スニーカーの黄ばみはなぜつくの?原因と対処法をご紹介

男女問わず、日常で使いやすい靴といえば、「スニーカー」ではないでしょうか。なかでも、定番となる白や生成りのスニーカーは、どんなシーンでも使いやすいのが魅力です。とはいえ、白スニーカーならではの汚れとして気になるのが「黄ばみ」です。じゃぶじゃぶ洗ったら逆に黄ばんでしまった、しばらく保管していたらソールが黄変していたなどに、お悩みの方も多いのではないでしょうか。できるだけ長く、よい状態で使っていくために、黄ばみの原因を把握しておきましょう。黄ばんでしまったスニーカーの対処方法、黄ばむ前のケア方法についても解説します。

スニーカーの黄ばみ、原因は?

スニーカーの気になる黄ばみはアッパー部分?ソール部分? スニーカーに使用される素材はたくさんあり、黄ばみが出る原因もさまざまです。まずは、気になる黄ばみのタイプをチェックしてみましょう。

洗ったときの洗剤残りによるもの

キャンバスや布部分を洗った後、アッパーが全体的に黄ばんでしまったという場合には、洗剤に含まれる蛍光増白剤が、アルカリ性の環境下において紫外線を受け、変色したことが原因とされています。蛍光増白剤入りの洗剤を使ってスニーカーを洗った後、すすぎが不足していたために起こります。

接着剤のにじみ

アッパーはキャンバス地、ソール部分はラテックス(ゴム)というように、異素材を組み合わせて作るスニーカーは、それぞれをつなぎ合わせるために接着剤が使われています。スニーカーによっては、全体を水洗いすると接着剤が溶けだし、黄ばみのような汚れがでることも。スニーカーの取扱説明書を確認し、水洗いOKかどうかをチェックしておきましょう。一方で子供のスニーカーや上履きは丸洗いを想定したものがほとんどです。

ソールの劣化による変化

スニーカーのソールが劣化して、黄ばみに変わることもあります。こうした黄ばみは、洗っても落ちにくいのが特徴です。

スニーカーのソールに使われる素材は、ゴムやウレタン、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)などがあり、それぞれ素材の特徴が異なります。熱や紫外線、経年変化等によってソールの変色がおきる場合は、ゴムを硬化させるために配合する薬品が変化してしまっていたり、不純物や添加物が反応して変化しまったりするなど、原因はさまざまです。また、外で付着した汚れやガスなどの影響で、ソール部分が色味を吸着することによることも。

保管中に入れていた袋や箱の影響

酸化防止剤・BHT(ブチルハイドロオキシトルエン)が添加された袋にスニーカーを入れっぱなしにしていると、経年により袋からBHTが遊離することがあります。その結果、大気中の水分やスニーカーに残ったアルカリ環境下で変化し、黄色に着色することがあるとされています。また、未漂白ダンボール紙で包んでいたり、入れていたりする場合も、同様に黄色に変色することがあるのだとか。保管場所を見直して、適切に管理しましょう。

スニーカーの黄ばみを落とす方法

黄ばみの原因や場所によって対処法は異なります。それぞれに合った方法を試してみましょう。

洗剤残りによる黄ばみは「酸性」で中和

洗剤をつけて洗った後、アッパーのキャンバス地や布地が全体的に黄色くなってしまった場合、保管箱・保管袋による黄ばみが気になる場合には、アルカリ性の環境下が影響しているため、酸性の環境にしておくと黄ばみが緩和されます。ただし、強すぎる酸は生地を傷めてしまいます。使用するものは、弱酸性を選ぶこと。酢やクエン酸を使って、弱酸性の洗浄液を作るのがおすすめです。

【酢・クエン酸への漬け込み方法】

  1. バケツにぬるま湯を張り、酢200mlまたはクエン酸大さじ2を入れて混ぜる。
  2. スニーカーを入れ、2~3時間放置。ただし長い時間放置しないこと。
  3. 水を数回替えながら、すすぎを行う。

※オキシクリーンなどの酸素系漂白剤も有効です。

接着剤のにじみはどうしたらいい?

水洗いして接着剤がにじんでしまったスニーカーは、もともと水洗いNGの可能性があります。残念ながら家庭で簡単に元に戻すことは難しいでしょう。買い替えることができる定番タイプなら、接着剤にじみをとるために、黄ばみとりをチャレンジできるかもしれません。ですが、限定品のような替えの効かないものは、難しいかもしれません。汚れが気になる時はじゃぶじゃぶと水洗いせずに、スニーカー専用のクリーナーでお手入れしていくと失敗が防げます。

ソールの黄ばみは過酸化水素水で

ソールの表面が黄ばんだ場合、過酸化水素水を含む黄ばみ専用アイテムやワイドハイターのような漂白剤を使用するのがおすすめです。その場合、液体タイプの洗剤を布やキッチンペーパーに染みこませ、ソールに塗ります。そのまま日光に数時間あて、その後すすぎ洗いをしましょう。

その他の方法としては、メラミンスポンジで表面をこすって取り除く方法もあります。ただし、どちらの方法も、ソール素材内部まで経年劣化したものや、素材全体の変色の場合は取り除くことが難しいかもしれません。

箱や袋が原因の場合

袋や箱、保存グッズに原因がある場合、それらの素材を細かく調べるのは大変です。黄変する添加物はアルカリ性環境下で反応するため、スニーカーがアルカリ性にならないようにするとよいでしょう。丸洗いの際にはアルカリ性洗剤を残さないようにすること、最後に酸性溶液につけて中和すること、中性洗剤を利用するなどの方法で対策することができます。

汗や皮脂汚れが気になる時

足裏の汗は、黄ばみにくいとされているため、汗が原因となって黄ばむことは少ないようです。とはいえ、スニーカー内部もしっかりきれいにしたいもの。インソールなどについた汗や皮脂を落としたいなら、アルカリ性洗剤ではなく中性洗剤を使用するとよいでしょう。タンパク質汚れはアルカリ性洗剤が有効ですが、足の裏はタンパク質の分泌が少ないエクリン汗腺によるものであり、中性洗剤を使用して洗ってみましょう。

ささっとキレイに「Washlyスニーカー&上履き用」

スニーカーの汚れが気になったら、ささっと使えるウッディラボの「Washlyスニーカー&上履き用」もお試しください。

水気のある泡がしっかり汚れを包みこみ、浮かび上がったところを拭き取るだけ! こまめにきれいにする習慣を取り入れることで、汚れの染みつきを予防できますよ。さわやかな柑橘系の香りで、スニーカーがリフレッシュ。ただし、素材によって使えないものもあります。

出番の多いスニーカーは、簡単お手入れを習慣に

お気に入りの便利なスニーカーは出番が多く、汚れる機会も多いもの。しかし、洗ってよいスニーカーなのかどうか、どのようにお手入れしたらよいか分からないこともありますね。「Washlyスニーカー&上履き用」はシュッと吹きかけて浮いた汚れを拭き取るクリーナー。面倒なことが苦手、お手入れを簡単に済ませたい場面で役立ちます。スニーカーを履いた後の簡単お手入れを習慣にしていけるとよいですね。

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