お風呂の小物類のカビ掃除のコツと、キレイを持続させるポイント

お風呂場はこまめなお掃除が必要なうえ範囲も広く、目が届きやすい壁や床、浴槽以外にも、カビに気を付けたい箇所があちこちにあります。ちょっと油断すると、すぐにカビやぬめりが発生してしまい、イヤな気持ちになりますよね。家事に関するさまざまなアンケートを見ても、お風呂掃除は、「面倒・やりたくない」こととして、上位にランクイン。ただでさえ手間がかかるお風呂掃除だからこそ、お風呂のフタや子どものおもちゃなど、小物類をお掃除する手間はできるだけ省きたいものです。今回はお風呂場にある小物類のカビ掃除が簡単になる方法をご紹介します。

カビが発生しやすいお風呂小物の種類とカビ掃除のポイント

一日の疲れをいやすバスタイム。ゆったりしている時間に、ふと小物類を手に取った時、意外なところにカビができていて驚いたことはありませんか? 浴室は浴槽だけでなく、小物類にもカビが発生します。まずは、浴室内の小物でカビが発生しやすいものを見てみましょう。

カビやすく、お掃除に手間がかかるお風呂のフタ

お風呂にはったお湯が冷めないように使用するフタは、いくつかのタイプがあります。大きく分けると、丸めて収納できるシャッタータイプ、いくつかのフタを組み合わせて使用するパネルタイプ、折り目に沿ってたためる折り畳みタイプの3つ。

そのなかでも、シャッタータイプや折り畳みタイプは溝が多く、細かいところまでスポンジやブラシが届きにくい構造になっています。また、どのタイプも継ぎ目に凸凹があり、水分が残りやすいためカビが発生しやすいポイントです。さらに、お風呂のフタはサイズが大きく、掃除する表面積が広いことも手間がかかる要因の一つ。裏表両方のお掃除が必要となるため、お手入れはできるだけ簡単に済ませたいところです。

<お掃除ポイント>

  1. お風呂のフタにある溝は、歯ブラシなどを使って、こすり洗いする
  2. お風呂のフタ全体の水けをふき取る
  3. すでに生えているカビを取り除く場合、ピンク色のぬめりがあるカビならお風呂用洗剤などを使うだけでOK。しつこい黒カビには、カビ取り剤を使用するか、重曹やクエン酸を使ってつけ置きし、洗い流しましょう。
  4. 最後に除菌用アルコールをスプレーし、しっかり乾燥させる

底や周辺にぬめりが残りやすいボトル類

シャンプーやボディソープなど、家族の人数が多いと増えがちなボトル類。ボトル類を置く台との接地面や、ポンプキャップと本体の隙間、溝などに出やすいのが、ぬめりやピンクカビです。使っているうちにせっけんカスがボトルについてしまうため、定期的なお掃除が欠かせません。浴室内の決まった場所にボトルを置くことで空気の循環が遮られ、湿気がこもったボトルの後ろ側の壁にポツポツと黒カビができてしまうこともあります。

<お掃除ポイント>

・ボトル類についたぬめりを、水かお湯できれいに洗い流し、しっかりふき取る

・底部分についたぬめりや黒い汚れは、歯ブラシなどを使って軽くこすり洗いをする

細かい溝や凹凸が多い子どものおもちゃ

水遊びが大好きな子どもがいるおうちでは、お風呂用のおもちゃを浴室に置いたままにしていることが多いかもしれません。しかし、お風呂で使ったおもちゃも、カビが発生しやすいアイテムです。水を吹き出す仕組みを持ったおもちゃや、ねじを巻いて動かすタイプのおもちゃには、内部に水分が残り、カビの好む環境になってしまいます。また、お風呂の壁に貼るタイプのポスターも要注意。壁との接地面に湿気がこもりカビを生む要因に。

