ディスポーザーのイヤな臭いがつらい……。臭いを取るお掃除法と予防対策

生ゴミを粉砕して下水に流せる、便利なゴミ処理アイテムのディスポーザー。ゴミ収集日まで生ゴミを家に置いておく必要がなく、コバエが発生するといった悩みも減る便利なアイテムです。ですが、お手入れ不足が続くと、イヤな臭いが発生し、汚れが詰まることがあります。できるだけ快適に使い続けるためには、日々のお手入れが欠かせません。そこで、今回は、ディスポーザーの臭い対策としてお手入れ方法を紹介します。

少し臭う?ディスポーザーの基本的な対策

耐えられないほどではないけれど、ディスポーザーからイヤな臭いがしていたら、基本のお手入れから試してみましょう。使い慣れてくると、ついついお手入れ不足になりがちです。お手入れの目安は、週に数回(2~3回程度)。まずは手軽にできるディスポーザーのお手入れ方法を紹介します。

週に数回はやりたい、氷を使ったお手入れ

ディスポーザーの破砕室内に生ゴミの破片等が残ったまま放置していると、悪臭の原因となります。まずはしっかり流しきることが大切です。お手入れ方法は簡単。氷(キューブアイスなど)を5~6 個、投入しディスポーザーの運転を行います。ディスポーザーで細かく砕かれた氷がシャーベット状になり、破砕室内に付着した汚れを洗い流してくれますよ。

氷と一緒に洗剤を使って汚れを落とす

臭いの強いゴミを粉砕したときは、氷を使った汚れ落としに加えて、洗剤などを使いながらしっかり洗浄しましょう。氷と一緒に台所用中性洗剤か、レモン汁、食酢などを数滴、破砕室内へ投入します。そのほか、柑橘類(ミカン類、レモン、グレープフルーツなど)の皮を投入して運転するのもおすすめです。

柑橘系の果物の皮には「リモネン」という油汚れを落とす成分が含まれており、洗浄力が高くなります。またレモンの皮は、レモン汁同様にクエン酸がふくまれており、アルカリ性の汚れを中和する作用が期待できるものです。柑橘系の果物の皮を粉砕する時は、一番最後に入れるのがコツ。普段のゴミ処理に加えて、効率よく臭い対策ができます。

ディスポーザー専用クリーナーを使う

できるだけ手間をかけず、ささっとお手入れしたいときは専用クリーナーを使うと良いでしょう。ディスポーザーは、強い酸や強アルカリを含む洗剤を使えないものが多く、できるだけ本体や配管を傷めないクリーナーを選ぶ必要があります。また、防汚の働きがあるものを選べば、汚れが付きにくくなり、臭いが出にくい環境を保てます。

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ウッディラボの「バイオサイクル ディスポーザー用」は、強い酸やアルカリを含まず、天然のバクテリアを主成分とするクリーナー。バイオの力で手の届きにくいディスポーザー内部や配管の臭いや汚れを取り除きます。さらに、防汚の働きで、お手入れの手間を軽減! 柿渋エキスとバクテリアの相乗効果により消臭効果も期待できます。

ディスポーザーから悪臭が続くときのお掃除方法

氷や洗剤を使った洗浄をしたり、専用クリーナーを使ったりしても、ディスポーザーからひどい臭いがする場合、内部に汚れが詰まっている可能性があります。内部を取り出して、しっかりお掃除しましょう。メーカーによってお掃除方法は異なりますが、基本的なやり方は以下のとおりです。

<ディスポーザー内部のお掃除方法>

  1. ディスポーザーの電源プラグをコンセントから抜く。
  2. フタスイッチを投入口から外し、柄の付いたブラシ等に台所用中性洗剤をつけて、ディスポーザー内部をこすり洗いする。
  3. 最後に、電源プラグをコンセントに差し込む

