中性洗剤とはどんなもの?種類や選び方、使うときの注意点をご紹介

わたしたちが使うさまざまな洗剤は、酸性洗剤・中性洗剤・アルカリ性洗剤の大きく3種類に分けられます。この中でも、特に日常の中でよく登場するのは、「中性洗剤」ではないでしょうか。今回は、中性洗剤とはどんなものなのか、成分や種類、使い方、選び方、使うときの注意点について、お伝えします。
中性洗剤とは?
中性洗剤とは、酸性でもアルカリ性でもない中間の性質の洗剤のことです。具体的には、pH値が8.0以下6.0以上の洗剤を指します。「pH」とは、溶液中に含まれる水素イオンの濃度を示す単位です。家庭用品品質表示法では、このpH値により洗剤を以下のように5種類に分けています。

参考:合成洗剤 | 消費者庁
洗剤の種類を確かめたいときは、商品のラベルを見てみましょう。「液性」の欄に記載されているので探してみてください。
中性洗剤の特徴
中性洗剤の主成分は、界面活性剤です。界面活性剤は、親水性と親油性の2つの性質を持ち合わせています。本来、水と油は混ざりにくいものですが、界面活性剤が加わるとこれが混ざり合い、するっと汚れが落ちるようになるのです。
汚れにも酸性とアルカリ性がありますが、中性洗剤は酸性とアルカリ性の中間の性質を持っているため、両方の汚れに対応できるという特徴があります。洗浄力は酸性洗剤・アルカリ性洗剤に比べると劣るため軽い汚れに限りますが、幅広い汚れや素材に使えるというのが、中性洗剤の強みです。また、酸性洗剤・アルカリ性洗剤よりも低刺激で、手肌や素材に優しいというメリットもあります。
中性洗剤で落とせる汚れ・落とすのが難しい汚れ
お伝えしたように中性洗剤は、酸性洗剤・アルカリ性洗剤に比べて洗浄力は弱いため、大掃除よりも日常の掃除に向いています。
たとえば、以下のような汚れを落としたいときには、中性洗剤がおすすめです。
- キッチン周りの軽い油汚れ
- ドアノブ、引き出し、家電などについた皮脂汚れ
- 水回りの軽い水垢や石鹸カス
一方、中性洗剤で落とすのが難しい汚れとしては、以下のようなものがあります。
- 頑固な油汚れやコゲつき
- カビ
- 水回りの頑固な汚れ(水垢、石鹸カス、尿石など)
- 食べこぼし
- 血液や汗の黄ばみなど
このような汚れは、洗浄力が強い酸性洗剤やアルカリ性洗剤を使ったほうが落としやすいでしょう。
汚れは中和させることで落としやすくなるので、汚れの性質に合わせて洗剤を使い分けると、掃除の効率もアップします。洗剤ごとの特徴や適した汚れについては以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
中性洗剤の種類と使い方
中性洗剤には、使う場所や用途によってさまざまな種類があります。ここでは、一般家庭で使用することが多い中性洗剤の種類と使い方について、詳しくお伝えします。
台所用中性洗剤
台所用中性洗剤は、その名のとおり台所で使える中性洗剤です。食器、調理器具、まな板、スポンジの洗浄に使えるもののほかに、野菜や果物を洗浄できる洗剤もあります。また最近は、ただ汚れを落とすだけでなく、消臭効果や除菌効果がプラスされた洗剤も多くみられます。
使い方は、商品によって違います。スポンジに洗剤を含ませて汚れをこするものもあれば、汚れに直接吹き付けるスプレータイプの洗剤もあります。また食器洗い機で使うのなら、洗剤の投入口に洗剤を入れるだけです。商品のラベルを確認して、正しく使うようにしてください。
衣類用中性洗剤
衣類用中性洗剤は、衣類やタオルなどの洗濯に使える中性洗剤です。液体洗剤と、最近増えているボール型の洗剤は、多くが中性~弱アルカリ性となっています。おしゃれ着用の洗剤は、ほとんど中性です。
使い方は、衣類用中性洗剤を溶かした水で衣類を洗ったあと、しっかりすすぐだけ。洗濯機で洗う場合は、適量の洗剤を洗濯機に入れて通常コースで回すだけです。
洗浄力は酸性洗剤・アルカリ性洗剤に比べると劣りますが、通常の汚れであれば中性洗剤でも十分でしょう。特に、お気に入りの服やデリケートな素材の服は、生地を傷めにくい中性洗剤がおすすめです。
住宅用中性洗剤
住宅用中性洗剤は、家の掃除に使える中性洗剤です。家中どこでも使えるものもあれば、リビング用、お風呂用、トイレ用など、場所に特化した洗剤もあります。
さまざまな商品がありますが、住宅用中性洗剤は使いやすいスプレータイプのものが多くみられます。使い方は商品によって異なりますが、まずは汚れに向けて洗剤をスプレーしたあと、布でふき取ってから仕上げに水拭きをする、もしくは水回り用の洗剤なら、スポンジやブラシでこすって水でしっかり洗い流す、というように使うものが多いでしょう。
ここで、おすすめの洗剤として、ウッディラボの「バイオサイクルシリーズ」をご紹介します。「バイオサイクルシリーズ」は、天然のバクテリアを主成分とした中性洗剤です。