小さな子どもとのお風呂時間、ママにとってはリラックスではなくピークタイムになりがちです。そのため、おもちゃ1つ1つに目が行き届かないこともありますね。細かいおもちゃをネットにいれて浴室内に収納していると、湿気が残って内部に見えないカビが発生する可能性があるため、寝る前にお風呂から出して乾燥させたり、できるだけ水分を取り除いて浴室以外で保管したりするなど、お手入れをしておくと良いでしょう。小さな子どもはおもちゃを口に入れることもあるため、清潔な状態を保ちたいですね。

<お掃除ポイント>

・水を入れて使うおもちゃの場合、熱いお湯を用意して、内部に入れ振り洗いをする(熱湯によるやけどに注意)

・表面にある汚れは、タオルなどでふき取り、アルコール消毒をする

・水あかが気になるときは、クエン酸をつかったつけ置き洗いをする。最後に水洗いをしてしっかり乾かす。

ぬめりが残りやすいお風呂のイス、手桶、洗面器

お風呂で使用するイスや手桶、洗面器は、せっけんカスや皮脂汚れ、水アカが残りやすく、裏側や床に接している部分にぬめりやカビが発生しやすいアイテムです。浴室の床は最後までぬれているため、床に接していると乾燥に時間がかかります。邪魔にならないようと壁際にまとめていると、空気の通り道にあたりにくく、湿気がこもってカビの温床になります。

<お掃除ポイント>

・お風呂のイスの内側部分に発生したぬめりや汚れは、シャワーをかけながら古いタオルなどでふき取る。

・タオルだけでは落ちない場合には、ウレタンスポンジなどを活用してこすり落とす

・水アカや石けん汚れが落ちない場合には、クエン酸につけ置きする。最後に水で洗い流し、しっかり乾燥させる。

・まとめてお掃除する場合には、お風呂の残り湯に重曹を1カップいれて溶かし、ましょう。そこに椅子や洗面器などのバスグッズを一晩漬けこみます。お風呂のフタやボトル類、シャワーヘッドも一緒にいれてOKです。翌日、残り湯を流し、軽くこすります。シャワーで流せばお手入れ完了です。

お風呂小物のカビ掃除を減らす予防ポイント

カビは高温多湿の条件で発生しやすく、エサとなるせっけんカスやアカなどがあると繁殖してしまいます。お風呂のカビ掃除を考えるうえで、最も大切なのが、できるだけ湿気が残らないようにすること。それだけで、カビの発生リスクを減らせます。

小物についたカビ掃除をするとしても、浴室内にカビが蔓延していれば、すぐに広がってしまうかもしれません。まず、お風呂の壁は最後に使った人がスクィージー(水切りワイパー)で水切りをするか、拭き取りするなど、浴室全体のお手入れから始めましょう。そのうえで、小物類をひとつずつお掃除します。とはいえ、細々した小物類を毎回お掃除するのは手間なこと。お掃除した後は、またカビが発生しないように予防策を取り入れましょう。

お風呂のフタは、使用していないときの置き場所を工夫する

洗いにくく手がかかるお風呂のフタ。入浴中や、お風呂にお湯を貼っていないときは使わないものです。保温に必要な時以外は、お風呂場に置いたままにせず、乾燥しやすい場所に収納しておくとよいでしょう。お風呂を用意する時に持ち込み、全員が入浴を終えるまで使用したら、あとは浴室の外へ。洗濯機横のデットスペースを利用するなど、使い勝手の良い定位置を決めておきましょう。

ボトル類は床や壁との接地面を減らす

ボトル類も、お風呂のフタ同様に使う時だけ浴室に持ち込むのがベターです。お風呂場のアイテムが減れば、お掃除しやすくなるのもメリットです。お風呂場に置いておく場合には、床や壁との接地面をなるべく少なくするとよいでしょう。台には置かず、タオルバーにS字フックをかけて吊り下げ式にするのがおすすめです。タオルバーを上手に利用して、バーの上にボトルを置いてもよいでしょう。