※内部に手を入れるときは、必ず厚手のゴム手袋などを着用してください。

上記のステップでお掃除した後に、改めて、氷を粉砕するなど、洗い流すと良いでしょう。

旅行などで使用していなかった時は、水を数回流したり、氷洗浄したりするだけで臭いがおさまることがあります。日常的にディスポーザーを使っていて、普段のお手入れをした後でも臭いがおさまらない場合、内部のお掃除を行ってみましょう。

お手入れをしても臭いが収まらない場合

ディスポーザー内部のお掃除をしても臭いがおさまらない場合、トラップや排水管の状態を確認してみましょう。

例えば、排水管からの臭いが上がってこないようにつけてあるトラップが、正しく設置されていないと悪臭が漏れてしまいます。トラップは排水管の途中に設置されるもので、常に水を溜めて下水からのガスや悪臭を遮断する働きがあり、ディスポーザーの排水管とシンク下の排水管の間に取り付けられます。

また、排水管としてジャバラホースが取り付けられている場合、経年劣化により臭いが発生することがあります。というのも、年数が経つにつれジャバラの溝にゴミが付着したままになってしまうから。更に、溝にたまったゴミや油は管の内部を狭くしてしまうため、破損につながる可能性もあります。そのほか、パッキンの劣化による臭いもれも考えられるでしょう。

お掃除をしても臭いが残る場合には、パーツごとに確認し、それでも問題が見当たらない場合には、メーカーに問い合わるか、設置した業者に相談してみましょう。

ディスポーザー掃除の際、使えない洗剤について

ディスポーザーのお掃除に使える洗剤は限られており、強い洗剤で一気にリセットはできません。使用不可の洗剤等を利用すると、機械の故障につながったり、配管を傷めたりするなど、不具合を招く要因になります。ディスポーザーの使用説明書には、酸性の洗剤、アルカリ性の洗剤は投入しないようにと記載があり、注意が必要です。

使用不可の酸性洗剤として挙げられるのが、クエン酸、サンポールなど。また、弱酸性の食酢や炭酸水も注意が必要です。また、アルカリ性の洗剤には、ナチュラルクリーニングで使う弱アルカリ性の重曹や、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウムがあり、強いアルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム、ハイターなどがあります。油やタンパク質汚れ、カビなどを分解する働きがあるため、パイプ洗浄液は強アルカリのものが多く見られます。うっかり使うと、故障の原因になるかもしれません。市販の洗剤は成分表示の近くに液性が記されていますので、ディスポーザーに利用する前に必ず確認しましょう。

お湯の温度にもご注意を

また、洗剤以外に、熱湯を使用したお手入れにも注意が必要です。ディスポーザーの使用説明書には熱湯を流さないようにと記載があります。熱湯とは100℃のお湯を指しますが、100℃以下でも高い温度のお湯には気をつけたほうがよいでしょう。麺類をゆでた後、ゆで汁をそのままシンクに流すとときのお湯の温度を測定したところ、約90℃になりました。直接シンクにお湯を流すのではなく、洗い桶にあけて冷めてから流す、水と一緒に流すなど、ひと手間かけたほうがよさそうです。

ディスポーザーには油分も流さないようにと注意書きがありますが、調理器具やお皿を洗ううちに油分の汚れも流されてしまうのは仕方がありません。ただし、ディスポーザーやパイプの内側についた油分汚れを落とすためのアルカリ性洗剤は使えないので、お湯を使ってお手入れをしたいところ。牛・豚の油は40~42℃で融けるとされているため、お手入れ目的でお湯を流す際は50~60℃を目安に行いましょう。

ディスポーザーのお手入れに悩むときは、専用クリーナーも試してみましょう

ゴミ出しが楽になる、イヤな虫がわかないなど、メリットが多いディスポーザー。夏場の魚料理はゴミの日の前日限定にするといった、キッチンの臭いを気にしながら献立を考える必要がないのがいいですね。ただし、ディスポーザーは使える洗剤が限られているため、強い洗剤に頼らない、こまめなお手入れが必要です。普段は、氷や洗剤を使った洗浄や、専用のクリーナーを利用し、臭いに悩まされることがないようにケアしていきましょう。

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