カラーボックスはカビやすい?覚えておきたいカビ対策と予防法
カラーボックスは、手ごろな値段で取り扱いやすく、組み立ても簡単。アイデア次第で様々な使い方ができる優れもので、1つは家の中にあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、いつの間にかカビが発生していて困ったという声も。一度設置すると動かす機会があまりないので、カビが広がっていても気が付きにくいものです。カラーボックスがカビやすい使い方をしているかどうかチェックし、カビが発生する原因をおさえて予防に活かしていきましょう。もしもの時に役立つよう、カラーボックスのカビお掃除方法もお伝えします。
こんな使い方はカビやすい!注意したいカラーボックスの設置場所
軽くて手に入れやすいカラーボックスは、場所を選ばず設置することができます。そのため気が付かずにカビが発生しやすい場所で使っていたということもあるのです。気を付けたいポイントを押さえておきましょう。
収納の奥で使っている
奥行きが深い押し入れの奥、クローゼットの中、物入の中のカラーボックスは、要注意! カラーボックスは軽くサイズも選べるため、場所を選ばず設置しやすいものの、収納の奥に設置していると、掃除が行き届きにくく、風通しも悪くなります。空気がこもりやすいため、水分や湿気が溜まるとカビが発生しやすくなります。
湿度の高い場所にある
洗面所、脱衣所、台所などの水場、結露しやすい窓の近くなども、カビが発生しやすい場所です。湿気があり、空気が動かない位置に置いたままにしているとカビリスクが高まります。
風通しが悪い場所にある
ベッド下収納、使っていない部屋など、換気が行き届かない場所も要注意スポット。特に、ベッド下は湿気が貯まりやすいため、カビが発生しやすくなります。除湿剤を置いているから大丈夫、と思われるかもしれませんが、寝ている間にかく汗の量はおよそコップ1杯分と言われており、よほど頻繁に除湿剤を交換しないと、湿気を取り除くことは難しいでしょう。カラーボックスでベッドをDIYする方法も見られますが、カビリスクがあることを理解しておくことが大切です。また普段使っていない、換気もあまりしない部屋、物置部屋になってしまった部屋の隅に埋もれている場合も、湿気が貯まっている可能性があるため注意したほうがよいでしょう。
カラーボックスにカビが発生する原因と、カビやすい部分
カラーボックスはなぜカビやすいのでしょうか? また、カラーボックスには特にカビが発生しやすい部分があります。カビ対策に向けて、その原因や場所を確認しておきましょう。
【原因1】カラーボックスの背板の素材はカビやすい
カラーボックスの表面は、滑らかな素材を貼った化粧板が使われています。しかし背面は中密度繊維板(別名MDF)と呼ばれ、ざらついた粗い木材になっています。これは木材を細かく破砕した木材チップを熱し、更に細かい繊維にばらしたものに合成樹脂を加えてプレスするという製造方法で作られます。表面が均一で加工しやすく、軽量で反りや乾燥割れが生じにくいため、安価な点が長所です。その一方で、水や湿気に弱く、カビやすいという特徴があります。
【原因2】背面と壁の間の空気がこもりがち
カラーボックスの背面板は、枠よりも約1cm内側に取り付けるものがほとんどで、設置した際に壁との間に空間ができます。カラーボックスと背面版の間にできた空間は、空気がこもりやすい状態になっています。また、カラーボックスには脚がないため、下から空気が入って巡回できず、湿気がこもりやすくなります。部屋の隅や収納の奥にピッタリつけて収納すると、カビが発生しやすい環境になるため注意が必要です。
カラーボックスのカビ取り方法と予防のポイント
気が付いたらカビが生えてしまっていた場合、どのように対処したらよいでしょうか? 対処方法と予防方法をお伝えします。
カビが発生した場合のカビ取り方法
カラーボックスの表面に発生したカビは、多くの場合、アルコールスプレーをかけて拭き取るだけで簡単に落とせます。表面は化粧加工されているため、内部にまでカビ菌が入り込む前に除去できるケースが多いでしょう。一方で、ザラザラした背面に発生している場合には、カビが内部まで入り込んでいる可能性があるため、しっかりカビ除去のお掃除を行う必要があります。表面だけをきれいにしても内部にカビ菌が残っていると、またカビが発生してしまいます。
<カラーボックス背面のカビ取り方法>
カビ取りの手順としては、①拭き取り、②殺菌、③乾燥 の手順で行います。
まず、表面に発生したカビをウエスなどで拭き取った後、除菌用アルコールやカビ取り剤などを塗布してから、再度拭き取ります。最後に、日に当てるなど、内部までしっかり乾燥させるとお掃除終了です。
殺菌時には、家具用のカビ取り剤、もしくは中性のエタノールを使うとよいでしょう。スプレーを使用すると、カビが舞い散ってしまう可能性があるため、キッチンペーパーやウエスなどに液をしみ込ませ、つまみ取るように拭き取っていきましょう。カビ取り剤を使用する場合には、使用説明書を確認の上、正しく使用しましょう。
カビ取りとして、避けたいのが一般的に市販されている住居用のカビ取り剤です。強力な成分が含まれているため、カラーボックスの掃除には向いていません。また、住宅用のカビ取り剤の多くは洗い流すことが前提となっており、強い酸やアルカリを含む洗剤が残ってしまうと、かえって腐食や劣化の原因になる可能性があります。そのためカビの発生した背面は破棄し、同じサイズ・厚みの板を用意、背板を取り換えるという方法もあるので、カビの広がり具合によっては検討するとよいでしょう。
快適に使うためのカビ予防法
しっかりお掃除した後は、カラーボックスにもカビ予防対策を取り入れておきましょう。まずは、設置場所を見直すこと。さらに便利なカビ対策アイテムを使うのもおすすめです。ポイントは以下のとおりです。
- 壁や床から少し離す
カラーボックスの背面に空気が流れる程度の距離をあけて設置したり、脚をつけて床から離したりするなどの工夫を取り入れましょう。どうしてもスペースに余裕のある設置が難しい場合には、お掃除のタイミングで動かせるように、できるだけモノを詰め込まないようにするのもポイントです。 - 可動式にする
カラーボックスにキャスターを取り付けることで、簡単に動かせるようになります。換気の時にさっと動かせて、床からも一定の距離を保てるので一石二鳥です。 - 除湿アイテムを利用する
カラーボックスの裏側にシートタイプの除湿アイテムを挟み入れるのも一案です。ただし、定期的に取り換えるのを忘れないようにしましょう。 - カビ対策アイテムを取り入れる
カビ予防になるアイテムとして、ウッディラボのダニよけシリカを使うのもおすすめです。小さい小分けパックなので、カラーボックスと壁の間に入れておくことができ、心地よい香りがほのかに漂います。
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カビ対策しながら、カラーボックスを快適に使おう!
カラーボックスの背面は、カビが広がっていても気が付きにくい部分です。気づかず放置してしまうと、お部屋の中にカビ菌が浮遊してしまうかもしれません。カビ菌は日常的に私たちの生活空間に存在するものですが、場合によっては健康被害につながることも。皮膚のかゆみや肌荒れ、鼻水、咳、くしゃみなどのアレルギー反応が生じたり、気管支の病気を引き起こしたりすることもあります。カラーボックスの背面にカビを発生させないよう、設置するときからしっかりと対策しておきたいですね。
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