お風呂のドア掃除、後回しになっていませんか?パーツそれぞれのお手入れ方法を解説します。

お風呂掃除は、リビングなどと比べて狭い空間のわりにパーツが多く手がかかります。浴槽やお風呂小物は普段からこまめに掃除していても、ドアまではなかなか手が回らない方も多いかもしれません。浴室ドアの下枠についたカリカリの汚れや、すりガラス部の白っぽい汚れなど、見て見ぬふりになっていませんか? 今回はお風呂掃除に使う洗剤の種類を解説。お風呂のドアのそれぞれの箇所ごとに適したお掃除方法を紹介します。

お風呂のドアや浴槽などの掃除に使う洗剤の種類

使った後の浴槽や排水溝など、普段のお手入れは中性洗剤を利用することが多いでしょう。しかし普段使いの洗剤では落ちにくい汚れもあります。汚れの種類に対応する洗剤の特徴をおさえておくと、お掃除がぐんと楽に。皮脂汚れやカビなど有機系の汚れにはアルカリ性を、水垢やミネラル分が固まった無機系の汚れには酸性を使っていきましょう。

洗剤選びに役立つ「pH」のこと

液体の液性、酸性やアルカリ性の強さを表す数値で、0~14までの数字で表します。数が少ないほど酸が強く、7が中性、14が一番強いアルカリ性となっています。

お風呂掃除に使う洗剤の液性

(主な洗剤の液性)

ナチュラルクリーニングで利用する洗剤の液性は次のようになっています。

市販の洗剤も、酸性、中性、アルカリ性のどれかにあてはまります。パッケージの説明書きに、成分と並んで液性の記載が確認できるでしょう。

代表的な洗剤として、例えばサンポールは強い酸性の洗剤で、クエン酸よりも強い酸性です。次亜塩素酸ナトリウムはpH12.5~13.5の強アルカリ性、カビ対策用の強アルカリ洗剤は過炭酸ナトリウムよりも強いアルカリ性を示します。

お風呂のドアにつく汚れの種類と落とし方

お風呂のドアはいくつかのパーツからできています。役割や場所によって、それぞれ汚れの種類が異なるため、それぞれに合ったお掃除方法を選びましょう。

浴室内側のガラスやアクリル板の汚れ

湿気がこもりやすい浴室内部側に位置するガラスやアクリル板。白っぽい汚れと黒っぽい汚れがついていることがあります。白っぽい汚れは主に、水垢やせっけんかす、皮脂汚れ。そして、黒っぽい汚れは主にカビです。

とくに摺りガラス状になっているお風呂のドアは、表面が凸凹しているため汚れが残りやすい一方で、汚れに気づきにくいことがあります。こうした細かい凸凹に入り込んだ水垢と一緒に固まってしまった汚れは、無機系に効く酸性洗剤・クエン酸で落としていきましょう。

<お掃除手順>

1.スプレーボトルに200mlの水にクエン酸小さじ1杯を溶かしたクエン酸スプレーを作る

2.ドア表面のアクリル板に吹きかける

3.水垢にクエン酸を浸透させるため30分~1時間放置。

4.その後、スポンジや古歯ブラシ、ブラシでこすり洗いし、水で洗い流す。

パッキンのカビ

黒いポツポツとしたパッキンにできる黒カビ。カビは有機系の汚れのため、アルカリ性洗剤が有効です。強いアルカリ性のカビ専用洗剤を使わずに、ナチュラルクリーニングでキレイにしていきたい場合、過炭酸ナトリウムを利用しましょう。

<お掃除手順>

  1. ぬるま湯500mlに対して過炭酸ナトリウム5グラムを溶かした水溶液を作る
  2. 1の液をパッキンに塗る
  3. 水溶液は蒸発したり流れてしまったりしやすいので、ラップで覆い、カビに密着させる
  4. スポンジやブラシ等でこすり洗いし、水で流す。

ドアの下枠やレール部分

ドア周辺に白や茶色っぽいカリカリとした汚れが残っていませんか? このカリカリ汚れは、拭き取るだけでは簡単に取れないことも。お風呂のドアを閉じても脱衣所から見える部分のため、洗面所を使うお客様の目が気になるところでもあります。この汚れの正体は、水垢とホコリが混じったもの。そのため、無機系に効く酸性洗剤がおすすめです。

<お掃除手順>

  1. 汚れに洗剤を浸透させるため、汚れ部分にキッチンペーパーなどをあてクエン酸スプレーで吹きかける。
  2. 上からラップをして30分~1時間パック。
  3. その後、古歯ブラシや古布でこすり落とす。

クエン酸では太刀打ちできない頑固な汚れは、さらに酸が強いサンポールでも落とせます。サンポールを使う場合は、換気をしながら、手袋を着用し手行うこと。一度にたくさん洗剤をかけず、様子を見ながら進めていきましょう。また、最後にしっかり洗い流すことが大切です。酸が残っていると、腐食の原因になる可能性があります。

通気口・換気口・ガラリ部

通気口や換気口、ガラリ部は空気の通り道のため、ホコリが溜まりやすい場所です。細く、狭い隙間のため、手が届かず、お掃除がしにくいところ。ホコリが乾燥している状態のときは、掃除機で吸い込むことができますが、水分を含むと貼りついてしまい吸い込めません。掃除機で取り切れなかったものは、隙間から古歯ブラシや割りばしに古布を巻きつけたもので取り除いていきましょう。

ドア枠や取っ手

細かい隙間にカビや水垢の汚れが残ることがあります。お風呂用中性洗剤を使い、古歯ブラシや楊枝で隙間の汚れをかき出すようにお掃除していきましょう。簡単にキレイにすることが難しいときは、水垢が他の汚れを巻き込んで固まっているため。クエン酸スプレーを吹きかけラップし、汚れを浮かせてからこすり洗いしていくとよいでしょう。

お風呂のドアを外せるなら、外して大掃除してみよう

お風呂のドアは取り外せるものもあります。種類によっては、下枠やガラリ部などのパーツを外せるタイプも。取り外せる場合は取扱説明書に記載があるので、確認してみるとよいでしょう。

お風呂のドアを外すメリット

お風呂のドアの内側部分はお湯をかけて洗いやすいのですが、外側や側面は脱衣所に続いているため、洗い流すようなお掃除がしづらいものです。ドアを外してお手入れができると、普段は手が届きにくいドアの下部も、勢いよくお掃除することができます。

お風呂のドアを外す際、注意したいこと

ドアを外してお掃除する場合、事前に、どこで掃除をするのか、掃除する十分なスペースがあるのかをチェックしておきましょう。浴室に入れたとしても、方向を変えることができるかの確認が大切です。浴室内で掃除が難しい場合、ベランダや外でお掃除することも考えておくとよいでしょう。また思っている以上に重いこともあるため、家族に手伝ってもらった方がよいかもしれません。無理な体勢で腰や肩を痛めては一大事です。無理せずにきれいにしたいですね。

お掃除が終わったら、お風呂全体のカビ予防もやっていきたいところ。浴室内だけでなく、つながっている脱衣所や洗面所もカビ対策をしておくと、黒い汚れが付きにくくなりますよ。

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ドアまでキレイになったお風呂は、カビ予防も忘れずに

お掃除する箇所の多いお風呂場。普段は後回しになりがちなドアまでしっかりキレイにした後は、しばらくこの状態をキープしていきたいですね。カビを増やさないポイントは水分や養分を残さないこと。お風呂を使った最後の人が、水切りと換気をするという習慣をつけていきたいところです。さらに、カビを増やさない便利グッズを上手に取り入れて、気持ちのいいお風呂をキープしましょう!

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