子どものおもちゃはできるだけ、浴室外で保管する

数が多くなると管理が大変なお風呂のおもちゃも、やはり浴室保管を避けるのが一番です。できるだけお風呂場に置きっぱなしにしない方法を考えてみましょう。例えば、脱衣所におもちゃコーナーを用意し、アイテムを絞って持ち込み、お風呂から上がったら拭いて片づけるルーティンにするのはいかがでしょうか。毎日の習慣にすれば、子どもたちもお手伝いしてくれるでしょう。あわただしいお風呂上りは、ママが子どもたちを拭くかたわらで、子どもたちはおもちゃを拭く、という流れができるとよいですね。

お風呂のイス、手桶、洗面器も、接地面を減らして

ボトル類と同様に、できるだけ壁や床との接地面を減らすことでカビ対策になります。浴槽の縁に立てかける、軽いものはS字フックにかける、持ち込み方式にするなど、家族のライフスタイルに合う方法を考えてみましょう。

蛇口やシャワーヘッドなどのカビ掃除はどうすればいいの?

お風呂場にある小物は出し入れができるため、カビ対策が行いやすいものです。ですが、蛇口やシャワーヘッドは固定になっているため、取り外して乾燥させるといったお手入れができません。お風呂場から動かせないアイテムのカビ対策を見てみましょう。

蛇口周辺

カランやシャワーホースの付け根、温度調節や蛇口など、ねじ部分の凸凹があり、細かいところまでカビが生えやすくなっています。浴室掃除をした後は、こうした部分の水けをふき取り、風通しを良くしてできるだけ乾燥させましょう。年に数回、可能であれば分解掃除することで隅々までキレイにすることが可能です。

シャワーヘッドやホース

シャワーヘッドの中に空洞があるタイプは、なかにカビが生えていることがあります。分解できる場合は、定期的に分解清掃をするとよいでしょう。できない場合は、他の小物と一緒に重曹を溶かした残り湯につけて、つけ置き洗いでお手入れを。また、シャワーホースが床や壁と接している部分にぬめりやカビが生じやすくなります。ホースは床や壁につかないよう、浮かせておくとよいですね。

ドアのパッキン

浴室内と異なり、水をかけて掃除がしにくい場所がドアのパッキンです。水アカやほこりがまじりあった汚れが付きやすく、カビ対策の洗剤だけではキレイになりにくいのが残念なところ。そこで、水アカ掃除に役立つ酸性の洗剤を使って、定期的にお掃除してあげましょう。キレイになった後は、カビ対策用のマスキングテープを貼っておくと、その後のお手入れが楽になりますよ。

カビ掃除のあとは、お風呂全体の防カビアイテムを使うのがおすすめ!

お風呂は毎日使うものであり、ていねいに掃除しているつもりでも、油断するとカビが生じてしまいます。お掃除の後は、できるだけカビの繁殖を抑える対策を行いましょう。

そこでおすすめなのが、天然由来の香りでカビの繁殖を抑制するウッディラボの防カビシリーズ。お掃除後に、お風呂場の壁や天井に貼るだけで、カビ予防ができる簡単なアイテムです。アロマの心地よい香りで、お風呂のリラックスタイムを楽しんでくださいね。

・おふろの防カビプレミアム(約120日間)

大変なお風呂掃除。きれいにした後は、カビのない環境を保ちましょう

日々使用するお風呂は、使うたびに掃除が必要なうえ、カビが繁殖しやすい温度・湿度条件がそろっています。毎日お掃除していても、目が届きにくい所からカビが発生してしまいます。一度しっかりお掃除した後は、カビが増えにくくなる習慣を取り入れてみましょう。 お風呂の小物類は浴室内になるべく置かない、防カビアイテムを利用するなど、ちょっとした対策でお掃除の効果が長続きします。カビが増えやすい季節こそ工夫し、便利なアイテムに頼って気持ちよく過ごしたいですね。

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