忘れているところはありませんか?お風呂のエプロン内、キッチンの換気扇やコンロ、トイレのタンク内は放置しがちな場所です。賃貸では原状回復義務に含まれる箇所なので、お手入れ不足の場所があったら、時間に余裕があるうちに済ませておきましょう。
荷造りしながらお掃除を
クローゼットや収納は中身を荷造りしていくため、徐々に中身がなくなっていきます。中身がなくなるとお掃除が簡単になりますね。空気がこもりやすい収納の奥や家具の裏は、こっそりカビが広がっていることもあるためチェックしておきましょう。壁紙にできたカビ汚れは経年劣化に含まれないため、汚れを落としておきたいところです。
引越し後のお掃除
時間に限りがある引越し後のお掃除は、家電や家具が邪魔して事前に掃除できなかった場所と、最後まで使っていた水回りを中心に行いましょう。賃貸の場合はトラブルにならないよう、経年劣化に含まれない汚れや傷について把握しておくとよいですね。写真に記録しておくと必要となったときに役立ちます。
次に、退去するお部屋のお掃除で忘れがちなところ、チェックしていきたいところをまとめました。
- 水回り
キッチンのシンクやコンロ周りに汚れが残っていないかどうか、排水溝のぬめりは落とせているかどうかをチェック!洗面所とお風呂はカビと水垢汚れが残っていないかどうか、トイレは通常のお掃除ポイントとともに、便座と縁裏はしっかり確認しておきましょう。
- 壁、スイッチ、床
家具や家電が置いてあったことによる日焼けや電気焼けは経年劣化となります。カビによる汚れや家具がこすれたことによる色移りなどは、原状回復ポイントに含まれるためキレイにしていきたいですね。忘れがちなのはスイッチの手あかやスス汚れ。中性洗剤を含ませた布で拭き、堅く絞った雑巾で洗剤を拭き取ればキレイになります。引越し後の床は、ほこりやごみがたくさん落ちるので、最後に取り除いていくとよいでしょう。
新居のキレイをキープする便利アイテムを取り入れよう
引越し後は荷物の片付けやひ慣れない新生活を送るため、しばらくは余裕がないものです。便利グッズを利用し、今やらなくてはならないことを優先していきましょう。
カビが繁殖しやすい水回りやエアコンに
湿度と温度の条件がそろうと繁殖しやすいカビ。いつのまにか発生し、目に見えるほど広がってしまってからのお掃除は手がかかります。湿度が高くなりやすい場所には、カビ予防アイテムをセットしておくとよいですよ。
アロマで除菌・カビの発生を抑える、ウッディラボの防カビシリーズ。貼るだけ、置くだけの簡単設置、お手入れ忘れのフォローアイテムに便利です。
ダニとカビに注意したいクローゼット
収納ケースが配置され服や雑貨が並ぶと、その後は奥まで空気の入れ替えが難しくなります。引越しをすると、服や雑貨の周りは空気がすっかり入れ替わっている状態に。この良い状態を保つために、初めからダニ・カビ対策をしておくとよいでしょう。
また、お引越し後すぐに必要でない服や雑貨は、段ボールに入れたまま、しばらく収納や納戸、空き部屋に置いておくこともありますね。空気がこもりやすい場所に、湿気がたまる段ボール収納を長期で続けると、カビ・ダニリスクが高まります。忙しくて忘れてしまい、気がついたら長期で放置していた!そんな時にも慌てないように、あらかじめ防カビ・防ダニアイテムをセットしておくとよいでしょう。
ウッディラボのダニ予防アイテムは、ダニが苦手とする香りで、ダニの繁殖を抑制します。気になるところに小さな袋をポンと入れておくだけ。手軽に使えるダニ予防アイテムです。
食料庫のリスタートに
引越しでは食料庫がほぼ一新されます。シンクやコンロ下の引き出しの奥、トレーの下、吊戸棚の奥など、こぼれた粉類とホコリの中にこっそり住み着いていた死骸虫やダニとさようなら! 引越し先では環境をリセットできますね。
袋の口を閉めておいても、常温保存している粉類に侵入してしまうことがある小さなダニ類。死骸虫は噛み切る力が強いため、乾麺などの袋を破って侵入していることもあります。使おうと思った粉類に小さな虫が住み着いていると、気持ちが悪いだけでなく、ダニ類の場合はアレルギー反応が出てしまうことがあり注意が必要です。一度住み着かれてしまうと環境のリセットが大変なので、新居では虫対策を初めからおこなっておくとよいですね。
食糧庫にも、ウッディラボのダニ予防アイテムを。
キッチンのシンク下のカビ予防にはこちら
やること山積みのお引越し。お掃除は計画的に。
お引越しはやるべきことが多く、片付けと手続きだけで精一杯! 直前になってお掃除のことに気が付いてもできることが限られてしまいます。賃貸の場合、退去後の敷金に関するトラブルはよく耳にするため、最後に原状復帰具合を自分でも確認しておきたいですね。また新居においても、お引越し当日の余裕のない中で、家の中の汚れや不具合に気付くのは困難なもの。新居と旧居、それぞれのお掃除をお引越しプロジェクトのスケジュールに入れて、できる範囲を見極めていきましょう。限られた時間内で、無理することなく進められるように、便利アイテムを上手に活用していきたいですね。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。