キッチンやお風呂、トイレの排水パイプも定期的な掃除が必要ですが、うっかり忘れてしまうという人も多いのではないでしょうか。「バイオサイクルシリーズ」は、いつもどおりに掃除するだけで、天然のバクテリアが排水パイプの中まできれいにしてくれるという優れもの。汚れ落としと防汚ができる一石二鳥の洗剤だから、お掃除の手間を減らせます。

中性洗剤の選び方
ここまでにご紹介したように、一口に「中性洗剤」といっても、さまざまな洗剤があります。「中性洗剤」という洗剤の種類は同じでも、中身は商品によって違います。用途に合わせて濃度が調整されていたり、その場所の汚れ落としに適した成分がプラスされていたりします。効率的に掃除を終わらせるためにも、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
そのほか、「香り」も洗剤を選ぶ際に意識したいポイントの一つ。最近は香りつきの洗剤も多いですが、香りに敏感な人は無香料のもの、もしくは香りが控えめのものを選ぶとよいでしょう。また、できるだけ家事をラクに終わらせたい人は「二度拭き不要」「すすぎ1回でOK」の洗剤を選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
中性洗剤を使うときの注意点
最後に、中性洗剤を使うときに注意するポイントを紹介します。
素材を確認する
水に弱い素材に中性洗剤を使うと、シミになったり色落ちしたりする可能性があります。たとえば、革製品や、水拭き不可の木製の家具、床、壁紙などです。掃除を始める前に、洗剤のラベルやホームページを見て、使えない素材や場所を確認しましょう。
水に弱い素材に使える場合でも、まずは目立たない場所で試してから掃除を始めることをおすすめします。また、その洗剤の本来の用途以外には使わないのが無難です。
肌が弱い人はゴム手袋を着用する

中性洗剤の特徴として、酸性洗剤・アルカリ性洗剤に比べると低刺激であることをご紹介しましたが、まったく刺激がないわけではありません。洗剤が手につくと肌が荒れる可能性があるので、肌が弱い人はゴム手袋を着用したうえで使用したほうがよいでしょう。特に掃除に時間がかかりそうなときや、冬場はお湯でも肌が荒れやすくなるので、ゴム手袋を着用することをおすすめします。
中性洗剤は幅広く使えてとっても便利!
中性洗剤は、軽い汚れであれば酸性・アルカリ性両方の汚れを落とせます。普段から中性洗剤を使った掃除を習慣にしておけば、汚れがたまりにくくなり、年に数回の大掃除もラクに終わらせることができるでしょう。
中性洗剤には、台所用、衣類用、住宅用などさまざまな種類があり、商品によって成分や濃度が異なります。「食器用洗剤で靴を洗う」というように、ほかの場所・用途に使っても問題ないケースもありますが、基本的にはその商品の用途以外には使わないほうがよいでしょう。また、商品によって用途、使い方、使えない場所も違いますので、ラベルに記載されている説明をよく読んで、正しく使うようにしてください。








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