【トイレスリッパ、アリ派?ナシ派?】ベストな選択はどちらなのかを徹底考察!

かつて和式便器が主流だったころ、家庭のトイレでもスリッパは必須アイテムでした。しかし、最近では9割以上の家庭が洋式便器を採用し、トイレにスリッパを置かない家庭が増えているようです。実際のところ、トイレにスリッパを置く必要性を感じていますか?
今回は、トイレスリッパの必要性について解説します。併せて、より良いトイレ空間にするためのコツもご紹介します。
<この記事のポイント> ● 洋式化が進み、トイレスリッパ ナシ派が増加中 ● スリッパは「尿はね」やホコリ対策に有効 ● 専門家は衛生面からスリッパの使用を推奨 ● スリッパも定期的な洗濯や手入れが欠かせない ● 清潔維持にはトイレマットの洗濯も重要 |
トイレスリッパ、アリ派/ナシ派の意見&専門家の見解は?

大手生活用品メーカーの調べによると、トイレにスリッパを置いているかどうかの割合は、ほぼ半々だったといいます。ほかの企業による調査でも同様の結果が得られたといい、むしろ「置いていない」の方が若干上回ったというケースもあったようです。なぜ、そのような傾向が強まりつつあるのか? まずは、その理由を見ていきましょう。
トイレも「リビング」のような感覚に変化
トイレスリッパを置かなくなりつつあるのは、トイレに対する意識の変化があるのではないかと考えられています。かつてのトイレは、単に「用を足す場」であり、どこか不衛生なイメージがつきまとう場所でした。そんなネガティブなイメージを大きく変えたのがトイレの洋式化です。清潔感や快適性がグンと向上したことで、トイレには縁遠かった居心地のよさという価値観が見出されるようになります。近年では、節水や省エネといった機能性も充実。デザイン性の高さも注目ポイントになっています。
いまやトイレは、用を足す場から「レストルーム」へ。ほかの部屋と区別する意識が低くなり、リビングのようなホッとくつろげる空間と捉えている人も少なくありません。それならば、たしかにトイレスリッパはなくていいかもとなりそうですが……アリ派の考えはどうなのでしょう? 次項でアリ派の声を紹介します。
トイレスリッパ「アリ派」の意見

アンケート調査やSNS上で見られる、トイレスリッパ「アリ派」の意見には次のようなものがあります。
- 床の汚れなど衛生面が気になる
※小さな子どもがいる、男性陣が立って用を足すなどの理由から - トイレマットを使用していないため
- なんとなくあるのが当たり前だから(ないと落ち着かない)
- 床がタイル張りで足が冷えるから
上記以外にも、「風水的なことが理由で置いている」「スリッパがトイレの装飾の一部になるから」といった意見も見られます。
トイレスリッパ「ナシ派」の意見

続いては、「ナシ派」の意見です。
- 床をきれいに保つよう心がけている
※男性を含む家族全員が座って用を足している、都度床を拭くようにしているなど - トイレマットを使用しているため
- なるべく物を置きたくない
※掃除の邪魔になるため - スリッパのケアが面倒
※さらにいえば、ケアが面倒→ケアを怠ってしまう→かえって不衛生になるため
ほかには、「スリッパを履き替えるのが面倒くさい」「ユニットバスだから」といった意見も。また、ナシ派といっても「お客さんには出している」「足元が冷えるため冬場は使っている」など限定的には使っていることが垣間見える意見もありました。
専門家の見解は?
「トイレではスリッパを使った方がいいのではないか」というのが、専門家の見解です。その理由は、ズバリ「トイレの床は汚れている」からです。
以下にトイレ内で発生する主な汚れを紹介します。
- 尿の飛び散り
男性が立って用を足した場合、便器周辺の床や壁には無数の尿が飛び散っているといいます。その量、1日でおよそ2,300滴とも。目には見えなくても、尿汚れはかなり広範囲に及んでいます。 - ホコリ
トイレはホコリがたまりやすい場所のひとつです。というのも、衣服の上げ下げやトイレットペーパーを使うときなど、繊維くずがどうしても落ちてしまうからです。ホコリは菌の住処になるため、放置したままでは菌の温床になりかねません。
つまり、トイレでスリッパを使わなければ、足の裏や靴下についた尿汚れ・ホコリ、ひいては雑菌をほかの部屋にも広げてしまう恐れがあるのです。
ただし! トイレスリッパのお手入れをしなければ、まったく意味がありません。「トイレではスリッパを使った方が衛生的」というのは、「スリッパが衛生的」であることが大前提にあって成り立つ考え方です。極論かもしれませんが、男性陣も座って用を足していたり、こまめに床掃除をしたりするなど、トイレ内が常に清潔な状態であれば、スリッパのアリ/ナシはあまり影響がなさそうです。
トイレ内の汚れをほかの部屋へ広げないために 〜汚れの広がり対策〜
ここでは、トイレ内の汚れをリビングなどほかの部屋へ広げないための対策を2点紹介します。
【対策1】トイレスリッパを定期的に洗う
トイレスリッパそのものが汚れていては、本末転倒です。トイレスリッパは、定期的にお手入れしましょう。以下にお手入れ方法を紹介します。
〜スリッパのお手入れ方法〜
<洗濯可能な場合>
- 洗剤を薄めた洗浄液にスリッパを浸す
- スポンジのやわらかい部分を使って、表面を軽くこすり洗いする
- しっかりすすぐ(水は最低でも2回は変えましょう)
- 使い古したタオルなどを使って水気をとり、形を整える
- 風通しのよい場所で陰干しする
<洗濯不可の場合>
- 「おしゃれ着用洗剤」を水で薄め、手洗いできる濃度の洗浄液をつくる
- 1の洗浄液に雑巾を浸して固く絞り、スリッパを拭き上げる
- 水拭きして洗剤分を取り除く
※洗濯の可否は取り扱い表示を見て確認しましょう。
※スリッパを洗う頻度は「週1回」が理想とされています。
こまめなお手入れが難しい場合は、経済的ではないかもしれませんが、使い捨てスリッパを利用するという方法もあります。
【対策2】トイレマットをこまめに洗う
トイレマットを使用している場合は、マットもこまめに洗いましょう。お手入れ方法は次のとおりです。
〜トイレマットのお手入れ方法〜
トイレマットの多くは、洗濯機で洗えます。まずは、取り扱い表示の確認を。洗濯機での洗浄がOKであれば、適切なコースを選んで洗いましょう。洗濯機での洗浄がNGの場合は、手洗いします。
<トイレマットを手洗いする場合>
- 洗剤を薄めた洗浄液にマットを浸す(おしゃれ着用洗剤がおすすめ)
- やさしくもみ洗いする
- 泡が出なくなるまでしっかりすすぐ
- 洗濯機に入れて「脱水」だけした後、乾かす
トイレマットを洗う頻度の理想は、「2〜3日に1回」といわれています。ただ、なかなかハードルが高いため、「1〜2週間に1回」が現実的のようです。
番外編:トイレを清潔に保つおすすめグッズのご紹介

最後に、トイレを清潔に保つためのグッズを紹介します。おすすめはウッディラボの「トイレピカピカセット」です。入っているのはお掃除洗剤「バイオサイクル トイレ用」と、消臭&除菌ができる「除菌ライフ」の2点。どちらも時短掃除を叶えてくれる便利なアイテムです。それぞれの特徴をご覧ください。
防汚の働きで汚れにくいトイレに!「バイオサイクル トイレ用」

人にも環境にもやさしい、天然のバイオ菌が主成分の自然派洗剤です。スプレータイプなので、使い勝手が◎。使用方法もいたってシンプルです。バイオ菌が汚れや臭いを分解してくれるので、お掃除後に、便器や床や壁にシュッと吹きかけるだけでもOK! パイプ内にも届くので、浄化槽の活性化にもつながります。防汚効果が期待できるもうれしいポイントです。
置くだけリフレッシュ。除菌・消臭・防カビができる「除菌ライフ」

天然由来の香りの力を利用した除菌アイテムです。気になる場所へ置いておくだけで、除菌・消臭・防カビ効果が期待できる優れもの。効果はおよそ60日間続きます。ダイヤル式の容器を採用しているため、香りの強さを調節できるのも魅力のひとつ。さわやかなハーブの香りは、老若男女に好まれます。
トイレスリッパがあっても、きちんとお手入れしなければ意味はない!
かつて家庭でも和式便器が主流だった時代、トイレスリッパは必須アイテムでした。いまでは、9割以上の家庭が洋式便器を採用し、「用を足すだけの場」から「レストルーム」へ。トイレもリビングのような感覚で捉えている人も少なくないようです。ただ、専門家の見解としては「トイレではスリッパを使った方がいいのでは」とのこと。トイレ空間はきれいに見えても「尿はね」や「ホコリ」などで少なからず汚れているからです。とはいえ、トイレスリッパ自体が汚れていては元も子もありません。スリッパの有無にかかわらず、日頃からトイレをきれいに保ちましょう。





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